10

ゲイメンのプライドを掛けたゲイメンの闘い!決闘は腕相撲で!?

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***

カールくん達はメルローズあたりの居酒屋ビストロ(そんなのがあるらしい)で友人15人ぐらい参加でディナーを兼ねての宴会をしている。

渋滞だったので、時間には間に合わなし、お腹も空いたので私達だけで簡単にメキシコ料理で夕飯を済ます。
行きはルームメイト氏の運転で、お酒を飲んだら、ジャスティンが運転するということになり、
私が助手席に、ジャスティンとカーク・カップルは後部座席に座る。

ルームメイト氏は別れて悲しいとひっきりなしに言っている。
「ゲイメンだとデート、デート、デートで、セックスして終わりだし、それに家族も作れないし、
未来は全くないし、デートしてセックスしての繰り返しで疲れるわ〜。いっそのことクリスチャンのカリキュラムで
ストレートになるのに入ろうかな」とまで言っている。

ジャスティンが「本当に考えているの?」と聞く。

「クリスチャンのカリキュラムはね〜、ペニスの写真を見せて電気ショックで痛みを与えて、ヴァジャイナ(女性器)の写真を見せた後でマッサージなど気持ちいいことをするらしいのよん。ペニスを見ると痛いから反応しないようにするのが目的らしいぃ〜。それを何度も何度も繰り返してゲイをストレートに変える試みをするらしいのよ」とルームメイト氏。

本気で考えてそうで怖い。

ジャスティンは「そんなことでゲイであることが変わるわけがない!!」と言う。

友達の友達のお父さんの話で、父親も息子もゲイの親子で、父親は家族のためにゲイからストレートに変換する!?クリスチャンのカリキュラムに真剣に参加したが、ゲイからストレートにはなれず、ゲイのままでカリキュラムをスタートする前と全く変わらなかったという話を私はした。

「じゃ、私が性転換して男になったらどう?」といつもこのブログで書いている事を言ってみる。
「アジア人の男は好きじゃない・・・」とあっさり却下。
それでも負けずに「巨大な人工ペニスを作るけど、どう?」と再度、提案してみる(笑)。
「あまり大きいのは好きじゃない」とこれまた却下。

***

「あのー、ルームメイト氏。元奥さんとセックスしていたんでしょう?」
「うん、していたよ」
「ブロークバックマウンテンでは奥さんとセックスするのは、必ずバックでしていたし、
それを映画で観た旦那さんが後でゲイだって分かった女性もいつもセックスはバックだったらしく、
ルームメイト氏もやっぱり奥さんとはバックでしていたの?」といつも疑問に思っていたことを聞いてみる。

ジャスティンの無口なボーイフレンドが発言。
「顔もそうだけど、胸とか見たくないから、バックっていのうのは納得だなぁ〜」

「う〜ん、確かにバックでしていた。それにクローゼットのドアに大きな鏡があって、
その時は体を鍛えていたから、セックスしている自分の体を見ながら、セックスしていたのよね〜」
とルームメイト氏。

女である妻を見ず、男である自分の体を見ながら、セックスをする。
元奥さん、きっと気が付いていたはずだが、愛は盲目である、気付かないように努力していたのかもしれない。
元妻・・・かわいそうと思うのは私だけだろうか。

***

カールくんからは「どこにいるの?」「早くおいでよ」「みんな待っているよ」とたくさんのテキストが続々と
ケータイに送られた。
そうこうしているうちに、メルローズに着く。

ルームメイト氏と手をつないでお店に入る。
この手をつなぐ・・・という行為がこんなに幸せだとは・・・!

