宝塚OGによる『シカゴ』ニューヨーク公演を観劇!男役と男とドラァグクイーンとGAY

おはこんばんちは〜

暑い!!
熱波だ!!!
体感温度100F (38℃)のニューヨーク!

昨晩は、きゃりーぱみゅぱみゅのライブがニューヨークで開催されたらしいが、私はリンカーンセンターでの宝塚OGによるミュージカル『シカゴ』の千秋楽についてご報告したいと思う。

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初日の翌日21日に、ニューヨークタイムズ(New York Times)とガーディアン (The Guardian)に宝塚OGによる”Chicago”の批評が掲載された。

観劇する前に、二紙の批評記事を読んだ。

ちなみに、ニューヨークタイムズはアメリカで、ガーディアンはイギリスの新聞だ。

ニューヨークタイズムの批評家は、チャールズ・イッシャーウッド氏(男性)。
ガーディアンは、エマ・ブロッケス氏(女性)。

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ニューヨークタイズムの演劇批評家チャールズ・イッシャーウッド氏

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ガーディアンの演劇批評家エマ・ブロッケス氏

ニューヨークタイムズはこちら〜
ガーディアンはこちら〜

ニューヨークタイムズのチャールズ・イッシャーウッド氏は『シカゴ』の大ファンで何十回もブロードウェイで観ている筋金入りの大ファン!
一方、ガーティアンのエマさんは基本的に『シカゴ』が大大大嫌い!!
対極にいる二人の批評だ!!

*** 本編『シカゴ』について*** 

ニューヨークタイムズのチャールズさんの批評記事のタイトルはこう書いてある。
「シカゴは(アメリカの)中西部というよりは日本だった」。
寿司屋さんにマグロバーガーを持って行くようなものとか(つまり無駄なこと)、訓練はされているが腰のひねりや手の動きが甘い!踊りは、柔軟剤に浸かったみたいにキレがない!新しいものが全くなかった!!!とネガティヴな意見をバシバシ!!

しかし、初日のメインキャストの峰さを理さん、和央ようかさん、朝海ひかるさん、初風諄さん、磯野千尋さん、T.OKAMOTOさんの各キャストの良かったところもしっかり細かく書いている。よーーく見ているのに驚いた!!さすがニューヨークタイムズの演劇批評家!

ガーティアンのエマさんは、真逆でこれまで鑑賞した『シカゴ』の中でサイコーに良かったと絶賛。星は3つ。でもやっぱり『シカゴ』だからなぁーーとボソっと言っている。熱唱しない歌い方が好き!熱唱しないので、テレビ番組の『アメリカンアイドル』の2回戦には宝塚の出演者は誰も行けないけど、それは良いことだと言っている。彼女は『アメリカンアイドル』も嫌いなのかもしれない。

またエマさんは、 “heteronormative” 「異性愛者はノーマル」などの(ジェンダー関連の)単語を普通に口にする(LGBTQについてオープンな)ニューヨーカーの観客には目立ったイデオロギーがない宝塚のようなショーは実に面白い。男の役を女性が演じたところが素晴らしいと絶賛!
( )は分かりやすくするために私の言葉を追加した!

女性だけの劇団なのでイデオロギーがあるはずと思っている人には、宝塚がジェンダーやイデオロギーについて言及しないので、イライラしたようだったとエマさんは書いている。彼女は主義主張にも疲れているのか?

*注:エマさんは“heteronormative” 「異性愛者はノーマル」という単語を使っているが、彼女は、「ヘテロセクシャル(男女の愛)が正常である」とは言っていないので誤解のないように!

*** TAKARAZUKA ENCORE(タカラヅカ・アンコール)について ***
ニューヨーク公演には本編が終了した後にいわゆる宝塚のレビューが行われた!

ニューヨークタイムズのチャールズさんは本編ミュージカルが終わってから私の本当の楽しみが始まった!と言っている。余程、本編の”Chicago”がお気に召さなかったようだ。
アンコールでは、ラスベガスのショーを彷彿させる。ラインダンスやオリジナルの“Glory to Be Takarasiennes” (タカラジェンヌに栄光あれ)and “Takarazuka, Home in My Heart.”(宝塚わが心のふるさと)を含む9曲が披露されたと書いてあった。

チャールズ氏は、TAKARAZUKAの”Chicago”は私の中に心に残ることはないが(ううううー、残念だ)、TAKARAZUKAの名前の由来であるホームタウン(本拠地)の宝塚に行って『ベルサイユのばら』、『激情〜ホセとカルメン〜』、『愛と青春の旅立ち』を観てみたいと締めくくっていた。行く気満々のようであ〜る!!

ガーディアンのエマさんは、フレンチカンカン(ロケットダンス)とシナトラやポリスの曲は良かった!!と言っていたが、他の日本語の曲はお気に召さなかったようで、『テレビジョッキーの熱湯風呂』や『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』のように彼女の目には映ったようで、この番組を例えに使っていた。トンデモに見えたのだろうか???

えええええええええ〜!そ、そ、そんなーー

やっぱり、とにかくエマさんは『シカゴ』は嫌いらしい。
真逆な二人の批評だった。

***

エマさんの批評の中にあったが、宝塚にイデオロギーがなくて不満だった人がいたという話。GAYやレズビアンやトランスジェンダーが禁断ではなく日常の世界のニューヨーク。LGBTQの関連のニュースは何かしら毎日報道される。女性だけの劇団なので、レズビアンだけの劇団とかフェミストの劇団などと何か主義主張があって劇団を設立したに違いないと思うのはニューヨーカーには自然だ。しかし、宝塚は『清く、正しく、美しく』の通り、発足当時は、少女たちに清く正しい修養を過ごさせるために花嫁養成学校のような役割があって、女性だけの歌劇団になったという話は有名だ。ニューヨーカーが期待していたのとは違う女性だけの劇団設立の経緯なのである。

ニューヨークタイズムのチャールズさんには、宝塚市の宝塚大劇場に行って欲しいと思う。先のブログでも書いたが、私も宝塚の宝塚大劇場で観劇して、また行きたい!!!と思ったからだ。宝塚は大劇場で観るのが醍醐味。食堂もレストランも売店も完備され、やさしいおもてなし!近くには温泉もある!!(というか温泉があるから宝塚歌劇団が設立されたのだが)。

東京は日比谷界隈を出ると現実世界の別世界になってしまう。しかし、大劇場は劇場を出ても余韻にずっと浸れる。街全体が宝塚歌劇団を愛しているから!!

