12

真の男気とは。

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発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!
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***

人は確信が持てない時に、他のものに頼ったりする。
受験の時の滑り止めのようなものだ。
本命があるのだが、本命に行けるかどうかが不安。
本命に行けなかった時の安心だ。

実は、私は滑り止めともいえる安心を探した。
ゲイはロサンゼルスだけでなくニューヨークにもいる。
ルームメイト氏以上のゲイに出会えて我が子の素敵な父親になってくれるかもしれない。
できれば、子供をマンハッタンの私立の一流の学校に入れてくれるような二人とも高収入のゲイ・カップルなんかは
どうだろうと夢を描いた。

そう思うと、不思議なことにそういう方向に動く。
インターネットの掲示板でゲイカップルが父親になりたいので、レズビアンカップルを求むというのを見つけたのだ。
私は、「早速、レズビアンではありません。ストレートのシングルですが、ゲイとの間に子供が欲しいと考えています」と
送ってみた。
翌日、返事が来て、「レズビアンである必要はありません。ストレートの女性でもOKです」と書かれてあった。
そして彼自身のことが紹介されてあった。
アイリッシュ系とイタリアン系がミックスの白人。
今年36歳。7年の付き合っているパートナーがいる。
4年間結婚していたが(ゲイであることを隠していたのだろう)、離婚。
生まれも育ちもニューヨークでファイナンシャル系の仕事をしている等々。

かなり好条件だと思った。

「私の夢は二人の父親と母親である私と子供の4人で一緒に暮らしたいと思っている。出産後、1年間は働けないので、その分、生活のサポートをして欲しい」と私の夢を書き、はっきりした希望を書いた。

***

私は、ニューヨークのゲイカップルとコンタクトを取っていることをジャスティンに伝えた。
ジャスティンはだまっていなかった。
そうルームメイト氏に言ったのだ。
ルームメイト氏から電話がかかってきた。
「他にもコンタクト取っているらしいわね」
「ジャスティンが言ったのね。東海岸のゲイの状況はどうなのかのリサーチで・・・」と苦しい言い訳をした。
「オプションってことね。ま、いいけど」と不機嫌そうな口調だった。

「う〜ん。でも、あのね、とにかく不安なの」
「本当に子供が欲しいの? 欲しいなら一緒に暮らそうってずっと言ってるじゃない」
「いわゆるストレートのカップルじゃないから、私のこともサポートしてくれるかどうかも気になるし・・・。
出産して子育てしたら働けないし・・・」
「そういうこと!? 働かなくていいじゃない。私が面倒みるわよ」
「えっ」
「ニューヨークにいる人みたいに大金は稼いではいないけど、それくらい大丈夫よ」
「サポートしてくれるの?」
「当たり前じゃない」
「子供ができたら、20年間は責任があるのよ。それでもいいの?」と私。
「20年どころじゃないわよね。一生よね〜。」
その通りだとルームメイト氏の言葉で子供への責任を感じさせられた。

「子育てをしたいのよ。スパーム(精子)の提供だけじゃイヤなのよ。」
「男の人と結婚したくないの?」
「そりゃ、したいけど、ゲイは移ろいやすいから、分からないわ〜。女性を信用してる。アナタをね。
心配しなくていいのよ。メグミは子育てしながら、家にいて好きなことしてればいいわよ」

こんなに男らしい言葉を言われたことがなかった。
ただし、英語のお姉言葉だが。
今まで付き合ったストレートの男は子供に関して及び腰だったし、俺に任せろ的な言葉も言われたことがなかった。
働かなくていいだなんて!
男らしいと思った。

***

件のニューヨークのゲイカップルのメールが来た。

「パートナーと一緒に住んでいるところに女性を住まわせたくない。
経済的にひとりで育てることは可能ではないのか?
子供ができた後、デイケアに預けて働くことは考えていないのか?
レズビアン・カップルならば、出産後、一方が働いていて経済的にも安定している。
父親にはなりたいし、子供の成長にかかわりたいが、一緒に育てるということは考えられない」

