10

再会の喜びと邪魔者

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***

ルームメイト氏はひとりでサンフランシスコに来たのではない。
ハウスメイトのタイラーと一緒に6時間ものの距離をドライヴして来たのである。

待ち合わせのホテルのロビーで、最初に目が合ったのはタイラーだった。
ルームメイト氏は背中しか見えなかった。
タイラーはルームメイト氏に目で合図をした。

振り返るルームメイト氏。

これが映画だったらスローモーションという効果を入れて劇的にするシーンだ。

「メグミィ〜〜〜〜」と両手を広げるルームメイト氏。
ちなみに彼は英語のお姉言葉を話す人なので、私の名前の「ミ」の部分は高音である。

「あ〜〜!ルームメイト氏ぃ〜〜」

痩せたみたい。
でも、髪の毛が・・・、髪の毛が・・・。
後退している。
薄くなっている・・・。

この僅かな一瞬の間に全体チェックをしつつ、後退のことは考えないようにした。
実物の彼に会える喜びと来てくれたという事実に感動し、胸がいっぱいになる。

映画だったら私が走って彼の胸に飛び込むのだろうが、
私は走るのが苦手なので早歩きで彼の胸に飛び込む。

ぎゅう〜と抱き締められ、額にちゅっとキスをしてくれた。
6月、LAの空港で別れた以来、3ヶ月半ぶりの再会である。

「メグミィ〜、来たわよ!私の愛を感じてくれる?愛の証よ!今度、私のことが嫌いになったり、
むかついた時に思い出すのよ!こんな遠くまで来てくれた私のことをよ〜!」
と、「愛の証よ」で終わればいいのに、一言余計だが、面白いことを言う、ルームメイト氏。
二丁目のバーでカウンターに入れば、毒舌バリバリなので人気者になるだろう、と思わずにはいられない。

私が滞在しているホテルの部屋に彼らも泊まるので、再会後、ホテルの部屋に行く。

***

タイラーは3人いるルームメイト氏のハウスメイトの一人だ。
お家の修理をしてくれる代わりに家賃を3ヶ月無料にするという条件で入居した人だ。
テキサスからロサンジェルスに引っ越してきた。
3ヶ月以上経った現在も求職中!
つまり無職状態なのでルームメイト氏は現在も家賃を無料にしていると言っていた。

ジャスティン無き後、彼がルームメイト氏の一番近い友達になり、よく行動を共にしていると
メールに書かれてあったし、実際、「今、何しているの?」とテキストを送ると、タイラーと一緒に
いるとよく返事が最近来る。

ルームメイト氏は経済の部分でタイラーを助け、精神的に支えてもらっているのだ。

ルームメイト氏はタイラーがまるで自分の家のように、ルームメイト氏のお家の修理をしてくれるので
感謝していると言っていた。
先週、タイラーが酔った時に「愛している」とルームメイト氏に告白したということも聞いていた。

5分も2人と一緒にいれば、2人が非常に仲が良いのが分かった。
2人だけのギャクはあるし、言葉を交わさなくても通じてる雰囲気がある。
共にジャスティンの悪口を言っていた。

多分、2人はセックスをしていると感じた。
セックスをしているのか事実を知りたかったが、真実を知って傷つくよりは知らない方がいい。

タイラーと肉体関係があるのはビシビシ感じる。
ルームメイト氏のことは以前程大好きではないにしても、事実を本人の口から聞いたら、
嫉妬でもがき苦しむ自分がはっきり見える。
だから、聞かない方がいいのだ。
後退と同様にセックスの事実の有無も忘れることにする。

夕食をレストランで食べて、カストロ(サンフランシスコのゲイ・エリア)に出掛けようということになり、
ルームメイト氏は服選びに忙しい。

ルームメイト氏は何度も何度も「これでいい? この服、メグミは好き? 髪型はどう?」と私に聞いて来るが、
タイラーには「これがいいんじゃない?」とまるで世話女房のようにTシャツを選ぶ。

