18

オーマイガーな二丁目の夜

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***

現在、私は日本に帰国中である。

ニューヨークのゲイ友ゲイ友のひとり、クリスチャンがたまたま東京に来ていて二丁目で会うことになった。
夜は、クリスチャンの滞在しているホテルに一緒に泊まってもOKと言われ、しかも二丁目近辺のホテルなので
終電車のことを気にすることなく遊べるので私ひとりでウキウキ!!
クリスチャンも二丁目近辺だから予約したのだ。
東京はマンハッタンと比べるととてつもなく巨大な都市なので、タクシーでの移動も巨額(!?)になる場合が多々ある。
貧乏人の私にとって徒歩圏内にあるホテルとはサイコーである。

***

スウェーデン人のゲイ友が連れられていったゲイバーが大変楽しかったと聞いたので行ってみた。
外国人もたくさん来ると言う。
スウェーデン人のゲイ友大絶賛だったので期待度は★の数でいうなら、サイコーの★★★★★五つだった。

結論から言おう。
クリスチャンとお店と出た後、2人で仲通り(二丁目のメインストリート)で、Oh My God!!が
知らず知らずのうちに口から出て来た。カタカナの方が音的に私たちの心情を表すことができるかもしれない。

オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー

「クリスチャン、私、胸がとっても痛いよ」
「メグミちゃん、ボクもだよ」

そのバーのマスターから、私達はいじめられた・・・。

***

マスター氏は最初はフレンドリーだったのだら、態度が豹変。
クリスチャンがアメリカ人で私がニューヨーク在住だと分かると、
私たちに聞こえるように他のお客さんに女言葉でこう言っていた。

「ニューヨークは一度しか行ったことがないけど、最悪、二度と行きたくないわ、あんなとこ」

「アメリカ人は笑顔だけど、心の中で差別しているのよ。その点、パリは隠さないで差別するし、
面と向かって言ってくるから私の合っているわ」

クリスチャンは日本語を完璧ではないが話せるし、分かる。
「ニューヨーク、好きじゃないの?」

「そんなの人の勝手でしょう。誰かみたいに押し付けがましいのがアメリカ人よね。
だから私はパリの方が合っているのよ」

クリスチャンと2人で顔を見合わせて「オーマイガー」!!!

ちょっとでもマスター氏の機嫌をなおそうとクリスチャンが
日本人のホストで茶髪の男の子のことを何と言うのか聞くと、
「ギャル男っていうのよ。でもあんな茶髪で二丁目を歩いていたら、石投げられるわね」

私は思いっきり茶髪だ。
「あのー、私も石を投げられるのでしょうか?」
「ふん、誰もここじゃ、女なんか気にしないわ」

「うげぇ〜」

テレビでは女の子と稲垣潤一が松田聖子の「あなたに逢いたくて」を唄っているのが流れていた。

私もそれで終われば良かったのだが、
「あのー、その女の子は誰ですか?」と質問してしまった。

「松浦亜弥よ。あら〜、海外に長いと何も分からないのね〜。かわいそうね〜。ふん」

「おげぇ〜」

***

「なんで私って、こんな酷いことを言っているのかしら・・・?」と独り言を言っていたが、
もちろん私たちに聞こえる声量だった。

しばらくして、マスター氏の姿が消えた。
他のお客さんがいたが、それは私に無言で「あんた達、気に入らないのよ!早く帰って!!」というサインだと思った。

常連らしいお客さんにお願いしてマスター氏を呼び戻してもらう。
「お会計お願いします」と言って、彼から金額が提示されて、お金を払った。

「すみませんでした」と悪いことをしたとは思ってはいないのだが、
日本人的にお詫び的な言葉をマスター氏に言ってお店を出たのだが、
「そうね」という返事で、また「オーマイガー」!!!が口から出た。