カールくんの友達総勢約15人ぐらいいたが、95%アジア系の男性だった。
残念ながらルームメイト氏の心を癒してくれる男性はこの宴会にはいなかった・・・。

カールくんの隣にはヒスパニック系の女性がいて腕を組んでいた。
つかさずチェックを入れる私。
これがニューヨークだったら、「アンタ誰よ」と言うところだが(もちろん冗談で)、
私にはジャスティンとルームメイト氏がいるので心には大きな余裕ができている(笑)。

カールくんにジャスティンを紹介し、ジャスティンのボーイフレンドも紹介する。
カールくんはご機嫌だが、私たちが簡単に食べてきたことを話すと
「どうして食べて来たの!」とちょっと怒りを表す。

ヨーハンは私に耳打ちする。
「気にしないで!無視、無視」。

カールくんにジャスティンとはイースト・ビレッジのEastern Blockで知り合ったと言うと、
「あそこ大嫌い。臭いしいぃ〜。嫌々行った後はシャワーを1時間位浴びないと臭いが取れないし、
勘弁して欲しいわ」とあからさまに攻撃モード。

大抵のゲイメンは毒舌だ。
もちろん毒舌じゃない口べたなゲイもいるが。
この毒舌の能力はどこから来るのだろう?
脳のどの部分が活発になって、どのケミカルが出て毒舌になるのか?
「おすぎとピーコ」が同居している。

しかし、ヨーハンは「ボクはイースト・ビレッジのゲイバーは大好きだけどね。
カールはお高くとまっているから気にしないで」とジャスティンにフォローを入れる。

カールくん達は既にデザートになっていたので、私たちはドリンクもオーダーせず、
ウエスト・ハリウッドのゲイバーに行くことにした。

カールくんたちはウエスト・ハリウッドのAbbeyに行くと言っていたので、
Abbeyで待っていると言おうと思ったが、ジャスティンは別のところがいいと主張。

でも、私は「カールが行くから、行こうよ」と言うと、
ジャスティンは「奴らにコントロールされているな。良くないよ!」と私にきっぱり言う。
おおお〜〜!

ジャスティンの意見に従い、最近、新装開店したというゲイバーに行く。
今度はジャスティンにコントロールされている私。

***

カールくんとはテキストで連絡を取り合い、新装開店のゲイバーで飲みながら待っていると
しばらくしてカールくん達ご一行さまが登場。

カールくんはかなりお酒が入っているようだ。
既にゲイバー数軒はしごして来たらしい。

カールくんは私に会うなり、私の両胸(両乳)をがばって鷲掴みして、激しくもみもみ〜。

「きゃぁ〜、痛いぃ〜、止めて〜」
と叫ぶと、ニューヨークでは誰も助けてはくれないが、
ここはLAである、ルームメイト氏が私とカールくんの間に入って
「止めなさいよぉ〜。メグミは私のものよ〜」と声を張り上げる(ただし、かなり英語の女言葉)。

この言葉「止めなさいよぉ〜。メグミは私のものよ〜」・・・待ってました!
きゃぁ〜〜〜、いやぁ〜〜〜ん♥♥♥

カールくんは「いや、違う。ボクのものだ!!」
とルームメイト氏とカールくんが睨み合う。

そしてルームメイト氏が「腕相撲で勝負よ」
とTシャツをまくり上げ、ガッツポーズをして二の腕の筋肉を
盛り上がらせてカールくんの目の前でこれみよがしに見せつける。

腕相撲って、えええ〜?
意外の展開に絶句しつつ、笑い転げてしまった。
腕相撲で決闘!?

***

ルームメイト氏は二の腕の筋肉が自慢なのである。
カールくんも負けずに「アタシの方の筋肉の方がスゴいわよ!」と、
シャツをまくり上げ、同じくガッツポーズをして二の腕の筋肉を
盛り上がらせてルームメイト氏の目の前でこれみよがしに見せつける。

私を巡って「ウエスト・ハリウッドでの決闘」というよりは、ゲイメンのプライドを掛けた、
ゲイメン同士の筋肉自慢大会になっていった・・・。

まだまだ続くウエスト・ハリウッドの夜・・・。

6

体は正直・・・LAの夜

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***

地下鉄を下車し、JFKターミナル行くAIRTRAINに乗っていたら、ヨーハンから「NARITA行きとチェックイン・カウンターが同じだから間違ってNARITAに行かないようにね」とジョークの電話があり、膠着しいていた私の心はすっかりほぐれた。
それに、JFK空港でカールくんとヨーハンと会ったら、前夜のムカムカ〜はすっかり消え、
テキストや電話では誤解を生んでしまうことも会えばこんなに違うのかと思った。