そうニューヨークのゲイ・カップルは精子を提供したいが、一緒には苦労したくはないのだ。
良い所取りで済ませたいのだ。
「ヘイ!レズビアン!精子欲しいんだったらやってあげてもいいぜ!その代わり、時々会わせろよ!でも金は出さないぜ」
そう言っているように見える。
彼らの態度は不快そのものだ。

滑り止めを作ろうと思った自分の卑劣さを恥じた。
ルームメイト氏のやさしさを感じて涙した。
ルームメイト氏のようなゲイには出会えないのかもしれない。

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10

Naked Boys Singingを観て思ったのは自分のライフ・ステージだった。

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女友達が結婚することになった。
アメリカで結婚する前にすることといえば、バーチャロレッテ・パーティーであ〜る。
オフブロードウェイのミュージカルNaked Boys Singingを観劇したいとの彼女のたっての希望があったらしく、招待されたのでこの週末行って来た。

何度も観ているが、最初に観た時の衝撃は忘れることはできない。
回数を重ねる度に、衝撃の度合いは少なくなっているとはいえ、やはり白人俳優が全員全裸で、
しかもちんちんが目の前で振り〜振り〜の状況はあまりにも非日常であり、宝塚のようなおとぎ話でもないので、
その世界に自分を順応させるのに私の場合、時間がかかる。

ところで、今回の観劇で思ったのが、自分のライフ・ステージによって同じ小説でも感じ方や受け取り方が変わっていくが、まさにNaked Boys Singingもそうだった。

ゲイ友はいたが親友と呼べるほど親しくはなく、QAFを知ってゲイの世界への興味に再び火が付き、
親友以上のゲイ友に出会い、そしてゲイガイを好きになりということを経て、ゲイに関する英語の語彙も増え、
またゲイのライフスタイルに接する事で歌詞を理解することができたからだ。

最初はアメリカ人の観客と一緒に全く笑えなかったが、CDを買い、ゲイ友マイクに分からない所は
教えてもらい、何度も何度も聴いて、今では一緒に唄えるまでになった(威張れることか!?)!!

観劇後、2次会はヘルズキッチンのゲイバーだったのだが、飲んでしまうと泣いてしまう傾向にあるので
せっかくのお祝いの席をぶち壊してはいけないと思って辞退した。

「ゲイバーなのに、行かないなんて、大丈夫?」と心配されてしまたったが。

今度結婚する友達は、たくさんのチンチンのライヴショーを堪能したわけだが、
きっとこの思ひ出はこれからの結婚生活に潤いを持たせてくれるかもしれない!?と願いつつ、
ご結婚おめでとう!お幸せに!とお祝いを述べたいと思う。

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Naked Boys Singingは場所をWest Villageからヘルズ・キッチンへと場所を移してロングラン中!10年にはなるだろうか。

さて、Naked Boys Singingは全編ゲイネタであ〜る。

ゲイといえば、今の私にとってはルームメイト氏だ。
(もう、いい加減に聞き飽きたかもしれないが、今の私にとっての主題なのでお許しいただきたい)
最初から最後まで、ずっとルームメイト氏のことを思っていた。
ゲイと聞けば、ルームメイト氏!と反応するようになってしまっている。

人が幸せでいると自分も幸せでいたと思う。
だから、私は一瞬でも幸せになりたいとルームメイト氏に電話した。
しかし、むなしく呼び出し音がなるだけで、留守電のメッセージが流れた。
「ちょっとだけ声を聞けたらと思って電話しました。お時間があったら、お電話ください」
とメッセージを残した。

すると速攻でテキストメッセージが送られて来た。
「今、デート中で電話に出られないの。どうしたの?」

デ、デ、デート中!?
「特に何でもない。ただ声を聞きたかっただけ、デート楽しんで」と私も直ぐに返事を書いた。
驚くことに、ルームメイト氏から30秒後には「明日、電話するね!またね」とメッセージが来た。

ボーイフレンドに振られてから、1ヶ月間誰ともデートしていないと不満を言っていたから、
久しぶりのデートにうきうきしているのに違いない。

どんな人なんだろう?
どうやって知り合ったのだろう?
どこで、会っているのだろう?
どっちのアパートでセックスをするのだろう?

