GAYスーパーカップルとTrue Color(本当の自分)を表現する踊りであって欲しい。リオ・オリンピック

残暑厳しいニューヨークから、おはこんばんちは〜

お元気ですか???

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先日終了したリオのオリンピック!
ひとつだけテレビで観た競技がある。

男子高飛び込みだ!!

ちなみに英語で飛び込みは”DIVING”(ダイビング)という。日本語ではダイビングといえば「潜水」なので、私は混乱してしまった。潜水も飛び込みも英語ではDIVING(ダイビング)!

GAY友ジャッキー宅にお邪魔した時にたまたま放映していたので観たのだが、まさか自分でも驚くくらい興奮してしまった!!!

「きゃぁーーーー!誰??ハンサム〜!ナイスボディ〜〜」とある選手を見て理性を失い叫ぶ!
先日の平泳ぎの選手といいイギリスの水泳選手はイケメンばかりではないか!
お顔も筋肉ももっこりの様相も美しい!

ジャッキーのボーイフレンド、カイルくんが「Tom Daley(トム・デイリー)だよ!彼はGAYなんだよ〜!」と教えてくれる。

私は全然知らなかった。

「ええええ〜、メグミ、知らなかったの?有名だよ!すごい人気なんだから〜。GAYのことはなんでも知っているかと思ったよ」とカイルくん。

GAYについては何でも知っている専門家になりたいが、実際知らないことばかりだ!

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トム・デイリー選手は飛び込み界のONE DIRECTION(ワンディレクション)とでもいおうか、アイドルみたい。

トム・デイリー選手が飛び込む前後には観客席にいる、一人の男性がアップになって映し出される。NBC(ちなみにアメリカ三大ネットワークのひとつ。地上波!)のアナウンサーは「彼はトム・デイリー選手のフィアンセです。2人はGAYを公言していて、婚約しているんです。オスカー(アカデミー賞受賞)の脚本家です」という2人の関係も紹介した。

フィアンセさんもイケメンで素敵ではないか!!
2人は付き合っているだけでなく婚約もしてるのか!!

カイルくんがまた教えてくれる。
「”MILK”『ミルク』の脚本を書いたんだよ」
「GAYの政治家で、ショーン・ペンが演じた映画の”MILK”?」と質問すると、
「そうだよ!」
「えええええ〜、すごいカップルだね〜」

トム・デイリー選手を応援しながら、心配の表情を見せる姿に私の胸がぐっと来る。トム・デイリー選手は何回も飛び込むので、その度にフィアンセさんが映し出される。
後で調べると合計10回は飛び込むらしい。観客としては難しい技と美しい姿をたくさん姿を見られるので大変嬉しい。が、選手は大変に違いない。それにしても、それをこなすオリンピック選手は肉体的にも集中力でも超人だ。

ところで、日本のテレビでは心配しながら応援している美男のフィアンセの姿は放映されただろうか? 
腐女子なら胸をときめかせてしまう美しいリアルGAYカップルの姿を〜〜〜〜〜!

トム・デイリー選手はシンクロ高飛び込みで銅メダルに輝き、フィアンセの脚本家ダスティン・ランス・ブラックさん(赤いTシャツ着用)がLOVE LOVEツィートしている。

外見の美しさだけではなく、オリンッピックメダリストとアカデミー賞受賞脚本家という、それぞれのジャンルで一流というGAYスーパーカップル!
活躍する場所が全く違うのに、どうやって知り合ったのだろう???
彼らのことをもっと知りたい!

検索すると、2人のLOVE LOVE写真がざっくざっくと出てきた!!!
知らなかったのは私ぐらいで世間でとっても有名なGAYカップルだったんだ!

世界最大のGAY雑誌” OUT”のオンライン版にトム・デイリー選手と脚本家のダスティン・ランス・ブラックのカップルについての記事が載っていた。
2016年1月5日発行。
タイトルは二人の名前のイニシャルを取って、”DLB+ TD FOREVER”(フォーエヴァー)!
なんてロマンチックなタイトルなんだ!!

2人は全く別ジャンルで、それぞれの世界でトップにいるということだけも驚嘆するのに、さらに驚くことが判明!!!
2人の年齢差は、なんと20歳!!!!!
脚本家の方が年上!!

WOOOOOOOOOOOOOW!!わぁぁぁぁぁぁぁおおおお!

20歳も年上に全く見えない若々しい脚本家!シワもなくお腹も出ていない。
QAFのブライアンとジャスティンの歳の差は10歳だった!!
2倍の20歳とは!!

via http://www.out.com/
via http://www.out.com/

↑ 年の差は20。全然そうは見えない!アラフォーのDLBが若々しい!!見習わなくては!!

2013年夏、トム・デイリー選手がテレビの授賞式にLAを訪れた時に、2人はたまたまディナーパーティーで会った。会った瞬間に運命を感じた2人。いわゆるびびびびびびびび〜というやつだ。運命的な出会いってあるんだなーー。写真でも若い42歳のDLB氏は実際に会ったら外見の若々しさが半端なく若々しいのに違いない。20歳も年下の男性に好かれるのだから!

現在は、婚約中の2人!脚本家ブラック氏がトム・デイリー選手がアメリカに来た時にプロポーズしようと計画していたが、イギリスのお家でバスルームから出てきたら、トム・デイリー選手が 膝をついて箱に入った指輪を差し出してプロポーズしたという。2015年10月のこと。

馴れ初めからプロポーズまで詳しく語っている2人。
OUT Magazineの記事はこちらをどうぞ!

ところで、映画“MILK”『ミルク』とは・・・
1977年にゲイを公言してサンフランシスコ市の市会議員に当選した実在の政治家ハーヴィー・ミルクを題材にした映画である。2008年公開。Focus Pictures。GAYの結婚も認められた現在と違ってGAYを公言することは命がけに等しかった。悲劇は起きてしまう。当選してわずが11ヶ月後に、ミルクを快く思っていない元市 議員ダン・ホワイトによって市庁舎内で射殺されてしまう。ミルク、享年48。

映画監督はガズ・ヴァン・サント。脚本を担当したのがトム・デイリー選手のフィアンセのDLB(ダスティン・ランス・ブラック)だ。ハーヴィー・ミルクはショーン・ペンが演じた。ハーヴィー・ミルクはGAYを公言して当選したアメリカで初めての議員だ。

拙ブログでハーヴィー・ミルクのドキュメンタリーについての書いた。(2008年11月10日)ぜひ読んで欲しい。
こちらだ。

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脚本はダスティン・ランス・ブラック。アカデミー賞脚本賞に輝く。GAY GUYだからこそ描けた脚本なのかもしれない。

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リオ・オリンピックでももうひとつ嬉しくなって、涙ポロリで、感動したことがあるのだ。

カールくんのフィアンセのハニーくんから「マリオがオリンピックの閉会式に出ている〜」とテキストが来た。すでに中継は終わってしまってライブで観ることはできなかったが、マリオがどんなふうに登場しているのか気になりyoutubeで観てみた。

リオから東京オリンピック2020への引き継ぎPR映像の中にマリオが登場していた!!それに、キティちゃんはチアリーダーとマラソン選手になっていた!!

実は、マリオよりもキティちゃんよりも驚いたことがあった。
レズビアンカップルを公言するダンスユニット、AyaBambi(アヤバンビ)が神社を背景に踊っていたダンスはVOGUE(ヴォーグ)を彷彿させる振りだった!

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衣装も国旗日の丸がモチーフに使われているのだろうか? マドンナのバックダンサーも務めた世界的に有名なダンスユニット、AyaBambi(アヤバンビ)がVOGUE(ヴォーグ)を踊っている!?