カールくんは「ヨーハンはメグミがNARITA行きに乗ってしまうんじゃないかと真剣に心配していたんだよ」。
えっ?あの電話は冗談じゃなくって真剣だったんだと苦笑。
乗るわけないじゃん。ね〜(笑)

飛行機の中ではカールくんは爆睡。
あっという間の6時間だった。
日本行きの13時間に比べれば、へのかっぱであ〜る。
6時間飛行機に乗れば、ヨーロッパにも行ける。

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もちろんKENもLAに行きました!

***

結局、カールくんは友達のフランクが迎えに来てくれることになり、ウエスト・ハリウッドにあるホテルに宿泊することになった。
フランクもルームメイト氏も直ぐに迎えに来てくれず、外で3人で待っていると、
「ハロー!!」とルームメイト氏が登場!
車で来るのかと思って、車ばかり見ていたので徒歩での登場で驚く!
青いTシャツは青い目と同じで、「ステキ!」と胸がきゅんとする。

「メグミー」
「ルームメイト氏〜」とハグ。

前回に会ったのは昨年の10月のサンフランシスコ。
かなり痩せている。

素敵なルームメイト氏をカールくんとヨーハンに紹介するのを非常に自慢に思う。

「じゃ夜は一緒にディナーをして、クラビングしよう」ということで
ルームメイト氏とカールくんが直接話して夜の予定が決まった。
ルームメイト氏は私のキャリーバックをさっさと取って、「じゃ行こう!」カールくんとヨーハンと別れる。

カールくんに悪いような申し訳ないような気持ちでいっぱいになる一方で、
カールくん達から略奪!的なドラマチックな気分になり、嬉しくなった(アホだなぁ)。

***

ルームメイト氏は運転しながら始終、暴力恋人との別れた後、鬱になって辛い・・・という話をする。
ルームメイト氏のお母さんは「ヨーロッパからアメリカに来るのはゴミだから、アメリカ人と付き合った方がいい」
と言ったそうで、暴力元恋人はお仏蘭西人で、そういうお母さんはハンガリーからの移民だし、もともとアメリカ人だってそれぞれの本国から移民してきた人達の子孫なわけで、私も日本では使い物にならないゴミだからアメリカに移住した(アメリカでリサイクル!?)・・・と言われても仕方がないと思うくらい、日本の基準には完全に規格外で適合しなかった(泣)。

私はルームメイト氏の悲痛な鬱の話を聞きながら、彼の隣にいることを「体」が実感していた。
つまり、私の体が熱くなっているのだ。
つまり、下半身がジーンと自然に湿気(笑)を帯びてきているのである。
男性の隣にいて、こんなに激しく「体」が反応することは近年稀である。

「男性として好きではなくなった!」と思っていても、彼の外見(顔!身長)、やさしく女性的な話し方、そして女性的な一挙一動でありつつ、男性的な面もたくさんあり、女性的だけど男性・・・はまさに私の好みであり、
「あ〜、あ〜、あ〜、好き!!好きぃ〜!好きぃ〜」と私の体がしきりに言っている。
使い古しの表現だが、枯渇を知らない泉のようである。
スカートを浸透し、シートにも到達しそうな勢いである(笑)。

ファンションやインテリに全く興味がなく、野球が好き!アメフト大好きという典型的なストレート男性をなぜ?
絶対好きにならないように生まれてしまったのか??と自分の「好きな男性像」を呪う。
私の好きな男性像。
それは、(ほぼ)ゲイメンしか見出すことしかできない。

私のただならぬ体の反応を察知されたのか、「一緒に寝るけど、絶対おへその下より下は触らないでね」と念を押される。
しかし、ルームメイト氏は運転しながら「メグミぃ〜!がここにいるぅ〜」と言って私の手を握って、私の太ももを触る。
例え手でも「好きな人」から触られると増々反応してしまうのは人間の性である。
ましてや太ももだなんて・・・。