あれこれ考える。

嫉妬は感じないが、複雑な気持ちが入り交じる。
知りたいという興味と、そこに私が加わっていない、疎外感かもしれない。
参加できないのは分かっていても目撃者でありたい。

翌日の午後、ルームメイト氏からテキストが来た。
「グッド・モーーーーニング!エッチしちゃった!へへへへ〜」

無機質なケータイの画面だが、幸せな気分が伝わってきた。
余韻にでも浸っているのだろうか。

すぐに返事する気になれず、ケータイを閉じた。

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6

OMG

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好きな人を想っただけでも、好きな人と同じ名前を耳にしただけでも、幸せな気分になるのは、
脳内の化学物質ドーパミンが大量に出るからだそうだ。
ドーパミンは幸せにしてくれる脳内化学物質なのだそうだ。

新聞記事で読んだ記憶があるのだが、ドーパミンと恋に関するある実験が行われた。
ドーパミンを薬で大量に分泌させた。そして、被験者はその時、会った相手を好きになったそうだ。
恋のキューピットの正体は、ドーパミンだったということか。

恋するというのは、ドーパミンが一気に出るということなのだろう。
つまり、何かが、ドーパミンを大量に放出させるトリガーになり、恋に落ちるのだろう。
恋の引き金(トリガー)は、人それぞれ違うのだろうが、
私の場合は男性が女性的だったり、笑顔がかわいかったり、高学歴だったりすると、
一気にドーパンの分泌が多くなり(笑)、一気に恋してしまう。

約2年前、イェール大学卒の英語先生(ちなみに彼はストレート)を好きになった時に、
あまりにも苦しくて、脳の機能が変調をきたしているのではないかと思った。
そしてインターネットだが調べてみたら、恋する脳にはドーパミンが溢れているという記事を見つけた。
確か、ニューヨークタイムズだったと思う。
私の恋する気持ちが科学的に証明されてホッとしたのも束の間、欲情したあげく、振られてしまったのだが。

ところで、また、また、性懲りもなく、現在、私の脳内には大量のドーパミンが溢れている。
イェール大学卒の英語先生の時は、願っても全く叶わなかったことが現実に起こっている。
相手は遠くの西海岸のロサンゼルスだが、毎日連絡を取り合っているし、話しをしても楽しいし、
一緒に未来を予想している。

しかし、彼はゲイだったので〜す♪♪♪
(奥様は魔女だったのです!と、あのドラマのナレーション風に読んでください(笑)

ストレートのイェール大学卒の英語先生にはメイク・ラヴ(いつもセックス!セックス!セックス!と書いているのに、
恋をしているから許していただきたい)を拒否され、ゲイのルームメイト氏とはメイク・ラヴをした。
それを考えると、自分の存在を問いたいような気持ちにかられるが、こういう場合も広い世の中あってもいいのではないかと折り合いをつける。

***

ところで、ルームメイト氏に私の心を蝕む、ずっと気になっていることを電話で聞いた。
いきなり切り出した訳ではなく、話の流れからだが、
「(男の)恋人ができても、あの〜、あの〜、あの〜、私のこと好き(care about me?)でいてくれる?」
「もちろんよぉ〜〜。愛は変わらないわ〜」
「じゃ、もうひとつ、聞いてもいい? 子供ができなかったら、私のこと追い出す?」
「そんなことするわけないわよ。メグミの代わりはいないわ。私達に子供ができなかったら、中国人の女の子を養子にもらいましょう。だからLAに引っ越して来て〜」