PR映像が終わると、光るフレームが登場し「ダンサーは総勢50人。青森大学の新体操部が20名が 参加」、「振付はPerfume(パフューム)を手がけるMIKIKOさん」という紹介後、女性のダンサーがアップになった!!

うああああああああーーー、これは!!!!

まさに、この振付もVOGUE(ヴォーグ)ではないか!!!!!

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どうみてもVOGUE(ヴォーグ)だ!

アナウンサーは他のダンサー30名の所属については言及していなかったが、検索するとMIKIKOさんのダンスカンパニーであるELEVENPLAY(イレヴンプレイ)が踊っていたとのことだ!!

ショーの最後には青森大学の新体操部20名男子とELEVENPLAY(イレヴンプレイ)の20名の女子が一列になった。
そして、彼らが踊るのはどこから見てもVOGUE(ヴォーグ)だった!!!!

私はダンスのことを熟知しているわけではないが、どうみても振りはVOGUE(ヴォーグ)だった!!!

振付師MIKIKOさんはきっとVOGUE『ヴォーグ』を取り入れたに違いない!!と私は思うのが、どうなのだろう? Strike a Pose!!!

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一列になって踊るのはVOGUE(ヴォーグ)だと思うのだが。

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セクシャリティーや人種においても少数派の彼らが作り上げ、アンダーグランドで発展していったVOGUE(ヴォーグ)。家族にすら本当の自分をさらけ出すことができない日常生活、本当の自分を伝えて家族から拒絶されるという過酷な状況で、本当の自分になれる唯一の世界であるBALL(舞踏会)で踊られていたVOGUE(ヴォーグ)。

先日のブログ(2006年8月1日の記事)でもお伝えしたアンダーグランドのカルチャーだったVOGUE(ヴォーグ)についてのドキュメンタリー“Paris is Burning”『パリ、夜は眠らない』にメインで登場しているWilli Ninja(ウィリー・ニンジャ)。VOGUE(ヴォーグ)を代表する人物で、House of Ninja(ハウス・オヴ・ニンジャ)の創立者である。マドンナがインスパイアーされた人物だ。VOGUEが世界に広がるきっかけを作った人だ。

23歳で殺されてしまったVenus Xtravaganza(ヴィーナス・エクストラヴァガンザ)、彼女が所属するハウスの創立者Angie Xtravaganza(アンジー・エクストラヴァガンザ)もウィリー・ニンジャもAIDSに関連した病気で亡くなっている。アンジー・エクストラヴァガンザ、享年28。ウィリー・ニンジャ、享年45。

下記のポスターのピンクのシャツを着ているのがWilli Ninja(ウィリー・ニンジャ)。彼の後ろにいるつばの大きな黒い帽子をななめに被っているのが、Angie Xtravaganza(アンジー・エクストラヴァガンザ)だ。
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VOGUE『ヴォーグ』の黎明にかかわり、創成期で活躍した人々は亡くなっている。

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↑ ウィリー・ニンジャ。彼本人が発明したVOGUE(ヴォーグ)を代表する振付のひとつを踊っている。お化粧をしている動作から作ったという!”Paris is Burning”から。

リオ・オリンピックの閉会式で東京オリンピックへの引き継ぎのショーの映像と会場で実際に踊られたVOGUE『ヴォーグ』。ロケッツでも踊られ、世界最大のスポーツの祭典でも踊られていた。日本人がこうして華々しく踊っているとは当時の彼らは想像だにしなかったと思う。ダンスをこよなく愛する日本人。だからこそ、VOGUE(ヴォーグ)が日本という国で生きている。

世界に、世代に、黒人&ラティーノのGAY・トランスジェンダーの小さな舞踏会の踊りが引き継がれて行く。BALL(舞踏会)はTrue Color「本当の姿」を見せることができた唯一の場所であった。場所は変わっても時代は変わっても踊る人種が変わっても、隠す必要がなく”True Color”「本当の自分」を見せられる踊り=VOGUE『ヴォーグ』であって欲しいと僭越ながら思った。

またまた胸が熱くなって涙してしまった。

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6月、オーランドのGAYクラブ”PLUSE”で失われた49人の命。

ブロードウェイの大スターが集結してチャリティ曲を録音した。

グループ名はBroadway for Orlando!!

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』の初代ローラでトニー賞最優秀俳優賞を受賞したBilly Porter(ビリー・ポーター)も参加して唄っている。

購入金額のなんと100%がオーランドのLGBTセンターに寄付される!
オーランドのGAYコミュニティーに愛と支援を送ろう!

往年の大ヒット曲、”What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』。
作曲家バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドのコンビの曲だ!

日本のiTune ストアで購入できる。

タイトル名“Broadway for Orlando” または “What the World Needs Now Is Love”で検索してください。
シングル曲250円。

もちろんアメリカののiTune ストアでも!

オーランドのGAY GUYSに愛を送ろう!!
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3年で30回!意地と執念で当てた“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』!

おはこんばんちは〜!

台風が上陸して大雨など甚大の被害をもたらしているとニュースで読みました。お住いのご地域は大丈夫ですか?ご無事を祈っております。また猛暑も続いているとのことで体調など崩さないようにご自愛ください。

今回はまたまた観劇して感激したミュージカルについてです。お付き合いくださいませ!

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ブロードウェイのミュージカルは私にとっては高額だ!

でも観たい!!

そんな庶民が安く観劇する方法がある。以前にもお伝えしたが、当日劇場窓口で購入する当日券のRUSH TICKET(ラッシュチケット)やくじ引きで当選したら購入できるLOTTERY TICKET(ロッタリーチケット)でだ。

お金持ちのためだけに上演していないのがこれまたブロードウェイの良い所でもあ〜る。

あるミュージカルの演目を3年の間に約30回のクジ引きを申し込み(!!)、やっと最近、当たったので、観劇してきた!!

やったーー!!やったーーー!やったーー!

以前は劇場に直接行って、紙に必要事項を書かなければいけなかった。寒い冬に劇場に出向き、当たらなかった時の心に感じる寒さは、夏の今、思い出しても心が凍てつく。

最近はオンラインで申し込むデジタルロッタリーになり、当選か否かはメールで前日に知らせてくれる。劇場に行く手間も省け、それこそ当たるまで毎日申し込めるのだ!!チケット代はオンラインでクレジットカードで支払う。チケットはスマホのデジタルチケットまはたプリンアウトできる。

なぜ、ここまで頑張ったのか???

そんなに観たいのなら高くても正規のチケットを買ったらと言う人もいたが、どうしでもクジで当てて観たかったのだ!
そのミュージカルの公演が始まって間もなくの3年前。GAY友カールくんと一緒にチャレンジしたのだが共に外れた。その後、カールくんが他のGAY友とクジを申し込み、当たって観劇したのだ。私は仲間に入れてくれなかった。

しかもGREATな内容だと聞かされ、悔しい気持ちでいっぱいになった。だから、何かなんでもクジで当たって観たいと思った!!
変な意地だ(笑)!!

というわけで、意地と執念で当てたミュージカルは、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』だ!

2013年トニー賞最優秀ミュージカル賞に輝く!!
受賞後の盛り上がった時も挑戦したが、外れたことを一応伝えておこう(笑)。

ところで、『キンキーブーツ』を直訳すると『変態/倒錯ブーツなのだが、それよりは、派手でゴージャスなGAY GUYをQUEEN(女王様)と呼ぶので『女王様ブーツ』の方が日本語的には合っていると思う。

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劇場はGAYエリアであるヘルズキッチンの一画にある。ウエスト45丁目の8th AVEと9th AVEの間。列を作って入場する人々!

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その昔、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』の映画を観たことがあるが、正直なことを言うと、感動しなかったという記憶がある。
下記は映画のポスター。映画会社はMIRAMAXだ!

