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ゲイ・ガイズの裸を見て育った、たまたまのような桃!

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***

5月にLAにルームメイト氏とジャスティンを訪ねて行った時、新居のお祝いに桃の木を買った。

ジャスティンがブーゲンビリアが欲しいと言ったが、「桃の木がいい」と言ったルームメイト氏の意向を大きく
尊重して買って、一緒に植樹した思い出の木である。

ルームメイト氏のことが大好きだったので、友情よりは私の恋の方が勝ったこともあるが
新居祝いだったので、家の持ち主のルームメイト氏の欲しいものを贈りたかったのである。

ジャスティンはルームメイト氏のお宅を出ていく時に、彼が購入して植えた植物も掘り返して
家具と一緒に持っていたそうであるから、もしブーゲンビリアを贈っていたら、
ジャスティンと一緒に引っ越していたんだろうなと思う。
その時は2人の関係が険悪だったのが伺えるエピソードだ。

ルームメイト氏はその桃の木をメグミ・ピーチと名付けてくれた。
昨日、メグミ・ピーチの実が熟し、「今からメグミ・ピーチを食べま〜す」というテキストが写真と共に送られて来た。


実が熟して食べごろになったメグミ・ピーチ。写真から伝わって来る空気がまさにLAだ。

***

メグミ・ピーチ・ツリーはルームメイト氏のプールサイドにある。
モーツアルトを聞かせると植物が元気に大きく育つと聞いたことがある。
LAのメグミ・ピーチはモーツアルトではなく、ルームメイト氏をはじめ、
かわいいハンサムなLAのゲイガイズの裸を見て、すくすくと育ち、実らせ、熟したのである。

絶対〜おいし〜いにちがいない。

過去の私のブログを読むと、桃太郎が私にも出て来るといいなぁと書いてあった。
自分で書きながら、胸が痛く、涙が出そうになった。

***


ルームメイト氏にプレゼントした桃の木。2008年5月。


いい具合に産毛(!?)もある桃はまるでたまたまのよう。きゃっ!
睾丸を英語ではtesticalsという。睾丸は通常2つあるので複数形のsを忘れずにね!
そうそう口語ではBALLS(玉)と言う。これも複数形だよ。GOLDEN BALLとは英語では言わない(笑)。

***


手は、KENのたまたま~とはしゃぐルームメイト氏であるが、あれから約4ヶ月後、
この桃が食べられるようになったとは嬉しくも感慨深いものであ〜る。

2

今日は記念日。

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人には祝いたい記念日があると思う。
お誕生日は生まれたことを記念して祝う日だし、結婚した日を記念するのは結婚記念日で、
年を重ねるごとに銀婚式、金婚式という名称がつけられて祝う。
真珠婚式とか、プラチナ婚式も確かあったような。

……ネットで調べてみたら、結婚の記念日はたくさんあった。
ウキィペディアをどうぞ。

アルミ婚式なんていうのもあった!!!

結婚20年までは毎年記念日の名称がつけられてあったが、それ以降は5年おきだった。
20年までは記念日を作って毎年祝うを目標にとにかく継続してくれ〜の気持ちが見えるような気がした。
20年経ったら別れることもなく、祝うのは5年置きでいいやぁ〜の気持ちからなのだろうか。

結婚75周年を祝うのが、プラチナ婚式だそうで、これから私が結婚して、
女子の平均寿命を生きて天寿を全うしたとしてもプラチナ婚式をするのは無理である。

そういえば、子供の頃、祖父母の金婚式を祝ったのは覚えている。
ちなみに金婚式は結婚50年だ。
周囲が結婚しているのは当たり前のように思っていたが、結婚を維持してそれも何十年というのは、
とっても大変なことで偉業だと思う。私にはできそうにもない。

***

ところで、今日は私の記念日である。

何の記念日かというと、ジャスティンと出会った日がちょうど一年前の今日である。
East VillageのEastern Blocというゲイバーだ。
ゲイバーに行きたくとも一緒に行ってくれるゲイの友達がいなくて、女友達を説得して誘って行ったら、
ジャスティンに出会った。
こそれこ運命の出会いだ。

