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人生とは思い通りにはならないものであ〜る。
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カールくんとヨーハンのカップル。
ヨーハンの方がカールくんを追いかけていた。
好きの度合い
カール > ヨーハン
クラブでカールくんが私にちょっかいを出している時、
視線を感じ、その方向を見るとヨーハンが嫉妬メラメラの視線を私に送っていたり、
私は女よ!なぜにその視線と思ったが、その目はとっても怖かった・・・。
カールくんがLAに里帰りをするとカールくんが呼んでもいないのにたった1日でも会いに飛んだり、
カールくんが酔ってヨーハンに悪態をついても泣きそうになりながらも必死で笑顔で対応したり、
誰も見てもヨーハンの方がカールくんのことが明らかに大好きで、大好きで、カールくんはそれを知っていて
やりたい放題をしていたようにしていた。
私にキスしてきたりしたのもヨーハンに嫉妬で苦しめたいから〜だったわけで、
私も使われる身としては不快だったし、ヨーハンも悲しかったし、
カールくんの「変な愛情表現」にはお互い迷惑したが・・・。
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カールくんはヨーハンの好き好き好き大好き!気持ちにほだされて、
次第に真剣な気持ちになり、コミットすることを決意。
正式にボーイフレンドとなり、リレーションシップ(恋愛関係)を築こうとヨーハンに申し込んだ。
「ボクのボーイフレンドになってください!!!」
トライアル(お試し期間)は1年と半年だった。
アメリカ・デートの法則は、トライアル期間で恋人にふさわしい相手かを見極め、それでOKだったら
正式に申込み、ダメだったら断るのであ〜る。
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カールくんは当然ヨーハンが「その言葉を待っていました!!!はい、なります!」と言うと思っていた。
誰もがそういう展開になると思っていた。
私もそう思っていた。
しかし、ヨーハンは言わなかった。
「これまでのまま友達でいたい・・・」と答えた。
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実は、ヨーハンはいざ手に入ると興味を失ってしまう真のハンターだったりして・・・
とあれこれ思ったが、
カールくんのわがままでやりたい放題な態度は、楽しい友達なら受け入れることができるが、
パートナーとしては・・・、ちょっと・・・、ごめんなさい・・・なのだ。
つまり、カールくんが大人として落ち着いていないからイヤだという。
そういえば、最近、カールくんが酔い始めると、速攻でクラブから帰っていくヨーハンだった。
カールくんが酔うと「殿!ご乱行が過ぎますぞ」状態になる(笑)。
駅弁したり、人工呼吸したり、激しく踊ったり、暴力的にもなり、まさにパワー全開になる。
私はそんなカールくんが大大大好きだ!
でもバブリー・チャイナくんを紹介できない。
カールくんが酔って、私の胸をもんだり、無理矢理キスしてきて、
「いやぁ〜〜〜ん」と言いながら喜々として受け入れている「私の恥ずかしい姿」を見せたくないからだ。
バブリー・チャイナくんは99.99999%の確率でゲイであるが、
一応、私達はキスをしている関係であり、私が他のゲイガイともMAKE OUTしているという事実を知ったら
きっとバブリー・チャイナくんは傷つくと思う。
傷はつかないからもしれないが不快になってもらっては非常に困る。
ヨーハンに以前にカールくんにバブリー・チャイナくんを紹介できない上記の理由を言ったら、
「悲しいことだよね〜。カールが酔った時の態度には問題があるよ」と真剣な顔つきで言っていた。
ヨーハンにとって酔って大騒ぎする男性は残念ながらパートナーにふさわしいとは思えなかったのだと思う。
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「ヨーハンにコミットしないと悪いと思ったから言っただけであって本当はリレーションシップは誰ともイヤだったんだ。ヨーハンはボクのタイプじゃないし、話はつまんないし、ボクも友達のまんまの方が便利だしさぁ〜。
本当にコミットは避けたかったけど彼が望んでいるから仕方なく言っただけであって・・・」
とカールくんは延々と言い続け、全然ショックではないようなことを言っていた。
カールくんの言い方は、悲しい自己弁護に聞こえ、振られていないことを強調しているようだった。
「こんなボクが振られるわけない!!」と言っているようにも聞こえた。
アメリカ人的な虚勢にしか見えなかった。
どうしてもっと素直になれないのだろう。
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人生はほんと、思い通りにならないものであ〜る。
こんなに好きでも、受け入れてもらえないなんて・・・!!!