***

マスター氏は最初は笑顔で親切だったのに、意地悪モードに切り替わった、その理由は、なんなんだろう。

かつて二丁目でよく飲んでいた時にもこういうことがあったのを思い出した。
この感じ・・・懐かしいと思いつつ、堪えられるものではない。
私のことを「鮎原こずえ」と呼んでくれるバーテンダーさんがいるバーでは人気者だったが、
別のバーのママさんからは、そんな酷いことを言わなくてもというくらい毒舌を吐かれて、
二度と行かないお店になった。

私が女だから?
クリスチャンがアメリカ人で私たちがニューヨーク在住だから?
私たちの会話はほとんどが英語だった。
英語を話していたから?

理由は何であれ、兎に角、私たちが気に入らなかったのは明白だ。
でも、なぜ? なぜ? なぜ?
クリスチャンがお仏蘭西人じゃないから?
私がパリ在住じゃないから?

紹介してくれた日本人が一緒だったら、こういう辛くて痛いことにもならなかったかもしれない。

***

ニューヨーク在住そろそろ10年。
日本の日本人とは考え方が良くも悪くもアメリカナイズされて違っているのは感じる。
そしてアメリカ人には「英語が分からない」と言われて、「けっ」と冷たい態度を取られ、
ひとりぼっちのアパートで悔し涙を流すことも度々である。
本国の日本人にもアメリカ人にもいじめられる状況である(号泣)。

私が大好きなゲイガイズが集まる二丁目のバーで、初めて会った人に自分を完全に否定されてしまった・・・
そんな感じがして、胸が痛くなってしまった・・・。

この胸の痛みはクリスチャンと共有できたことが救いだった。

一緒に、

オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー
オーマイガー

を言う事で痛みが軽減されたのも確かだ。

私1人だったら、悲しみの奈落の底に突き落とされて身動きが取れなかったに違いない。

ところで、この二丁目の夜はまだまだ終わらなかった・・・。

(つづく・・・予告:今回はこのブログを読んでくださる方の期待を裏切らない東京、二丁目の夜になった・・・)

***

追記:

「メグミちゃんはニューヨークのゲイにはモテるのに、日本じゃダメだね〜」とクリスチャンに言われたことを
私の名誉のために(笑)、付け加えておこう(笑)。
ストレートもゲイガイズも日本男児には嫌われてしまうようである(泣)。

4

Faghagの定義って何? 〜新しい言葉を考えてみる。〜

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時々コメントをくださるかかしさんの「Faghagの定義って何なのでしょう?」という疑問をゲイ友数人に投げ掛けてみた結果、カールくんの回答が最も医学的でというのは冗談だが、最も分かりやすく、私のこれまでのもやもやしたものが吹き飛んだ。

カールくんよれば、FAGHAGというのは3通りにカテゴライズされるという。

***

Faily Princess(妖精姫):
ジュディー・ガーランド、そしてマドンナやブリトニーやカイリー・ミノーグ、日本では浜崎あゆみ
などゲイメンが魅力を感じ好きになる女性。
有名人というのが大きなポイントらしい。

***

Faghag (ファグハッグ):
ゲイメンとつるんで遊ぶのが大好きな女性。
ゲイメンの友達が多数。

***

Fruits Fly(フルーツ・フライ、日本語ではショウジョウバエ):
ゲイメンに恋をしてしまう女性。

***

カールくんの女友達で以前、私は一代目、二代目と会ったと書いた女性達は
上記の3つには入らないという。
それは、彼女達はゲイガイズとつるんで遊ぶのはカールくんを通してだし、
カールくんのゲイ友が彼女のゲイ友で、他にはいないし、ゲイメンが特に大好きなわけではなく、
彼女達は、カールくんのベスト女友達で、FAGHAGではないという。

なるほどぉ〜。

カールくんに私については、こう言われた。
「有名人ではないがゲイメンに愛されているし、ボク以外にゲイ友はいっぱいいるし、ゲイメンに恋もするので、Faily Princess(妖精姫)、FaghagそしてFruits Flyの三冠王だよ!」

きゃぁ〜〜〜!
三冠王!
いぇ〜〜〜い!

