13

一夫多妻制の家族から学んだ女の幸せ。

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引き続き、一夫多妻制を実践しているブラウン家の話。

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ブラウン家は一夫多妻制!

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ブラウン家のお金はどうしているのだろう?と経済事情が気になる。

夫のコビーさんと二番目の妻ジャネルさんが、この家庭にお金を運んで来る二本の大黒柱。
コビーさんは会社勤めのサラリーマン。
一番目の妻も会社勤めをしている。

二番目の妻、ジャネルさんは会社を経営する社長。
家事は得意ではなく、外で働いている方が好きだと公言。

3番目の妻クリスティンさんは、家事が大好きで、ジャネルさんの子供の世話や家事もしている。
クリスティンさんは臨月間近な妊婦だった。

ジャネルさんは皆で助け合うことができるので、家庭のことを気にせずに働けるから、一夫多妻制はいいと言っている。

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4人目の妻との結婚式のエピソードもあった。

3人の妻と花嫁4人で、みんなでうきうき、花嫁のウェディング・ドレスと自分たちが結婚式のために着る
おしゃれドレスを選びに行っていた。
3人のSister Wivesが「同じ仲間」であることを示す指輪を4番目の妻になるロビンさんのために購入。
結婚指輪の他に「姉妹妻」の指輪をはめる儀式もあり、嫉妬を越えてつながろうとする女達の決意のようだった。

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アメリカでは一夫一妻制。
一夫多妻は認めていない。
法律的に正式な妻は、一番目の妻メリさんだけ。
他の3人は「精神的な繋がり」で結ばれている。

テレビに出演したことで警察に思いっきり目に留まってしまった。
モルモン教の本拠地であるユタ州は「一夫多妻制を禁止している」法律がある。

ブラウン一家が住むのはユタ州。
法律違反ということで警察の捜査が入ることになり、「一夫多妻制が犯罪ではない」ネバダ州に引っ越しをした。

これでシーズン1が終了。

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ところで、子供達は「普通の学校」と「一夫多妻制の家族のための学校」のいずれかに通っている。
地域的に一夫多妻制の家族が多いので、好奇な目にさらされることは少ないと思う。

夫コビーさんは、polygamist(ポリガミスト・一夫多妻者)であることを会社で隠してはいない。

しかし、妻3人と花嫁4人で披露宴のお花を予約しに行った花屋さんで「みなさん、どういう関係なんですか?」
と質問された時は、「姉妹です」と言っていた。

「一夫多妻制の家族だと言うと驚かれることが多いから敢えて言わないの」
と妻の一人が言っていたのが印象的だった。

世間と自分たちの「違い」に気を使っているのが伺えた。

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さて、Sister Wivesシーズン1を鑑賞後、
女の幸せとは何かについて考えさせられた。

安全なところで、自分の子を産み、育てること・・・それが女の幸せに違いない!!

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一番目の妻は娘1人しか授からなかったことを非常に悲しみ、たくさんの子供が欲しかったと発言し、
二番目の妻も三番目の妻もそれぞれ6人の子供を産んでいる。

一人の夫と複数の姉妹妻という男性の愛を独占できない状況であったとしても、
そこが我が子を産み育てられる安全なところであったのなら、男性から注がれる愛よりももっともっともっと大切だと思う選択もあるのだ。

しかし、人は他の生き物と違って、生殖能力が終えた期間の寿命が長く、子孫を残したら使命を果たし死ぬという簡単な
状況にならない。
他にたくさんの楽しみ、エンターティメントが必要なのだ。
そこが辛いところでもあり、人として生まれてきた醍醐味なのだろう。

私は残念ながら女の幸せ(安全なところで、自分の子を産み、育てること)を享受・経験することはできなかったが、
現在はその事実を受け入れることがようやくできるようになった。

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4

愛の力は絶大だ!!

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今年は風邪を引かないなぁと思っていた矢先、風邪を引いて二日間寝込んでしまった!!
通常の風邪だと完全に治るまでに1週間程かかるのだが、
すっかり元気になり、寝込んだことが嘘のようであ〜る!

寒くなってきておりますので皆様もお風邪には気を付けてください!!

ちなみに、服用したのは医師であるカールくん、おすすめの風邪薬Alka-Seltzer!
これが効いた!!
水にタブレットを入れるとシュワシュワ〜と泡が出てセルツァー(炭酸水)になり非常に飲みやすい!!