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当時は無名の俳優さんだったが、現在は大スターになっている“12 Years a Slave”『それでも夜は明ける』のイギリス人俳優のChiwetel Ejiofor(キウェテル・イジョフォー)が主役のドラァグクイーンのローラを演じた!

http://www.miramax.com/
http://www.miramax.com/

↑ 今見ると、非常に肉感的で艶めかしく色っぽいキウェテル・イジョフォー演じるローラだ!

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ミュージカルの方の感想は・・・

笑いもあり、胸がジーンとする涙の感動もあり、ラブロマンスもあり、ダンスも歌も素晴らしく、最高に面白かった!!!!

星五つ!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

意地と執念で当てたかいがあった!!!!(涙)

kirakirarainbow

ところで、英語のミュージカルを理解するのは大変だ。

高校一年生からアメリカに住み始め、高校も大学も大学院もアメリカという中国人のGAY友さえ、ミュージカルの半分は分からないと言っている。

単に観るだけで印象的な感想で終わるよりは、分かった方が断然楽しい。

だから、結末を知ることになっても気にせず予習をして、観劇後は復習もして理解を深める、ということをする。

映画を観たことがあるが、何せ2005年の公開だったので10年も前のこと。ほとんど忘却の彼方だ。印象だけで細部までは覚えていなかった。ミュージカルのオフィシャルサイトや観劇ブログなどであらすじを読んだり、メインの曲もyoutubeで聴いた。

なんと楽曲を全部作詞・作曲をしたのは、Cyndi Lauper/シンディー・ローパー!!彼女が唄った”TRUE COLORS”『トゥルー・カラーズ』はGAYコミュニテイのスタンダードナンバーになっている。GAY GUYSに大人気のスターのひとりだ。

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シンディー・ローパーが全曲の作詞&作曲を手掛けている!!”Girls Just Want to Have Fun”や”Time after Time”が好きだった!80’sを代表する曲だ!

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以下、少々あらすじと感想をお伝えするので、

***** ストーリーについてはネタばれ内容を含むのでご注意 *****

舞台はイギリス内陸部の地方都市ノーサンプトン。靴の老舗メーカーの街として知られている。セリフの英語はイギリスアクセントだった。

老舗の紳士靴メーカー“Price & Son”「プライス&サン」の跡取り息子チャーリーは、家業を継がず、フィアンセと都会ロンドンに引っ越したところ父が突然死。実家に戻る。

チャーリーの工場の紳士靴は品質は良いのだが、デザインが時代遅れで価格は高めで安い靴に押されて売れない。多額の負債を抱えて倒産寸前。従業員もいるし、今後を悩むチャーリーはロンドンに戻り、パブで飲んだ帰り、路上で喧嘩に巻き込まれている女性を助ける。

その女性は、ドラァグクイーンのローラだった!!

ローラのバックダンサーズの”エンジェルズ”にも会い、チャーリーはドラァグクイーンの悩みに気付く。

彼女たちが履くヒールがすぐに壊れてしまう。男の体重を支えるようにできていないからだ。チャーリーは起死回生のアイディアを思い付く!

ローラに協力してもらって、ドラァグクイーンのための靴を作るのだ!!!!

グッドアイディアと思ったものの靴工場のストレート白人男の従業員から反感を買う。ローラがドラァグクイーンであり、人種が黒人なので、GAY差別と人種差別をしたのだ。

さて、さて、どうなるのだろうか???

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現在のローラは三代目。

Alan Mingo Jr(アラン・ミンゴー・ジュニア)氏が演じる。カナダ版のローラを演じて、今年の3月からニューヨークのブロードウェイの舞台に立つ。今秋で四代目ローラに変わるようである。
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三代目ローラのAlan Mingo Jr(アラン・ミンゴー・ジュニア)氏。キンキーブーツを履くとで2m以上の背の高さになるはずだ!迫力ある!

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クジで当たった席は、二階のボックス席だった。上手方向から舞台の全体像が見える最高の席だった!!!税込で42ドルである。3年がんばった かいがあった!

ううううううううううううぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー(涙)

しかも、ローラが舞台から見上げる度に、ローラが私の方を見るので、何回も目が合ったのであ〜る!!!

嘘は言っていない!

本当なのだ!

他のキャストとは目は合わない!

ローラだけが私を見ている!

「きゃぁーーーーーーーーーーーーーーー!ローラったら、もしかして私のこと好きになった!? 私に一目惚れ!?」

目は合ってないかもしれない。いや合っている。合っているに違いない。それにしても目が合っていると思うとこんなに幸福感に包まれるなんて。最高の気分だ。

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無料で配布されるPLAYBILL。意地と執念で獲得した席から激写!ステージを見渡せ、ローラと目が合ってしまう最高のボックス席だった!

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実は、こういう妄想&錯覚&勘違いの経験は以前もあったのであった・・・(汗)。

東京在住のGAY友カケルくんと宙組トップスター凰稀かなめさんの退団公演を東京宝塚劇場に観に行った時、幸運なことに席がセンターど真ん中だった。オペラグラスから凰稀かなめさんを見るたびに目が合うのである。

「いやーーん、かなめさまぁーーー、そんなに熱く見ないで〜〜〜〜!」と興奮、ドキドキ!!

カケルくんもなんとまあ凰稀かなめさんと何回も目が合ったと言う。「私だけを見だんだよ〜」、「いや〜ボクだけですよ」と2人で言い争っていたら(もちろん冗談で)、隣のおばさまが「いえ、私を見ていたのよ〜」と笑顔で言ってきた。そして3人で声を出して笑った!!

センター席はどの列でも、銀橋のど真ん中に立つトップスターと目が合っていると錯覚に陥ってしまうように作られているファンジーなドリームシートなのではないだろうか?

錯覚・妄想・勘違い・幻とはいえ、スターと目が合うとドキドキ感が増してミュージカルもお芝居も宝塚もさらにさらに楽しくな〜る!

幸せにな〜る!

https://kageki.hankyu.co.jp/ ©Takarazuka Revue Company
via https://kageki.hankyu.co.jp/
©Takarazuka Revue Company

↑ この瞳が私〜〜を熱く〜〜見たのだ!錯覚&妄想とはいえ至福の時であった!

kirakirarainbow

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』をさらに盛り上げるのはローラのバックダンサーズのANGLES(エンジェルズ)!!

ドラァグクイーンのお姉さま方6人のグループだ。

via http://kinkybootsthemusical.com/
via http://kinkybootsthemusical.com/

踊りも衣装もとっても素晴らしかった。

男性でしかも鍛えているダンサー&俳優なのでとても筋肉質!ぷるぷるした脂肪がなくて腕や足の筋肉の張りが美しくファービラス!!ハイヒールを履いて踊っているのでセクシーでゴージャス!!

バク転もする!!

ジャンプして開脚180度で着地したりもする!!

アクロバティックなのだ!

via http://kinkybootsthemusical.com
via http://kinkybootsthemusical.com

このハイヒールが、彼女達をセクシーに見せるのだ。

GAY GUYSが女性のふりをしてよくするのだが、ブリトニーやビヨンセのように首を動かし髪の毛をなびかすような仕草!これが大大大好きな私。

ANGLES(エンジェルズ)が連発するのでノックダウンされてしまった。

LOVE YOU!

ファービラス!エンジェルズ!ゴージャス、エンジェルズ!セクシー、エンジェルズ!エンジェルズ!!!

via www.broadwayworld.com
via http://www.broadwayworld.com

↑ ローラとエンジェルズのお姉さま方!

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ミュージカルと言えば歌だ!!

観劇する前の予習で、全曲の作詞&作曲はシンディー・ローパーと知っていたわけだが、実際舞台で聴いてみると、ポップで覚えやすくて元気が出る曲だった。2013年のトニー賞音楽賞とグラミー賞最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞している。

最近、ある舞台を観て胸がいっぱいになって終演後は涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまっていた。

しかし、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』は幸せな気持ちにしてくれて、元気にさせてくれるミュージカルだった!!

