待ちに待った合コンの朝、私を待ち受けていたのは・・・

<br /> TitleDPNY.jpg

***

待ちに待った合コンの朝。

ニューヨークの朝は日本の朝のように寒くない!
セントラルヒィーティングがあるので日本のあの布団から出るのが辛いということがない。
外は極寒でも中は常夏のハワイなニューヨーク。
全身、顔になってくれたら・・・と願った日々が懐かしい。
(つまり、顔は布団から出していても寒くないからなのだが)

拙ブログを通じて知り合った大和撫子いろはさんの紹介で
日本男児と約2年ぶりで合コンすることになった菊楽恵。

朝、目覚めて、「きゃぁ〜、今夜合コンだ!」と枕を抱き締めた。
その瞬間に首からピキピキと痛みが流れるように頭にかけて激痛が走った。
これまでの人生で経験したことのない痛みの流れ。

これって、もしかして脳溢血・・・。
まだまだ生きなきゃ行けないし、合コンを前に命を落とすなんて・・・。
と薄れゆく意識の中で・・・と思ったが、意識は薄れるどころか痛みで眠気は吹っ飛んだ。

そろりそろりと起きる。
首に手を当て、回そうしたが、動かそうとすると痛い。
非常に痛い。

寝違いの症状、そのもの。

嬉しさのあまり、枕を抱いて首を捻挫してしまったらしい。
なんと情けない。
普通に生きられない自分の運命を呪った。

が、運命を呪っている場合ではない。
子供の頃の遠足以上に、この日を楽しみにして来たのだ、首の痛みぐらいで
キャンセルしてなるものか!!

女の執念である。

(つづく)

去らない、逃げない安心。DVの渦。

<br /> TitleDPNY.jpg

***

ルームメイト氏のハウスメイトの一人、タイラーが引っ越したとメールがあった。
タイラーは出て行ったのである。

彼氏が出来て、一緒に住むようになったのか、それとも故郷に帰ったのか、理由は不明。
ルームメイト氏に聞いても返事がなかった。

ルームメイト氏のプールの管理をはじめ、お家の修理をしていたタイラー。
テキサスからLAに移り住んだが、仕事はずっと見つからなかったようで、
お家のことをしてくれるからとルームメイト氏は約10ヶ月間、家賃を請求しなかった。

昨年、サンフランシスコで会った時に、ルームメイト氏がタイラーの言うことだけに耳を貸し、私の意見などは無視されて、タイラーの言いなりになっていたことに腹を立てた。

ルームメイト氏に聞くと「彼のやりたいことに添うことが家のことをしてくれるタイラーへの
感謝の気持ちを表すことだと思っているから・・・」と言いなりの理由を答えたが、家賃がタダだけで十分じゃないかとそんなも自分というものがなさ過ぎるルームメイト氏に私は呆れたのも確かだ。

***

「ハウスメイトを募集するんだけど、どうならない?LAに来て、いっぱい子供を産んで
一緒に育てるのはどう??」とルームメイト氏から言われた。
カリフォルニア州で人工授精により8つ子が生まれたから、ルームメイト氏は冗談で、
そんなことを言ったのだと思うが、アホな私は嬉しくなってしまったのも事実。

DVボーイフレンド、セバスチャンがもう一人の父親になるのは嫌だが、
ルームメイト氏と彼のパートナーと私と子供達と暮らす「夢」を再び描いてしまった。
ホント、懲りていない。

最近、婦人科に行き、医師にこう言われた。
「人工授精をするのは早く決断した方がいい。32歳の2年後と今のあなたの2年後は全く違うのよ。
個人差はあるけど、体はもう若くはないんだから・・・」。

分かっているけど・・・だ。

***

ところで、ジャスティンから電話があった。
ジャスティンはルームメイト氏とは会ってないどころか、一切連絡を取っていないという。
しかし、ルームメイト氏のお母さんとお姉さんには会っているとのことだ。
お母さんもお姉さんも恋人セバスチャンの怒りがコントロールできないことは知っていて、
なんとルームメイト氏もセバスチャンの影響からか暴力的になっているとジャスティンに言ったらしい。

「前の奥さんの方がいいって言っていた。お母さんもお姉さんも彼女のことが恋しいってさ」
とジャスティン。
現恋人セバスチャンは前の奥さんの影が消えないくらい悪い男なのだろう。
そりゃそうだ、DV暴力男だもの。
私が前妻のイメージを消してあげるわ!と言えないのも悲しいなぁ~と思う自分も悲しい。