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ところで、カールくんといえば、つい先日カミングアウトしたのである!
He came out of the closet!!!

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カミングアウトとは・・・ゲイであることを告白することである。

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カミングアウトする直前に「この文面で弟に送る!でも、怖くて送信ボタンが押せない!!助けて!!」
とメールの画面を送ってきた。

「がんばって!!!家族も私もみんなカールくんのことLOVEだから!応援しているよ」とエールを送った。

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カールくんから数時間後、連絡が来た。

弟氏の反応は「うそ〜!そうだったの?」
と絶対に驚かれるに違いないと思っていたカールくん。

が、「ずっと分かっていたよ!カミングアウトに、なんでそんなに時間が掛かるのかと思っていた」と、
すんなり受け入れてくれたとのこと。

「なんだぁ〜、知っていたのかぁ〜」
拍子抜けだったようだ。

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カールくん!!カムアウト!おめでとう!!!
ゲイ友の間で話題だったのは言うまでもない。

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ところで、なぜカールくんがカミングアウトをしたのか?

それは生涯を共にしたい男性が出現したからである。

彼は「カリフォルニアに行くのを分かっていて付き合うのは嫌だ」とカールくんをふったのだが、
別れても惹かれ合う2人はよりを戻して、現在はニューヨークとカリフォルニアの遠距離で
愛を紡いでいる。

ブランドンくん(カールくんの恋人・婚約はまだなので未来の婚約者&夫)はカールくんに会いに
月に1〜2回はカリフォルニアに行っている。

そしてブランドンくんは、今回のカミングアウトに涙を流して喜んだらしい。

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カールくんがブランドンくんと出会った頃、よく言っていた。
「キスをすれば相性が分かるんだよ!キスは全てを語る!!
話が合って一緒にいて楽しくて最高の相手なのにキスは生ゴミの腐ったような味で絶対無理っていう人もいるんだけど、
ブランドンとのキスはこれまでのキスの中でも最高で、何時間でもできる!」

その最高のキスの相手は人生のパートナーだったのだ!
生涯の伴侶に出会ったカールくん、おめでとう!!

※FYI: 女子も、自分にない遺伝子を持っている男性とのキスはサイコー!ステキ!となるようである
(拙ブログにコメントをくださるUIさんが教えてくださった。科学的にも証明されている)。

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これまで絶対家族にはカミングアウトはしないと言っていたカールくんだったが、愛の力は絶大だ!!
近い将来、家族の一員になる、愛する人を紹介したい、この思いが彼を動かせた。

次は両親へカミングアウト。

ご両親はアメリカに住んでいるとはいえ、ファースト・ジェネレーションの移民である。
西洋と違って長男に期待するアジア文化である。
ゲイに対しての知識と理解はあるのか。
いろいろ考え、私も緊張して胃が痛くなった。

しかし、親はどんな子供でも受け入れて愛する。
私は親になったことはないが、自分の親でそう思う。
こんな出来損ないな子供(中年ではあるが)でも無償の愛を注ぐ。
子供の幸せを願わない親はいない、と思う。

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ニューヨークでは6月に同性婚が合法になったが、カリフォルニア州は合法になって非合法になった経緯がある。
ということはカールくんが結婚式をするのはニューヨークかなぁ〜とワクワクしている私であ〜る!!

***


カールくん、コーヒーありがとう!!


カールくん、カレーありがとう!!

2

ずっとずっとずっと愛している!

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Vくんのガールフレンド、トレシアのWAKEにニューヨークの隣の州、ニュージャージーまで行った。

WAKEとは日本ではお通夜にあたる儀式らしく、
埋葬の前日に集まり、亡くなった方の思い出を語り、遺体にも対面する。
一軒家のような葬儀場(Funeral Home)で行われた。

***

Vくんが自ら編集したガールフレンドのビデオがリビングルームのようなスペースで流れていた。
生まれたばかりの赤ちゃんの頃から、子供時代、大学時代、そして2人のLOVE LOVE時代、そして亡くなる二日前に2人で一緒に行ったヤンキースタジアムでの写真、そしてVくん監督映画でカメラテストとしてトレシアがインタビューされているシーンも収録されていて彼女の話す声がスピーカーに流れると胸が締め付けられ、会場からはすすり泣く声が聞こえた。