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感動!感激!楽しいミュージカルなので、さらにいろいろ知りたくなり、スタッフについて調べてみた!

映画でいうとことの監督はお芝居やミュージカルでは演出家なわけで、演出家は、Jerry Mitchell(ジェリー・ミッチェル)氏。振付も担当する。

トニー賞の演出賞は逃したが、振付賞は受賞している。

私が大大大尊敬するGAYを公言している映画監督ジョン・ウォーターズの映画”Hairspray”『ヘアスプレイー』のミュージカル版や*”La Cage aux Folles”『ラ・カージュ・オ・フォール』の振付もしている。ドラァグクイーンのショーがいっぱいだった。これもクジで当たって観劇した!

『ラ・カージュ・オ・フォール』でもジェリー・ミッチェル氏はトニー賞を受賞。彼もGAYを公言している!!

* ”La Cage aux Folles”『ラ・カージュ・オ・フォール』とは・・・
オリジナルはフランスのミュージカル。1997年にThe Birdcage『バードケージ』というタイトルでリメイクの映画が公開された。ドラァグクイーンのショークラブを経営するGAY MANと大人気ドラァグクイーンのGAYカップルの息子が結婚することになって・・・。GAYカップルはロビン・ウィリアムズとネイサン・レインが演じた。
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The Birdcage『バードケージ』のポスター。映画もミュージカルも面白かった。今は亡き名優ロビン・ウィリアムズがGAY MANを演じる。

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ミュージカル版の脚本は俳優のHarvey Fierstein(ハーヴェイ・ファイアスタイン)が手掛けた。ダミ声なので、声を聞くとハーヴェイ・ファイアスタインだとすぐに分かるくらい特徴的な声だ。ロビン・ウィリアムズ主演で女装して家政婦を演じた大ヒット映画”Mrs. Doubtfire”『ミセス・ダウト』(93年公開)のGAYの弟役で出演している。
ハーヴェイ・ファイアスタインもGAYを公言している!!

下記の写真は左から、演出&振付のJerry Mitchell(ジェリー・ミッチェル)氏。真ん中は、俳優でもある脚本のHarvey Fierstein(ハーヴェイ・ファイアスタイン)。右側はご存知Cyndi Lauper/シンディー・ローパー!!

via http://kinkybootsthemusical.com
via http://kinkybootsthemusical.com

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舞台セットも今流行りのマッピングプロジェクションではなく、俳優の手でセットを動かし、裏側にすると別のシーンに早変わりする。

メジャーのブロードウェイだが手作り感があるインディーな雰囲気にも感動した。工夫とアイディアが素晴らしい!!

演出&振付のミッチェル氏とは以前にも他のミュージカルで一緒に組んだこともあるDavid Rockwell(デビッド・ロックウェル)氏が担当。建築家としても活躍している。

演出家ジェリー・ミッチェルはお話の舞台になっているノーサンプトンに出かけて工場の写真をたくさん撮ってきて、ロックウェル氏にイメージを伝えたという。またファッションショーのセットも2人で一緒にたくさん見学して作ったという。

こちらのサイトから〜

 © 2012 ballogphoto.com
© 2012 ballogphoto.com

↑ 上記の工場シーンにもびっくりするアイディアがいっぱい。靴の棚を動かして裏側にすると・・・別のシーンの全く別のものに早変わり!!

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衣装デザイナーはGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏。

ロケッツのクリスマススペクタキュラーも手がけ、ミュージカル”Follies”『フォーリーズ』のリバイバルでトニー賞衣装デザインを受賞している。

Gregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏(下記の写真)が舞台で使用されたブーツにについて語っているサイトがあったので、抜粋してお伝えする。
そのサイトはこちら〜

via wwd.com
via wwd.com

↑ Gregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏が描いた衣装デザイン画!美しい!ゴージャス!

「演出家ジェリー・ミッチェル氏はブーツに関して確固たるヴィジョンがあった。

ブロードウェイで使われているダンスシューズはヒールの部分が大きい。それを履いては欲しくはないんだ。スチレットヒール (高くて細いかかと)でなくてはいけないんだ!!というのが彼が思い描くブーツなのだ。

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』は実話を基にしてるので、実際に作られたブーツがある。クレイジーで格好いいブーツなのだが、いかんせん品質が悪いので、ダンサー達や俳優が怪我してしまうのではないかと心配だった」とのこと。

男性の体重を支えて、ランナウェイを歩くだけでなく、踊れるブーツを作らなければならないという課題があった。7インチ(約18cm)のスチレットヒールでは男性ダンサーはバランスが取れなかった。だから、7inchi (約18cm)のスチレットヒールに見えるトリックを施した。

ブロードウェイで使われるシューズはT.O. Dey(T.O. デイ)とPhil LaDuca(フィル・ドゥッカ)の2つの会社ににオーダーメイドで作ってもらっているので、舞台のキンキーブーツも彼らに作ってもらった。

舞台にはレールや溝があるのでスチレットヒール (高くて細いかかと)では溝にはまってしまい踊れない。舞台セットデザイナーにお願いして数を減らしてもらった」と語っている。

このブーツを履いて踊るのでダンサー達はたくさん理学療法(マッサージなど) を受けているとのこと。

デザイナーのGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏も自分がデザインしたKINKY BOOTS(キンキーブーツ)を履いたらしい。

「すごく履き心地が悪く、何十年にわたって『何てことないことよ!誰でも履ける!』と言って4インチ(約10cm)のハイヒールを女優さんに履かせていて悪かったなーと思っています。いい勉強になりました!!」と言っている。

© Matthew-Murphy via via wwd.com
© Matthew-Murphy

↑ スチレットヒールを履いて踊るためにはヒールのトリック➕ダンサーや俳優の汗と血の努力が!!!見た目はゴージャスだが履きこなすのは大変だ!

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衣装デザイナーGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏のお話を読んでさらに感動した。

主役のローラを演じる俳優さんもエンジェルズのダンサー&俳優さんも簡単に踊っているように見える。さすがプロフェッショナル!そうなるまでの苦労と努力に感涙だ。

kirakirarainbow

ところで、実話をもとにした“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』。
実際にリアルにKINKY BOOTS(キンキーブーツ)を作った男性は現在はどうしているのか?

気になる!

検索してみたところ、現在の状況が判明!!
こちらのサイトだ!

チャーリーさんではなく、実在の人物はSteve Pateman(スティーヴ・ペイトメン)氏。会社名もPrice&Son(プライス&サン)ではなく、1898年創業のWJ Brookes(WJ ブルックス)という。

KINKY BOOTS(キンキーブーツ)を作って会社を再建した話は90年代末にBBCのドキュメンタリーで紹介されて一躍有名に!

しかし、すぐに真似されて外国の会社が格安でのキンキーブーツを販売を開始したのだった。

さらに追い討ちをかけるように、取引先のアメリカの会社も倒産し、結局工場は2000年にたたむことになった。

本物のKINKY BOOTS(キンキーブーツ)はノーサンプトンのミュージアムに展示されているという。

映画やミュージカルはハッピーエンドで終わっているが、現実は厳しかった。

チャーリーさんことスティーヴさんは今年54歳(下記写真)。

現在は消防士をしているという。
靴作りはしていなが、元気にご家族と暮らしているとのことで安心した。

via www.express.co.uk
via http://www.express.co.uk

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さらに、舞台になったノーサンプトンとは? 気になり、検索してみた。

ノーサンプトンは靴メーカーの街!
ノーサンプトンを代表する高級靴メーカーを紹介しているをサイトを発見!
こちら〜

歴史は900年にも及ぶという。19世紀には5,000の会社があったらしい。現在は数は少なくなってしまったが、英国を代表する高級紳士靴のメーカーが現在でも靴を製造している。ファクトリーショップもある。

英国御用達のJohn Lobb(ジョン・ロブ)、Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)、Edward Green(エドワード・グリーン)など、一足10万円以上する高級紳士靴メーカーだ!名前だけは知っていたがノーサンプトンがゆかりの地だったとは!!