***

思い起こせば、その昔、二丁目にゲイとは決して自分のことを言わなかった男性と毎晩のように飲みに行き、
彼には数軒常連にしているバーがあって、そのバーの名前は忘れて忘れてしまったが、女言葉を話す鼻筋が通り、目がきりっとしたハンサムなバーテンダーのお兄さんがいて、彼には「鮎原こずえ」と呼ばれ(20代の方は知っているのだろうか?笑)、当時、私は気合いが入った女子だったらしいが、空気スパイクを投げられ、レシーヴできずに怒られていたことを思い出し、決してゲイとは名乗らなかった男性について将来彼と結婚するかもと今では明確に当たらなかった予感と言える予感を伊勢丹の前で抱き、ゲイとは何ぞやとは言葉では全く分からず、でも、ゲイガイズと遊んでいた大学生時代からすれば、アメリカ人のゲイガイから三冠王と言われるくらいになった現在、感慨深いものがあ〜る。

ところで、その頃、私にも人並みにボーイフレンド(ストレート)ができて、決してゲイとは名乗らなかった男性とは疎遠になり、2丁目からも足が遠のいた。

***

ところで、FAGHAGの定義についてはそれぞれのゲイガイズは違う見解があるが、
FAGはゲイに対するHAGは女性に対する侮辱の言葉で、Fruits Flyもショウジョウバエである。
酷い。
共にストレートの男が付けたに違いないと思われるので、もっと違う名称が必要かもしれない。

FAGHAG→マドモアゼル・ヴァタフライなんてはどう?
蝶々夫人の夫人の部分を変更(笑)
偉大なる作曲家、チャイコフスキーもゲイ。
ゲイに恋するFruits Flyはプリンセス・オデットはどうだろう。
白鳥のように美しくなきゃ。

17

Faghag and The City

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イースとビレッジ系のゲイ友ビルを通じて、ゲイとつるむアメリカ人の女子3人と友達になった。私を入れて4人!
まるで、某ドラマ、Sex and The CityのFAGHAG版である。

ビルの他に、みんなそれぞれ仲の良いゲイ友がいる。
そして、私の他はダーリンまたはセックス・フレンド(ファック・バディー)のストレートもしっかりいる。

しかし、問題がある。

キャリーはセックス・フレンドではなく、ちゃんとした彼氏がいるのだが、
彼氏は鬱病を患い、抗鬱剤を服用し、1ヶ月以上も会っていないという。

ジュリアは、セックス・フレンド(ファック・バディー)がいるのだが、彼が睾丸癌を患い、片方の睾丸を摘出したので、「バ〜イ」と別れを告げたという。

スーザンの彼氏はドメスティク・ヴァイオレンス男で、手は出さないが、言葉で彼女をいじめているらしい。一緒に暮らしているが、彼を避けているため家には帰りたくない。

みんな立派な職業を持ち、ジュリアが住むアパートは購入したもので、マンハッタンにアパートを持っているのだ。
しかし、みんな男には恵まれていない。

***

4人で食事をした。
今夜は場末のゲイバーではなく、ストレートのバーに行こう!という話になった。
私はみんなにずっとセックスをしていない話をぼそっと以前にした。

「メグミのために、誰かを見つけよう!」とキャリー。
私以外の3人はストレートのバーにも足を運び、ゲイバーとのバランスを取っている。
私は専らゲイバーしか行かない。

ジュリアもスーザンも「うん!ストレートのバーに行こう!ゲイバーじゃ出会いはない!!」
そして、4人で誓い合った。
「今夜は絶対ゲイバーには行かない!」(笑)

キャリーもジュリアもスーザンも行くゲイバーはイースト・ビレッジだけで、
体を鍛えた美しいチェルシー・ゲイを毛嫌いしているが、
私はヘルズ・キッチンにもチェルシーのゲイバーにも行く。
そうゲイバーがあると聞いたら、どこにでも行くし、
ゲイメンしか愛せない!とも言っているので、
キャリー、ジュリア、スーザンの3人のFAGHAGから
私はハードコアでNO.1のFAGHAGと言われた!