ストレートの関係で言ったら、ルームメイト氏が妻で、タイラーが夫のようだ。

家賃を無料にしているし、家はルームメイト氏のものだから、経済的にタイラーをサポートして
精神的な支えをタイラーがしているという感じがした。
妻がバリバリ働いて、夫は主夫業に専念している、そんな関係が見えた。

でも、2人は友達以上の関係ではい。
ルームメイト氏(32歳)はお医者さんとデートしているし、無職でもタイラー(38歳)は15歳下の若い男の子とデートしている。

ストレートには分かり難い、ゲイの友達関係だ。
性的な興味も友情も全て同じ性である男性に向けられる。
セックスをしても友達でいられるし、逆に言えば、セックスをしてしまえば友達でいられる。
セックスをしてしまえば性的興味が失われるからだ。
ストレート同士の場合、セックス後、友情が継続するのはかなり難しいと思う。

***

6月、ルームメイト氏に会った時に、私が愛されていないと感じたが、そのひとつの大きな理由が
ライラーの存在だった。

6月の過去のブログに書いた、悲しいサンタモニカの出来事のハウスメイトとはタイラーのことだ。

私はタイラーのことが好きではない。
ルームメイト氏に会えて嬉しかったが、タイラーが・・・邪魔だった。

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10

今、私の隣にいるのは・・・

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所用があって現在、サンフランシスコにいる。

飛行機で1時間の距離にはロサンジェルスがあるが、寄らずにそのままニューヨークに帰るスケジュールを組んだ。

ルームメイト氏のことが好きで好きでかなり病的に好きであった以前の私ならば、ロサンジェルスに立ち寄ることも
考えただろうが、現在、数人とデートしている状況で車の運転ができない女の友達が訪ねて来るのは彼にとって面倒くさいことだろうと思ったのだ。

ルームメイト氏に会いに行かなくても、ジャスティンに会いに行くということも考えたが、勉強と恋人で忙しいし、
ルームメイト氏の元彼スロヴァキア人は最近、テキスト友達だが、「泊めて~!一緒に遊んで」と言えるほど仲良しではない。
一目でもいいからルームメイト氏に会いたいと思わなくなった。
そう私の気持ちの変化が一番の理由だと思う。
何がなんでもロサンジェルスに行きたいという心境ではないのだ。

それでもジャスティンにもルームメイト氏にもそしてにもサンフランシスコに行くことを事前に伝えていた。
会いに来てくれるかもという期待がなかったかといえば嘘になる。

同じ州でも飛行機で1時間、車で6時間という東部でいえばボストンからワシントンDCの距離だ。
気軽に来てくれる場所ではない。
わざわざ私に会いには来てくれないだろう。

そこまで私は彼らにとって重要な位置にはいない・・・と本当はそうではあっては欲しくないけど、
自分の立場を重々分かっている。
だから、期待しないように努めていた。
「自分自身に期待してはいけないよ」と言い続けてた。

飛行機がサンフランシスコに着陸してケータイ電話の電源を入れてもOKというアナウンスが機内に流れて直ぐに3人に「サンフランシスコに着いたよ!同じカリフォルニア州にいるよ!同じタイムゾーンだよ」とテキストを送った。

3人からはほぼ当時に「ようこそカリフォルニアに!!」とテキストの返事が送られてきた。

***

人生とは不思議である。
「まっ、いいかぁ」と思っている時に、願ってもいないことが起きるのである。

ルームメイト氏が今、私の隣にいる。
サンフランシスコまで私に会いに来てくれたのである。

***

8

デブでブスな私をゲイガイズが友達になりたいと思ってくれるのだろうか?

