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バブリー・チャイナくんに会った。
2人でミュージカル、CHICAGOを観賞した。
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☆★☆★突然ですが、菊楽恵のニューヨークお得情報☆★☆★
ミュージカルによって異なるが、Rush Ticketsというのがあり、ボックス・オフィスがオープンする
朝10時に割安でしかもかなり良い席の当日券が販売される。
1人につき2枚まで購入可だ。
Rush Ticketsについては、ウェブサイトでもチェックできるが、
直接劇場に行ってRush Ticketsの有無と値段と販売される曜日を教えてもらう方がいいかもしれない。
その方が確実だ。
Chicagoの場合、土曜日はRush Ticketsは販売されない。その以外の曜日は販売している!
☆★☆★
CHICAGOは初演から既に時間が経っているので、超大人気ではないから、
朝早くから並ばなくてもいいだろうという話を友達から聞いていたが、私は詳細を事前に劇場に出向いて係員に聞いた。
係員は朝の9時15分に来て並べば大丈夫だろうと言われ、当日の朝9時20分に劇場前に行った。
既に男性が1人並んでいた。
私は2番目!
友達と係員の言う通りだった。
これならチケットをゲットできるだろうと確信した通り、税金他込みで
1枚36ドル50セントでオーケストラの席をゲットできた!
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バブリー・チャイナくんと観劇するため、私は事前に調査!
そして朝早起きして劇場に出向き、チケットをゲットした!!
この行動力は、言うまでもない。
彼が好きだからだ。
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Chicagoは49丁目とブロードウェイにある劇場で上演中だ!
夜7時半に劇場の近くで待ち合わせる。
久しぶりに会うバブリー・チャイナくん!
痩せている。
ちょっと大人になった。
襟が毛皮のコートを着ていて、かわいいぃ〜〜〜!!!
背が高くて、笑顔がかわいいぃ〜♡♥♡
やっぱり、好きぃ〜〜〜♡♥♡♥♡♥と胸がときめく!!
会った途端、彼は話を始める。
止まらない(笑)!!!
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ミュージカルの英語は難しい。
またバブリー・チャイナくんはCHICAGOの映画も観ていないし、またCHICAGOは舞台のセットが変わらないし、
衣装も囚人服など着ていないので見た目からストーリーが分かり難い。
バブリー・チャイナくんはうとうとし始めた。
ダンスは素晴らしいし、歌も素晴らしい、女優さんは綺麗だが、ストーリーについていけないから
退屈なのだろう。
私は腕を触って起こした!!
2年前、同郷の人民女子がCHICAGOを観たいと言ったが、チケットが高額で諦めた。
彼女は観劇して他の友達とタイムズ・スクエアをぶらぶらして待っていた。
でも、今回、観る事ができて嬉しい。わざわざチケット取ってくれてありがとう、とバブリー・チャイナくんから
初めて「ありがとう」と言われた。
人民は大和民族と違って「ありがとう」をあまり言わない。
貴重な「ありがとう」だと思った。
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観劇後、イースト・ビレッジまで歩きたいという彼の要望に49丁目から歩く。
歩きながら、中国語の特訓だった!!
中国語のクラスで私は「是」の発音ができず、会話で「是」の発音になると、
老師もクラスメイトも全員私の方を注目するという恥ずかしい状況であり、
それを話すとバブリー・チャイナくんの特訓が始まった。
「四是四」と「十是十」の発音を特訓!
中国語の言葉遊びだそうだ。
「sì shì sì」(四声+四声+四声)「shí shì shí」(二声+四声+二声)
私の出来が悪く、厳しい特訓で涙が出そうになった(笑)
容赦ない!
人民は怖い!?
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途中、マジソン・スクエア・パークに寄り、アートの展示に2人で感動する。
この状況って、「友達と会うというよりデート」と一人で興奮するが、
バブリー・チャイナくんのセクシャリティーを考えてしまった。
真相を確かめなければと思う。
どんなタイミングで聞こうか・・・。
人が走っているように見えるライトなのであ〜る!斬新なアイディアに驚くともに感動した!
JIM CAMPBELL: SCATTERED LIGHT。来年の2月まで展示されている。必見である!夜にどうぞ!
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イースト・ビレッジのある日本食レストランに遅い夕食を食べに行く。
ジャッキーや他のゲイ友も時々行っているので私の名前も顔も知られている。
お店の女子に「うわぁ〜〜〜〜〜〜!!いつも男の人達と一緒だけど、
今夜はさらに超ぉ〜〜〜若い人と一緒ですね〜」と驚かれる。
男の人達とはもちろんゲイガイズだ!!!
「授業参観後の母と息子かな?」と聞いてみる。
一応、受けを狙っての問いだったが、「顔は似てないから親子じゃないですよ〜」と言われ、ちょっとはほっとするが、
年齢差四捨五入して20歳!!それも女が年上の場合は奇妙に映るのだろうな。
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バブリー・チャイナくんが私のアパートに来た。
大陸で流行っている音楽の話などをしていると、バブリー・チャイナくんが「シャワー浴びないの?」と聞いてきた。
「それってシャワーを浴びて欲しいってこと?」と質問に質問で返した。
「うん。ボクもシャワー浴びるから」
「分かった!もちろん別々にね〜」
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私が先に済ませて、先にベッドに入っていた。
そしてバブリー・チャイナくんがバスルームから戻って来た。
コンフォート(掛け布団)をめくり、私の隣に滑り込んで来た。
バブリー・チャイナくんは、なんと私を抱きしめた!!