私は、ルームメイト氏に恋人ができても、これから結婚して夫がいてもいいのだが、
それで私をないがしろにするんじゃないかと心配だった。
取り越し苦労というやつだ。

彼の言葉を聞いて安心した。
この安心感が恋愛に置いては重要だ。
それにしてもルームメイト氏のことを人並みにボーイフレンドと表現してもいいのだろうか?
「ボーイフレンドいま〜す。でも、彼、ゲイなんです」

そういえば、作家の中村うさぎも、「ゲイの夫」がいたはずだ。
流石、立派な作家先生は既にボーイフレンドを通り越してゲイガイと結婚していた。

ところで、今後、彼の恋人ともうまくやっていかなければならない使命がある。
ルームメイト氏やジャスティンのように、やさしい人であって欲しい。
きっとそうだ。
ルームメイト氏が選ぶ男性だから。

***

日本ではKYという言葉が流行っているらしい。
空気が読めないの略らしいが、
アメリカに住んでいたら、KYと言ったら、ストレートもゲイも思い浮かぶのは、潤滑油のKYだ。
ゲイドラマQAFの第一話でも登場した、ブライアンがジャスティンに初めて挿入する時にお使いになった
潤滑油だ。
ゲイカップルはKYを週何本使ったかで二人の熱々度を測るらしい。
ky.jpg
同じKYでもアメリカのKYはセックスいやメイク・ラヴにか欠かせない、愛の潤いだ。

KYについて書いたのは、ゲイのセックスを語りたいからではなく英語の略語を紹介したかったからだ。
電話を切った後に、直ぐにルームメイト氏からケータイ・メールが来た。

ルームメイト氏に(男の)恋人ができたら不安!子供ができなかったら、不安!
不安だらけの私のために、私がヴァレンタインズ・デーに送ったカードを今でも
暖炉の上に置いているというメッセージで、カードの写真付きだった。
そして最後に、U R OMGとあった。
OMGとは、Only My Girlの略だ。
女の子はキミだけだよ、という意味だ。

あ〜ん、幸せ。

しかし、OMGをちょっとアングルを変えて見れば、女は私ひとりだけど男は数知れず!なんだろうが。

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ヴァレンタインズ・デーに送ったカードを飾ってくれている。日本のカードで実は入学祝いのカードなのだが。ま、いいかぁ〜。

ルームメイト氏の脳内ドーパミンは男の筋肉とか、好きなヒゲの形とか色とか、好きなペニスを見た時とか、
男に関することが引き金になっていっぱい溢れ出るのだとは思うが、私のことをちょっとでも思ったら、少しでいいからドーパミンが出ればいいなぁと思う。

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好きな男性の隣にいるのは。

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今日、地下鉄に乗っていた時、歳の頃は50歳以上を過ぎているだろうのゲイ・カップルがいた。
2人ともカジュアルで、おしゃれだった。
日舞をしている人にある雰囲気(この表現、分かっていただけるだろうか)、すっとしている感じがあるのだ。

手をつないで座っていたからカップルだと思ったのだ。
多分、一緒に暮らしているのだろう。

まさかさっき『ハッテンバ』やゲイバー、はたまたストリートで知り合って、今からどちらかのアパートに
行くのだろうというのはないと思う。
雰囲気が似ていたからだ。
夫婦は長年連れ添うとそっくりになってくる。
目の前にいたゲイ・カップルも1、2年という短い時間ではないと思う。