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チャールズ・イッシャーウッドさん、ぜひ行ってください!そして劇評を書いてください!!!

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さて、さて、上記の批評を読んだ後、千秋楽に行ってきた。7月24日(日)午後2時から。

僭越ながら私の感想を〜〜

『シカゴ』はアメリカのミュージカル。イギリスのミュージカルやお芝居が多いが、MADE IN AMERICAなのであ〜る。
初演は1975年。今年が20周年を迎えるロングランのミュージカルでブロードウェイ史上初らしい。
『ベルばら』を20年間ズーーーーっと公演していると考えるとすごい!!!
シンプルなセットと衣装なので経費が掛からないのも一因かも。ブロードウェイの『シカゴ』を数年前鑑賞した。

ジョン・カンダー作曲、フレッド・エッブ作詞、フレッド・エッブおよびボブ・フォッシー脚本。振り付けはボブ・フォッシー。トニー賞受賞。
映画の『シカゴ』も第75回(2003年)のアカデミー賞作品賞を受賞している!

簡単なあらすじは、時代は禁酒法時代。シカゴにある女性刑務所が舞台。夫殺しなど殺人を犯した女囚たちと刑事専門弁護士と裁判の話。
詳しくは、こちらのオフィシャルのサイトをどうぞ!

作曲家ジョン・カンダーと作詞家フレッド・エッブはミュージカル&映画『キャバレー』も作った。

そして二人はGAYを公言している!!!

はっきり言おう!ストレートでは『シカゴ』は作れない!!!!!

2人はロマンティックな関係ではなくクリエイティヴな同志だったようだ。悲しいことに作詞家のフレッド・エッブ氏は2004年に亡くなっている。

via http://gayinfluence.blogspot.com/
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作曲家ジョン・カンダー氏(左)は今年89歳でお元気のようだ。作詞家フレッド・エッブ氏(右)。

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席はなんと前から2列目。左端。直接劇場に行って購入したが、日本の宝塚では劇場に直接行っても前から2列目は買えない。無理だ!
2列目だと思っていたら、さらに1列目の前に補助席で2列が増設されていた。日本人と思われる方々が座っていたのできっとツアーで日本から来た方々かもしれない。

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パンフレットであるPLAY BILL。無料で配布される。中は白黒プリントで写真は全くない!

映画の印象の方が強いので映画出演の俳優と合わせてみる。メインキャストは役替わりなのだ。千秋楽のキャストはビリー・フリンを姿月あさとさん。映画ではリチャード・ギアが演じた弁護士。朝海ひかるさんがロキシー。映画では最近すっかり顔が変わってしまった(驚)レネー・ゼルウィガーだった。舌足らずの甘い喋り方が今でも印象に残る。ヴェルマは湖月 わたるさん。セクシーなキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じた。“ママ”・モートンが杜けやきさんで、映画ではクイーン・ラティファ。ロキシーの夫、エイモス・ハートは磯野千尋さん、映画ではジョン・C・ライリーだ。

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左からヴェルマ、ビリー・フリン、ロキシー。映画の『シカゴ』は大好きだ!!

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こちらがTAKARAZUKA OGヴァージョンの” CHICAGO”のポスター。拙宅の近くにも貼られている!!日本語でも書かれてある!ポスターの中心はビリー・フリンの峰さを理さんだ。
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舞台では初めて見る歴代トップスターの方々。登場してくると拍手とYAYの大歓声の嵐だ。日本では拍手だけで残念ながら歓声はない。しかし、ここはアメリカ、ニューヨーク!映画館でも特にホラームービーだと観客が大騒ぎ!もちろん劇場でも感動して素晴らしいと歓声が起きる。歓声がすごかった!!!YAAAAAAAAAY!!!きっとOGさまも観客の反応の良さに感激したに違いない!

ビリー・フリンを姿月あさとさん。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi
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ヴェルマは湖月 わたるさん!手足が長くアメリカ人との共演でも引けを取らないはず。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi
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朝海ひかるさんがロキシー。かわいらしい声だ!

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi
via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

歌も素晴らしかった!!74年に入団し2013年に退団した大御所の磯野千尋さんのロキシーの夫が唄う悲哀漂う『ミスター・セロファン』。That’s TAKARAZUKA!!これこそが宝塚の歌い方と唸った!!場内拍手大喝采!ニューヨークタイムズの辛口演劇批評家チャールズ・イッシャーウッド氏も絶賛していた!!!!!

via http://chicagothemusical.jp/
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男前な磯野千尋さんの歌は、That’s TAKARAZUKA!!これこそ宝塚だった!!

メインキャスト以外の卒業生も素晴らしかった。
20代から30代と若い方々だと思う。元気がみなぎっていた!!ウエストのくびれとゴージャスボディで目で追いかけてしまった方がいたので、帰宅後調べてみると元月組トップ娘役の女優さんだった。蒼乃夕妃(あおの ゆき)さん(前列右)。

via http://www.nytimes.com/
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ジャーナリストのメアリー・サンシャインはソプラニスタ(男性ソプラノ)のT. OKAMOTOさんが演じる。

via http://chicagothemusical.jp/
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男性だが女性オペラ歌手そのものの高い声とダイナミックな音量で圧巻だった。宝塚の男役とは対極のドラァグクイーン的でこれまたハートを鷲掴みされる。
そして、まさかのまさかの〜〜〜〜〜の展開にびっくり!!!「〜〜〜〜」は本編をぜひ観てください!なぜ、びっくりかは秘密。実は、本家本元のブロードウェイも観たのに全く覚えていない。宝塚OGの『シカゴ』は辛口演劇評家がボブ・フォッシーの『シカゴ』を完全コピーそのままで真新しさが全くなかったと酷評していたので(ヒドい)、本家本元のブロードウェイも同じ演出なのだと思う(そういうことで同じ演出だと思う私を許して〜!)。最高の驚きと盛り上がりだったのに!!!覚えていない自分にバカ〜と叫びたい。

気になったので、オフィシャルサイトで確認してみた。現在、ブロードウェイではR. Lowe氏がメアリー・サンシャインを演じる。下記写真。ドラァグクイーン的な写真なので、あのびっくりは本家本元のものからだと確信!!メアリー・サンシャインはOKAMOTOさんの方がチャーミングで断然かわいい!!逆酷評!

via http://www.newyork.com/ R. Lowe as Mary Sunshine (Photo: Jeremy Daniel)
via http://www.newyork.com/ R. Lowe as Mary Sunshine (Photo: Jeremy Daniel)

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『シカゴ』は映画もブロードウェイのミュージカルも両方鑑賞した。ミュージカルよりは映画の方が断然面白かった。舞台セットは最初から最後までは同じだし、衣装も同じで全く変化がなく、ミュージカルはつまらなかった!!!!