光栄で名誉なことであ〜る(笑)。

***

イースト・ビレッジのストレートのバーに行く。
キャリーもジュリアもスーザンもゲイバーにいる時は様子が変わっている。
「女」になっている。
フェロモンを感じる。

私の心は全く躍らない。
気分が沈むばかりである。
男同士のキスや男同士が抱き合ったりしているのを見ると
高揚するのだが、男女がいちゃいちゃしているのを見ても、「ふーーん」という感じである。

「ねぇ〜、ゲイバーに行こうよ。つまらない!」
と言うと、3人から「ダメ〜!今夜はゲイバーに行かないって誓ったじゃない!!!」
ときっとした目で睨まれる。
「はい、はい、はい。分かりました」

ジュリアが「私のストレートの友達も来るからさぁ〜、楽しみにしていてよ」と言う。
ジュリアはどこかのストレートのバーで会ったようである。

しばらくすると、2人の男性が登場した。
白人男性で共に6フィート以上はあるので、少々嬉しくなったが、
ゲイメンから漂ってくる色気のようなものはなく、
ストレートの雄の匂いがぷんぷんして気分はすっかり萎えてしまった。
それに、女4人に男子2人。
ゲイガイズと一緒にいる時のようなリラックスしたムードがない。
争奪戦の様相を呈してきた。

私はその戦いから先に降りた。
戦線離脱であ〜る。
朝が早いことを理由に私は帰った。

男を誘惑するぞぉ〜とストレート男性とセックスすることに何よりも気合いを入れるよりは、ゲイ友100人を目指して、ゲイ友作りに励んだ方が私にとっては楽しく、有意義なことだと思える。

ゲイバーにいる方が断然わくわくする。
それにルームメイト氏、カールくん、カケル青年とテキストしている方がとっても楽しい。
私は生まれながらのFAGHAで、ゲイメン・インサイド・ミー・・・、ということだろう。

***

行き着くところは、いつも同じで変わりがなかった・・・、
という毎度の結論でアシカラズ!!!

Faghag and The Cityの巻はおしまい(笑)。

5

あなたに会える!

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LAに行く!
ルームメイト氏に会いに!
来月!

***

そう決まったら、ずぅーーーーと頭の中にあった暗雲が吹き飛んで、
太陽の光が燦々(さんさん)と輝き、胸の中に幸せな気持ちが溢れて来た。
灰色に見えたミューヨークのビルが、エメラルド色にキラキラ〜と輝き、
ラットが走る不潔で汚い地下鉄までも夢色の電車に見えて、世界が完全に変わってしまった。

全く自覚していなかったが、私がこんなにもルームメイト氏を好きだったなんて・・・。
世界がキラキラして眩しいのである。
嬉しさのあまり、脳内のケミカルバランスが崩れてしまったのだろうか。
思いっきりハイ状態であ〜る。

ルームメイト氏、あなたに会える!

今日、LAに行く事をルームメイト氏に伝えた。
今日1日26通のメールをルームメイト氏と交わした。

***

そして、夜、ヘルズ・キッチンのゲイバーのHappy Hourでカールくんと会った。
私は最高にうきうきで、ルームメイト氏に会える喜びを語った。

私がルームメイト氏のお宅のプールで裸で泳いだことを自慢モードで言ったが、
マンハッタンに住んでいればプールなんでスゴいことかもしれないけれど、LAじゃどこの家にもプールはあるし、別に取り立てて騒ぐ事でもないし・・・ということを言われて、しゅんとする。