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ゲイ友募集のオンライン広告を通じて知り合った韓国系アメリカ人のカールくん(医師)。
楽しい時間を過ごしたと思ったし、彼とは仲良くなれそうと思った。
「楽しかった!今度はゲイバーに行こう!!」とメールを送ったのだが、返事が来なかった。

ジャスティンの場合は、即効で返事があり、会って二日後には私のアパートに泊まりに来た。
まさにクリックした。
ルームメイト氏に至っては知り合って3日後にセックスした(笑)。

***

カールくんは私と同意見で、ニューヨークのゲイが閉鎖的で、連絡をするよ〜と言っても連絡なしだし、
ニューヨーク・ゲイの冷たさを語っていた。
帰り際にメールをすると言ってくれたが、何も連絡してくれないということは
彼は私のことが気に入らなかったのだ。

一体、何が???
私のどこが悪いのか?
どこが気に入らないのか??

きっと私の見た目だ。
私は若くはない。
歳だ。
まだ皺はないと自分では思っているが、きっと他人の目には老婆に見えるのかもしれない。

染めてはいるが白髪も増え、脂肪の質も張りがなくなり、不快な感じにねっとりしている。
先日、カケル青年とヘルズ・キッチンのゲイバー・ホッピングした時に、私が一番気にしていること
「かなり年上のおばさん」であることを怖々聞いたが、彼の返事は「全く気にならない」だった。
そう言ってくれてジャンプしたいくらいとっても嬉しかったが、
カケル青年は私に気を使って言ってくれたのだろうか。

カールくんからのメールがないことでドーンと落ち込んでしまった。
ルームメイト氏に訴える。
長々とメールを書く。

ルームメイト氏は「諦めないで!広告を出し続けるのよ!広告に写真を出すのもいいかも。
ゲイはMY SPACEが好きだから、メグミのMY SPACEはある?
じゃ、MY SPACEのリンクを貼るとかしてね、ビジュアルに訴えたらもっと応募が来るわよ」
と励ましてくれた。
デブでブスな私をゲイガイズが友達になりたいと思ってくれるのだろうか?

無理にゲイ友作りに時間を費やすのは無駄かもしれないし、
遥か遠いアメリカ大陸の反対側のルームメイト氏だが、彼さえいてくれたらいいと思った。

するとその夜、「今度会おう!僕も楽しかった!小犬のトビーもよろしくって言ってるよ」
とカールくんからメールの返事が来た。

そしてプラハの君からも久しぶりにメールが来た。

「いつチェコに来るの? 
他に大切に思っている友達がいて他の国に行かれちゃうのは嫌だなぁ。
来年の4月に僕はリヴァプールに行くかもしれないけど、また会えるといいね」

プラハの君の写真も添付されていた。
昨年は坊主頭だったが、髪の毛が随分と伸びて大人になった感じがする。

プラハの君もルームメイト氏も長身で思いっきり私のタイプである。
「他の国に行かれちゃうのは嫌だなぁ。」・・・こういう言葉に舞い上がってしまう。

決して私のことを愛して言ってくれているのではないと理性では分かってはいても
一目惚れした相手だし、激しく欲情した男性だし、胸がはどきどきどころかはち切れそうになる。
今年は無理だが、来年は彼に会いにヨーロッパに行こうと思う。

カールくんとプラハの君からのメールでまた再び気分が高揚。
私の願い[究極編]であるプレイボーイ・マンションならぬゲイガイズが集うメグミ・キャッスルの築城をしかと
胸に深く深く刻む。


大人の香りが漂うプラハの君の最新写真。私にとって彼は飽きずに眺められる存在であ〜る。

6

大和撫子(か?)のグレースがウィルを探しています! 会った!編

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オンラインの出会い系サイトでゲイ友を募集した私の広告に2人のゲイガイズが応募して来たことは昨日お伝えした。
早速、返事を出す。
すると1人のフィラデルフィアから2ヶ月前にニューヨークで引っ越してきたという人物から直ぐに返事が来て、
電話番号と今夜でも会おうと書かれていた。
名字からすると韓国系だ。