高級紳士靴は履く機会はないが、贈り物にするにしてもかなり高額だ!手入れして履けば一生ものの靴になるに違いない。

高級靴ばかりではない!庶民でも購入可能な靴メーカーもノーサンプトンにはあった!Dr. Martin(ドクターマーティン)だ!

ドイツ人のマーティン医師の発明のブーツだったがノーサンプトンの会社が特許権を購入したらしい。トレードマークの黄色のスティッチを入れたブーツを1960年に生産・販売を開始!そしてパンクロッカーに大人気のブーツに!!

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KINKY BOOTS(キンキーブーツ)をきっかけにして、ノーサンプトンの靴メーカーの事まで調べてちょっと物知りになった気分だ(笑)。

英国は未踏の地。ロンドンでお芝居を見て、ノーサンプトンにも足を伸ばして、高級紳士靴メーカー巡りして、ミュージアムに展示されているという、本物のキンキーブーツを見るという旅をしてみたい。

ところで、日本語での『キンキーブーツ』が公演中とのことだ。できるなら日本語 ヴァージョンも観劇したい。

母国語である日本語で観た方が内容をもっとできるから。GAY友カケルくんによると日本語 ヴァージョンもブロードウェイ・ヴァージョンとはまた違ってGOODらしい!!

2020年9月追記:この記事を書いた2016年8月26日、三浦春馬くんがローラを演じていることはもちろん知っていたのだが、「三浦春馬」という名前を出すことができなかった。『ラストシンデレラ』を観てから『恋空』を観てさらに大好きになりファンだった。ミーハーに思われるのが恥ずかしく、秘密の恋みたいだった。

春馬くんのローラとアメリカのエンジェルズのキャストでブロードウェイのステージで鑑賞したかった。彼なら実現できただろう。

『キンキーブーツ』は2013年4月4日から昨年2019年4月9日までブロードウェイで6年間上演された。GAY友が劇場の前に住んでいたので、身近に感じる劇場でもあった。

春馬くんは2013年の夏に多分初めて鑑賞したと思う。そして2016年にはローラを演じているなんてすごいことだ。彼にしかできないことだ。Lola-haruma-2019

もし春馬ローラがブロードウェイの劇場で演じることが実現して、また私がボックス席に座ることがあったら、春馬ローラといっぱい目が合ったかも、と思うと幸福感とともに胸が締め付けられて痛い。

* * *

ほとんどのブロードウェイの作品はGAY GUYSによって作られていると言っても過言ではない。GAY MENの才能と愛が集結して、キラキラ〜と輝きを放ってる作品だと思う。

父とGAY息子との確執についても語られていて、その表現法が胸を打つ。

シンディー・ローパーが作詞作曲した最後の曲“RAISE YOU UP/JUST BE”『元気付けるよ!/キミらしく』(私の超訳であしからず)をフリ付きで口ずさみながら劇場を後にした。

とっても覚えやすいかわいいフリなのだ!

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』、また観たい!!

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さて、本物のキンキーブーツはヒールが高すぎて履くのは無理と諦めているのは私だけではないはず。

劇場の外にはローラになれるパネルが設置されているので、アナタも私も“KINKY BOOTS”(キンキーブーツ)を履いたローラになれる(笑)

FKKB-2016

最後に、どうしても言いたいことがある!

ローラとの工場再建ストーリー以外にもチャーリーの恋愛ロマンスが並行して語られているのだが、ストレート男女の恋愛話はどうでもいい。興味なし。だから、勝手に別のお話を作り、妄想の世界にはまっている。

チャーリーはローラと出会い本当の自分を知り、婚約までした彼女と別れる。

チャーリーはGAYだった。

ビジネス再建のために苦楽を共にしたローラを愛していることに気づき、ローラもチャーリーを愛していたのだが諦めていた。

二人はお互いの気持ちを告白して、恋人関係になり、数年後に結婚!二人でビジネスを世界展開にしていくーーーというKINKY BOOTS『キンキーブーツ』 クィーン編というタイトルで別物語が進行している。

kirakirarainbow

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6月、オーランドのGAYクラブ”PLUSE”で失われた49人の命。

ブロードウェイの大スターが集結してチャリティ曲を録音した。

グループ名はBroadway for Orlando!!

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』の初代ローラでトニー賞最優秀俳優賞を受賞したBilly Porter(ビリー・ポーター)も参加して唄っている。

購入金額のなんと100%がオーランドのLGBTセンターに寄付される!
オーランドのGAYコミュニティーに愛と支援を送ろう!

往年の大ヒット曲、”What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』。
作曲家バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドのコンビの曲だ!

日本のiTune ストアで購入できる。

タイトル名“Broadway for Orlando” または “What the World Needs Now Is Love”で検索してください。
シングル曲250円。

もちろんアメリカののiTune ストアでも!

オーランドのGAY GUYSに愛を送ろう!!
BFO16-s

来月で10年!

おはこんばんちは〜

暑い日が続きますが、お元気ですか?

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さて、来月9月で拙ブログを開始してから10年が経つ。

体調が悪くて数年休んだ。再開してからも時々休むが、それでも一応続けてきた。
そんな状況でも10年を迎えるということは嬉しい!!

結局、母親にも何にもなっていないが(T_T) (T_T) (T_T)、この10年で誇れるのはニューヨーク&LAで、そしてこのブログを通じて友達になったGAY GUYSと勉強になるご意見を書いてくださるストレート女子の方々だ!実際に会ったことはない人もいるが、顔見知りよりも知り合いのようであ〜る!

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10周年という記念なので、お祝いの「乾杯」をどこかGAY BARでしようと思っていたところ、拙ブログにコメントをくださる青年(我が子と言ってもいいくらいの若者だ!)が偶然にも9月に日本からニューヨークにいらっしゃるということで、”WELCOME to NEW YORK!ようこそニューヨークへ” の歓迎会プラス『Deeeeep! New York10周年お祝いパーティ』をしようと思っている。

パーティと言っても超気軽な飲み会だ。それにしても拙ブログを読んでくださっている方と一緒にお祝いできるとはとっても嬉しい。GAY BARは暗いので初めて会う青年にはシワとか白髪とかがよーく見えず、いろいろ隠せるのでちょっと安心だ(笑)。

ジェット機をチャーターして拙ブログを読んでくださっている方々を日本からお招きしたいところだが、妄想のチャーター機でお許しを〜!
しかし、ニューヨーク行きのチケットを購入するにはまだまだお時間がありますぞ(笑)!

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    この10年を振り返るコーナー!!
    懐かしの一枚

2010年、6年前のハローウィン。
ストリートファイターズの2人の春麗(チュン・リー)とメキシコのプロレスラー。

右はカールくん。左は女性にトランスファーする前のフランクだ。現在はフランチェスカになった。男性でもイケメンだったが、線が細いので、女性としてさらに美しく、美人コンテストに出場もしている。年の差いっぱいの年下のダーリンと暮らす。主婦ではなくバリバリの専門職!一軒家も彼女が購入!!羨ましい!!ホルモン摂取だけでセックスチェンジの手術はしていない。

ルチャリブレの仮装は非常に気に入っている。宝塚の男役は無理だけどプロレスラーにはなれるぞ!男になるのはとっても気分がいい〜〜。お試しあれ〜!偽物の筋肉(肉襦袢)だけど(笑)、強くなった気がする。私よりデカイ2人の春麗を守りたくなった!!