カールくんと一緒にLAに行くのだが、カールくんは「ルームメイト氏のお家に泊まってもいいが、一晩は絶対ボクと過ごすように!ボクといる方が絶対楽しい!!!
と強い口調で言われた。
そこまで命令口調で言われるのは不快な反面、彼の嫉妬が明確に見えて嬉しかったのも事実。

私は白人の男性、特に東欧系の男性が大好きで、ハンガリー人の両親を持ち、ブルーアイで6フィート1インチ(約184cm)のルームメイト氏は私にとって髪が薄くなってはいるがパーフェクトな男性で、私はアジア系のカールくんの前で「白人LOVE」をいつも言っている。

***

カールくんのことは大好きだ。
でも、男性として好きにならないように心のブレーキを掛けている。
ゲイメンを好きになっても、自己満足の恋愛、つまりひとり相撲で何の発展もない。
友情を育めるが、性愛を含むストレートの男性との時には辛いけれど甘い心のヒダを共有はできない。
好きになっても「好きになってくれてありがとう!ごめん!ボクはゲイだよ」で終わりだ。

***

ヘルズ・キッチンのゲイバーを出て、地下鉄の駅に向かいながら話す。
「ボクがメグミとってNO.1のゲイになるのはどうしたらいいの?」とカールくんが言う。

酔ってる!?

「カールくんはニューヨークのNo.1のゲイだよ」と言う。

「男性として好きにならないように努力しているし、今日も会えて嬉しいよ」
と少々酔っているので、「好きな気持ち」を告白する。

「ボクはメグミが大好きな白人じゃないよ。それでも好きになってくれるの???」

そういうことを言うのは、私がルームメイト氏のことを大絶賛したからだろうか。
いつも自信満々なカールくんの発言ではない。

「カールくんは背が高いし、ハンサムだから、人種は関係ないよ」
と”人種は関係ない”などと思いっきりタカビーな発言をする。

「ブレーキなんか掛けないで、ボクのことを好きになればいいじゃない」と
カールくんは想像もしなかった発言をした。
通常、ゲイだから好きになっても無駄だよと言うはずではないか。

「はっ?」と何を言い出しの?という顔をしてカールくんを見上げる。

「私はストレートだと思っていたけど、やっぱりボクはゲイです!という男性に処女を捧げた女よ。ゲイマン・インサイドと言っているけど、ゲイを好きになっても何の発展もないことはよく分かっているから。辛い恋を楽しめるほど若くもないし、」と言うと、

「肉欲では愛せないけど、ボクのFAGHAG(おこげ)としてボクの側にずっとずっとずっといて欲しい・・・」
と立ち止まって路上でギューーーと抱き締められ、舌をからめることはなかったが(カールくんはゲイなので女の私にはしない・・・)キスをされた。
端から見れば、ストレートカップルが抱き合っているように見えたかもしれない。

カールくんの歴代のFAGHAG(おこげ)一代目、二代目にも会った。
カールくんがゲイという真実は知らないが、医師という立派な職業だし、まさにバブリナーな言葉で死語になっているかもしれないが三高な男性なので、結婚したい女性がたくさんいる。

そんな中で、こんな不細工で太っている年増の女の私に、恋人でも妻でもないが、FAGHAGとしてずっと側にいて欲しいと言ってくれるなんて、ジーンとしたのは言うまでもなく、カールくんをギューーーと強く強く抱き締めた。
(背の高い人と抱き合うって包まれている感じがしてとっても安心があり、大好きだ)

ゲイであることを隠して生きる彼にとって、こんな私でも本当の自分でいられることは大切なかもしれない。

***

ゲイのカールくんに路上で抱き締められ、ドラマチックなことをされて嬉しかった。
が、更に、ルームメイト氏の顔を思い浮かべると、幸せになる私がいる。
私の心の中に2人の「大好きなゲイガイズ」。
幸せが心の中に満ちあふれていくのを感じている。