ルームメイト氏は罪作りなゲイである。

***

LAのハイウェイは渋滞で、なかなかルームメイト氏のお宅に着かない。
ジャスティンと電話で話す。
ジャスティンもクラビングに参加する意志を確認し、まずはルームメイト氏のお宅で会うことになった。

***

やっとルームメイト氏のお宅に着くと、ジャスティンがルームメイト氏の玄関のテラスで待っていた。
ボーイフレンドも一緒だった。

「ジャスティーーーン」
「メグミ・キクラクぅ〜」
フルネームでいつもの如く私を呼ぶ。
ジャスティンとは1年ぶりの再会である。

ジャスティンをハグ!
ジャスティンの筋肉を確認する。
ジャスティンの筋肉は本当にいいぃ〜。
魅惑的である。
「この体なつかしいぃ〜。相変わらず良い体しているね〜」と言うと
ジャスティンのボーイフレンドカークが「でしょう?ボクもジャスティンの体大好き!」とのろけられる。
2人は1年半付き合っている。

ルームメイト氏がジャスティンが送った脅迫状めいたテキストのことを話す。
「ははは〜、冗談、冗談!」とジャスティンは笑って言う。
ルームメイト氏は「メグミは真剣に心配していたんだから〜」と言ってくれる。

取り越し苦労で良かった!
カールくんと仲良しにならなくても、フレンドリーに接してくれたらと思う。

***

例の暴力元恋人はまだルームメイト氏の家に住んでいる。
まだ家には帰っていなかった。
ルームメイト氏は別れたと言っていても、どこにいるのか気になっているようである。
彼のことをまだまだ好きなんだと感じだ。

***

ニューヨークと違って車社会のLAでは仲間と一緒に車でクラブに行くが、もちろん運転手は飲めない。
ルームメイト氏は鬱を吹っ飛ばすために、アルコールを力を借りたいようで飲みたいと言っている。
クラビング用の服に着替えて、断酒したジャスティンが運転手で、
LAのゲイアリア、ウエスト・ハリウッドに向けて出発!!

カールくん、ジャスティン、ルームメイト氏との初クラビングの夜の幕が切って落とされた・・・!
きゃぁ〜〜〜!

(狂乱のウエスト・ハリウッド!! 次回につづく)

12

セクシー・ネグリジェもダメと言われて・・・

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***

LAに行くための準備をしているが、カールくんは予定を一転二転させるので、
むかぁ〜むかぁ〜と腹が立って仕方がない。

ルームメイト氏の家に泊まると言ったり、泊まらないと言ったり、
ルームメイト氏主催のパーティーに来ると言ったり、来ないと言ったり・・・。

それに、カールくんは私がルームメイト氏とジャスティンに会いたい!というのを無視で予定を立てるので、
私ははっきり「行けるかどうか分からない」と言うと、カールくんからすごぉーーく嫌そうな声で大きなため息を
つかれ、私は頭に来て電話を切ってしまった。

カールくんのボーイフレンドに電話を掛け、文句を言うと、彼は分かってくれた。
「ルームメイト氏には滅多に会えないんだからそっちを優先した方がいいよ〜。
ご存知の通り、カールはわがままだから、振り回されないように気を付けてね!」と言われた。

私も非常にわがままというか、自分のしたいことがあると他人に合わせるのがとても苦痛なのだ。
カールくんが勝手に決めたディナーには彼の友達15人が来るらしいし、
私もいつの間にか頭数に入っているし、最初はルームメイト氏は人数に入れてないなし・・・。
酷い。
私がルームメイト氏と会うのを阻止しているような気配だ。

私としては少人数でルームメイト氏とジャスティンとカールくんとヨーハンの5人でと思っていたが、
それは叶わず、大宴会!なので、行く気もしない。

待ち合わせをして一緒に空港に行くとかそういうのも大嫌いで、
カールくんと彼氏ヨーハンは待ち合わせをして空港に行くから一緒に行こうと言われたが、
私は私でひとりで行くと断った。
自分のペースを乱されるのが嫌なのだ。
買い物も1人で行く方が好きだし、気を使ってしゃべったりしなくていいのがいい。
LA行きをカールくん達と一緒に行くことにしたことを激しく後悔。