ああああああぁぁぁぁ〜〜〜ん!
きゃぁ〜〜〜!!
そんなぁ〜〜〜〜
彼のセクシャリティーを知っているとはいえ、好きな男性に抱きしめられて、幸せな気分にならない女がいるだろうか?
バブリー・チャイナくんから、こうされる日を私は何度も何度も何度も妄想した!!!
彼のクチビルが私のクチビルを覆い、人民の彼の舌が私の口の中に・・・。
初めて会った時もキスはしているが、酔っていたのでほとんど記憶にない!
記憶のあるキス!
バブリー・チャイナくんの舌はフカヒレの如くおいしい!!
バブリー・チャイナくんは起き上がり、ベットの横のランプの電気を消した。
いやぁ〜!電気を消すっていうことは、もしかして???
私としては消さなくてもじっくりアナタのを間近で見させてくださいの心境だったが(笑)!!!
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その夜・・・、
私は、とうとう、13億の民のひとりと結ばれた・・・
アナタが私の中に入ってきた瞬間、喜びと快楽が子宮を直撃し、全身に伝導し、涙が溢れた・・・
何度も何度もこの瞬間を夢見ていた。
3月からアナタに出会ってから。
北京でもアナタと結ばれることばかり考えていた。
アナタが人民女子とメイクアウトした時はどんなに辛かったか。
連絡が途絶えた2ヶ月どんなに苦しかったことか。
しかし、この瞬間、アナタと結ばれた今、この瞬間、全ての辛いことや苦しい思いが昇華され、愛おしさに変わった。
赤子のように激しくチクビをむさぼるアナタ!
荒い息づかい!
私の上で激しく動く。
そんなに動いたら、感じ過ぎて失神してしまうぅ〜〜
「ああ〜〜〜ん!バブリー・チャイナくん」
込み上げる快楽に堪えることができず、私はバブリー・チャイナくんの二の腕を掴み、
彼は私の声を消すように私のクチビルを塞ぐ・・・
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ということは一切なかった!!
セックスはしなかった・・・
というのは真実ではない。
「できない!」というのが本当だ。
お互い無理だと思う。
今後もない!
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翌日、バブリー・チャイナくんとチャイナタウンに行く。
些細なことで口喧嘩になった。
いつもならバブリー・チャイナくんが私の言う事を聞いていたが、初めての反論だ!!
私も負けない。
この状況に「これってカップル!?!?!?!?」と思った。
友達だったら、「へ〜」で終わることなのに口喧嘩になったからだ。
悲しいやら嬉しいやらやっぱり悲しい〜の複雑な心境だった。
仲良く一緒に同じベッドで睡眠を取ったから親しみが湧いたのだろう。
私は勇気を出して彼のセクシャリティーを前夜、確認していた。
やっぱり・・・
そうなんだ・・・
ふ〜ん(納得)
はぁ〜(ため息)
でも、一方で超年上の私に惹かれる己がいるという。
この点については、本当かどうかは非常に怪しいと思っている。口ではなんとでも言える。
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対象になる年齢の幅が広い!!
素晴らしい!
人類愛か?
そんな冗談は言ってはいられない。
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バブリー・チャイナくんはゲイだ。
昨晩、それを初めて私の前で認めた。
それもかなり一般的ではないゲイだ。
女性と性的交渉を持ったことがあるというが、女子とのセックスで身も心も幸せだったとは思えない。
つまり、軍隊や刑務所や昔の禅寺のように女子がいない状況下で、女子の代わりの男子のような存在が
彼にとっての女子なのだ。
もやもやしている女子がバブリー・チャイナくんを積極的に誘ってくるので(北京での人民女子)、
簡単に手に入る性の相手ということなのだと思う。
彼の性指向の相手とは簡単には性的交渉は難しい。
バブリー・チャイナくんが思いっきり自分の性欲をエンジョイできる相手は残念ながら
同じレベルでは性欲を満喫できる相手ではない・・・。
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恋愛の悩みが、大多数であるストレートでそれも同世代人を好きになった場合、
堂々と公に相談できるが、そうでない場合はひたすら隠して自分ひとりで悩むしかない。
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私はようやく彼への想いに折り合いをつけることができた。
彼といると大学時代付き合っていたボーイフレンドだと思っていた男子を思い出す。
セックスするまでに1年も掛かり、それもたった1回だけだった。
当時は比較する経験がなかったから分からなかったが、ストレートでは有り得ない性行動だったと
今なら分かる。
ある意味、クローゼットのゲイに私はモテるのだろうか(笑)???
これまでは脳内のケミカル、アドレナリンの分泌過多による「病」だったのだ(笑)。
それにしても一般的でない指向を持つ人と出会った!!
しかも好きになって始終、彼のことを思っていた。
これも私の運命なのだと思った。
バブリー・チャイナくんと地下鉄の駅でハグをして別れた。
今度、いつ会うかは分からない。
会うかもしれないし、二度と会わないかもしれない。
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今度はどんな一般的ではない指向を持つ人に恋に落ちるのか、我ながら楽しみであ〜る!
ぐっははははははは〜!
(今日も豪快に笑ってみた!)
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次回はなんと1,000回であ〜る!
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割安のチケットで観賞できる!ニューヨークのブロードウェイ!
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思わせぶりなタイトルでごめんなさい!