ルームメイト氏もセバスチャンのことは愛してはいないが、行くところもないし、頼れるのは私だけ~と思っている。
DVの渦にはまっている。

無職だし、住むところもない男だから、前妻のように自分から離れて行くことがない
・・・という安心感で一緒にいるに違いない。
安心は何ものにも替えがたいのは分かるのだが・・・。

タイラーが去り、セバスチャンとの家庭作り・・・はどうなるのだろう。

一般人には政治家の言葉よりも有名人の言葉が響くのである。

<br /> TitleDPNY.jpg

***

日本の映画がオスカーの外国映画賞と短編映画賞に輝き、その話題で持ち切りだと思う。
が、我が祖国日本の快挙も嬉しいのだが、MILKが脚本賞と主演男優賞に輝いたことが非常に嬉しい。
ミッキー・ロークにも取って欲しいとは思ったが、ハーヴィー・ミルクを演じた
ショーン・ペンが主演男優賞に選ばれたことは大変意義があると思う。

***

実は、昨夜、私は用事があり、オスカーの生中継を観ることができなかったのだが、
カケル青年がMILKが脚本賞に輝いた事をケータイにテキストを送ってくれて教えてくれた。
カケル青年はMILKを確か3回は観ており、しかも
MILKの脚本家ダスティン・ランス・ブラックを招いて話を聞くというューヨークタイムズの公開講座にも行っている。
そして本物の姿を見たカケル青年は「ダスティンが格好良い!格好良い!付き合ってと言われたら、付き合いたい」と言っていた。
ダスティン・ランス・ブラック氏はゲイであることを公言している。
34歳。
若くて才能がある。そして、かわいいぃ〜。

私はライヴで観る事はできなかったのでyoutubeで鑑賞。
ダスティン・ランス・ブラックの受賞スピーチが感動的だった。
涙が出た。
私はゲイではない。
当事者ではないが、彼らの幸せと平等に扱われる日を願う者のひとりとして涙をこぼさずにはいられなかった。

既にご覧になっているとは思うが、ダスティン・ランス・ブラックの受賞スピーチをどうぞ。

***

スピーチを抜粋し、下手くそだが訳してみた。

When I was 13 years old, my beautiful mother and my father moved me from a conservative Mormon home in San Antonio, Texas, to California, and I heard the story of Harvey Milk. And it gave me hope. It gave me the hope to live my life; it gave me the hope that one day I could live my life openly as who I am and that maybe even I could fall in love and one day get married.

Most of all, if Harvey had not been taken from us 30 years ago, I think he’d want me to say to all of the gay and lesbian kids out there tonight who have been told they are less than by their churches, or by the government, or by their families, that you are beautiful, wonderful creatures of value. And that no matter what everyone tells you, God does love you, and that very soon, I promise you, you will have equal rights federally across this great nation of ours.

私が13歳の時に、テキサス州のサン・アントニアの保守的なモルモン教の家庭からカリフォルニア州に引っ越しました。(wikipediaによると母親が再婚した)。そしてハーヴィー・ミルクの話を聞いたのです。それは私に希望を与えてくれました。私の人生を生きるという希望を与えてくれました。いつか本当の自分を隠さないで生きることができて、誰かに恋をして、いつの日か結婚できるかもしれないという希望を与えてくれたのです。

いちばんに、もしハーヴィーが殺されていなかったら、私にこう言って欲しいと思うのです。
教会から政府から家族から蔑まれていますが、
今夜、全ての若いゲイとレズビアンは、あなた達は美しく、素晴らしい、生き物(人間)としての価値があるのです。
誰がなんと言おうと、神はあなた方を愛し、私は約束します、間もなくあなた方は連邦政府によって国中、同等の権利を持つことできるということを。

***

ショーン・ペンの受賞スピーチにも感動したのは言うまでもない。
合間にダスティン・ランス・ブラックの涙ぐむ姿と涙は見せていないが、ガス・ヴァン・サント監督の喜びと感動を噛み締めている表情が映し出された。

ダスティンの涙ぐむ姿に萌えてしまったのは私だけはないはず。
かわいいぃ〜。
カケル青年が騒ぐ気持ちもうなづける。
ところで、オスカー受賞式が行われたコダック・シアターのアンチ・ゲイの団体がプラカードを持ち、抗議行動をしていた。ニューヨークのゲイ・プライドでも「ゲイは地獄に堕ちる」と叫んでいたが、彼らは余程、暇なのだろう。
ゲイバーの楽しさを教えてあげたいくらいだ。

***

スピーチを抜粋して、下手くそ訳をつけてみた。

“You commie, homo-loving sons of guns, I did not expect this, and I want it to be very clear that I do know how hard I make it to appreciate me often.”