出会ったのは木曜日。
2日後の金曜日には私のアパートに泊まりに来て、レーバーデーの週末3日間をゲイバー三昧で過ごした。
あれから一年である。

ジャスティンにEastern Blocの外観の写真と
出会って1周年の記念日であることをテキストする。

『今、授業中! ” LOVE YOU”』と返事が来た。

単位を取るために夏休み返上で講義を受けているのだ。
ジャスティンから” LOVE YOU”と言われるのは本当に嬉しくなる。


運命の出会い〜!? Eastern Bloc

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リオからの絵葉書と抱き締めてくれる人と……

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すっかり秋の気配で、夏が去ってしまったようなニューヨーク。
暑かったのは7月の始めぐらいだったような気がする。
空の色と空気の重さは、人をみしい気持ちにさせる。
なぜなのだろう。

***

季節の変化がさみしい気持ちにさせるが、実は、私の心は安定している。
こうしてコンピュータに向かい、ブログを更新しているのがその証だ。
ストレートの男性に恋心を抱いたが、すっかりその気持ちはなくなってしまい(えええ~?と自らも驚く)、
現在は恋をしていないので、脳のケミカル・バランスが安定していて、本来の自分の体に戻ったような気分だ。

恋もしていないし、お酒も止めたし、ちょっと退屈になりそうだったが、
その代わりに別の刺激で充実している。
現在、ホラー映画を鑑賞し、ホラー小説を読み、ドキドキしている。

***

ところで、今日、アレックスからの絵葉書が届いた。
彼は友達の結婚式でブラジルは、リオ・デ・ジャネイロに行っていた。
絵葉書よりも送り主の方が先にニューヨークに着いて、先日ディナーを共にしたばかりだ。

文面はこうだった。
「絶対、リオ・デ・ジャネイロを好きになるよ!ゲイがいっぱい!ゲイの街だよ!」

直接アレックスからも話を聞いたが、ニューヨーク・ゲイの100万倍はハンサムらしい。
アレックスは彼はストレートだが、ビーチに行ったときに私のために、
なんとゲイビーチにちょっとだけ足を伸ばして見て来てくれたのだ。
友情を感じる時である(笑)。

ブラジルは男女共に美しい人が多いと聞く。
ゲイに限らず、ストレートの男性も美しいらしい。
というか、アメリカのストレートの男性が美についてこだわらなさ過ぎなのかもしれない。
日本男児もヨーロッパ・ジェントルマンも平均して皆美しい。

ブラジル人は、美しくなるための努力が半端ではないから美しいらしい。
美しさは努力してこそ得られるものなのだ。
美しくなる努力をかなり怠っている現状なので、お恥ずかしい限りだ。
私もその点は見習いたいと思う。
こんなぶよぶよのお腹をして、リオ・デ・ジャネイロには行ってはいけないらしい。
で、腹筋50回を試みた(笑)。

今年の海外に行く計画は、年末の里帰りで日本のみだ。
来年こそはヨーロッパと南米はブラジルに行きたい。
もちろんゲイバー探訪もありの旅であ~る。
この我が目で、ブラジル人がどれくらい美しいのか確かめたい!


美しい人しかいない!?というリオ!本当なのだろうか?

***

ところで、来月、ルームメイト氏がニューヨークに私を訪ねてくるかもしれない。
「ニューヨークで恋人が見つかるといいね」と言ったら、
「恋人探しにニューヨークに行くんじゃなくってメグドンナを抱き締めに行くのよ」。

もう、いやぁ〜ん。
そんなことを言ったら、心がときめていしまうではないか。
せっかく落ち着いたのにぃ〜!!

こういうことを言ってくれる男性が私に恋愛感情を抱いてはくれなくても、
この地球上に存在することを感謝しなくてはいけないと思った。
今夜は殊勝な私である。

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ある青年からのメール。

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ルームメイト氏が結婚していたことについて、ずっと書かずに伏せていたのは、
このブログを読んでいるくださる方々に対して、楽しい部分だけを見せようという意識が働いていたからだと思う。

人生、楽しいことよりも辛くて悲しくて惨めて頭にくることばかりだ。
だから、せめてブログだけでも楽しく書いてもいいじゃないかと思ったのだ。

でも、ゲイのルームメイト氏を好きになり、家族を持とうと思ってからというもの私の心には嵐が吹き荒れ、
何をしてもどこにいても、私の心は私とは別のところにあって電車は乗り過ごすし、
前向きな気持ちは失せて、洞窟の中にあった。
それはほぼ毎日書いていたブログを7月、8月はほとんどアップできなかったことにも如実に現れている。