カールくんは大勢でワイワイするのが好きで、私はひとりが好きで、少人数を好むタイプなので
そういう点では噛み合ない。

ヨーハンは「まぁ〜いいかぁ〜」の気楽な性質なのでカールくんのころころ変わる気分や計画にもついていけるのだと思う。それに愛は盲目だし。しかし、私は明確なビジョンがあるから、合わせるのは無理なのである。

***

さらに、ルームメイト氏に今度は電話で「セクシーなランジェリーとかネグリジェとかは絶対着ないでね!」と念を押されて、そこまで言わなくてもいいのにと思い、カールくんのこともあり、ストレスを感じて頭が痛い。

そして、ジャスティンは「なにがニューヨークのゲイ友達だ!メグミにとってゲイ友は俺1人で十分じゃないのか?
奴らに言っとけ!背後に注意しろ」って冗談だとは思うが、脅しのようなテキストが来た。
ひぇ〜。

楽しみなLAだったのに、行く前から暗雲立ち込めている。

6

傷心の私・・・

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***

ルームメイト氏は別れた痛手で体重が5キロ減り、毎日、腹痛と下痢に悩まされている。

「かわいそう、私が慰めてあげる!」と電話で話した。
「メグミが来てくれると思うと元気になれる」とまた嬉しいことを言ってくれるルームメイト氏。
「あのね。夜は私のベットで一緒に寝ようね!」とまた念を押すように言うルームメイト氏。

ルームメイト氏と一緒に寝る!ことが決まってから、
ゲイを悩殺できるネグリジェはあるかなぁと実はカールくんに相談していた。

ルームメイト氏とのもしかしての2回目のセックス!!
思いっきり下心があるのでは言うまでもない。

しかし、カールくんはひとこと「(ゲイを悩殺できるネグリジェは)ない」と冷たく、「一緒に寝るのならヴァジャイナ(英語で女性器)は必ず隠すように」とまで言われ、って、男と違って女はポローンと出るわけでもないので、それは心配ないのだが、「あっ!あった!あったっ!ハローウィンのコスチュームで筋肉もりもりにみえるスーツをネグリジェとして
着れば可能性はあるかも」とまで言われた。

えええ〜!!肉布団!?

面白い冗談!と笑い飛ばしつつ、ハローウィンのコスチュームサイトに筋肉スーツが売られているのを確認までしてしまったが(汗)、これを着て、ルームメイト氏が私に欲情・発情してくれるかは明白過ぎで言葉にできない(笑)。

(ない!)

nikubuton
筋肉スーツはこれだ! 絶句!あっ、肝心なものがない!それが一番大切なのに!!

カールくんにはっきりだ言われても、私は少しの望むにすがるべく、5軒のお店を見て歩いた。
そして、日曜日の電話で、ルームメイト氏の口から(電話でだが)直接、
「一緒に寝るけど、おへその下から下は絶対、絶対、絶対、さわらないでね!!」と言われた。

先手必勝である。

「えええ〜、ほんとぉ〜?」と思わず言ってしまったが、その後メールでもしつこく書かれていた。
「おへその下から下は絶対、絶対、絶対、さわらないでね!!」と。

ここまで言われて、たたみかけるように書かれたら、2回目を期待した私が馬鹿だった・・・ということで結論!
おしまいである。
そう相手はゲイなのだ。
期待した、私はなんてアホなの???

***

この話をまたカールくんにすると、私のケータイを取り上げられ、彼はぱぱぱぱーと早業で文字を打ち、
勝手に私のケータイから誰かにテキストを送っていた!