しかし、磯野千尋さんの『ミスター・セロファン』に代表されるように、日本語で聴くミュージカルナンバーは言葉が理解できたので本家本元のブロードウェイで鑑賞するよりもはるかに感動した!!!!ジーーン。ギャグも理解できて、実はミュージカル版も面白かったんだなーと思った!!

大人になってからアメリカに住み始めたので英語はとにかく大変。英語でのミュージカルの歌やお芝居は特に理解不能に陥る。予習をしないと楽しめない。映画は映像があるから分からないフレーズでも乗り切れる。という私の英語能力の状況で、日本語でのミュージカルはとっても楽しめた!!!

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また『シカゴ』といえば、男女ともにセクシーな衣装も魅力のひとつ。ブロードウェイの『シカゴ』に比べると宝塚OGの男役は露出が少ない衣装だった。男役に同じような衣装をというのは無理だ。ムキムキ感が全く感じられないので、物足りないと思うニューヨーカーは多いと思う。

ブロードウェイ『シカゴ』男性の衣装はコレだ!!!
きゃぁーーーーー!セクシー!!ムキムキな胸板にバイセプッス!!
ロードウェイではこんなセクシーな男性が登場する!!!
宝塚の男役と現実の男を比較するものではないのだが、そこは文化を知らないニューヨーカーは比較してしまうだろう。

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本編終了後、姿月あさとさん、湖月わたるさん、朝海ひかるさんの3人が幕の前に立った。「男の格好をしていますが私は女です」と姿月あさとさん。湖月わたるさんと朝海ひかるさんも「今は女性の格好をしていますが、宝塚にいた時は男性の役を演じていました」と語り、女性が男装する宝塚を説明した。英訳はステージの上に出る。3人がアンコールへと導いた。

メインキャストは公演によって変わるのだが、アンコールには歴代トップスター全員が登場する。

”TAKARAZUKA ENCORE”とキラキラの巨大文字電飾がステージに!おおおおおおおお〜〜〜!!

お馴染みの鮮やかなラインダンスの衣装で観客席からも登場!!通路でも踊る!宝塚大劇場かと錯覚!舞台ではラインダンスを披露!英語で言うところの High Kicks (ハイキック)が素晴らしい。

via http://www.theatermania.com/ (© Stephanie Berger)
via http://www.theatermania.com/ (© Stephanie Berger)

元雪組のトップスター水夏希さんも登場!!ヴェルマを演じる水さんを観るつもりだったのに間違ってチケットを買ってしまい本編では見れなかったので感動!!!8年ぶりの一方的の再会だった!!涙がダーーーッ。そして40年ぶりの再会の峰さお理さんは『宝塚わが心のふるさと』を唄った!歌声は70年代の『ベルばら』のレコードのままだった!さらに、さらに涙ダーーーッ。

宝塚の男役といえば黒燕尾も披露!!黒ではなく濃紺だった。
ヴェルマの湖月わたるさんもロキシーの朝海ひかるさんもラインストーンキラキラの燕尾服に着替えて登場!!!!さすがトップスター!!!格好いいいいいい!

最後には後光のように光る輝く大羽根を背負った元トップスターの3人が登場!!真ん中に姿月あさとさん、朝海ひかるさん、湖月わたるさんが!!『すみれの花咲く頃』を初風諄さんが歌った。今公演では出演されなかった歴代トップスターのOGさまは大きな羽根扇子を優雅に持って登場。

via https://www.flickr.com/photos/jrcohen/28161873440/
via https://www.flickr.com/photos/jrcohen/28161873440/

キラキラの燕尾服の宝塚OGの男役がズラ〜っと!!!圧巻!!!羽がゴージャス!!!

ここでもさらに涙が滝のように溢れた。

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダーーーーーッと!

子供のようにしゃくりあげそうになったので必死に抑える。
ニューヨークで宝塚をそれも歴代のトップスターの方々を一挙に観れるなんて幸せ者!!!

カーテンコールは1回だったが、2回目があるのではないかと拍手がずーーーーーっと鳴り止まず、10分間は続いた。このまま帰りたくない!もう一度見たい!!私も叩けるだけ叩いた!「公演は終わりました」という英語のアナウンスが流れて、みんながっかり。この拍手を聞いて登場して欲しかった!!

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『シカゴ』は腰を前後にフリフリのハンピングシーン(セックスシーン)もいっぱいある。レズビアンのセックスに見えてしまったが。それは置いといて、下品なセリフはいっぱい!脚を広げて股間が丸見えになってしまうボブ・フォシー先生のエロエロ振り付け!なので、現役のタカラジェンヌでは絶対実現できない演目だと思う。

宝塚歌劇を卒業して、艶のある大人の女になったからこそできるのだと思った。ファンも許してくれるのだろう。

次回は大階段も設置して、ぜひぜひ『ベルサイユのばら』をニューヨークで!!!

愛 🎵それは悲しく〜 愛 🎵それは切なく〜 愛 🎵それは苦しく

男役がセクシーな衣装を着なくていい。宝塚の男役をニューヨーカーに見せたい。レズビアンでもトランマンでもない、全く別のセクシャリティーである宝塚の男役。TAKARAZUKAオリジナルの独自の夢の世界の王子様を見て欲しい!

bowler

私の前の席に座った若い白人女性が声を張り上げ、ノリノリだったので、勇気を出して今回は話しかけてみた。

英語教師として日本に6年滞在していて宝塚のファンになったという。大劇場に行ったことがあるとのこと。今度退団する龍真咲さんのファンでファンクラブに入っているという。現在はカナダの国境近くの町に住んでいるが、宝塚を観劇するためにニューヨーク市に来て、3回も鑑賞した!という大ファンだった!!!
白人男性と一緒にいたがボーイフレンドではなく、GAY友に違いないと私のGAYDER(ゲイダー)が振り切れた。

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この公演で、ある男役にときめいてしまった!!不測の事態だ(笑)!!
悲しそうで憂いのある眼差しの姿月あさとさん!
声も低音で素敵だった!!