電話をすると元気な声だった。
英語にはアクセントがなかったのでアメリカで育ったのだと思う。
少しはニューヨークに長くいると、話す英語のアクセントでどこの国出身かを推測できるようになったし、
アメリカ人でもカリフォルニアと東海岸の違いぐらいは分かるようになったが、
カナダ人の判別はちとまだ難しい。

「小犬がいるんだけど、吠えて大変でさ、ペット屋さんに今から行くんだけど・・・」
とおネエ言葉ではなかった。
話し方で彼がゲイかどうかを見極めるのは難しい。
だが、しかし、小犬という言葉で彼はゲイだと確信。

オンラインの出会い系は悪名も高い。
ゲイと偽った強姦魔かもしれない・・・という恐れは心にしっかり持っていた。

チェルシーか、ヘルズ・キッチンまたは近所のイースト・ビレッジで会えればと思ったのだが、
小犬が一緒だから無理と言われて、私が彼が行くペット屋さんの近く、アッパー・ウエスト・サイドに行く事にした。

***

地下鉄を降りて電話をするとピザ屋さんの外のテーブルに座っているという。
心臓がどきどきする。

私の見た目大丈夫かな?
目の下の小じわ目立っていないかな?
化粧ののりが悪のがバレバレだったら嫌だな?

いろんなことが気になり始めて足がすくむ。

ピザ屋さんはすぐに分かり、私に向かって手を振るアジア人がいた。
彼がカールだ!
若そうだ。
35歳過ぎの女に抵抗はないだろうか。

***

「Hello!!!!」
と言いながら首を傾げる彼に私はゲイガイ!かわいいぃ〜と胸がときめく。

男女間に流れる、緊張感!というものが全くない。
彼とは友達になれると思った。
彼の名前はカール。
なんとロサンジェルスの出身であった!!!

I LOVE LA!!

カールくんも言っていたが、
ニューヨークのゲイは友達を確立してしまうと新しく友達を作ろうとはぜず、
既存の友達だけで楽しもうという閉鎖的な感じがするという。
私もそれは同じ意見。
ゲイバーで私に声を掛けてくれるのは100%カリフォルニア出身のゲイだ!!
その点、カリフォルニア人は友達の輪を広げよう!一緒に楽しもう!と開放的だとカールくん。
これも同意見だ。

街並や人々のエネルギーについてはI LOVE NEW YORK!!なのだが、
人間関係においてはI HATE NEW YORK!!と完全には言い切れないが、
かなりある。
人のことを気にすることができないくらい生活が厳しく、孤独なのかもしれない。私を含めて。

カールくんとは1時間程会って、帰り際に今度一緒にゲイバーに行く約束をした。
別れたのは夜の9時なのだが、いつもは寝る時間だという。
カールくんのお仕事は「お医者さん」で、朝が早く、夜も遅い時もしばしばあるという。

ルームメイト氏のデートの相手3人のうち1人もお医者さんで、今度2億円の家をハリウッドに購入するという。
リノベーションには2千万くらい掛けるそうで、2千万円の家もアパートもどっちにしても購入は無理だろうの
私には夢のような話で、最近の金融問題とは全く別のところに生きている人もいる。

人間は傷みやすいし、壊れやすい。
人間の体を修理する仕事は儲かるということだ。

***

カールくんに会って、ジャスティンが恋しくなった。

ジャスティンは手をつないだり、肩に手を回してくれたり、抱き締めてくれたり、
たくさんのフィジカル・コンタクトがあった。
そして、女性の私をドキドキさせてくれた。
体を鍛えていたから、彼の肉体を触ることも私には楽しかった。
ルームメイト氏のように恋心は抱かなかったが、特別な友達だ。
しかし、最近は恋人に夢中になって、テキストの数が少なくなったのが悲しいけど、
それはジャスティンが幸せな証拠だからいい。