「なんて書いたの?誰に送ったの?」と焦りながら聞くと、
「ルームメイト氏に『おへその下から下は絶対さわるので楽しみしてね』って送ったよ!ははははは〜」と
豪快に笑う。
カールくんはいたずら坊主そのまんまである。

私はカールくんに必死で説明。
「私から誘ったわけでなく、ルームメイト氏から誘ってきたからしたわけで・・・。
それにね、セックスするということは、女が一方的にしたくても、男が勃起しないと始まらないわけで、
勃起したルームメイト氏の責任は大きいよ!女は濡れてなくてもできるし、・・・云々」

ルームメイト氏はゲイ。
しかし、女の私に勃起したのはアナタです!

「そっかー、そっかー、そっかー、分かったよ!言い訳はいらないよ。そんなにもやもやしているんだったら、じゃボクが手伝ってあげるよ。4人でフォーサム(英語では4Pとはいわない、Foursome)しようかぁ〜」とカールくんに言われて、この話題はとりあえずおしまいになった。

***

あーあ。

それにしても、電話でもメールでも言ってくるなんて、余程、私の攻撃が心配だったのだろうか?
でも、今まで「攻撃」はしたことはないし、「したい!好き!好き!好き!」オーラは出しまくっていたかもしれないが、
セックスした時だって、ゲイと分かっていたから私からは一切誘ってはいないし、「したい」と言ってきたのはルームメイト氏の方だし、昨年、一緒に寝た時も彼のおへその下から下は触りもしなかったし、それこそ見もしなかったのに・・・。

ま、男はストレートもゲイも1回やったら、はい、終わりよ〜的傾向はあるのかもしれない。
俗にいう、やり逃げである。

ストレートの男性だったら一度セックスしてしまったら、友達として関係を続けるのは難しい。
いや不可能であるが、ゲイだからこそ友情関係が築けるのだと思うが、それにしても乙女の心を持つゲイなのに
全く女心が分からないルームメイト氏。
実現できないと分かっていても夢は夢で取っておいてくれても良かったのに・・・。
ちょっと傷心の私であ〜る。

8

ゲイと不妊女

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***

今夜、カールくんと会った。
ヘルズ・キッチンのTherapyでだ。
カールくんのボーイフレンドのスウェーデン人ヨーハンはなしで2人きっり。
3人で会うのもそれはそれで悪くはないが、実はカールくんと2人きっりで会う方が好きである。
それはカールくんが「普通」に振る舞ってくれるからであり、
私はヨーハンのことを気にせず、カールくんにベタベタできるからである。

「なんでヨーハンを呼ばないの?」と聞くと
「昨日、会ったからもういいよ〜」とかなりあっさりしている。
実は、それが嬉しかったりする私は悪人だろうか?

ところで、先週の金曜日、クリスチャンにクラブに行くなら行かない?とメールを書いた。
二丁目のゲイバーのマスターの悪口を一緒に言おうと思ったのだ。
しかし、「ビーチに行くから行けないよ」と返事が来た。
ふーん、そうなんだ。じゃ、楽しんでね!と返事を送った。
そして、同じく金曜日の夜、カールくに会ったのだが、
「みんなでビーチに行くから一緒に来ない?」と言われた。

クリスチャンもカールくんも同じゲイ・サークルなので、同じ仲間でクリスチャンも行く事は直ぐにピピーンと分かったが、誘ってくれないクリスチャンと誘ってくれるカールくん、この差はなんなんだろう?と思わずにはいられなかった。
クリスチャン!共にいじめられて差別された仲間ではないか!
しかし、彼は私程、連帯感を持っていないようであった。

私はカールくんにクリスチャンが誘ってくれなかったことを伝えると
「ボクがいかにメグミを大切に思っているか分かってくれる?」と言われた。

そうなのである。

クリスチャンは私と一緒に遊びたくないのである。
私も強がってクリスチャンはタイプじゃない!と言い切ったが、それはクリスチャンも同じで、
私はいつも会いたいなぁ〜と思ってはくれない存在なのである。
悲しいことに・・・。
まぁまぁ友達なのである。