“All I Care About is Love” をもう一度聴きたい!
リチャード・ギアのビリー・フリンを超えたと言っても過言でない!!
宝塚の姿月あさとさんを舞台では一度も観たことはないが、若い時も美しくて魔性的で神秘的だったに違いないと思う。
しかし、歳を重ねて、さらにその独特な秘密的なオーラが増したのではないかと思う。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi
via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

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『さよなら皆様』が終演後に流れるのではないかと予想していた。が、私の予想は大きく外れた。宝塚を観劇後、『さよなら皆様』が流れるといつも涙が出る。これから現実世界に戻らなければいけないから。

今度はいつ宝塚を観劇できるだろうか?

🎵 さよなら皆様

🎵 お別れいたしましょう。
🎵 また会うその日まで

🎵 さよなら皆様
🎵 さよなら ご機嫌よう!

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終演後のDavid H. Koch Theater!みんな興奮冷めやらず!

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あとがき的つぶやき〜:

またブロードウェイの”CHICAGO”を観てみようと思った!!今度は話が分かって楽しめるはずだ・・・と思う。

気軽に宝塚を観劇できないのがとても残念だ。
あっ!!!近くにブロードウェイがあった(笑)!!本命の好きな人とは付き合えないけど身近な仮の彼氏でいいかぁーの気分である。LOLOLOLOLOLOL

ところで、男性が女装しているのがドラァグクイーン。女性が男装しているのがドラァグキング。TAKARAZUKAは全くもってドラァグキングのショーではない。ドラァグクイーンもドラァグキングのショーもコメディーがメインだからだ。

正統派なお芝居を女性が男性を演じる。BOYS LOVEと同様にTAKARAZUKAもアメリカ人に分かってもらうには口頭での説明が難しい。特殊な世界だから。アメリカ人のGAY友には興味を持ってもらえず一人で観劇した。

百聞は一見にしかず!アメリカ人のGAY友に乙女ロード&秋葉原に行っていただき、かつ宝塚と歌舞伎を観劇して欲しい!と思う。

GAYアクロバットが49の失われた命に捧げる

おはこんばんちは〜

ゲイ友カールくんからyoutubeのリンクが送られて来た。
あまりの素晴らしさと美しさに言葉を失った。

まずは観て欲しい。説明はいらない。

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オーランドのGayクラブでテロに巻き込まれて亡くなった49人のために捧げられた映像だ。
タイトルは、” THE ARROW” (矢)
そして、まだ本当の自分を怖くて言えない人のためにプライド(誇り)を持って欲しいというメッセージも込められている。

制作したのはマシュー・リチャードソン氏。職業はアクロバット(曲芸師/軽業師)だ。彼のパートナーも出演している。

2人のGAYアクロバット(曲芸師/軽業師)が、私のこれまでの人生の中で見た事がない驚異の技を美しい肉体で見せてくれる。
エロティックで、カラフルでアーティステイックで、何よりも愛がある映像だ。

オーランドのGAYクラブで亡くなった49の命。
私は忘れない。
GAYという理由でターゲットにされる、そんなことが二度と起きない社会を作らなければいけない。

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悲劇が起きないようにするのは、実際問題として銃規制など社会制度を変えなければいけない。政治が動いてくれないと状況は進まない。

昨日、ドナルド・トランプ氏が共和党の大統領候補に正式に指名され、指名受諾演説を行った。その中で、オーランドのGAYクラブでの事をふまえて、LGBTQについてこう語った!!!日本では報道されているだろうか?

As your president, I will do everything in my power to protect our LGBTQ citizens from the violence and oppression of a hateful foreign ideology. Believe me! And I have to say as a Republican, it is so nice to hear you cheering for what I just said. Thank you.

超訳でアシカラズ!

ドナルド・トランプ:「大統領として、すべての力を使って私たちのLGBTQの市民を暴力と憎むべき外国のイデオロギーの圧迫から守る!信じてくれ〜」

拍手と歓声が起きる。

ドナルド・トランプ:「共和党員として私の発言に対し、この歓声は嬉しい!ありがとう!」。

***

共和党は基本的にアンチGAYである。それなのにLGBTQを守るという発言には驚いた!共和党の指名受諾演説で初めてLGBTQを認める発言をしたということで、歴史的な発言らしい!!!

ネットでいろんな意見を見てみると、外国のイデオロギーからは守ってくれるのかもしれないが、裏を返せば国内のアンチLGBTQのイデオロギーからは守らないということだろうという意見が多かった。。巧みな言葉に騙されるな的な発言も。みんな懐疑的だ。

「美しい芸術的な映像」と「政治家の本当ですか???の生々しい発言映像」はともにオーランドのGAYクラブでの大量殺戮が発端になっている。みんなを突き動かす衝撃の事件だった。政治を実際するのは政治家だが、政治家を動かすのは市民である。

自分らしく幸せに生きられるそんな社会が来ますように!!

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93°F(34度)の暑さのニューヨーク。
暑い!!!
暑くてクラクラ〜!

ユニオンスクエアの産地直送市場(ファーマーズマーケット)で激写。

メインはラディッシュ・・・というのを強調しておこう(汗)!

素敵な後ろ姿は偶然にも写り込んだ!あくまでも偶然だ!!笑 ジュード・ロウに似ている?

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毎日、暴力に巻き込まれ大勢の人々が世界で命を落としている。
ファーマーズマーケットでこういう写真を撮れるということは平和で幸せな証だ。本当にそう思う。平和が世界中に!!!

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KENがトップスターに!!!虹組の初代であ〜る!

おはこんばんちは〜〜!

今日、ランチタイムでミッドタウンの人気某ベーグル屋さんで注文するのを列で待っている時(ひとりひとりのオーダーを取って作るので時間がかかる)、後ろの白人の若いアメリカ人の女子(20代)が友人と思われる女子と話しているのが聞こえた。「日本から女性だけの劇団がニューヨークに来て〜〜〜」。

おおおおおおおおおー、それってTAKARAZUKA・宝塚のことだよね。
なんと、この状況でその話題が聞けるなんて、アメリカ人の女子が話しているなんて、驚いた!!!