“I think it’s a good time for those who voted for the ban against gay marriage to sit and reflect on their great shame and their shame in their grandchildren’s eyes if they continue that support. We’ve got to have equal rights for everyone.”

共産党のあなた、ホモを愛する皆さん!とショーン・ペンは開口一番に言った。
・・・これっていいのかしたら?と思ったが、アメリカ人の友達に聞いてみたが、ハリウッドはその昔、共産党がたくさんいたからで、sons of gunsというのはa son of a bichの複数形で、「ホモサポーターのみんなぁ〜」という軽い感じだそうだ。

 「同性婚を禁止することに一票を投じた人たちには座って、自分の恥ずかしい行いをじっくり考える良い機会だと思う。同性婚禁止を支援し続けるなら、あんたらの孫の世代に恥ずかしい思いをさせることになるんだ。
みんなに同権を」

***

ミッキー・ロークに主演男優賞を取って欲しいと思った。
ショーン・ペンは既に主演賞を獲得しているし、いいんじゃないかなぁと
プライベート生活が奇妙なミッキー・ローク個人を応援したいと思ったのだ。

しかし、ハーヴィー・ミルクを演じたショーン・ペンが受賞することは、
彼の演技に対して賞が授与されたこと以上の意味があると思う。

カリフォルニア州で市民投票によりゲイの結婚が禁止されるかもしれない!
そんな投票結果になったのは信じ難いことだった。

自由で進歩的なイメージのあるカリフォルニア州。
私が知っているカリフォルニア州在住&出身の人たち、ジャスティン、ルームメイト氏、そしてカールくんは、みんな明るく、前向きでフレンドリーだ。

黒人の大統領を選ぶ一方で、ゲイ結婚は禁止。
民主主義を戦争までして押し付けるアメリカがすることではない。

***

一般人にはスターの言葉が響くのである。
ショーン・ペンの言葉は誰もが耳を傾ける。
どんなに先生が言っても聞かない場合でも有名人の言葉は鶴の一声である。
皮肉っているようだが、私も含め人間とはそういうもので、そういうことで人々の認識が高まればいいと思う。
例えば、無名のゲイ活動家が叫んでも誰もストレートの人々は耳は貸さないが、ビート・たけしが「ゲイの結婚認めろよ」と言った方が、絶大であるように。

今夜はオスカー・ナイト。短編映画賞を予想してみた。

<br /> TitleDPNY.jpg

***

カケル青年から、映画館IFC CENTERで、オスカー・ノミネートの短編映画が上映されると教えてもらった。
去年はこの時期、日本に帰っていたので観ることができなかったが、毎年、オスカー・ノミネートの短編映画を鑑賞するのは私の恒例行事になっている。私自身、短編映画自主製作に関わっているので、どんな作品がオスカーのノミネートになるのか大変気になる。
刺激にもなるし、勉強にもなる。

そして、ついつい考えてしまうのがズバリ、お金だ。
どれくらいの費用で撮影したのかが気になってしまう。
インディペンド(英語にすると響きは格好良いが自主制作だ)は、まさに名前の通り、自主でする映画なので
お金は自分で出さなければならない。
Yahooの辞書から:自主とは・・・他からの干渉や保護を受けず、独立して事を行うこと。
オスカーにノミネートされる短編映画は個人で出せるお金では到底無理な設定や機材を使っているので、つまり企業や基金から助成金が出ている作品ばかりである。

ところで、ニューヨークは非常に嫌なことやムカつくことも多々あるが、全然王道ではない短編映画を観られるという貴重な機会を得られるという文化的に素晴らしいところである。

***

下記が、今年のオスカー短編映画(実写版)のノミネートである。
あらすじを書いているが、ネタバレなのでご注意を。
邦題は私が勝手につけたので、アシカラズ。
最後に、予想もしてみた。

***

auf
AUF DER STRECKE (ON THE LINE)
『あなたを見つめて』
Germany, Switzerland/30 mins/2007
Director: Reto Caffi

デパートの警備員は、本売り場の女性に恋をしている。
監視カメラで彼女を追う日々。
彼はロシアからの移民だ。
帰りの電車もチェックして一緒に乗り合わせるようにしている。ある時、大好きな彼女が彼氏連れで
乗ってきた。面白くない警備員。表情は嫉妬にかられている。
すると彼女と彼氏は車内で大げんかして彼女は電車を降りてしまった。
その様子を見ていた若者4人が彼氏をからかい始め、喧嘩になる。4対1では彼氏が形勢不利なのは明らかだ。
警備員は助けもぜず、電車を降りる。
翌日、地下鉄で男性が撲殺されるという事件が報道され、被害者は書籍売り場の彼女の「兄」だった・・・!!!