8

失う恐怖とずるい気持ち

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カールくんとよく会っている。
一緒にいて楽しい反面、恐怖もある。

彼がデートの相手と本格的に付き合うようになり、
女の友達の私なんてどうでもよくなる日がカールくんにやって来る恐怖である。
友達といるよりは好きな相手と一緒にいたいのはよーく分かる。
今の私は好きな人はいなし、カールくんと一緒に過ごすのが一番の楽しみなのだが、
それが消滅してしまう恐怖である。

幸せな日々が永遠に続かないことは嫌という程、経験してきた。

***

ストレートのラテン系の男性からテキストが来た。
「ボクのテキストに返事もくれないということはボクとは友達になりたくないということですね?」
そう言われて、無視するか、「はい、そーです!!」とはっきりと言えずに、「そんなことはありませ〜ん。会いたいのですが、忙しくて会う時間がないのです。時間ができたら連絡します!ちょっと待っていてください」と少々下手に出る返事を送ってしまった。

本当は連絡なんて絶対したくないし、会いたくもないのだが、「会いたい」と言ってくれるストレートの男性をキープしておきたいずるい気持ちがわき起こったからだ。

***

ゲイ友カールくんを失う恐怖で、ストレートの男性をキープ。
しかし、ストレートの男性はゲイ友を失った場合の心の穴埋めには決してならない。

まだまだカールくんと私の友情蜜月は続いているというのに
私はなぜこんなに心配していのだろう。

彼といてとても幸せだからだ。
幸せに慣れていない私は怖いのだ。

***

***

12

ゴミ溜め部屋を掃除して、料理までしたの巻

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***

カールくんを初めて私のアパートに招待した。

カールくんから私のアパートに行きたい!とずーーーと言われていたが、
カールくんどころか誰も招待出来ない状態のようなゴミ溜めのような私のアパートだったので
誰も呼べないでいたのだが、掃除する気にやっとなって、1週間掛けて掃除して(笑)、
カールくんを呼んだ。

***

料理も苦手なのに、これまた気合いを入れて、すし太郎だが、ちゃんと薄焼き卵を焼いて、ちらし寿司の上にのせて、カールくんに出した。
「魚がないけど、これでもSUSHIなの〜〜〜〜〜?」と言われたが(泣)、
「これが日本のホームスタイルのちらし寿司なの」と言ったが、アメリカではSUSHI
と言ったら生の魚だと思われているのだ。

***

「メグミ、どーしたの?やたらナーバスじゃない?」とカールくんに言われる。
そりぁ、掃除も行き届いたきれいなアパートに住み、料理も上手な人を前にして、
掃除したとはいえ汚いし、すし太郎という努力しなくても良い素を使ったが
デコレーションは美しくなかったし、気に入ってくれるか、汚くてくしゃみが出るのではなかと緊張してしまうのは当然だ。
でも、「おいしいよ〜」と言ってくれてほっとした。

***

ちらし寿司を食べ、ワインを飲む。
「選べるならストレートに生まれたかった・・・」とカールくん。
なぜだが、そういう話に方向になった。
これはルームメイト氏もジャスティンも言っている。

「なんで?」
「辛い人生だよ。ボクはクローゼットのゲイだしね。家族にも仕事でも隠しているし、
我が子がいてという普通の家族を持てないしね・・・」

「私はストレートに生まれてきたけど、子供も家族も持てないし、ゲイじゃなくっても家族を持てないストレートだっているんだよ〜」と言う。

カールくんは「それはメグミがゲイマンだからだよ〜」
と2人で大笑いした。
ゲイマン・インサイド・ミー!
そうだ!!!私は女性の体にゲイマンが宿っていたのだ!!!