英語から日本語を脳内で翻訳する『聞き耳頭巾(ききみみずきん)』(笑)を被って2人の話に聞き耳をたてる。

「今晩からリンカーンセンターで”CHICAGO”をするんだよ」と言っているのが聞こえた。友人は「ええええ〜、本当なの? あのミュージカルの”CHICAGO”を? 女だけで? 面白いね〜」と答えていた。「私、今晩、観に行くんだよ」とも言っていて、「私も観に行くよ〜」と話しかけたくなった。話しかけるべきかどうか激しく迷っている間に私の順番が来てしまい、話しかけるチャンスを失ってしまった。今でも話しかければ良かったと後悔している。これが夜のGAY BARでGAY GUYSなら躊躇なく話しかけられるのだが、昼間だと内気なアジア人のおばさんになってしまう(汗)。

20代の若いアメリカ人女子は今晩楽しんだだろうか? 気になっている。

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半分だけの予定だったが完食してしまった!!!!太るな〜。LOX(薄切りサーモン)とクリームチーズと!

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さて、さて、さて、KENがトップスターになった!!!

KEN、おめでとう!!!(笑)

宝塚歌劇団には、花組・月組・雪組・星組・宙組の5つの組がある。
そして、KENは私の脳内に設立された妄想歌劇団の虹組の主題トップスターに就任した!

妄想は英語ではファンタジーなので、妄想歌劇団の英語名は、Fantasy Revueファンタジー・レビュー。虹組はRainbow Troupレインボー・トゥループとなる。日本語だと地下組織の怪しい雰囲気だが、英語だと夢のある世界になるのがが面白い!

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初代虹組トップスターKENのお披露目であ〜る(笑)!

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さすが我がKEN!本家本元のタカラジェンヌに匹敵するぐらい美しいと思うのは親バカならぬKENバカの私だけ(汗)?

外見だけではない!
歌も踊りもバレエもできるKENなのである。
羽生結弦くんと同じくフィギアスケートでは金メダルも獲得しているのだ!
我が祖国で開催された長野オリンピックであ〜る。

私が所有している「チームアメリカ、オリンッピク公式フィギアスケーターKEN!!胸には金メダルが!!
8年ぐらい前にドールショーでボロボロの箱だったが購入した。
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お顔がよく分かるクリアな写真をどうぞ〜!90年代のKENなので現代の2010代のKENとは外見が全く違う。KENにも歴史あり!

via mattel.com
via mattel.com

“NAGANO”と書かれている。1998年に開催された。18年前だ。
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フィギアスケートで金メダルを獲得したKENは踊ってジャンプもできるということが証明され、金メダリストでもあるというスーパートップスターなのであ〜る(笑)!

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第3次宝塚歌劇団のファンブーム中の私。
特定のタカラジェンヌのファンというわけではなく、宝塚大劇場と宝塚歌劇団全体のファン

第1次は小学生の頃:花組のベルばら、安奈淳さん
第2次は2008年:雪組、アクア5
第3次は現在2016年:宝塚大劇場と宝塚大劇場と宝塚歌劇団全体

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帽子とャケットを思いっきり脱いでノンスリーブの衣装で登場するKEN!!!

ブラウスが透けている!!
きゃぁーーーーーーーーーー!ニップル(nipple/乳首)が見えそうではないか!KENにはニップルは無いけど(笑)まさにこの衣装はGAY的!!ゴージャスでセクシーだ!虹組にふさわしい!
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お披露目公演は新作ミュージカルだ。
それも原作は、”Queer as Folks”!!!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!『ブライアン + ジャスティン』という新しいタイトルだ。金髪のKENがジャスティンを、ダークヘアのKENがブライアンを演じる。「ブライアン、なぜ僕を愛してくれない?体だけでなく本当のボクを見て〜!ブライン、本当の愛を知って欲しい」と全裸で歌い上げるジャスティンの歌が見どころ。

妄想が広がって行くーーーーー(笑)!

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このままの顔でもいいとは思うのだが、メイクを施した方が良かっただろうか???
shanshan

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ニューヨークはファッションでも有名。有名ブランドのショールームやオフィス、卸売りなどファッション関係のビジネスが集まっているエリアがあり、ガーメントディストリクトと呼ばれている。ファッションの実技もビジネスも学べる専門の州立大学もある。5th アベニューと9th アベニューの間の42丁目と34丁目のエリアだ。その上下にGAYエリアがある!!仕事帰りに飲みに行くには便利だ(笑)!ちなみに上はヘルズキッチンで下はチェルシーだ。7thアベニューは別名「ファッションアベニュー」と言われている。

via http://wrur.org/
via http://wrur.org/

生地屋さんやドレス屋などズラーッ並んでいるが一般の小売はしてないお店が多い。37th Streetを歩いている時に「羽やキラキラスパンコール」を売っているお店の前を偶然に通りかかった。ラッキーなことに小売しているということでKENを宝塚のトップスターにしようとアイディアが浮かんだ。羽の種類がたくさんあった!「しゃんしゃん」はセールだった2ドルの髪飾りにリボンをつけた。材料費13ドルでKEN用の羽を完成(笑)!!

白のシルクハット + スケスケ・シャツのタキシードは90年代のKENのものだ。白いキラキラのケープも付いている。これもニュージャージー州で開催されたドールショーで購入した。20年以上前の商品だが、デザインの古さは感じさせずゴージャス感は現代にも通じる。特に宝塚男役にはぴったりだ!!

現在のスーツ類はマジックテープで後ろを止める仕様だ。90年代の着せ替えは後ろに金属のホックが付いている。ビリビリーのマジックテープに慣れてしまったので、ホックを外して止める感覚が懐かしい!!靴下も付いていて豪華度が高い着せ替えなのである。最近の着せ替えは材料費を削減しているように感じる。

スーツの着せ替えを作れるといいのだが、不器用で作れないのが悔しいところだ。
KENよ〜、スーツは作ってあげられないが、他でがんばるよ〜(笑)!裸にしたり、あんなポーズやこんな恥ずかしいポーズをさせたりだけど(笑)。

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憧れの地に行く!!