ルームメイト氏にカールくんに会いに行くことをメールで伝えると、
「私のこと忘れないでね。ジャスティンのことも・・・」と返事が来た。
これはこれでとても嬉しくなった。
ストレートの男性とは違う嫉妬だと分かっているが、種類の違う嫉妬とはいえ嫉妬に
からまれるのが心地良いのである。
想われているということを確認できるからだと思う。

***

ところで、カールくんの小犬は雄で、いきなり私のすねにしがみつき腰を振った。
「こんなことしているの初めて見た!僕と違ってストレートだったみたい!
きっとエストロゲン(女性ホルモン)を嗅ぎ付けだんだよ」

久しぶりにストレートの男に発情されたが、それが犬だった・・・
私の人生って、こんなオチばっかり(笑)

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大和撫子のグレースがウィルを探しています! その後・・・

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ゲイ友募集の広告を出したが、反応は一切なし。

女友達と一緒にいる時間があったらゲイ友と遊んだり、一夜の恋人を探した方が
いいだろうと私も思っていたので、想定内の当然の結果だった。

人生というのは不思議なものである。
期待をしないとやってくるものなのである。
レスポンスが3通来た。
で、私は広告の文章もタイトルも書いてくれたのはルームメイト氏に転送する。

3人のうち、1人はゲイじゃないけど、ゲイの友達がいるから、紹介する代わりに日本語を教えてくれ〜という
内容だった。

相談役ルーメイト氏は、これはスルーすべしと言う。
私的には会ってもいいかなぁと思った。
男性はストレートで日本語を勉強している=日本人女性好き!=恋愛に発展!!
という邪な図式が浮かんだからだ。

しかし、日本語を教えるのは非常に大変だ。
日本語の教授法を勉強しないといけない。
英語をしゃべるアメリカ人が誰でも英語を教えられるかといったらそうではない。
教えるということは文法も語句もいろいろ知っていないとできない非常に知的な作業なのである。
そこまでコミットはできないので、会わない方がいいかと思った。

他2人は、もちろんゲイで、彼らそれぞれグレース(ストレートの女性友達)がいたが、
ニューヨークにはいないらしい。
1人はフィラデルフィアから、もう1人はシカゴから最近引っ越して来た。
だから、友達もあまりいなく、寂しいニューヨーク生活を送っている感じが伺える。

ジャスティンも仕事の関係でLAから短期間ではあるが誰も友達のいないニューヨークに来て
私と知り合った。
やはり、長年ニューヨークに住んでいるゲイは新たな友達を開拓するというよりは既存の友達で
輪を作る傾向にあるので、ジャスティンが断言していたが、「狙い目はニューヨークに来たばっかりのゲイ」
で、まさにその通りだと思った。

2人とも「会ってクリック!して友情が深まればいいね」と同じ言葉、クリックを使って書いてあった。
ジャスティンと会った時も、クリックとはこのことかと思ったくらい、日本語でいえばピィーーンと来たのである。

メールありがとう!ぜひ会いましょう!という返事を彼らに書く。

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4

バレエのタイツに刺激されてゲイバーに行く。

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City Centerでダンス・フェスティヴァルが開催され、世界的な有名なダンス・カンパニーおよび
ダンサーが連日出演している。
入場料はなんと10ドル!
だから、売れ切れるのもあっという間だ。
才女・楓さん(一緒にボストン旅行に行く)がチケットを入手してくれて、一緒に観に行った。
楓さんはインターネットでチケットをゲットしたのだが、なんとかぶりつきの一番前だった!
かぶりつきではステージの全体が見えないから別の席にしようと思ったらしいが、
楓さんは葛藤した結果、かぶりつきの席を購入。

生まれて初めてのかぶりつきである。
それもど真ん中ァ〜!