皺もあるし、白髪だし、一方はハゲていたが、美しい初老のゲイメンだった。
こんなに素敵に歳をとれたら、いいのになぁと思った。

彼らから目が離せなかった。
見つめながら、私が思っていたのはルームメイト氏のこと。
彼はゲイ。
それは変えがたい事実。

だから、目の前にいる美しい初老のカップルのようになるのが、ルームメイト氏にとっては自然体なのだ。
隣で手をつなぐのは女の私ではないのだ。

またお昼のメロドラマの中に入ってしまって、地下鉄の中で涙をこぼした。

そして私はもう一組のゲイ・カップルを思い出した。

下記の写真は昨年ニューヨークのゲイ・プライド・パレードに参加した際に、
沿道で声援を送ってくれたゲイ・カップルだ。
サインを見て欲しい。

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『一緒になって52年』

52年とは!!
私には無理かもしれない。
それにこれから52年も生きられないと思う。

2人の愛の歴史は、浮気、裏切り、3Pが渦巻く激しい歴史だったに違いないと想像する。
それにしても、お揃いのシャツを着る素敵なおじいさまゲイ・カップル。
セクシーではないか。

そして、ルームメイト氏の場合も老人になってお揃いのシャツを着て隣にいるのは、
老婆になっている私ではないに違いない。

そう思うとワインでもかっくらって酒で紛らわしたい衝動に駆られる。

はぁ〜。

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ゲイと女の恋人ごっこ。

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暖かくなってきたとはいえ、まだまだ寒いニューヨーク。

春の訪れを待っている私にまさに春を思わせる嬉しい知らせが届いた。
ロサンジェルス在住のゲイ友ジャスティンに恋人ができたらしい。
春といえば、恋だ!
いえ、それは夏だったか?
いや、とにかく春も恋(発情)の季節には違いない。
花が咲き乱れる春。
花は植物の生殖器なのだ。

最近、ジャスティンとのメールや電話の数が少なくなったのは、恋人ができたからで、
私とルームメイト氏が頻繁にやりとりをしていることに怒っているわけではなかった。

アパートにも新・恋人を連れて来たとのことでルームメイト氏に紹介したらしい。
ルームメイト氏はジャスティンの恋人のことを電話でこう表現した。
「彼ね、小さいのよ」

「なんで知ってんの? もう3人でしちゃったの?」
と私は何の戸惑いもなく、自然発生した疑問なので率直に聞いたのだ。
3人でセックスをしたのかと思ったからだ。
だから、既にルームメイト氏もジャスティンの恋人の全てを知っているのかと思った。
そう小さいと言われて想像したのは・・・。

「まぁ〜、違うわよ。ペニスじゃないわよ。体よ。背も低いのよ。そういうことはまだしていないわ」とルームメイト氏。
まだ・・・という言葉が気になりつつ、
「ご、ご、ごめんなさぁ〜い。そうね。ジャスティンっていつも背の低い小柄なダークヘアのかわいい男の子が好きだもんね」
「まぁ、私より詳しいのね、ジャスティンのタイプ。でもね、今回はダークヘアじゃないわよ。ブロンドよ」
「うそぉ〜」

いつもジャスティンがナンパするのは決まって160cmぐらいの小柄でかわいいダークヘアなゲイガイだった。
ジャスティンの選ぶゲイガイを見るたびに人間というのは決まっているタイプ(好み)があるんだなぁと思ったものだ。
私も然りなのだが。
ジャスティンは180cmちょっとはあるから、迫力勝ちという感じでかわいい男の子を一夜の恋人にしていた。

ジャスティンと話をした。
「新恋人はブロンドだって、ダークヘアじゃないの?」って余計なお世話な発言をする私。
「ブロンドじゃないよ。ダーク・ブロンドだよ」
「それにしても恋人ができて良かったね。彼としかエッチしていなんでしょう?」
「まぁ、建前ではそうなっているけど」
「じゃ、浮気しているんだ」
「へへへへ、まぁ〜ね」