***

newboy_3
NEW BOY
『ルワンダからの転校生』
Ireland/11 mins/2007
Writer/Director: Steph Green

ルワンダから転校生がアイルランドの小学校に来た。
悪ガキがやたらちょっかいを出す。
おませな女子が助け舟を出すのだが、からかいは止まない。
ルワンダからの転校生の父親は小学校の先生だったが、反政府軍の兵士に殺されてしまった。
それも彼の目の前で・・・。
ロディー・ドイルの短編小説が原作。

***

spielzeugland
SPIELZEUGLAND(TOYLAND)
『おもちゃの国』
Germany/14 mins/2007
Director: Jochen Alexander Freydank

1942年ドイツ。隣に住むピアノの先生の家族はユダヤ人だ。
先生の息子と大変仲が良く、一緒にピアノの連打をするドイツの少年。
お母さんは言う「お隣さんは、『おもちゃの国』にいつか旅立つのよ」
少年は「ボクも一緒に行きたい。ずっと一緒にいるって約束したんだ(隣の少年と)』
お母さんは「あなたは行けないのよ。テディベアもいるけど大きくて恐ろしいんだから!」と言うが、
少年は小さな鞄に旅支度をする。
ある朝、母親は息子がいないことに気付く。お隣もナチスによって連行されてしまった後だった。
息子は隣のユダヤ人家族と一緒に行ってしまったのか・・・?

***

thepig
GRISEN (THE PIG)
『豚の絵』
Denmark/22 mins/2008
Director: Dorte Hogh

腸にあるポリープの切除のため入院した老人。
さみしい病室、手術の心配でナーバスになっている。
壁を見ると、豚の絵がある。
豚がジャンプしている絵だ。
かわいらしく、ひょうきんな豚。
豚の絵を見ると、つい笑顔が出でしまう老人。
ポリープ切除後、もしかしてガンの可能性がと医師に言われ、ショックを受けるが、
豚の絵を見ると心がなごんでしまうのだった。
しかし、翌朝、目を覚ますと、豚の絵がなくなり、隣には新しい入院患者が入って来た。
大挙してお見舞いにやってくる。お隣さんは、イスラム教徒だった・・・。

***

mano
MANON SUR LE BITUME (MANON ON THE ASPHALT)
『私がこの世で最後にしたこと・・・』
France/15 mins/2007
Writer/Directors: Elizabeth Marre, Olivier Pont

マノン(20代後半か30代前半の女性)はボーイフレンドに会うために自転車に乗っている。
しかし、車に轢かれてアスファルトの倒れる。

私は死ぬ・・・。
同じアパートの友達がきっとみんなに連絡してくれると思う。
部屋が片付いていないままだった。
友達と最後にディナーをしたのは、
最後に雨に打たれたのは、
恋人と最後に愛を交わしたのは・・・。
最後にお母さんと話したのは、まさか死ぬなんて思ってもみなかったから
こんなそっけなく冷たいことを言ってしまった。
「今、出掛けるところで忙しいから。電話切るね」。
お母さん・・・。
マシュー(恋人の名前)、待ち合わせに行けない・・・。

***

オスカー受賞予想!

ノミネート作品はアメリカの作品は全くなく、ドイツが2作品で、ヨーロッパのみ。
ナチスドイツSPIELZEUGLAND(TOYLAND)は当時の列車も登場し、
お金がかかっているなぁ〜とついついセットの事ばかり考えてしまった。

女性監督のMANON SUR LE BITUME (MANON ON THE ASPHALT)は、
やはり女性として心に響くものがあり、私が死ぬ瞬間も彼女と同じようなことを思うんだろうなと思った。
私が死ぬ時に、愛する男性がいればもっと劇的にロマンチックになるのだろうが。
個人的には、MANON SUR LE BITUME (MANON ON THE ASPHALT)にオスカー受賞と思いたいのだが、やはり政治的な内容が強い方が受賞する傾向にあるので、
イスラム教徒が登場しているデンマークの映画、GRISEN (THE PIG) か、
ルワンダの難民の子供の主役のNEW BOY、そしSPIELZEUGLAND(TOYLAND)の3作品からだろうかと思ったが、ドイツ映画のAUF DER STRECKE (ON THE LINE) にオスカー像が行くと思う。