当時のブログでも書いたが、ピンクの乳首は私が作って縫った!!もっこりよりも大評判だったことは今でも覚えている!はははは〜!

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両手に花じゃーー!!

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BFO16-s

6月、オーランドのGAYクラブ”PLUSE”で失われた49人の命。

ブロードウェイの大スターが集結してチャリティ曲を録音。
グループ名はBroadway for Orlando!!

購入金額のなんと100%がオーランドのLGBTセンターに寄付される!
オーランドのGAYコミュニティーに愛と支援を送ろう!

往年の大ヒット曲、”What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』。
作曲家バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドのコンビの曲だ!

日本のiTune ストアで購入できる。

タイトル名“Broadway for Orlando” または “What the World Needs Now Is Love”で検索してください。
シングル曲250円。

もちろんアメリカののiTune ストアでも!

オーランドのGAY GUYSに愛を送ろう!!
BFO16-s

今、世界が求めているものは・・・LOVE

ブロードウェイのあるミュージカルを観に行った。その時に配布される無料のパンフレットのPLAYBILLに掲載されていた広告を見て魂が揺さぶられた。

6月12日の未明にフロリダ州のオーランドのGAYクラブ”PLUSE”で起きた大量殺戮事件で失われた49名のためのチャリティー・シングル曲の広告だった。

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自宅に帰り、検索してみた。ブロードウェイの大大大スター達60人とミュージシャンが25名が集まり、チャリティーのためにハル・デヴィッド作詞&バート・バカラック作曲で1965年のヒット曲“What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』をレコーディングしたことが分かった。

購入された金額のなんと100%がオーランドにあるThe LGBT Center of Central Floridaに寄付される。寄付しても 必要経費など引かれて実際に届くのは少ないと聞いたことがあるので、100%とはすごいことだ!!大スター達の思いを感じる。衝撃以上の衝撃過ぎる事件だった。

事件直後の6月15日にはレコーディングされている。その行動の早さにも感銘を受けた。

via http://www.celebuzz.com/ CREDIT: "Broadway for Orlando"
via http://www.celebuzz.com
CREDIT: “Broadway for Orlando”

上記写真は、参加したスターの写真だ。時計回りに、『天使にラブソング』のウーピー・ゴールドバーグ、GAY GUYとストレート女子の友情を描いた『ウィル&グレース』のジャックを演じだショーン・ヘイズ、大人気で話題のミュージカル『ハミルトン』の脚本・音楽・主演をこなすリン・マニュエル・ミランダ、ミュージカルの女王だと私が思うイディナ・メンゼル、サラ・ジェシカ・パーカーの夫で、映画に舞台に大活躍のマシュー・ブロデリック、ディズニーアニメ『アナと雪の女王』のアナのクリスティン・ベル、キャリーといえばのサラ・ジェシカ・パーカー、『アニーよ!銃を取れ』主演のバーナデット・ピーターズ。

他にグロリア・エスティファン、キャロル・キング、ネイサン・レイン、ロージー・ペレス、ビリー・ポーター・・・!!!総勢60名!

そうそうたる顔ぶれだ。

残念ながら我らがジャスティンことランディ・ハリソンは参加していないようだ(『キャバレー』で全米ツアー中)。

こちらがスターのメッセージとレコーディング風景のyoutubeである。
冒頭に登場する俳優でミュージシャンでラジオ番組のホストも務めるセル・ルデツキーがみんなに声を掛けてチャリティーレコーディングが実現したとのことだ。彼はピアノも弾いている。

私はこの動画を観ながら、胸がいっぱいになり泣いてしまった。

What the world needs now is LOVE, SWEET LOVE

世界が今必要としているものは、愛、優しい愛という歌詞で始まる。
一部の人だけじゃなくて、みんなに🎵

胸に突き刺さる
素晴らしい歌は時代を超えて人々の心に届く。

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*** 購入方法!***

日本のiTune ストアで購入できる。

タイトル名“What the World Needs Now Is Love” または“Broadway for Orlando”で検索してください。
シングル曲250円。

もちろんアメリカののiTune ストアでも!

アメリカのiTuneへのリンク
$1.29。

こちらが発売元のブロードウェイ・レコードのサイト!
CDも発売されているがアメリカとカナダとプエルトリコのみ発送と書かれている。

Broadway+For+Orlando

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犯人はクローゼットのGAYと言われている。生まれ育った家庭の宗教との関係が取りざたされたが、犯人亡き後、推測でしかない。GAYで生まれた自分を憎まず、自分と同じセクシャリティーの他の人々も憎まないことができたら・・・。第三者が言うのは簡単だが。

一曲だけだが、それでもPLUSEの犠牲者の家族とLGBTコミュニテイーの助けになればと思い、私も購入した。
PALYBILLの広告を見るまで、ブロードウェイのスターが集まってチャリティー曲を録音したというのは知らなかった。遅れてではあるが、今回、知ることができ、少しでも本当に少しだが協力できて良かったと思う。

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GAY GUYSやトランスジェンダーはブロードウェイが大好きだ。華やかなステージと伸びやかで美しい歌声は夢を与えてくれる。彼らが大好きなブロードウェイの大スター達が感動的に唄い上げている歌とともに愛とサポートと思いと祈りを送っている。スターの祈りと思いと歌とで彼らの魂が安らかに、そしてご家族や友人が穏やかに暮らしていける日が来る事を祈る。

チャリティーのグループ名は、Broadway for Orlando『ブロードウェイはオーランドのために』
このネーミングにブロードウェイが亡くなった49名とLGBTQコミュニティーの心に寄り添っていることが感じられてまたもやジーンとくる。

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ところで、余談ではあるが、”What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』は映画『オースティン・パワーズ』(97年公開)でオースティンがヴァネッサ(エリザベス・ハーレイ)とのロマンチックなシーンで流れる。単なるBGMだと思っていたら作曲したバート・バカラック本人が登場してピアノを弾きながら登場して驚いた!

ディオンヌ・ワーウィックが唄ってヒットしたと思っていたら、ジャッキー・デシャノンという女性歌手が唄って大ヒットした。元々はディオンヌ・ワーウィックのために作られて曲らしい。

ドラマチックでいい曲だなーと思うとバート・バカラック作曲だったりする。
GAY GUYSが大好きなドラマ”Glee”『グリー』でも使われていて、チアリーダーのオーディションで踊って唄われたアレサ・フランクリンが唄った”I Say a Little Prayer”『小さな願い』が私の中では記憶に残っている。

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“What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』を世界最初に唄ったジャッキー・デシャノン。バービーみたいだ。楽譜の表紙!75セントと書かれている!

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Summer Street(サマーストリート)に前回に続き、第2回目の先の土曜日も参加してきた。

8月の土曜日のみ3週に渡り、セントラルパークからブルックリンブリッジまでの往復アベニュー&ストリートが朝7時から午後1時まで車の通行が閉鎖されて、自転車、ジョギング、ウォーキング、スケボーやローラーブレイドする人々に開放されるニューヨークの夏のイベントである。

前回よりも参加者の数が少ないように感じたのは、猛暑のせいだろうか? それともニューヨークを脱出してビーチに行っているからだろうか?

購入したBroadway for Orlando“What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』を早速聴きながら、太陽の光と熱波にクラクラしながら、がんばって歩った。

生きていれば何か良いことはあるはずなのに、若くして他人の暴力で亡くなってしまった彼らを考えると辛くて胸が張り裂けそうだ。事件から2ヶ月が経った。

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とーーーーーーーーーーっても暑かった。あぢぃぃぃぃぃぃーー!!!

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VOGUEの、ダンスの方の由来を知って観劇している人はどれくらいいるのだろうか? 