***

セックスしまくりのジャスティンがそう変わるわけはないか。
ルームメイト氏にもその内、恋人ができるんだろうな。

ルームメイト氏と毎日何通ものメールをやり取りして、電話でも声を聞いて、その日の顔写真をケータイで交換している。
遠距恋愛のようで私は楽しいが、ルームメイト氏にとっては本当のゲイの恋人ができるまでの『恋人ごっこ』なのかもしれないと思うと、
私もゲイマンになってルームメイト氏から身も心も愛されたいと心底から思う。

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Coming Out

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最初に『ハッテンバ』という言葉を聞いたのは東京で働いてた十数年前。
当時付き合っていた彼から教えてもらった。
その時の彼はゲイではない。
ストレートだ。
誰もが知っているとは思えない『ハッテンバ』という言葉をゲイでない彼がなぜその言葉を知っていたのか?

彼の同僚がゲイだった。
ハッテンバなるゲイの出会いの場所があるということを教えてもらったからなのだ。
日本なので職場で公にはしていなかったらしいが、一緒に飲んで彼にはカミング・アウトしたらしい。
彼はゲイの同僚のアパートに泊まり、エロ本に女の裸がなかったことに驚いたと私に言った。

私の10代や20代は、ドラッグ・クィーンや男性から女性に性転換手術したトランスセクシャルが好きで
(この好きというのは恋もしたりした)、ゲイ(ホモ)との違いも分からなかったが、
ゲイの同僚にとっても会いたくて3人で恵比寿のトロピカル・焼肉屋で飲んだ。

時は経ち、くどいかもしれないが、現在の私はゲイが好きなことを自覚するに至り、ちなみに自分自身がゲイ(同性愛者)ではなく、
ゲイマンの心が女の体に宿っているのかもしれないとも思っている。
そういう状況であるから、『ハッテンバ』を英語ではどう言うのか? ニューヨークにはどこにあるのか?
と気になり、気がつくとそういう本を手に取り調べていた。

英語で『ハッテンバ』はCruising spots。
アルパチーノ主演で拙ブログでも紹介した映画Cruising『クルージング』は『ハッテンバ』という意味である。
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アルパチーノは刑事。ゲイ連続殺人事件の捜査のためにゲイのふりをしてゲイバーに潜入する!!

ニューヨークのクルージング・スポットつまりは『ハッテンバ』は、映画でも登場するがセントラル・パークが有名だ。
プラハの君に行こうと言われたが、夜のセントラル・パークは強盗、殺人と悪名高き場所であり、危険地帯なのできっぱり断った。

何かのゲイ・マガジンで私の近所にもクルージング・スポットがあることが判明。
さすがに女一人では行きにくいので、昨年の夏、ジャスティンを誘って行ってみた。

そこで出会ったのは私が時々行くビデオ屋のお兄さんだった。
愛想が全くないニューヨークのお店で唯一笑顔で対応してくれる人で、はにかんだ笑顔に私と目が合うと節目がちになり、
「もしかして私のこと好き?意識している?デートに誘ってくれないかなぁ」と妄想を抱いていたし、
彼が働いている日に合わせてビデオ屋さんに行っていたことを告白しよう。
そのお兄さんが、『ハッテンバ』に!!
彼も私と会って、びっくりしていた。

***

『ハッテンバ』で偶然に会ってから、彼からゲイ映画を借りるのをためらうようになってしまった。
借りて観たい映画があるのに。
妙に意識してしまった。
なぜだろう、禁断の場所で会ってしまったからだろうか?