その奥の部屋には遺体が安置されていた。
部屋に入りきれないほど人々が集まり、
最初はトレシアのお母さん、小学生の頃からの大親友(彼がゲイなのでその関係で彼女にはゲイの友達が多い)、そしてボーイフレンドのVくんがトレシアの思い出を語った。

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お母さんはトレシアがどんなに面白くおちゃめな女の子だったかをユーモアたっぷりで語り、
みんなの笑いを誘っていた。
お葬式ではなく結婚式での母親のスピーチのようだった。

お通夜で笑い!?
という日本では有り得ない状況に私は一瞬戸惑ったが、お母さんもユーモアを交えて娘のことを語っていないと精神の均衡を保っていられないかもしれないと思った。
涙を見せずに気丈に振る舞い笑顔を見せるお母さんの姿を見て悲しくなる。

大親友のゲイさんとは昨年末の映画の撮影で会ったことがある。
トレシアととっても仲が良いんだなぁ〜というのがすぐに分かった。
動物が大好きでベジタリアンでたくさんのベジタリアンの料理を作ってくれたトレシアの思い出を語った。

そして最後はボーイフレンドのVくん。
トレシアにラブレターを書いたと言ってそれを読んだ。
号泣して言葉にならなかった。
「ずっとずっとずっと愛しているよ」と泣きながら必死に声に出したVくん。
その姿にみんな涙した。

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棺桶は洋画に登場する黒いもので上半身の部分が開閉できるようになっている。
WAKEでは閉じる場合と開く場合があるらしい。
会場に入る前に知人からopen casket(オープン・カスケット)になっていて、つまり棺桶が開いていて、
生前のトレシアとは違っている・・・と聞いていて、トレシアには申し訳ないと思ったが、死体を見るのは正直な気持ちとても怖かった。

***

アメリカでは葬儀場(Funeral Home)にて遺体に血を抜いて防腐剤を入れて腐敗を防ぎ、
損傷が激しい場合は修復して、生前に近い姿にする。
またキリスト教では復活を信じているので、火葬にはぜず、土葬にするので、
宗教的なことからも修復という技術が発達したのだと思う。

アメリカのドラマにSIX FEET UNDERというのがある。
葬儀場(Funeral Home)を経営する家族の話だ。
シリアスなドラマではなく「死」をテーマにした面白いドラマである。
墓穴は6フィート(約180cm)掘るからタイトルが付けられた。
修復の話や血を抜く話が毎回出て来る。

***

眠るトレシアは生前の面影とは少しは違っていた。
違うと感じるのは、生きてないからで、生物としての息吹が感じられないからだ。
顔にはどこにも損傷がなく、列車の事故で亡くなった場合、バラバラでそれはそれは無惨な姿というのを
噂で耳にするが、そういうことは外見からは一切分からない。
弾力が失われ、人なんだけど人でないような、人なんだけど「物」になってしまったような不思議な気持ちに捕われた。

なぜ深夜、線路にいたのか?それはドラッグのせいなのか?それとも覚悟の死だったのか?

それは警察にも家族にも友達にも恋人にも分からないままだという。

***

Vくんと一緒にトレシアの前にひざまずく。
膝を載せる専用の台がある。
「トレシア、メグミが来てくれたよ」と息をしていない静かなトレシアに声を掛ける。
一緒にお祈りをする。
私もVくんも大声を出して泣いた。

25歳とはあまりにも若い死だ。残念でたまらない。

これからVくんと結婚して子供も授かっただろう。
トレシアが手伝った映画も完成して一緒に観る事ができて、
もしかしてその映画でVくんが商業的な映画監督になることができたかもしれないのに・・・。

出掛ける時、「行って来ます!」と家族や恋人に声を掛ける。それが、家族や恋人と会えるのが最後だなんて誰も思わない。家に帰って来て会えるのが日常で当然だから。出掛ける時に挨拶したのが生きているトレシアと会った最後だった。

Vくんにとっては辛い日々だろう。
愛するトレシアがいない世界をどう生きるか。
お酒とドラッグという破滅の方向には行かないで、
どうにか乗り越えてたくさんいい作品を撮って欲しいと思う。
私でできることがあるなら手伝うから。

トレシアの御霊が安らぎますように・・・。

***

愛する者の死
家族の死

直面しなくていいのなら避けたい。
親が亡くなったと知らせが日本から来たら、責任放棄でサハラ砂漠に逃げるとか、とにかく日本から遥か遠くに逃げ現実逃避をするとか、極端に言えば先に逝ってしまいたいが、それだけは絶対できない。
残された子供としての責任を果たさなければならない。

死は辛い・・・

涙・・・

10

結婚しまぁ〜す!・・・・・・・・・・・・・・となるのだろうか?