おはこんばんちは〜

日本は猛暑とのこと。お体大丈夫ですか?

こちらニューヨークも涼しいと思ったのも束の間、暑さがカムバック。夜10時なのに外を歩くと汗がたらたらと流れるくらい暑いです!

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さて、ブラジルはリオで開催中のオリンピック。

連日、テレビにかじりついて観戦しまくり、疲れていると言いたいところだが、テレビでもネットでも全然観戦していない。

しかし、人並みに一応ニュースだけは押さえておこうと思いネットでニュースを見たところ、激しくイケメンの選手の写真に遭遇〜〜〜!久しぶりに”男性”にトキメキを感じてしまった!!彫像よりも美しい肉体!!素敵なもっこり!!ピンク色の小さな乳首!

イギリス人の平泳ぎで金メダルを獲得したイギリス人のアダム・ピーティ選手。二十歳だそうだ!

えっ?二十歳って!?『リカちゃんのやさしいパパ』ピエール氏にあんなことやこんなことをしようと妄想して激しく落ち込んだ時の気分によーーく似ている今の気持ち。冒涜しているようなーー背徳の気持ちだ。日本では二十歳は立派な成人だが、アメリカでお酒が解禁なのは21歳なので、まだまだ若いというイメージが拭えない。

via https://www.thesun.co.uk/
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しかし、正直に言おう!オリンピックの健全なスポーツマンシップとは別なところで妄想の宝庫なのは言うまでもない。腐女子とGAY GUYSにはたまらない期間だ!

4年前のロンドンオリンピック(2012年)の時のBuzzfeedの記事で、タイトルは『オリンピック? それともGAYポルノ?』というのがあった。

柔道にしろレスリングにしろ男同士が真剣に絡んで(組み合って)対戦しているその姿や水泳選手が競技用パンツのままハグしている様子を見たら、そう考えてしまうのは我々にとっては自然だ。

記事こちら〜。2012年の記事!4年前のオリンピックってロンドンだったんだね〜

4年後の東京オリンピックにアダム・ピーティ選手は出場するだろうか? 彼は24歳になる。24歳は立派な大人だ。24歳になったアダム・ピーティ選手を大々的に応援(つまり妄想)しようと思う。

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ところで、私と同様にオリンピックには興味はない興味がないアメリカ人のGAY友テッドくん。
オリンピックは観ていないが、20回も観たそうだ。
何を20回も観たかというとコレだ!

via www.rockettes.com/
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THE ROCKETTS(ザッロケッツ)だ!

ニューヨークのクリスマスの風物詩のひとつで、毎年クリスマスシーズンに公演がある。その程度は知っていたが、調べてみると、観客動員数は毎年二百万人。大人気のショーだ。ロックフェラーセンターにあるラジオシティミュージックホールで1932年(昭和7年)に始まり、今年で84年になるという。ほー、長い歴史!クリスマスだけのショーだったが今年は夏の公演も。

宝塚歌劇団に心を奪われている今日この頃。ニューヨークで宝塚に代わるものは何だろうと思った時にロケッツの広告を見た。それでショービジネスに詳しいGAY友テッドくんに観たことがあるなら感想を聞こうと思ったところ、20回も観ているという返事だった。

うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!スゴイ!

テッドくんが観劇20回してもまだまだ感激が続いているロケッツ!!観なきゃだ!

そういえば、宝塚の下級生によるラインダンスもロケット(単数)と呼ぶが、ロケッツ(複数)とはラインダンスのことを言うのだろうか? むむむむむ〜、混乱してしてしまう。調べてみると、The Rockettes(ザッ・ロケッツ)というのがこのダンスカンパニーの名称だということが分かった。

夏のショーのタイトルは、”New York Spectacular” 『ニューヨークスペクタキュラー』。(8月7日が千秋楽だったので公演は終了している)

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観客は家族連れが多かった。ちらほらGAY GUYSも!

劇場に入るのにバッグの中身チェックに、金属探知機で身体検査ととても厳しいのに驚く。

音楽が流れ公演がスタート!!

“Welcome to New York”という歌とともにロケッツのダンサーが登場!!

音楽と舞台セットとダンサーの3つの要素がまとまってそれはそれは豪勢で豪華で感動で胸がいっぱになる。

題名にもあるようにまさにスペキュタクラー/spectacularそのまんまだ。豪華で、壮観で、華々しい!

セットはプロジェクションマッピングを多様していた。場内にもプロジェクションされている。美しく巨大だった。ミュージカル”An American in Paris”『パリのアメリカ人』でもセットはプロジェクションマッピングを使っていた。今後の舞台セットの主流はプロジェクションマッピングなのかもしれない。

via www.rockettes.com/
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↑セントラルパークのシーンでのプロジェクションマッピング!!!ステージや劇場内にもプロジェクション(映写)されていて豪華絢爛の一言!!!

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ザッ・ロケッツのダンサーの方々も美しく、それにしても脚は長かった!!とても!!
ダンスだけでなく、お話仕立てになっているので俳優や子役も登場するし、ダンサーは女性だけではなく男性もいる。

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無料のパンフレット!ロケッツのダンサーが表紙だ!

ニューヨークの名所を紹介するのがストーリーのメイン。場面(場所)ごとにロケットダンサーが登場してラインダンス的なものを含めて踊るのだ。クリスマスのストーリーは毎年同じだとテッドくんが言っていた。ダンサーは入れ替えがあるので全て同じではないだろうが、基本は変わらないらしい。多分、夏バージョンのショーも季節が違うだけでストーリーの展開は同じだと思う。同じとはいえ、20回観に行ったというのは本当に彼の心を掴んでいる。彼の中の必須クリスマス行事になっているのだ。テッドくんが20回も観た気持ちが分かった!本当にスペキュタクラーなのだ!!詠嘆した!!!!「うわぁぁぁぁぁぁ〜」。

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ファッションアベニューである7番街も舞台になった。ファッションといえば雑誌”VOGUE”(ヴォーグ)なのだろう。マドンナの大ヒット曲”VOGUE”『ヴォーグ』の曲とともにステージがファッションショーとなり、ロケッツダンサーがゴージャスなドレスを纏い、ランナウェイを踊り、そしてあのVOGUE(ヴォーグ)のポースを決めていた。

via www.rockettes.com/
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このシーンを観ながら、私はあるトランスジェンダーのことが頭をよぎった。

via www.rockettes.com/
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↑”Strike A Pose” ロケッツダンサー達がVOGUE(ヴォーグ)のポースを決める!!

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話は、ロケッツからドキュメンタリー映画に飛ぶ。

1990年公開の“Paris is Burning”、邦題は『パリ、夜は眠らない』というドキュメンタリーを7、8年前に観た。

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監督はジェニー・リビングストン。名門イェール大卒の女性。セクシャリティーは不明。1991年にサンダンス映画祭で大賞を受賞している。

リビングストン監督のオフィシャルサイトはこちら。

このドキュメンタリーはVOGUE(ヴォーグ)についてである。ファッション雑誌の方ではなく、マドンナの大ヒット曲”VOGUE”『ヴォーグ』についてでもなく、アンダーグランドだったダンスの方のVOGUE(ヴォーグ)についてだ。

撮影期間は、1987年から89年までの3年間。圧巻のVOGUING(ヴォーギング)シーンはもちろんのこと、何人かのVOGUEダンサーのインタビューを中心に構成され、アンダーグランドであった黒人やラテン系のGAYやトランスジェンダーの舞踏会/VOGUE(ヴォーグ)文化を伝え、白人のGAY世界とは全く別の黒人やラテン系GAY世界を映像で見せている。

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にわか勉強で申し訳ないが、VOGUE(ヴォーグ)について説明させていただくと・・・