前の席の人の座高が気にならなし、ダンサーの汗がかかるってくるのではないかというくらい臨場感溢れる席
がかぶりつきの一番前である。

観客は女性が大半だが、男性の観客の大半はゲイガイズだと確信。
「そんなことばかり考えているの?」
と楓さんに質問されたが、まさにその通りなのだ。
男性を見たら、ゲイかそうでないかをレーダーならぬゲーダーが勝手に作動してしまう。

ところで、演目は5つあり、そのひとつがAmerican Ballet Theater(ABT)だった。
パンフレットによれば、The Leaves are Fadingという初演は1975年という
ABTオリジナルだ。
男女2人だけが踊る。
衣装も古典的なバレエの衣装だった。

そう、バレエの男性の衣装といえばタイツだ!
立派なもっこり、英語でいうところのPACKAGEがくっきり山のようだった。

子供の頃、ボリショイ・バレエの『白鳥の湖』を母に連れられて観に行ったのだが、
王子様のタイツ姿を一目て見て大嫌いになり、どうしてあんなに「もっこり」させるのだろう、
無い方がいいのにと強く思った。
男バレエ・ダンサーのタイツ・もっこりは私の大嫌いなものになった。
それ以来、母にバレエを観ようと言われても、ずっと断っていた。
ちなみに、タイツ姿はいいのだが、「もっこり」が子供心に異様に映ったのだ。
だって、私にはそんなもの「もっこり」がないんだもの。

しかし、大人になり、つまり酸いも甘いも知って、立派なPACKAGEの方が魅力的だということを知って
バレエに対する見方がすっかり変わり、現在はとっても好きである。

そして、今回のかぶりつきの席で、至近距離で男ダンサーの衣装、つまりタイツ姿を目の当たりにして、
思った。

この衣装=タイツは絶対ゲイが考えたに違いない。

立派なPACKAGEだけではない!
お尻の割れ目にタイツが食い込み、お尻の形がはっきり現れているのである。

しかも、どんな動きにもお尻の割れ目とお尻がきれいに見えるのである。
食い込み方が素晴らしい!
どんなタイツでもいいというわけでないだろう。
サラリーマンがスボンの下にはくパッチでは決しない。
お尻を美しく見せないといけなのだから。

お尻をセクシーに見せるには細かい配慮と美的感覚がないといけない。
そこまでストレートの男性や女性のデザイナーができるかといえば無理だと思う。
男で、男が男を愛するからこそ、あそこまで究極の美が表現できるのだ。
私はお尻の食い込みに目がずっと釘付けだった。
目が離せなかった。
今でも瞼を閉じれば浮かんで来る。
全くお尻ファンではなかったのに・・・。

もちろん鍛えられたバレエ・ダンサーのお尻だからこそ相乗効果で増々お尻に輝きと賛辞である
「もやもや〜」が生まれるのだと思った。
男性バレエ・ダンサーはロシア人のゲンナディ・サヴェリエフ氏だった。
顔はさておき、素晴らしい踊りとお尻とタイツであった。

ところで、いつからバレエの衣装にタイツが導入されたのかは調べないといけないが、
『白鳥の湖』の作曲家巨匠チャイコフスキーもゲイだと言われているし、
男性の美しさと色気を表現するにはタイツ姿!を考えたのはゲイマンに違いないと確信している。


ボリショイ・バレエ団 チャイコフスキーのバレエが収録されているDVD。
男性ダンサーのお尻姿が見えないのが残念だが(笑)

***

観劇後、楓さんは用事があるというので帰ったのだが、このまま自宅アパートに直帰できないと思い、
カケル青年に電話をする。

City Centerの前のストリートを西側に行けば、ヘルズ・キッチンである。
酔ってPOSHを追い出されたのは5月のこと。
それ以来、行っていない。

しかし、今日のこの感激と興奮の勢いで、今夜はヘルズ・キッチンに行きたい!!!