「ボクは金持ちになる!そしたら、どこかに旅行に行くっていったら、ボクが全部お金を払うからどこにでも連れて行くよ〜」とカールくん。

実現しなくても、酔っていてもそう言ってくれるなんて、ジーン。
胸がいっぱいになった。

今はカールくんと頻繁に会っているが、ジャスティンがLAに帰っていたように、
あまり会えない時が来るのだろうかと思うとやるせない気持ちになる。
私の場合、消滅した友情は数知れず。
しかし、私が死ぬまで(私がかなり年上なので)友情が続けばいいと願わずにはいられない。

***

ルームメイト氏とカールくんがFACEBOOKフレンドになった。

カールくんがルームメイト氏に
「掲示板に広告を書いてくれてありがとう!そのおかけでボクはメグミに会うことができました」こうメッセージを書いてきたとルームメイト氏が教えてくれた。

そしてルームメイト氏はカールくんに、
「いつもメグミからキミのことは話を聞いているよ」とメッセージを送ったらしい。
カールくんから聞いた。
実は、私はルームメイト氏にカールくんとのことをいちいちどこに行って、何を食べたかまでを報告している(笑)。

6月、カールくんと一緒にLAに行きを予定している。
愛するルームメイト氏とジャスティンに会うためにだ。
ルームメイト氏、ジャスティン、カールくんの3人のゲイガイズに囲まれ、
FAGHAG(おこげ)冥利に尽きる日が実現するかもしれない。

私の妄想イメージはマドンナのマテリアル・ガールである。
ルームメイト氏、ジャスティン、カールくんに囲まれ踊る私。
3人とも6フィート(180cm)以上なので、これまた長身の男性に囲まれるのが好きな
私にはたまらない。
6フィートLOVE!!!
私は、長身男性に囲まれフェチ!?

ゲイガイズが愛する女性、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、カイリー・ミノーグ、Lady GaGa、浜崎あゆみと強豪揃いだが(私は泥で彼女たちは雲なのは明らかだが)、私が並みいるスターを蹴落とし、私が女王に君臨するのであ〜る。
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妄想中:ルームメイト氏、ジャスティン、カールくんに囲まれ踊る私。マドンナの位置は私である(笑)。

***

今日は、同性婚をサポートするイベントが行われたので、参加してきた。
ブロードウェイのシアター・ディストリクトの近く、6th Aveと45th Streetから数ブロックの
片側のアベニューをブロックして行われた。

私が行った時はミュージカルHairのアクエアリアスがミュージカルのスターによって唄われていた。パターソン・ニューヨーク州知事、ブルームバーグ・ニューヨーク市長もサポートを求める演説をしたが、スピーカーから声を聞いたが、遠くて姿は拝見できなかった。
火曜日には議案の決議が行われるようである。
去年のカロフォルにア州のProp.8の決議に対しての抗議行動に比べると殺気立ってなく
和やかなムードであった。

世界一のゲイの街であるニューヨーク市を擁するニューヨーク州で、ゲイの結婚が合法化されれば他の州も続々と合法化されて、いずれ連邦政府が認める大きなきっかけになるに違いない。私はアメリカ市民ではないので選挙権はないが、税金は払っているので発言権はあるはずだ!!!それにニューヨーク州で否決されたらヨーロッパの国々、マサチューセッツ州、コネチカット州、バーモンド州、アイオア州、メイン州から笑い者にされてしまうだろう。
ニューヨークが合法されなくて他のどこがされようか。

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ありがとう!州知事というプラカードはたくさん見かけた。州知事パターソン氏が議会に議案を提出したからだ。

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思ったより集まった人は少ない感じだったが、終始穏やかであった。

***

KENを持っていくのを忘れてしまった!悔やまれる。昨年のプロテストから。
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6

私はまだ雌のようであるを確認する。

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***

「攻撃は最大の防御。ゲイをいじめるクローゼットのゲイ国会議員を糾弾するドキュメンタリー」
の続きを書く予定をしていたのだが、昨日は疲れていて、今日は飲んでしまったので、
あれもこれも〜書くぞ〜と気合いが入っていたのだが、また後日に・・・。
とっても眠い。