ファッション雑誌”VOGUE”(ヴォーグ)のモデルのようにきらびやかになりたい!!踊りのポーズもファッションモデルが決めているポーズを使って発展したのがVOGUE(ヴォーグ)。70年代にハーレムで黒人のドラッグクィーンから始まったらしい。黒人やラテン系のGAYやトランスジェンダーの世界で花開いた。

ファッションショーのランナウェイをセットしたクラブはBALL/舞踏会と呼ばれ、VOGUE(ヴォーグ)を踊る。審査員もいて、日常の生活では浴びれないスポットライトと歓声を浴びるのだ。しばしば皮肉的な罵声も。シャネルやエルメスなどお仏蘭西の高級ファッションブランド会社のことを英語ではファッション・ハウスというので、各グループのことをHOUSE(ハウス)と呼んでいた。

GAYやトランスジェンダーであることで家族に認められず家出した若者も多く、ハドソンリバーの埠頭や桟橋で寝泊まりして、衣装は万引きして調達して踊っていた。なりたいものになれる場所であり、日常ではGAYを隠して生きているが本当の自分になれる場所だった。ウォールストリートのビジネスマンのようなスーツを着て踊ったり、ストレート男性になってみたり、ファッションモデルになったり、女優になったり、憧れの姿になれる場所だった。

社交界である舞踏会で踊り、職業はファッションモデルで、着ているのはお仏蘭西の高級ブランド服・・・。乙女なら誰でも一度は夢見ただろう。簡単に手に入れることはできない、実現するのは一部の限られた人だけだ。だけど、そのクラブで集まってVOGUEを踊れば、ファッション雑誌から抜け出た、みんなが憧れているファッションモデルになれるのだ。分かる、その気持ち!!!

マドンナが80年代の末にチェルシーのクラブ、The Sound FactoryでVOGUE(ヴォーグ)/VOGUING(ヴォーギング)を見た。そこで、インスパイアーされて曲が作られ、リリースされたのは1990年で、全世界のヒットとなった。

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先に述べた、ロケッツのショーを観劇中に、私の頭によぎったトランスジェンダーの女性とは、ドキュメンタリーに登場しているヴィーナス・エクストラバガンザ(Venus Xtravaganza)のことだ。写真の彼女だ。

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黒人&ラテン系の一部のGAYコミュニティーだけで流行っていたVOGUE(ヴォーグ)が世界の表舞台でランナウィで華々しく踊られているのを見たら彼女はどう思うのだろうか?

*** 以下、ネタバレの内容があるので、今後ドキュメンタリーを鑑賞しようと思っている方は読まないでください! ***

ヴィーナス・エクストラバガンザは若くてとても美しい。華奢で可憐で危なっかしい。18歳の時にザ・ハウス・オブ・エクストラバガンザ/The House of Xtravaganzaのメンバーになる。男の子に生まれたが女の子になりたいトランスジェンダーと分かって家族に恥ずかしい思いをさせたくないと14歳でニュージャージー州の家を飛び出す。生活費はエスコートサービスで稼ぐ。つまり売春だ。客がトランスジェンダーと分かると罵詈雑言を浴びせ、窓から逃げたこともある。

「経済的にも困らない甘やかされたお金持ちの白人の女の子になりたいわ。素敵な服を着るのがなんの問題もないような。郊外の主婦は夫に欲しいものを買ってもらい夜はベッドを共にして夫が求めるものをあげている。私も結局は同じことをしているのよ」とヴィーナス・エクストラバガンザは語る。

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ドキュメンタリーのもうひとつのポスターになっている。

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悲劇が起こる。

こういう仕事だから何があるとは思っていたが、それがヴィーナスの身の上に起こったと、ハウスのママ(リーダー)であるアンジー・エクストラバガンザによって語られる。

ヴィーナス・エクストラバガンザは、ドキュメンタリー撮影中に亡くなる。1988年12月21日。ニューヨークの安ホテルで絞殺死体で発見される。殺されて4日後に。遺体はベッドの下に置かれていた。誰も遺体確認に来ないので火葬ができず、アンジー・エクストラバガンザがヴィーナスの家族に情報を渡した。

衝撃と共に胸が苦しくなった。「結婚したいの。好きな男の人と一緒にいたいわ。車も欲しい。性転換して完全な女の子になりたいのよ。白い教会で結婚式を挙げたい。高級ブランドのファッションモデルになりたい」とカメラの前で夢を語っていた。享年23歳。

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ヴィーナス・エクストラバガンザ!

あなたが煌びやかなファッションでランナウェイを歩いたVOGUEの舞踏会は、あなたがなりたかったように、世界中の注目を集め、世界中からお客さんが見に来るショーのひとつになった。
あなたの時代では叶えられなかったが、時を経て想いは通じたように私は感じた。

しかし、生きていて実際の目で確かめる方がいいに決まっている。生きていれば51歳。ロケッツには年齢的に加入はできないかもしれないが、特別枠でランナウェイをVOGUING (ヴォーギング)できたかもしれない。ロケッツの若いダンサーよりもキラキラしているに違いない。

ゴージャスで素晴らしく、お金もたくさん掛かっているに違いないショーだったからこそ、彼女について思わずにはいられなかった。

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VOGUE(ヴォーグ)は、Hip Hopのように黒人文化で生まれたダンスをマドンナが取り入れて・・・というのはどこかで読んで知っていた。しかし、それが、黒人やラテン系のGAY&トランスジェンダーのアンダーグランドのコミュニティーで開花したとはドキュメンタリーを観るまで恥ずかしいことに知らなかった。

ドキュメンタリーに出てくる本家本元はマドンナのVOGUE(ヴォーグ)よりも複雑で激しくて毒があって切なくて扇動的で情熱的だった。

観客の中で、どれくらいの人が、このショーで踊られているダンスのVOGUE(ヴォーグ)/VOGUING(ヴォーギング)の由来を知っているのだろうか?

そんなのことはどうでもいいのかもしれない。

人々が歓声を上げて楽しんで、子供達が大人になってもショーの素晴らしさとVOGUE(ヴォーグ)のインプレションは残るのだから。

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歌舞伎の見得と宝塚のトップスターの大羽根!観客がとっても期待しているものだ。楽しみにしているものだ。そして、ロケッツといえば”eye-high kicks” 〜目の高さのハイキック/脚上げ〜だ!!最後のシーンで、ロケッツのダンサーが待ちに待ったアイハイ・キックスを踊る!!!拍手大喝采!大歓声が巻き起こった。私も叫んだ!!!!彼女たちのアイハイ・キックスを覆い尽くすように幕が降りる。音楽はフランク・シナトラの” New York New York”だった。最近は涙腺が弱いのか? 簡単に感動してしまうのか? 涙が溢れて止まらなかった。GAY友テッドくんもきっと英語で言うところのoverwhelming/オーバーウェルミング状態、圧倒されて胸がいっぱいになるのだと思う。

涙を拭いながらラジオシティ・ミュージックホールを後にした。

夢を実現するためにニューヨークにみんなやって来る。絞殺されてしまったヴィーナス・エクストラバガンザも大大大スターになったマドンナもそして一向にダメな私も。

歌詞のこの部分で胸がいつもジーンとする!『ここでやっていけるなら、どこでもやっていけるさ🎵 キミ次第さ〜🎵 ニューヨーク🎵 ニューヨーク🎵』。

via www.rockettes.com/
via http://www.rockettes.com/

↑ロケッツ十八番のEYE-HIGH KICKS/アイハイ・キックス!!

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ところで、本家本元を本物を見てみたいと思い、調べてみるとVOGUE(ヴォーグ)ナイトを開催しているGAYクラブは次々と閉店してしまったが、現在は毎週木曜日にXL LOUNGEで開催されているらしい!踊るのは無理だけど、行って見てみたい!!