おはこんばんちは〜

今回の里帰りでは、新宿二丁目以外に行った場所がある。
そこは長年の憧れの地、兵庫県は宝塚市である。

今回は私の”Dream came true”話にお付き合いください。

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何気に観たテレビ番組。

私の胸にドドドドドドドドドドォォォォォンと感動の嵐が吹き荒れ、虜になってしまった。
その番組とは宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』だった。NHKで放映されていたのだ。

オスカルが涼風真世。そして、アンドレを演じたのは天海祐希の月組の90年代の『ベルばら』!!を観たのではなく、宝塚歌劇団100周年記念で上演された宙組のトップスター鳳希かなめがオスカルだった『ベルばら』でもない。

私が観たのは、オスカルは安奈淳、アンドレは榛名由梨という昭和の花組の『ベルばら』であ〜る。当時、小学生だった。

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp
©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

オスカルは安奈淳、アンドレは榛名由梨のカップル

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80年代、90年代生まれの人は想像もできないだろう。70年代、ビデオはなかった。テレビを録画できるようになったのは80年代だ。ビデオやCDやDVDは未来の発明品なのだ。しかし、コンサートや舞台はレコードで聴けたのであった。音声で舞台中継録音を聴くのである。

私が老女になる未来には、映像は進化したフォノグラムになり、スターは3Dですぐそこにいるように、我々は客席にいるのと同じ感覚で観られるようになるのではないだろうか。

あの感動を再び!!と願った私は、お小遣いを貯めて、『ベルばら』の舞台実況録音盤の2枚組LPレコードと歌のコレクションのLPを購入した。

小学校から帰ると毎日『ベルばら』LPレコードを聴いていた。レコードのジャケットの写真を見ながらテレビ放映の様子を思い出し、音声だけで胸をときめかせていた。

母にお願いして、スーツの三揃い(ジェケット・ベスト・スラックス)を作ってもらい、身も心もタカラジェンヌの男役になって小学校に登校していた(ひえ〜、痛い!怖い小学生だったのだ!)!そういえば、当時、好きな子は栗毛の一番かわいい宝塚の娘役みたいな女子だった(笑)!!!好きな人は、男子ではなかった(笑)というのも付け加えておこう(笑)。

《ジャケット》
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舞台実況2枚組LP。ロザリーとオスカルさま〜❤️

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《裏面》
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小学生の私はこの写真にうっとりしていた。今でもうっとりしている!

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《ジャケット》
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歌のコレクションのLP!!いろいろなシーンの写真があるので、動く姿を想像しながら見ていた。榛名由梨さんは初代オスカルだったので、このジャケットではアンドレではなくオスカルの姿。私は安奈淳さんのオスカルが大好きだった!

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《裏面》
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天国のオスカルとアンドレがペガサスに乗っているシーン!現代の『ベルばら』では空を飛ぶらしい。

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福島の山奥在住の私が東京や兵庫にある宝塚劇場に行って観劇するなんて夢のまた夢。実現できない手に届かない夢だった。

タカラジェンヌになりたい!!と思ったことは一度もなかった。男装の麗人を気取った痛い小学生の私でも自分をしっかり分かっていた。ブス、音痴でしかも運動音痴で背が低い!宝塚は演じる方でなく観る方だと自覚していた。

時は流れ、宝塚歌劇団よりも趣味や興味は他のいろんなものに行ってしまったが、ニューヨークに住むようになってから、自分のルーツを知りたくなり、生まれ育った日本文化を学びたくなった。歌舞伎や文楽を鑑賞し、生まれ初めて東京の宝塚劇場に行った!
そして、水夏希さんがトップスターだった雪組を観劇して感激(だじゃれになってしまい失礼)!!!

東京の宝塚劇場で観劇するという夢は実現したが、東北出身の私にとって兵庫県宝塚市にある本拠地は関西の遥か遠〜い遠〜い存在であり、我が人生においてわざわざ宝塚に行ってまで観劇することはないだろうと思っていた。

だが、しかし、なんと宝塚大劇場に行く機会に恵まれたのであ〜〜〜〜る!

宝塚の男役になりきっていた痛い寒村の小学生の私はすっかりおばさんになってしまったが、おばさんになって、不可能と思われていた夢が実現したのであ〜る!長生きはしたくないと常々思っているが、生きているといいこともある!

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ここが宝塚大劇場であ〜る!!

ジャーーーーーーーーーーーーーーン!!!

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テレビ番組で宝塚大劇場が映る時の定番の景色である。大劇場とその横を走る阪急電車である。宝塚大橋からカメラを構えて電車を来るのを待って写す!!
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宝塚大劇場に行く前に予習としてNetflixで映画『阪急電車』を観た。今津線のエキスパートになった気分だったのを付け加えておこう(笑)。
中谷美紀が元彼の結婚式に純白のドレスで出席する話は強烈だった!!披露宴の撮影場所は宝塚ホテルだろうか。
ちなみに日本のNetflixでは視聴可能だが、アメリカでは観られない。

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宝塚南口駅から宝塚駅まで乗車した。車内のポスターはもちろん宝塚!!タカラジェンヌかもと思われる美しい人も乗車している。宝塚大劇場と宝塚音楽学校の間を電車は通って宝塚駅に到着!!阪急宝塚駅から大劇場に続く有名な花のみちを歩く!!ここが「花のみちかーー」とこれまた感動!!

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街全体が「宝塚歌劇団」を愛して応援しているのを感じた。
タカラジェンヌや宝塚歌劇団の話を誰でも普通にできるのも驚いた!
お店に入ればタカラジェンヌのサイン入りのカードが貼ってあるし、公演のポスターが街中に貼ってある!

大劇場のスタッフはもちろん、周辺のお店の人たちの対応がとてもやさしかった。
おばさんが店員さんに理不尽なことを言っていることがある。強烈な人はどこにでもいる。宝塚でもそんな状況に遭遇したが、誰も嫌な顔をひとつしないのに驚いた!!!やさしい対応で、おばさんを納得させていた!素晴らしい宝塚!!!
関西弁というのか兵庫弁というのか、響きが柔らかく、それに明るくて面白く感じる!!!無骨な東北弁とは対極の位置にある。

それに宝塚とニューヨークはとても似ている!!
マンハッタンは小さいし、宝塚も東京のような大都市ではない。
美しいタカラジェンヌが普通に街を歩いている。ニューヨークにも美しい人がたくさんいる!!美しい人にいつもすれ違うことができる街は素晴らしい。

宝塚市に住めば年中全ての組を観ることができる!
ニューヨークに住んでいるとブロードウェイに歩いて観劇できるのと同じに。
老後は宝塚に移住だ(笑)!

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開演前には行こうと決めていた大劇場内にある宝塚歌劇の殿堂に行った。
歴代のトップスターについての展示があるタカラジェンヌのミュージアムである。

ミュージアムの奥には、羽を背負ってトップスターが使用したものと同じ「しゃんしゃん」が持てるコーナーがある。
公演中の組が以前に使ったものを触ることができるのだ!!きゃぁーーーーーー!!本物だ!!
お願いすれば写真を撮ってくれる!!