***

久しぶりにカールくんとふたりっきりで会う。
大抵はカールくんのデートの相手が一緒だったり、他のゲイ友が一緒だったりするのだが、
カールくんと2人で会うのは数えるしかない。

ヘルズ・キッチンのゲイバー、TherapyのHappy Hourをねらって行った。

***

カールくんもモテるゲイである。
しかし、一番、モテたのはジャスティンであった。
断とつである。

ゲイガイズから「彼はあなたの恋人?それともゲイ友?」と聞かれたのは数知れず。
ジャスティンとみんな「やりたかった」のだ。
思い出すとジャスティンの色気のおかげで私もたくさんのおこぼれをいただき、
二度とそういう経験はできなだろうと思われる貴重な経験をした。
ジャスティンのペニスは非常に大きいので外見の魅力と「もの」が一致してさらに大人気だったのは言うまでもない。

カールくんはジャスティンよりモテ度は少々低いが声を掛けてくる男性は多い。
今夜、カールくんのモテモテのおかげで私はバーテンダーさんからタダ酒をいただいた。
ラッキー!

***

カールくんから私からギラギラしているものを感じると言われた。
「Horneyでしょう?」と言われた。

***

突然ですが、菊楽恵のためになって欲しいけど、無駄かもの英語レッスン!

日本語でいうところの「ムッシュ・ムラムラ〜」(って古過ぎでしょうか?)
つまり、性的にむらむら〜発情している、やりたいぃ〜という意味でHORNEYという単語をよく耳にする。
形容詞である。

I am horney(ムラムラ〜しているわ)とかYou are horney(アンタ、発情しているでしょう)とか、
使い方は至って簡単である。
horn(角)という単語の形容詞だが、シカが発情期を迎えると角で闘うので、由来はそこにあると私の想像だがそう思う。

***

自分では気がついていなかったが、考えてみると、そろそろ排卵日を迎える。
確かに、体は受精に向かって「精子よ!いつでもカモーン!」の態勢である。
カールくんは私からもやもや〜むらむら〜の匂いを敏感に感じ取ったのかもしれない。

「なんでわかるの〜〜?」
「態度を見れば分かるよ」

というような話をカールくんとしつつ私はルームメイト氏とケータイでテキストを交換していた。
「ルームメイト氏!今、カールくんと一緒にゲイバーにいるよ」とか、どうでもいいことなのだが報告せずにはいられないのだ。
カールくんの話を聞きながら、失礼と思いつつ、「あっ、ごめん」とルームメイト氏にテキストを送る。

***

「カールくん、今まで女性とはセックスしたことなんでしょう?私が最初の女性になってあげてもいいよ」
「そういう発言をするあたり、You are so Horney!!!」
「いつもこういうこと言っていない?」
「いや、今日は特別。やりたいオーラを出しているよ〜」
「そーお?」

ゲイバーで「発情ホルモン」を発散しても誰も気にもとめてはくれないだろうが、
カールくんは敏感に察している。

***

近頃、老いが迫って来るのを感じる。
You are so Horney!!!なんては決して言われず、「発情ホルモン」も発散しなくなり、
排卵も止まり、生理も終わり、生物としての終焉がすぐそこに来ているような気がする。
焦る。
怖い。

***

カールくんは朝が早いので早々に帰った。
私はカールくんと地下鉄の駅で別れて、ひとり地下鉄に乗った。
自宅アパートに帰る前に、お酒の力もあり、ストレートのバーに立ち寄る。

男性が全てゲイメンに見えたが、ゲイメンが私を見る目と違った。
雄の目である。
男性の獲物を狙う視線を否応なく感じ、まだ雌としていけている自分を確認し、飲み物もオーダーせずに
そのまま帰った。

***

まだまだ私は「女」のようである(笑)。
確認して安堵したのは言うまでもない。