しかし、最近、意識し過ぎているのではないかと思った。
これまで通りに普通に観たいものを観ればいいのだと割り切るに至り、ずっと前から観たかったゲイ映画Coming Outを借りて鑑賞した。
1989年作品。ドイツ映画だが、題名は英語。
東ドイツ出身のハイナー・カーロフ監督作品で、東ドイツのゲイシーンが初めて映画化された作品だということだ。
この映画のことを書きたくて、説明が長くなってしまった(笑)。

(ネタバレなのでご注意)
主人公は高校教師だ。
中盤まで彼がゲイであることは分からない。
なぜなら、女性との恋愛関係に集中しているからだ。
高校教師は、ゲイであることを隠し家庭を築きたくて、つまり子供が欲しくて女性と付き合う。
女性は付き合っていた男がホモセクシャルだと知って激怒して去る。
やはり隠しきれないのだ。
男に惹かれるのは自然なことなのだから。

子供が欲しい、家庭を築きたいという一心で性的に何も感じない女性とセックスするゲイ。
しかし、そこにはパートナーである女性に対する慈しみとか性愛ではないにしても何か愛と呼べるものはないのだろうか?
私が気になる点は、そこなのだ。
何か愛があって欲しいと切に願う私がいるわけなのだが。

ところで、舞台がドイツなので、ナチスの強制収容所の話も少しだが登場する。
ゲイの老人が連行されてピンクの逆トライアングルのバッチを着けられて収容された話を語る。

この映画を観て、クローゼットのゲイと女性の悲劇は、いつの時代でもどこにでもあるのだと思ったが、
相手がゲイだと胸をときめかせる私は珍しい部類に入るのだろうなぁとふと思った。

coming_out.jpg
ベルリンの『ハッテンバ』も本編で登場する。オープングに登場する青年が美しい。後ろ姿に胸がときめいた。
写真は主人公の高校教師。映画はエイティーズが漂い、懐かしい。

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ゲイを好きになるということ。

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ルームメイト氏からの優しい言葉と初めてI LOVE YOUと書かれたメール。
私は必死に孤独と喪失感を埋めようとルームメイト氏にすがった。
兄を失い、私も兄も子供がいない状況で、両親がいるにもかかわらず地球上に自分しかいない孤独感に苛む日々。
だから、血が繋がった者が欲しいと強く思った。
私が母親を放棄しても早死にしても我が子を育てくれそうなルームメイト氏に子供の父親になって欲しいと思った。
しかし、何よりも私は彼のことが好きなのだ。

初めて会った時、すらりとした彼の外見とハンサムなお顔にときめいて、言葉を交わしたとたん、英語版のお姉言葉に落胆し(かつてお姉に意地悪された経験を持つ)、でも気遣いがあり、ユーモアもあるやさしい男性で、しかも経済力もあり、世渡り上手な打算的なところもしっかりあり、
すぐに惹かれた。
部屋のインテリアにも洋服にも気を使い、小犬にピンクの服を着せるが、社会的な生き物として、いわいる男性として闘う部分もあり、
フェミニンな部分と男性的な部分が共存する、それはとても魅力的で今まで付き合ったス戦闘的なストレートの男性とは違った。

そして、私の心が決定的になったのは、ルームメイト氏が性的に女の私に興味を持ったことである。

ところで、ルームメイト氏からのI LOVE YOUと書かれたメールは、お別れの言葉に思えて酷く落ち込んだ。
私は異常といえる勢いがあったからから気がつかなかったが、彼を傷つけていたのかもしれない。
それにしても、あまりにも呆気ない終わりだった・・・。

・・・と、思っていたら、彼から1日経ってからメールが来た。

「新居に引っ越する日が決まったから、お知らせしま〜す!ゲストハウスがあるから、いつでも泊まりに来てね!
ゲストハウスじゃなくても、私のベットでもいいけどね!!!」

ええええ〜?
私たちの関係は終わったんじゃなかったの?
へっ?
ということは私の勘違い!?
ドラマに完全に入っていたようであ〜る(苦笑)

そしてジャスティンから電話があった。

「引っ越すんだよぉ〜」
「そうなんだぁ」と思いっきりとぼける。
ジャスティンに気を使ってルームメイト氏と連絡を取っていることを悟られたくなかったからなのだ。
嘘も方便ということわざがあるように。