ルームメイト氏は妻と暮らした3年半が最も自分が安定していた時間だと思い込んでいる節があり、
男の恋人もいて、しかも世間体を取り繕える妻もいて、騙していたとしても幸せだったのは想像がつく。
その妻の役割を私に求めてくる感じがあり、それが窮屈に感じ、彼の都合の良さに怒りを覚えた。
ルームメイト氏は心の空虚な部分を埋めようと必死なのが見えて怖かった。

好きな男性が要求するなら売春する女性もいる。
その男性は極端な要求をしても彼女のことが好きで、2人の間には継続している性的関係があるだろう。
しかし、好きでも私の場合は、彼が私に注いでくれるのは愛情ではなく、試験管への精子である。
心の結びつきがないまま子供を持つのは私が不幸せになると思った。

私は前妻に嫉妬したことはない。
彼女のことをかわいそうだと心の底から思った。
大好きで結婚までして一緒に暮らした男性がゲイで、しかも自分のことを騙していたなんて。
ルームメイト氏は鬼だ!
酷い男だと思った。

でも、女性も男性もある年齢になると結婚という社会的な圧力がある。

〜しなければならない〜

しかし、ゲイとしてオープンに生きて行けるようで、まだまだそうではない現実がある。
社会は、結婚して、子供を持ってという普通の型が標準となって作られているからだ。
それに我が子がゲイであることを知って、心から祝福できる親がいるのかどうかも疑問だ。

自分を欺くことでルームメイト氏の両親は息子の普通の結婚を喜び、ルームメイト氏も無駄に
親との確執をつくらなくて済む。
妻になった女性を騙したと簡単に責められないと思った。

結婚するまでに4年間も付き合ったらしいが、「結婚する前にゲイって気が付かなかったの?」
と問いたくもなるが、恋は盲目である。

しかし、妻からは「もっと男らしく」とよく言われ、選ぶ服も「男らしく」というのが注文がつき、
インテリアが好きなこともガーデニングが好きなことも文句を言われていたらしい。
文句を言いつつもまさか夫がゲイだなんて思いもよらなかっただろうが。

離婚後、心が激しく落ち込み、鬱になり、抗鬱剤の助けなしに日常生活を送ことができなくなったしまった
ルームメイト氏は、妻への代償を払っていると思わずにはいられない。

***

ところで、一通のメールが来た。
日本在住の日本男児からであった。
ゲイであると書かれてあった。

—————————————–

いつも楽しみに、ブログを拝見させていただいております。
いつも、コメントを残そうと思っても、なかなか言葉が浮かばず、諦めてしまいます。すみません。

この間の、ルームメイト氏のお話は、涙をながしながら読んでいました(;_;)

僕は、いつか自分が結婚をしなければならない時がきてしまうのが、恐くてたまりません。
家族が、自分をどんな目でみるのかと思うと、、、。そして、幸せになれるのかと思うと、、、。

ルームメイト氏の辛さは、痛い程わかります。

—————————————–

彼のメールを読んだ時に、私なんかでは計り知れない重圧をゲイガイズは感じているのだと思った。
私も心が痛くなった。

女性と普通に結婚して家庭を作り子供いて父親になり、他に恋人もいる生活が幸せだと思う一生クローゼットの
ゲイガイもいるだろうし、家族とは疎遠になってもゲイとして生きて行くのが幸せだと決めたSF在住のスコットのようなゲイガイもいるだろうし、ジャスティンの母のように一緒にゲイバーに行く友達感覚の親を持った幸せ者のゲイガイもいるだろうし、ゲイとして再出発を計り、幸せを必死に掴もうとしているルームメイト氏のようなガイガイもいるし、それぞれ感じる幸せも幸せの形も違う。

メールを送ってくれた青年に、これから向かってくるであろう困難を乗り切るために、
「ニューヨークなら少しは楽に生きられるかもしれないよ」が私なりの助言だ。

私も日本を離れて、ニューヨークに移り住んで幸せだと思うひとりである。
住む場所を変えるのもいいと思う。

ルームメイト氏がかつて畏れていた気持ちが日本男児のメールを通して感じることができ、
彼はもしかしたら、今でも普通でありたいという呪縛のままで、一人前のゲイとして生きようとようともがいているのかもしれないと思った。

それにしても、ここまで考えるなんて。
私はまだ彼のことが好きなのに違いない。
ストレートの男性のことはいつの間にか忘れていた(笑)。

メールありがとう!