しかし、このお互い必要な時だけ連絡するこの感じはクリスチャンもB型ではないかと思った(笑)。
私はクリスチャンに、「誘ってくれないなんて酷い!カールくんは誘ってくれたのに!」とメールを送ったが
返事はなし。
無視されたままである(笑)

***

LAにはカールくんとヨーハンと同じ飛行機で行く。
金曜日の夜はLAでクラブ活動をする予定だ。

ジャスティンも誘った。
勉強があるから、きっと断られるだろうと思ったが、
なんと一緒にクラブ活動をしてくれるという。

ジャスティン、ルームメイト氏、カールくんという世界で一番素敵なゲイガイズ(私にとって)と一緒に遊べる。

しかし、愛情配分の問題が発生。
ってなんて嬉しい悲鳴なのだろうか!?

誰を一番に扱うかが問題なのである。
ここは初代のマイ・ゲイガイ、ジャスティンを立てて、
ジャスティンと腕を組んでクラブに行くのが角が立たないかもしれない。
他が納得してくれるはずだ!
しかし、ジャスティンもカールくんもボーイフレンド連れなので、
彼氏と別れたばかりの、傷心ルームメイト氏と腕を組んでLAゲイバー・クラビングするのがいいかもと結論に達し、
ひとりでにやにやする。

こんな嬉しい悩みで時間を割きたいものであ〜る!

ちなみに全員LA出身だ。
クリスチャンはニュージャージー出身だし、私は東部とは合わないのかもしれない。
残念なことに。

***

さて、カールくんはかつての友達に一緒にクラビングしようとメールを送ったらしいのだが、
「もうクラビングする歳でもないし、ごめんね〜」と返事が帰って来たという。
非常に落ち込んでいた。
「クラビングする歳じゃないしって、なんなんだよ〜」と怒っている。

なぐさめるつもりでこう言った。
「私なんか、もっと悲惨よ〜。若くて結婚した友達は子供の受験に忙しいし、それに歳になって結婚した友達は
妊娠のことで頭がいっぱいだし、誰も私のように飲んだくれて、クラビングなんかしていないわよ〜。
よくやっているわね〜と非難してくる人もいるし、辛いもんよ〜。子供もいなし、一生孤独だし、でも、いいのよ、これで。人生のパートナーがいなくても、一生このままセックスしなくても。男なんかいらない。これも人生よ!F*ck Y*Uよ〜」

カールくんは、ははは〜と笑ってくるのかと思って言ったわけだが、
「ボクはゲイだし、子供は持てないし、同じだよ〜」と涙目になった。
そして私たちは抱き合って泣いた・・・。

うわぁ〜〜〜〜〜〜〜ん。

ゲイと不妊女。
共に子供は難しい。
私には性愛の未来はない。
ゲイガイズにはグローリーな人生が待っている。
それを妬ましく思わない。
むしろ応援している。

***

LA行きまであと少し。
ジャスティンとルームメイト氏がカールくんと仲良くなりますように!!

***

すみません!
ワイン4杯!(ボトル1本、酔ってます!)

***

4

選択する死と養子

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***

日本語で言うところのお通夜には、近所の場末のゲイバー友達(ゲイ、ストレートの男女)と行き、お通夜終了後はそのまま近所の場末のゲイバーに移動して弔いのお酒を飲んだ。
私はビールを1杯だけのみ帰宅した。

ゲイ友のお母様には会ったこともなく、親戚や知り合いが亡くなったことに比べれば
悲しみの度合いは低いのは否めないが、自分で死を選んだことについて頭から離れなかった。自分が老いて亡くなる頃には、もちろん両親も亡くなり、子供もいないから、誰にも看取られず死ぬことになるだろうとは覚悟はしていたが、自分で死を選ぶというチョイスもあるのだと思ったからだ。

また、ゲイ友のお母様の死と「自殺」との違いはなんなんだろうと考えた時に、
発作的に悲劇的な方法(縊死、投身・・・)ではなく、意識的に計画的に医師の監視のもとで死ぬことで、家族や友人にすれば「心の準備」ができる違いは非常に大きいのだと思った。突然の死は家族には辛い。

***

自宅アパートでコンピュータの前に座り、死を選択できれば他人に迷惑を掛ける度合いは低いかもなぁと考えながら、メールをチェックした。
ルームメイト氏からメールが来ていて、
「どうしてボクはストレートになれないの? ストレートだったら、メグミと結婚して、
養子をもらって幸せな家族をつくれたかもしれないのに・・・」と書かれていた。

お酒が入っていたこともあって感情的になっていた私は、このメールを読んで声を出して泣いてしまった。

うわぁ~~~~~ん!!!