赦し・・・。懺悔のその後。

<br /> TitleDPNY.jpg

***

私の近所のゲイバーは、ヘルズ・キッチンのおしゃれなゲイバーとは対極のところにある場末感が漂う寂れた
ゲイバーであるが、なぜかバーテンダーが粒揃いなのである。

その中1人は思いっきり私のタイプだ。
長身(185cm)で、金髪で碧眼の男性だ。
仕草もかわいい。
ルームメイト氏を彷彿させる。
遠くから眺めて美しさを堪能していた。

金髪碧眼はBORING(つまんないぁ〜い)と言う人もいる。
日本のおじさまが求める美女といえば、金髪碧眼!
大和撫子が考える王子様の姿も金髪碧眼。
私も金髪碧眼が好き!と公言するのは
いかにも日本人が考える「美」の典型過ぎて、気恥ずかしいというか、
非常に憚れるのであるが、ルームメイト氏のブルーアイは誰もが美しいと賞賛するし、
「やっぱり好き」と心が反応してしまうのだから仕方がない。

私が懺悔したいと心から思ったことをしてしまった先週の夜に遡るが、
ビルくんが金髪碧眼のバーテンダーを私を紹介してくれた。
彼の名前はウェイン。
私が日本人だと分かると、「ボク、YAOIが大好き!!」と想像もしていなかった言葉が
彼の口から発せられた。
アメリカ人の腐男子だったのだ。
NIPPON LOVEで、新宿二丁目には2回訪れたという。
意外や意外の展開で驚いた。
私は日本やアジアに全く興味のないアメリカ人に違いないと決めつけていた。

私は「きゃぁ〜」と小躍りした後、「私のゲイ・ハズバンドになってください!」とお願いしてみた。
もちろん、この時点でお酒が入っている。
友達ではなく、「夫」(ハズバンド)という言葉が出たのは、
仲良くなりたいと思ったからだ(アホだ(笑))

「OK! マイ・ワイフ〜」
ケータイ番号を交換した。
引かれることなく、快諾!
ノリがいい!!

それから、私の新しいゲイ・ハズバンド氏は、ワインを注いでくれた。
しかもお金は受け取らなかった。
契りの杯か(笑)。

遠くから見るだけでいいぃ〜と思っていたバーテンダーが大の日本好きと分かり、
ゲイ・ハズバンドとして友達になり(ゲイ友100人の目標にまた一歩近づいた!!)、それにただワイン!
私の脳はパーーンと弾けてしまった!

***

弾けた後、更に弾ける要因になる私にとって魅力的なものが私の周りにあり、
まるで天井知らずの物価高騰のように私の魂は天高く上ってしまった。

そこからの所業の数々について、赦しを請いたいと思ったのである。
今、冷静になってみれば、そんなに大げさではないかもしれないが、
大騒ぎした後の落ち込みが罪悪感を発生させたのだと思う。

つまり、以下の方々と激しく熱烈な接吻をした・・・。
した・・・だけなら赦しを請わない。
無理矢理、舌をねじこみ奪ったのであ〜る(汗)
それも何度も何度も。

・美しいレズビアン(白人女性)
・プロレスラーのようながたいの良い白人ゲイメン3人(丁度、ミッキー・ローク主演の「レスラー」を観賞後で、かなり影響されていた)
・ゲイ・ハズバンドの友達でゲイのダミアン
・ビル

全員ゲイの方々である。

止めろ!と突き飛ばされることもなく、皆様、受け入れてくれたのだが、
欲求不満の性的に満たされていない女がゲイの方々を陵辱したようなそんな罪深い気持ちになった。
それに、私の中で、ゲイガイズと寝たい!(セックス)したいという気持ちがあることに気付かされ(って、前から何度も発言しているとは思うが)、それは興味本位なのか、私は何を求めいているのか分からなくなり、苦しく悲しくなった。
『ダ・ヴィンチ・コード』のシラスのようにセルフ拷問道具を身につけ、欲望を痛みで制すればいいかもしれないと思った。
isilas
映画『ダ・ヴィンチ・コード』から。シラスのセルフ・拷問道具の数々は誰もが見るだけで痛かったと思う。

ストレートの男だったら同じようなことをするか?
するかもしれないが、そういう機会があるような所には行かない時点で、したいとは思わないだと思う。
ゲイの方々がトリガーとなり、私の魂が天高く飛んでしまったのであ〜る。

***

ビルに後日、会った時、「面白かったよ!」と言われ、
ゲイ・ハズバンドからは「マイ・ワイフ」とテキストが来て、私は赦されたと思った。
神はいた。

性懲りも無く、またゲイバーに出掛けた・・・(笑)。

それにしても大騒ぎした後の非常な疲労感と罪悪感・・・は心のバランスの成せる技なのか。

***