祝!ゲイ・パレード! パレードの思ひ出とゲイメン・ドラマにはまっている。3 “queer as folks”

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『Deeeeep!New York! 〜林檎の芯〜』

菊楽 恵著
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カルチャークラブのボーイ・ジョージを追っかけてみたり(拙ブログでも告白)、トランス・セクシャル(性転換をした人、90年代はミスター・レディーと呼ばれていた)のフィリピン人のホステスに恋して六本木のゲイバー通ったり(このお話はmixiの拙コミュにて告白!?)、かなり大人になってもトランス・セクシャルの方々がホステスをしている池袋のバーに通って、酔った勢いでシリコンが入った胸を揉んでセクハラしたり、究極は高島平のフィリピン人のトランスセクシャルのショーパブで、ボーイをしているオナベさんにクチビルを奪われたり、またまた酔った勢いで彼らのショーに乱入し、つまりステージで、一緒に踊ったこともあり、楽屋で彼女達の秘密を見てしまったり、東京での私はトランス・セクシャルがホステスのバーが大好きだった。

そんな訳で、8年前、ニューヨークに来て1ヶ月未満の私はひとりでゲイパレードを見に行った。
トランス・セクシャルやドラッグ・クィーンを見たい一心で行ったのだ。

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虹男氏提供。去年のゲイパレードから。私が好きそうなGo-Goボーイの写真を送ってくれた。

おかまバーの延長で見に行ったゲイパレードだったが、物見遊山で出掛けたことを反省した。猛省した。

ゲイの人々が差別撤廃を求め、安全で快適な生活を送れるように主張する場がパレードだったからだ。
ニュースで報道されるのは、きらびやかに着飾るドラッグ・クィーンばかりで、市井のゲイの人々や
トランスセクシャルには焦点が当てられていない。

ショービジネスの世界や特殊なバーで働く人だけではないのだ。
普通に会社に働く人もいれば、警察官や消防士にだってゲイやトランス・セクシャルはいるのだ。
キリスト教が主要の宗教であるこの国では同性愛は重罪だった。
Sodamy Law(肛門性交を禁止する法律)は今でも数州にある。

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虹男氏提供。去年のゲイパレードから。左側の男の子が私の大好きなNYでNo.1のGO-GOボーイ、ブランドンくんに似ているので大好きな一枚。もしかして本人!?

なんて、私は馬鹿だったんだろう!
何も知らなかった。
無知だった。

そう知らしめてくれたのが、8年前のゲイパレードだった。
実は、私の、英語で言うところのignorantが恥ずかしくてたまらなかった。
それ以来、ゲイパレードを見に行っていない。

でも、そうは言っても所詮、私は下世話な人間だ。
高尚な事を考えることも、実行できることもできない。

だから、ニューヨーク滞在生活で、トランス・セクシャル(性転換)からゲイメンのGO-GOボーイへと好みは移行しただけで、性癖は変わらない。

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これも虹男氏提供。去年のゲイパレードから。ゲイのBDSM愛好家のグループかしら?

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祝!ゲイパレードを祝して、はまっているゲイメンドラマ、queer as folksについて。

以下、ネタバレ!注意!あらすじ書いています!

シーズン1の衝撃的なエンディングをお伝えしたが、シーズン3のエピソード8まで観終えた。

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シーズン3のDVDのパッケージ。中央が主人公のモテモテなブライアン。広告代理店の共同オーナー。

ヘイトクライムのターゲットになったしまったジャスティンは、昏睡状態が続いたものの、意識を回復する。
美大に入学したジャスティンに致命的な症状が襲う。右手が痙攣して絵筆を握れないのだ。
ブライアンは表面的には罪の意識がないことを装うが、ジャスティンを引き取り一緒に住むのだ。
絵筆ではなくコンピュータで使えるペンタブレットをジャスティンにプレゼントするブライアン。

ブライアンはコミットしたくない男。

ジャスティンと暮らしていても自宅に男娼を呼び寄せるは~、バスハウス(ゲイの方々がセックスする場)で
ジャスティンの目の前で他の男の子にブロージョブ(フェラチオ)させているは~で、ライフスタイルを決して変えない。

ジャスティンは落ち着きたい。一人の男性を愛して、愛されたい。
そんなブライアンに嫌気が差したところに、バイオリン奏者の若者と出会う。
彼は浮気もしないし、藝術家だし、ブライアンのように拝金主義ではない。
そして、ジャスティンはブライアンの元を去り、貧乏なバイオリン奏者の若者と住むことに……。
(これでシーズン2が終了)。

***

QAFのファンとして、一番何が観たいか?
それは、ブライアンとジャスティンの英語で言うrelationship(恋愛関係)であり、彼らのセックスだ。

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シーズン3の冒頭では、ブライアンはジャスティンそっくりな金髪の男娼を買ったり、似ている男の子とセックスしては彼の姿を求めている。<—これが萌え萌えのシーンなのよ!失恋にもだえているハンサムな男は見応えあり。
しかし、ジャスティン本人に面と向かって「好きだ」とも「戻って来いよ~」とも言わない。

最初は、愛があれば貧乏だっていいぃ~って思っていたジャスティンとバイオリン奏者だったが、
ブライアンはジャスティンのことを心底愛しているのでバイオリン奏者に助言をする。
「お金がないことは決して高潔なことではない」と。
その言葉で、バイオリン奏者は、スターダムへの申し出を受け入れる。
しかし、その条件はゲイであることを隠すことだった

バイオリン奏者は「ジャスティン、君しかいないよ~!」「僕はブライアンと違って浮気はしないよ~」と言っておきながら、ファンの男と寝る。
それを知ったジャスティンは、ブライアンの真実の愛に気が付く。

他の男とセックスすることを堂々と公言し、隠れて他の男とセックスしたりしないブライアン。
しかも、金銭的にも精神的にも援助することを惜しまないブライアン。
何よりも嘘つきじゃない。

そして、シーズン3のエピソード8。
ジャスティンはブライアンと関係を修復したく、彼がいるところに出没する。

いろいろあって(それは敢えて省略)、再び逃げようとするジャスティンにブライアンは
「Ballsを持て!逃げるな!」と言う。
英語じゃ、よく男の根性や勇気を持て!的な意味でballs(睾丸・金玉)が出てくる。
そう英語は日本語と比べると性的な言語なのだ。

戻る条件として、ブライアンはこう言った。
「バイオリン音楽を俺がいるところでは二度と聴くな」。
ジャスティンは「約束します」と返事した。
二人はめでたく元の鞘に戻った。

それから、熱い熱いラブシーン(個人的に20回は観させていただきました)!

ブライアンはジャスティンのことを愛しているから、二人の関係は戻ることができたのであって、
一方的な想いだったら、復活は不可能だった。
自分だけが思っていても相手にその気がないとダメだ。

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過ちに気が付いたジャスティンはブライアンの気を引くために、彼が出没するところに出掛ける。@GO-GOボーイ・バー、バビロン。

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男の本能は種を方々で撒くことにある。

ブライアンの行動をヘテロのカップルに合わせて見た場合、彼や夫が、自宅に売春婦を呼んで、セックスしたり、行きずりの女とワンナイト・スタンドしても、最も愛するのは私であり、お金も安全もあげるよ!と有言実行で示してくれても、果たして愛する男の性行動を許せるか、どうか。

知り合いのゲイメン・カップルを見てみても、コミットして浮気をしないカップルもいるし、
ブライアンのように、他の男と寝まくりの場合もある。

それは男女カップルにも当てはまるが、基本的に男は、他の畑、どんな畑でも、畑であれば、種を撒きたい生き物であるには違いない。