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心の傷を癒すのは・・・。

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ルームメイト氏の精子を使って妊娠を真剣に考えていた時、抗鬱剤を服用していたことを告げられた。
それも服用を止めたばかりだということも。

アメリカでは、精神医学が日本よりは身近で、落ち込んでいれば精神安定剤や抗鬱剤を日本よりは簡単に処方してくれることぐらいは知っていたが、ルームメイト氏がと信じられなかった。
はじめて会った時に鬱で苦しんでいるとは思えなかったからだ。

自分のことはさて置き、父親は心身ともに健康な男性をだと思っていた。
それでルームメイト氏を父親にと思ったのだが、薬を服用しなければならない精神状態だったとは
正直驚いた。

抗鬱剤は気分をアップしてくれるがそれはとても人工的らしく、それはそれで苦しいと言っていた。
時々、突然悲しくなって泣くこともあると言っていたが、それは薬を止めたからはどうかは私には分からない。

6月にルームメイト氏を短い期間だが訪ねた。
その時、私を空港まで見送った後、パーキング・ロットで声を出して泣いたとニューヨークに帰った翌日、
ルームメイト氏からメールが来た。
私が帰ったことで、寝ている間に家を出て行った元妻を思い出し、振られたニューヨーク在住の彼を思い出し、
さらに恋人がいない現状を悲しみ、様々な思いが去来したからだと書かれていた。

かわいそうだなぁと思う反面、私がニューヨークに帰ったことよりも、恋人がいないことの方が
悲しいのが分かったので、彼には言わなかったが私も大泣きし、想ってくれない人のために必死に想っている
自分が哀れに思えて、涙は止まらなかった。

現在、何十人とデートしたが、結果『ミスター・ライト』に出会えなかったらしい。
セックスすると相手が興味を失ってしまうとこぼしていたが、それはルームメイト氏のテクニックがないからか、
ペニスが相手の好みに合わなかったからか、それは分からない。
反応がとても女性的なので、私はとても嬉しかったが(赤面)。

ルームメイト氏はマドンナも信仰する宗教の勉強会に最近入会した。
「幸せになるものの考え方」を学び、デートの相手が翌日連絡してこなくても落ち込まずにいられるという。
抗鬱剤の代わりに、宗教が彼の精神を安定させている。

しかし、宗教家は人生をどう幸せに生きるかを教えてはくれるが、恋人やパートナーのように
人生の幸せをシェア(共有)はできないのが難点だとルームメイト氏は言っていた。

宗教で精神が安定しているが、とても危なっかしく思えて仕方がない。

ところで、妻が出て行き、ルームメイト氏は母親にゲイであることを告白した。
母親は最初は困惑したらしい。
「今まで私が知っていた我が子は仮面を被っていた・・・。それに気がつかなかった・・・」
責めるのではなく、我が子の本当の姿を知らなかったことに困惑したのだ。

私が最初にルームメイト氏の母親に会った時に
「アナタがゲイが好きなのは分かるわ。美しいものね」と言ったその言葉通り、
ルームメイト氏の母親はストレートの仮面を捨てた息子も愛している。

恋人はいなくても、母親は身近にいるし、遠いが私も毎日、朝昼夜と連絡しているのだから、
幸せでいて欲しいと思うが、親よりも思いを寄せる女よりも宗教よりも、
恋人が何を差し置いても一番にルームメイト氏を幸せにするものなのだ。

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心の傷

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心に傷を持っていない人はいないと思う。
大きさや深さは人それぞれ違っても。

***

ルームメイト氏は物心付いた時から、同性を好きになるゲイだと分かっていた。
しかし、一番身近である家族は愛し合う父と母から成り立ち、彼らは性別が違う男女だ。
近所を見ても愛し合っているのは男女である。

だから、自分が両親とも違う、近所の家族とも違うことに気がついた。
普通でないことを小さい時から知っていた。
自分はおかしい、変な人間だと小さい時からずっと思っていた。

