講談社パブリからDeeeeep!New York!のケータイ版が発売されました!
発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!
女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!
*auのケータイサイトで購入できます!
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コンピュータの画面のルームメイト氏の写真も外し、狆のチューリップちゃんを抱いている私の大好きな写真を机の中にしまい、ケータイの待ち受け画面もルームメイト氏の写真からKENの写真に変えた。
ルームメイトと出会ったことは私の人生でなかったことにして、LAではジャスティンと他のかわいいUCLAのロースクールの大学院生に会って楽しかったことだけを考え、ルームメイト氏は私の記憶から完全に抹消!
掛かって来ない電話を待つより、忘れて寝る方が精神的も肉体的にもいいのだ。
・・・と布団の中に入るが、なかなか寝付けない。
忘れようと努力すればするほど、ルームメイト氏の顔が浮かぶ。
私の名前を呼ぶ声も聞こえる。
彼がはいていたコンバースのスニーカーもまぶたの裏に浮かぶ。
LAのゲイバーHEREで、ルームメイト氏がその日に知り合ったゲイマンとディーープ・キスをしているのを
「嗚呼!綺麗!」と私はうっとりしながら見ていた光景も登場する。
ルームメイト氏が誰かとキスしているのをまた見たいなぁ〜、とあらぬ方向に考えがいき、
今度、ルームメイト氏がセックスしているのも見たいな〜、やられている方がいいかなぁ〜と
更に妙な妄想の方向に行ってしまう・・・。
が、しかし、「さみしいのぉ〜。抱き締めて〜」とジャスティンと一緒にベットに横になっている私に言いに来て、
180cm以上もあるルームメイト氏を豆炭のような私が後ろから抱き締めながら眠りについたことを思い出して、
もう一度、彼を抱き締めて眠りたいと思うが、もうその願いは叶わないのだろうと涙を流していると、ケータイが鳴る。
午前2時。
ルームメイト氏からのテキストメッセージだった。
連絡を取らなくてごめんなさい!と謝るものだった。
新しいお家のことに気が取られているからと理由も書かれていた。
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このテキスト一通で、真夜中なのに私の脳は常夏のハワイになった。
快晴!暗雲はどこかに行き、頭の中にブルースカイが広がる。
気にかけてくれていることが嬉しかったのだ。
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ところで、英語はまだまだ理解に苦しむ未知の言葉である。
そこで、本当にバイリンガルの友達にルームメイト氏からのテキストの分析をお願いする。
I have been consumed with condo & house.
I was really touched that u sent me a generous gift.
上記の文章は、ルームメイト氏が送ってきたテキストの一部だが、
私が知りたいのは「程度」である。
つまり、consumed withとは、どれくらい熱中しているものなのか?
そして、touchedも、どれくらい感動しているのだろうか?
友達の分析によると、consumed withは天才画家が寝食を忘れて、まるで取り憑かれて絵を描くぐらいだそうで、
他も見えないくらい心底熱中しているということだ。
touchedは、感動でも涙が出そうなくらいジーンと胸を打つ感動らしい。
友達はおまけに、a generous giftについても言及してくれて、ドナルド・トランプにプライベートジェット機を
プレゼントされたら、まさにa generous giftだそうで、お金がかかった、奮発した贈り物という意味らしい。
ルームメイト氏は、寝食も忘れるくらい新しいお家のことに忙殺されているが、私の贈り物(=プライベートジェット機と同等(笑))にはジーンと感動したということが分かって、私もルームメイト氏が落ち着くまでは、あたふたしないでおこうと思った。
きっと落ち着いたら、いつもの彼に戻るであろう。
友達の説明で、さらに彼の詳細な状況が分かり、気分は落ち着いた。
それにしてもバイリンガルの友達の分析がとても面白い。
辞書には決して載っていない「程度」が分かる説明に脱帽した次第だ。
ゲイを好きになるのも大変だが、楽しいし、同じく外国語で恋愛も大変だが、楽しい。