いつもルームメイト氏は、ストレートになって私と家族を作れたらいいなぁと言う。不可能なことは知っていて言ってくるのだ。
惑わせるような言葉を言ってこないで!と怒りたくなる反面、
家族を作りたくとも作れないジレンマに共感して、さらに涙が出る。

ひとりぼっちでは死にたくない。
そう思うから、私は孤独の身を嘆き悲しんでいるのだ。
誰かが手を握ってくれて、この世から去りたい。

***

泣いたら、人間、気分がすっきりするものである。

野球やプロレス好きで、水着の女性のピンナップを眺めてへらへら~するストレートの父親よりも、恋愛関係で悩み、恋人と別れたぁ~とか、恋人ができたぁ~と一喜一憂する養父(ルームメイト氏のこと)もいいかもなぁ~と思いつつ、自分自身の子供を産むことは諦めたが、養子をもらって子育てすることにはまだまだ諦めていないことを確信。
例え、シングル・マザーでも我が子ではなくても子育てはしてみたいと思う、今日この頃である。

お通夜(WAKE)

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***

場末のゲイバー仲間のひとりのお母様のお通夜(英語ではwake)に行って来た。
とっても仲が良いというわけではないが、「たまには男性自身をさわらないと感触を忘れてしまう」と言っても
引かずに思いっきり触らせてくれるゲイ友だ。
ゲイガイズは私の「普通言わないだろう」の発言を受け止めてくれるから、嬉しいのである。
彼は私が日本に行ってバーに顔を出さないでいたら、「ベイビー、どこにいるの?さみしいよ」とメールを送ってくれて、ジーンとしてしまった。
孤独な生活のニューヨーク。
日本人の女なんてどうでもいいかもしれない。
しかし、そんな私を心配してくれる彼のことを思うとまだそんなに親しくはないが、
母親を亡くした辛さを少しでも慰めたいと思ってお通夜に出た。

初めてのアメリカでのお通夜だった。
彼はヒスパニックなのでカソリック司祭が来て、もちろんお経ではなく、聖書の言葉を唱えていた。
キリスト教の基本は、人間は罪人だ。
だから、彼女も罪が清められて主イエス・キリストがいる天国に行くという話を司祭がした。

お棺は思いっきり開けられていてお母様の姿が見える。
お化粧もして洋服を着て、それもよそ行きの様子で着飾っているし、手も日本のように組まれているわけではなく、
右手の上に左手が添えられて、高価そうな十字架のネックスレスが絡められていて、今にも起きてきそうな雰囲気である。
血液を抜き、内蔵も取って、遺体に保存液を入れるで(ドラマ、6フィートアンダーから)、いわば剥製状態するらしいので、まるで生きているみたいに見えるのは当然なのかもしれない。

ゲイ友のボーイフレンドも来ていて、親族の席に座っていたし、家族ともハグをしていたので、
公認の仲なのだと思った。
そこまで話したことはないので事実は知らないのだが。

***

お母様は肺気腫を病んでいた。
酸素吸入の機械がなければ呼吸できなかった。
しかし、もう機械はいらないといわば死ぬ事を受け入れる同意書に署名して、
機械を外し、モルヒネを打ってもらい眠るようにして死んだという。
医師4人が面接をして、それでも意志が変わらなかったという。

病気で苦しむことに疲れた・・・そう言っていたらしい。

ゲイ友は機械を外したお母様に一晩病院で付き添い、よく朝息を引き取ったという。
享年60歳。

アーメン&合掌

***