「ルームメイト氏は元気?」
「元気だよって知ってるくせに・・・」
「あっ、うっごごごご」と言葉を詰まらせる。

「ルームメイト氏とメイク・ラブしたじゃん」
「し、し、してない。。。あっ、うっごごごご」
「隠さなくていいよ〜。あの時の2人はコイルのようにグルグル巻き合っていたよ」
「何、ソレ? コイルってぇ〜〜〜」
「詩的に表現してあげてんだよ」

ジャスティンの声の後ろで声が聞こえる。
ルームメイト氏だ!!
胸の鼓動が激しくなる。

「メグミと話してんだよ」
「メグミぃ〜〜〜」とフェミニンなルームメイト氏の声が聞こえ、両手を振っている姿が浮かぶ。

すると、いてもたってもいられず、叫んだ。
「ジャスティン!ルームメイト氏に言って〜、マイ・ラヴ・ルームメイト氏って」。

ジャスティンが伝える。
「メグミがマイ・ラヴ・ルームメイト氏だってさ」
「マイ・ラブ・メグミ」
と言っている小さい声がしてジャスティンが「ルームメイト氏がマイ・ラブ・メグミって言ってるよ」と伝える。
私たちはジャスティンを介して会話をする。

「ルームメイト氏が男といっぱいセックスしても私の愛は変わりませ〜ん」
と言うと、ジャスティンがオウムのように私の言葉をそのまま言う。
「ルームメイト氏が男といっぱいセックスしても私の愛は変わりませんってメグミが言ってるよ」

「私は他の女性には見向きもしませ〜ん。メグミひとりだけで〜す」
と彼が言っているのが聞こえる。

すると、ジャスティンが彼の言葉を再生する。
「私は他の女性には見向きもしません。メグミひとりだけで〜すってさ、良かったな〜!」
「きゃぁ〜〜〜〜」
めまいがくらくらぁ〜。

それから2人で話す。

「私も他のゲイガイを追っかけたりしませ〜ん。約束します」
「まぁ〜、本当ぉ〜!? 」
「本当です」
「I Love You」
「ルームメイト氏、私も」

「I LOVE YOU」と今度は電話だが口頭で言われて、愛を確かめ合ったような、し・あ・あ・わ・せを噛み締めたが、
それからルームメイト氏から元彼の愚痴を聞いて恋愛相談になった。

「そうなのよぉ〜、元彼のエディったら、私のことを好きだって言ったよぉ〜〜、でも、エディーは私が同じレベルに好きじゃないって不平ばっかりでねぇ〜、困ってねぇ〜」

ゲイを好きになるということはこういうことなのだと思った。
そして、私はゲイであるルームメイト氏をさらに愛おしいと思った。

***

彼が元のボーイフレンドの話をしても嫉妬はしない。
今後、ルームメイト氏にボーイフレンドやセックスだけの一夜の恋人が現れるだろう。
それでもきっと何とも思わない。

しかし、他の女性と肉体関係を結んだらと考えるだけでも胸を掻きむしられる思いがする。
ゲイであるルームメイト氏とストレート女だけどゲイに惹かれるGay man Inside Meと思ったりもする私との関係は
恋愛関係だったらいいなぁ〜と夢見る私がいるわけだが、現実、ゲイの彼にとっての恋愛対象は「男」だから
私への感情は恋愛でもなく友情でもなく、また別の感情、それは何だろうと思う。
私の気持ちに答えようとしている努力だけなのだろうか。

ルームメイト氏がストレートだったら、私のことを相手にしてくれただろうか?
なんてことも考える。
モテモテで、こんな不細工でデブな女に見向きもしないだろうと思うのだが、じゃゲイだからこんな私を相手にしてくれたのかと思えば、
そんなことはないと思う。
ゲイも女なら誰でもいいってわけはないし、不細工でデブな女(私)もゲイなら誰でもいいっていうわけじゃないように。

***

恋とは悩むものなのだ、それは自分がその人にとって特別な存在でありたいからに違いない。

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