カケル青年はちょうど用事が終えたところで時間があるという。
ということで、カケル青年とは初めてヘルズ・キッチンに行く。

タイツの興奮覚めやらずで、いかにタイツがセクシーであったかをカケル青年に説明するし、
それを理解してくれるカケル青年にこのフィーリングなのよね〜と更に感動する。

The Ritzに、Therapyに、Valdaに三軒ハシゴして、ヘルズ・キッチンのゲイバーを満喫!
やっぱり楽しいヘルズ・キッチン。
しかし、POSHにはさすがに行けなかった。

私がヘルズ・キッチンでカケル青年とゲイバー・ホッピングしている間、
一方、ルームメイト氏はデートしている三人のうち、1人とゲイ・バーのカラオケ・ナイトに
行っていた。
まめにテキストをくれるのが嬉しいが、タイツの感激を共有できないのがもどかしい。

***

今後、かぶりつきでバレエという絶好のタイツ姿鑑賞の機会に恵まれるかどうかは分からないが、
貴重な経験だったのは言うまでもない。

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ゲイ・Bachelor partyと初めて出会う英単語

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***

「誰からも反応がなかったら、また新たな文面を考えよう!」
とルームメイト氏が言ってくれた。
そう言ってくれただけでも嬉しい。

私のウィル(新しいジャスティン)募集のオンライン広告に誰からもメールが来なくても
話のネタになっても落ち込むことはないとは思うのだが、ルームメイト氏は私が悲しんでいると思ったらしく、
励ましの気持ちを込めて今夜、参加しているバーチェロー・パーティーの写真を送ってくれた。

といってもストレート男のBachelor party(バーチェロー・ パーティ)ではない。
ゲイのバーチェロー・パーティーだ。
そういえばゲイメン・ドラマQueer As Folksでも登場した。
ちなみに、独身最後のパーティーのことで、ストレート男だったらストリップ・クラブに男の友達だけで行く。

フィアンセのひとりは、ゲイ・ポルノの映画プロデュサーで、結婚前なのにルームメイト氏と3P(しつこいようだが、英語ではThreesomeという)をした。
彼らのBachelor party(バーチェロー・ パーティ)だ。

送られてきた写真がとってもセクシーでドキドキして、かつかわいかったので
独り占めにするのはもったいないので載せようと思う。
一緒に楽しみましょう!


あ〜〜〜!楽しそう!かわいい男の子ばかり!

***

ところで、英語圏に暮らしても英語を習得するのは努力が必要である。
新聞はいまだにスラスラ〜読むのは大変だ。

ニューヨークにはフリーの日刊新聞がある。
そのひとつam New Yorkの記事に初めて見る英単語に出会った。

VASECTOMYである。

その記事とは、女性を妊娠させるのが最も怖いことで、しかも父親になるなんてとんでもない!
と27歳の時にVASECTOMYをした32歳の独身のアメリカ人男性の話が例に取り上げられ、アメリカでは
VASECTOMYをする男性が増えているという。
VASECTOMYを受けてもガールフレンドとセックスする時はSTD防止のためにコンドームを着けると
彼は語っていた。

VASECTOMYとは内容からすると、パイプ・カットのことのようである。
辞書で調べてみたが、私の推測は当たっていた。
ということは、パイプ「カットとは和製英語か?

ゲイガイズのセックスでは性病防止のためのコンドームで、妊娠防止のためにコンドームを
装着するという概念がないんだろうなぁとそう思った。
VASECTOMYをするという考えも全然ないに違いない。

かつて性的にはケミストリーのあったアメリカ人の男性が、VASECTOMYをしていた。
子供はいらないと宣言していたし、コンドームを装着しても妊娠させてしまう可能性があるからと手術をしていた。

徹底していて変わっているなと思ったが、彼のライフスタイルが標準になったのだろうか。
子供がいなければ責任はないし、お金もかからない。
あるのは楽しみだけということか。

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ゲイメンのBachelor party(バーチェロー・ パーティ)に、
ストレート男性が積極的に受けているパイプカットことVASECTOMY。
この2つの話題は全く何の関連もないのだが、男どもは楽しそうだな〜と思った。