「自分と同じ男の子を好きになる」ことを誰にも言ってはいけない「秘密」であることを
人から言われたわけでもなくルームメイト氏は学んだ。

「同じ男の子を好きになる変な自分」。
今ではゲイ・プライド!
ゲイであることを誇りにして生きて行けるが、子供の時は心の大きな傷になった。
「他の人のように、『普通』に女の子を好きになりたい」ができない。

「そんなにハンサムなんだから高校では女子からモテモテだったんじゃない?」と聞いたのだ。
期待通りの答えではなく、「ずっと自分はゲイだと分かっていたし、隠していたし、目立たないように生きてきた」とルームメイト氏は言った。
そして子供の時の話をしてくれたのだ。

***

大学に入って、ある女性と出会い付き合った。
彼女が将来、妻となる女性だ。

ルームメイト氏は結婚式の当日、逃げ出したかった。
「普通の家族」を手に入れようと努力してプロポーズまでしたが、自分に嘘をついているのを分かっていたからだ。
泣きそうになるのを堪えた結婚式当日。
妻は夫がそんな気持ちで式に臨んでいるなんて思いもよらなかっただろう。

そして恋人の男性に出会った時に、心から愛せる男性に巡り会えて、真の自分を噛み締めた。

***

こういう話をしてくれた時、ルームメイト氏との心の距離が近くなったと思った。
それは錯覚だったのかもしれないし、私の妙な正義感からか、おこがましいのは承知で私なら
ゲイであることを受け止めて彼の願いを叶えられると思った。

「ゲイは諦めるていることが多いから、せめて楽しく生きようとパーティーが大好きなのよ」
とルームメイト氏は言ったが、私はゲイマンではないが、私も家族を持つということを切望しながらも
諦めていたから、ルームメイト氏とだったら、願いが叶えられるかもしれないと思った。
しかし、彼のことを男性として好きになればなるほど、男性として彼が私を愛してくれないことに
腹が立ち、憎しみまで感じるようになった。
これでは私の心が持たないと必死になって想いを消す消しゴムを探した。
それが先月のことだった。

ところで、ジャスティンはルームメイト氏と正反対だ。
高校時代、隠したりしなかった。
「ゲイ」と揶揄されたら立ち向かう、闘う男がジャスティンだ。

***

恋人がまだできないとぼやきながらもルームメイト氏は、二週間おきに自宅ではゲイの友達を招待しての
プール・パーティーを開催している。
プール付きの家を買ったのも「ゲイボーイはプールが好き」だからだ。

「元妻に会いたい!恋しい」と時々、言っているが、結婚していたら、ゲイメンを招待してのプール・パーティー
なんて出来なかっただろうに。
「普通の生活」はなくなっても立派なゲイマンとして生きていることに誇りを持って生きて欲しいと思う。

妻を欺いて「普通の生活」を演じて、こそこそとゲイとして生きる二重生活よりもゲイマン50人を招待して
白昼堂々とプール・パーティーを開催している方が健康的だと思う。

「ストレートになる薬があればずっと飲みたいと思っていたけど、今はゲイである自分を受け入れた・・」
と私の目を見ながら語ってくれたルームメイト氏を思い出す。
彼の心の傷は小さくなっているのだと思う。

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ルームメイト氏の秘密

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好きだったルームメイト氏への気持ちを一生懸命消そうと必死になったのは、
彼が必死になって恋人・将来の夫を探しを始めたからだ。
不安になった。
自分が捨てられてしまうのではないかと思ったのだ。

ストレート男性へ恋心を抱くことで、ルームメイト氏への気持ちが中和し、平常心で彼と
メールやテキストや電話で話すことができるようになった今、気が付いた。
彼の私への態度は一環して同じであること。
恋愛感情を抱いてはくれないが、大切な一人の人間として扱ってくれていることにだ。
そして、私が連絡を取らなくなったり、好きでいることを止めたいと言い出した時、
ルームメイト氏は「私も去っていくのではないか」と不安にかられたらしい。

ジャスティンは電話で「ルームメイト氏はゲイだけど、女性が必要なんだよ」と私に言った。
ルームメイト氏に会う前に、私はジャスティンから、ジャスティンのルームメイトであるルームメイト氏のことを聞いていた。