私もとうとう宝塚デビュー!!!!!!!!
小学生の私に伝えてあげたい!!!
ブサイクでもタカラジェンヌになれることを〜〜〜(笑)!

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下記の写真が花組トップスター明日海りおさんが上記写真の右側の衣装を着用している舞台写真であ〜る!

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp
©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

もっと本格的にタカラジェンヌになれる写真館が大劇場の中にある。舞台用のメイクと衣装を着て記念撮影をしてくれるのだ。オスカルに、マリーアントワネットに、トートにもなれる。憧れのタカラジェンヌになって、夢の役柄にもなれるのだ!妄想の世界が現実になる瞬間を味わえる。その瞬間が写真となって永遠に残る。

夢の世界でも、私がオスカルになってはいけない。怖すぎだ!!!
夢は夢であった方がいい場合もある。

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ステージスタジオの入り口にある。どの衣装がどの役柄かが分かるファンもいるはずだ!!!なれる役柄の多さにびっくりだ!

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大劇場で観劇したのは花組の『ミーアンドマイガール」。
もともとはイギリスのミュージカルとのことで、マイフェアレディーに似ている内容だった。
何度も宝塚で上演されているらしい。

私の後ろの席に座っていた人たちは聞こえてくる会話で社員旅行で来ていたようだった。それも初めての宝塚だったようだ。そして男性も女性も「トップスターの明日海りおさんが美人!素敵!」と感激していたが、みんなが感激する美しいトップスターだ!!

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp
©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

花組の『ミーアンドマイガール」の宝塚大劇場のポスター。トップスターの明日海りおさんは美形だ!

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ところで、宝塚の男役がトランスマンやレズビアンに見えてしまうのはニューヨーク生活が長いからだろうか??? それに最近はトランスマンに傾倒しているからだろうか??? お芝居だと特にそう見えてしまう。実際、女性が演じているのだからレズビアンやトランスマンに見えるのは当然かもしれない。

しかし、男役のダンスのシーンは男女という性別の壁が完全に消滅する。夢の世界の王子様たちが踊り、夢の世界に誘ってくれる。

明日海りおさん演じるビルがガールフレンドのサリーを探しに行く。そこでステージが回り舞台になり、多くの娘役の中からサリーを見つけて2人で踊るシーンには胸がジーンと熱くなった!!!!美しい。愛がある。これこそがTAKARAZUKAだ!!!

この演目には宝塚といえばのレビューはなかったが、エンディング近くには黒燕尾のダンスやトップスター&娘役トップとのダンスなど、宝塚的なダンスを観ることができて嬉しかった。大満足!!また劇中で「ランベス・ウォーク」という曲で出演者が舞台から客席に降りて歌い踊る。2階席にもタキシードを着たタカラジェンヌが踊る。

見た目に美しい人間とは、男女の性別の両方の美しさを持っている 人間だと思う。トランスジェンダーの人々が美しく見えるのは両方の性があるからだと思う。女らしさも男らしも両方兼ね備えている。女性が男性を演じる宝塚の男役は2つの性を持ち、それこそ2つの性の良い所取りで美しいのであ〜る!!GAY GUYSも外見は男だが女性的な心もあり、女性的な雰囲気がある。だから彼らも美しいのであ〜る。

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胸ときめく夢の世界を見せてくれる宝塚歌劇団を創設したのは小林一三氏。大学時代は小説を書く文学青年だったらしい。作品を発表するが全く売れず貧乏で・・・という、それこそ小説や映画になりそうな破天荒で夢だけを追いかけて生きる人ではなく、大学卒業後は銀行に勤務した堅実な人物。経済観念がしっかりした起業家・実業家。阪急電鉄の創業者だ。東北出身で東京にしか住んだことがない私にとって阪急というのは有楽町のデパートぐらいしか知らない。全く馴染みがない。しかし、映画会社の東宝も小林一三氏が設立したということを知ってびっくりした。知らなかったのは私だけかもしれない。東宝の名前の由来は当初の「東」「宝」塚という社名の略。舞台も映画も日本のエンテーティメントの世界を作った。それも一流のを!夢や妄想だけでは全く成り立たない世界だ。お金がないと作品はできない。売れないと次回作はない。芸術的にも経済的にも両方優れているいる小林一三氏に敬服するばかりである。

妄想ばかりで全くダメな私。気が付けば、おばさんになってしまった。もう花は咲かないかもしれない。しかし、短編映画が完成し映画祭に応募している。少しでも小林一三先生にあやかるために観劇後に「ある所」に行こうと思った。エンターティメント界のパワースポットだ(勝手に私が思っている)。そこは小林一三氏が住んでいた邸宅だ。現在は雅俗山荘というレストランになっているという。大阪府池田市にある。予約の電話をしたが残念ながら満席で取れなかった。本当に残念だ。次の機会に行こう!

宝塚を去る時に、宝塚大劇場にまた行きたい!また宝塚に行きたい!!と思った。
まんまと小林一三氏のプランに乗せられてしまった(笑)!!! 《楽しい場所があれば人が集まる。阪急電車に乗ってそこに行く!》

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小林一三氏の銅像。宝塚大劇場の2階ロビーにある。拝んできた!!みんな誰でも知っている宝塚のモットー「清く 正しく 美しく」は小林一三氏の遺訓だ。

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ところで、毎年恒例のリンカーンセンターのサマーフェスティバルで今月、宝塚OGによる”CHICAGO”が上演される。
昨年は蜷川幸雄演出による村上春樹の長編小説『海辺のカフカ』が上演された。

先日、リンカンセンターに行った時に、大きなポスターが飾られていたので一緒に記念撮影!!!私もポスターの一員になった錯覚妄想が〜〜〜〜!こんなに大きな写真を載せる自己顕示欲いっぱいの私を許して〜〜
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宝塚OGによる”CHICAGO”

何百回もミュージックビデオを観たAQUA5の雪組の元トップスターの水夏希さんもニューヨーク公演に来る。

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真ん中が当時雪組のトップスター水夏希さん。AQUA5からは音月桂さん、鳳希かなめさんがトップスターになった。鳳希かなめさんのさよなら公演にはGAY友カケルくんと東京宝塚劇場に一緒に行った。

上記ポスターでタキシードを着ているセンターのOGを見て、私は激しく懐かしい気持ちになった。

「あーーーーっ!、峰さを理さんだ!!!!」

小学生の頃、何万回(笑)聴いた『ベルばら』のレコードの裏ジャケットにある写真のひとりが、峰さを理さんだから。

今回のポスターを見た時にすぐに分かった!!!小学生以来全く見ていなかったのに、それこそ40年近くの再会なのにすぐに分かったのだ!!子供の頃に脳に刻まれた記憶に自分でも驚く。頭の中に峰さを理さんが唄っている「バラのスーベニール」。🎶🎶人には終わりがあるように〜〜🎶🎶が頭の中で鳴っている。

今週、宝塚OGによる”CHICAGO”をリンカーンセンターに観に行く!

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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!

ルーフトップバーでのお誕生会!✨✨✨

おはこんばんちは〜

“Pokémon Go”『ポケモン GO』はニューヨークでも大人気。

地下鉄の車両の中にもポケモンがいた!!と友達が教えてくれた!

“Pokémon Go”『ポケモン GO』に熱中のあまり、車に轢かれたり、強盗に遭遇したり、川にポケモンがいると思ったら水死体を発見してしまったり、いろんな事件に巻き込まれている人がいるので、みなさま、気をつけて!!!

果たして私の故郷・激しく田舎にもポケモンはいるのだろうか? もしかして都会向け???

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いた〜〜!!!地下鉄の中に!!!Pinsirが!!本家本元名はカイロスがーーーー!BEAR GAYカップルの前に!!!ベア・熊カップル、かわいいぃ〜!

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ところで、アメリカ人のGAY友のお誕生会に歯科医師のGAY友ジャッキーと一緒に行ってきた。30歳のお祝いだ。
まだまだまだまだまだまだ若い。これから、楽しい30代が始まったばかり!

29歳から30歳になった時、私は非常に焦っていたことを思い出す。
初めての子宮内膜症の手術は27歳の時で、子供を持つのは諦めた。だから、我が子でない何かが欲しいと異常に焦っていた。

若くない!何も達成していない!子供は持てない!キャリアはない!うううううー、何かしなくては・・・と思いながらも何もせず空回りしていた。

・・・そんなことを思い出したが、GAY友は「もう若くはないよ〜」と言いながらも、彼の焦りは前向きな方向に進んでいるようだ。
彼は30歳を機にステップアップのために会社(みんなが羨むIT系の会社だ!!)を辞めて起業をするらしい。

ところで、お誕生会の場所は、ヘルズキッチンにあるホテルInk 48のRoof Top Bar(ルーフトップバー)、The Press Lounge(ザ・プレス・ラウンジ)!!GAY BARではなくホテルの屋上にあるストレートのラウンジである。

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屋上で飲むといえば、真っ先に思い浮かぶのは日本のビアガーデン!!!日本に住んでいた時、ムーディーな照明の素敵BARよりはガード下の焼き鳥屋!!ニューヨークのGAY BARでも地元の人しか来ないような地味なところ!!メインストリームよりはサブカル系が好きだ。

しかし、そんな私でもゲイ友カールくんに連れられて、2軒のルーフトップバーに行ったことがあるのだ。2軒とも入るには列に並んで待たなければならない大人気のお店だった。そんな数少ない経験の中で、ここ、プレス・ラウンジはインテリアデザインも開放感も眺めもベスト1だった!!最高だった!!素晴らしい!!!感動!!!

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ルーフトップバー、The Press Lounge(ザ・プレス・ラウンジ)から見える摩天楼とエメラルドに輝く四角い池!プールではないので泳げない!

新しいGAYエリアとして確立して数年が経つヘルズキッチン。GAY BARだけでなく、ホテルInk 48のような新しいホテルやレストランが続々とオープンしている。Ink 48 ホテルは11th アベニューという西側の端にあるアベニューと48th ストリートが交差した所にある。だからホテル名に48が付いているのだと思う。あのAKB48とは全く関係なさそうだ(ってつまんないを承知で言ってしまった(汗))!

マンハッタンの西側の端なので、ハドソン川と対岸のニュージャージー州も東側のマンハッタンの摩天楼もよく見える。眺望は最高だ!吹く風がさわやかでいい!!!マンハッタンの空気は澱んでいるが屋上ともなると流れを感じる。ドリンクは1杯20ドル。日本では2千円。決して安くはないが、この眺めと風と空気でこの値段なら納得である。ちなみに入場料は徴収されない!!

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お誕生日おめでとう!!!ジェームスくん!!背景はハドソン川とニュージャージ州!

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ところで、プレス・ラウンジのトイレは、男女別ではなく、個室のトイレが両側にずらーーっと並んでいた。こういうタイプのトレイだとトランスジェンダーは気にしないで入れるのでいい!!手を洗う洗面台も鏡も個室の中にある。このタイプが今後、主流になるはずだ。案内係の男性がいて、ひとりでトイレに入るように注意していたし、なんと「ひとりで入ったかどうか」しかっと確認するので驚いた!!!酔った勢いでセックスしてしまうのを防ぐためではないかとジャッキーが言っていた。確かに、そうかもだ。GAY BARでは男2人が入っていることはよくあるが。

お誕生会の会場であるプレス・ラウンジを後にして、ジャッキーとは久しぶりのお馴染みTHERAPYに行く。徒歩圏内だ。THERAPYへ行く途中、ヘルズキッチンが開発されているのを肌で感じ、ジャッキーと「すごいなーー」と感嘆する。ちょっと前までは怖いエリアだった。歯科医師になる前、看護師時代のジャッキーはTHERAPYの前に住んでいたので、「THERAPYにいるからおいでよ〜」と翌朝5時に起きて病院に出勤するのを知っていながらよく呼び出していた。酷い友達だ。それにしても懐かしい思い出だ。

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感動したプレス・ラウンジの写真をどうぞ!!

また機会があったら行きたい!
次回も、一次会はプレス・ラウンジ!二次会、三次会はGAY BAR!という流れで(笑)!!

サイトはこちら〜

夕方。東側の摩天楼!人がいっぱい!!人気なのがよく分かる!!夏の写真だが、冬は冬でいいらしい。

via https://www.getyourguide.com/
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西側のハドソン川&ニュージャージーの夕焼けも素晴らしい。

via http://www.newyorkinspiration.com/
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「セレブ御用達!ニューヨークののゴージャス、ルーフトップ(屋上)バー」などと日本の雑誌の見出しで見かけたりするルーフトップバーは、確かに豪華できらびやかで魅力的!だが、しかし枝豆と焼き鳥をおつまみにビールをぐいぐい飲む夏の風物詩といえばの日本のビアガーデンが懐かしい!!!