かつて女性と結婚してたゲイであることを。

***

去年の夏、ジャスティンに出会った時に、LAでどんな生活をしているのか、そんな話になった時に、
ルームメイトの話が出た。

ルームメイトは女性と結婚していたゲイで、現在は奥さんとは離婚して、オフィシャルにゲイとして生きていること。
元妻は韓国系アメリカ人であることも教えてくれた。
「真実のBROKEBACK MOUNTAINS『ブロークバック・マウンテン』だね〜」と興味津々で話を聞いた。

そして本物のルームメイト氏に会った時に、ハンサムな彼の姿に一目惚れしたが、私がさらに彼に惹かれたのは
同情であったかもしれない。

ジャスティンが忙しく、ルームメイト氏と一緒に過ごす時間が多かったとは以前も書いたが、
二人で過ごす時に彼は結婚式の写真を見せてくれた。
それは一冊の写真集のように立派に装丁されていた。

純白のウェディングドレスに身を包む花嫁よりも美しいルームメイト氏に心を奪われ、いつまでもいつまでも
タキシード姿のブルーアイのルームメイトを見ていたい気分になった。

泣きそうな顔で私に結婚式の写真集を見せてくれた後に、結婚している時に付き合っていた彼からの手紙をしまっているという段ボール箱をクローゼットから出して、蓋を開いて見せてくれた。
手紙がびっしり詰められていた。
その中から一通の手紙を取り出し、彼からのラヴレターを読んで聞かせてくれた。
熱烈な愛の言葉である。

ボーイフレンドがいることが妻の知ることとなり、ルームメイト氏が寝ている間に妻は出て行った。
ゲイなのである。
妻がいても男に惹かれるのである。
ゲイとして自分にも家族にも世間にも正直に生きられると思った矢先、ボーイフレンドからも振られた。

ラヴレターも結婚式の写真集もどちらも捨てられずにいると言っていた。
離婚と振られた時がほぼ同時期で、ルームメイト氏の時はそこで止まっているように感じた。

同情した。
かわいそうだと思った。
抱き締めてあげるしかできなかったが、
私が何かしてあげたいと思った。

***

ルームメイト氏とLAで出会った後、久しぶりの里帰りをした。数日後、兄が突然死し、私は世界でたったひとりぼっちのような孤独感に苛まされて、胸が締め付けられるという心の動きが胸の筋肉を収縮させることを知った。
これが肉親を失う悲しみなのだと身を以て学んだ。

ルームメイト氏は妻と離婚して、彼氏に振られた後、鬱になったとメールで書いて来た。
そして抗鬱剤をつい最近まで服用していたことも教えてくれた。
ルームメイト氏とどんなに辛かったか、どんなに悲しかったかをお互いの経験を言うことで、
悲しみを共有し、癒されたと思う。

結婚生活の数年間、妻との間には子供ができなかった。
検査した結果、ルームメイト氏に問題があることが判明。
その直後にルームメイト氏の父親がガンで急逝し、そして妻には彼氏がいる事がバレてゲイであることが発覚。

ルームメイト氏は「普通の生活」に憧れたが、ことごとく夢は散っていた・・・。
結婚してゲイであることを自覚したのではなく、ゲイであることを知って妻と結婚した。
「普通になりたくて・・・」。

私も普通の妊娠は無理な体ということは知っていたし、生殖機能が優れない人間でも家族を持てる夢が
叶うかもしれない現代の医学ならば、ルームメイト氏も私も諦めていた親になれるかもしれない。
一緒に「普通の夢」を叶えられるかもしれないと思った。

これが映画ならば、私のお腹が大きくなっているところでエンディングになるのだが、
人生はハリウッド映画のようにはうまくいかない。
感情がある。

***

彼の妻は、離婚後、LAの反対側である東海岸のある都市に引っ越した。
ルームメイト氏を完全に消すために、友人も知り合いも全くいない街に行ったのだ。
元妻の傷心と決意が伺える事実だ。
元夫であるルームメイト氏とはずっと音信不通である。

ルームメイト氏の「普通の生活への憧れ」も分かる。
それに利用された「妻」のやり切れない気持ちも分かる。
罪悪感と絶望とで鬱になってしまったルームメイト氏も切ない。
私はそんなルームメイト氏の全てを包もうと思ったが、無理だった。
私も愛されたいという欲が出た。

しかし、包むことは出来なくても、気持ちをシェアできる貴重な友達であると思う。
そして、私が去らずに、今でも連絡をしていることにルームメイト氏は安心している、と
ジャスティンが教えてくれた。