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昨夜はお誕生日飲み会をセラピーでした。
世間では誕生日といえば、1 家族が祝ってくれる、2 恋人が祝ってくれる
以上2つが定番であるが、孤独ニューヨーク生活者、菊楽恵には1も2もない(酷暑だが北風が吹く!ひゅーーー)。
ひとりきっりで誕生日を過ごすのだけは避けたい!!
どうしても避けたい!
ゲイ・ボーイフレンドであるカールくんはカリフォルニアに所用がありいない。
ひとりぼっちになってしまう可能性が高い!
ヤバイ!
だから、あまり仲良くもないゲイ友にもテキストを送り、
セラピーに来てぇ〜一緒に飲んでとお願いをした!!

招待テキストの内容:

みなさん!

私の誕生日がやって来ます!
シャネルのバッグはいりません!
隣に座って一緒に祝ってくれるボーイフレンドもいりません!
でもひとつだけ欲しいのがあります!
一緒に祝ってくれる「友」です!
一緒に孤独な私と飲んで〜〜

メグミ

***

たまたまスロバキア人のルームメイト氏の元彼がロサンジェルスから来ていて彼も参加してくれた。
新バブリー・チャイナくんは期待を裏切らないバブリー度で来てくれた。
グッチの大きいバッグとグッチの靴で登場!
薔薇をプレゼントしてくれた。
生まれて初めて薔薇を女性に贈ったという。
私が新バブリー・チャイナくんの初めての女でぇ〜す♥♥♥(アホか)

うふふふ〜〜〜!!

カケル青年、ダイスケくん、ヨーハン、チャーリー、ジャッキー、ジョニーというブログによく登場するゲイ友の他にも
ゲイ友が来てくれて、総勢15名!!

プレゼントもたくさんいただき、飲み物もご馳走していただき、恐縮するとともに感謝であ〜る!
ひとりぼっちで誕生日をアパートで過ごすというかなり悲惨な最悪の状態を回避できることができたのも
ゲイ友もおかげだ。
ありがとう!

ゲイ友ばかりではない。
拙ブログ唯一のストレート男児読者であろうエリート駐在員、世之介さんも来てくれた。
世之介さん曰く「男の子達に囲まれ、メグミさん、ハーレム状態ですね〜〜〜」

うふふふ〜〜!

世之介さんの言葉でメグミ・キャッスルの基礎は固まりつつあるのを実感した。

あっ・・・
キャッスル(城)とスケールの小さいことを言わずに、「メグミ・ゲイの万里の長城」を目指すことにした!
新しい歳になったのである!
目標を大きくしてみた!
ちなみに、万里の長城は英語でGREAT WALLというのであ〜る!
オリジナルはロマンチックなのに、英訳はかなりあっさりしている(笑)。


人民のおじさんがピンクのシャツを着用している!ところで、このように、おじさん腹出しファッションは北京では流行のよう(!?)で至る所で見られた。

***

ところで、母にはカールくんのことをいつも報告している。

韓国系のアメリカ人で医師という職業についても言っている。

カールくんと夕飯食べた。
カールくんちに泊まった。
カールくんと映画を観た。
カールくんとバーに行った。

しかし、カールくんがゲイであることは言っていない。
母が、「そんなにしゅっちゅういるということは彼氏なの?」とある時、質問して来た。
私は「ううん、単なる友達だよ」と言ったが、いつも特定の男性と一緒にいるが恋人ではなく単なる男友達というのは
一般常識から考えて有り得ない状況なんだろうな。
それならば、真実を言った方がいいのではないかと思い、
「彼は同性愛者なんだよ。男性しか愛せない」と言った。
「三島由紀夫な人なんだね」と母。

***

家族にも職場にも秘密にしていることを母に言った。
カールくんの家族は彼が結婚する日を楽しみにしているが、失望させるので言えないということ、
そして、カールくんがカミングアウトする時は
両親が亡くなった後、お墓の前でするということも伝えた。
我が母は、「三島由紀夫も子供を作ったんだから、結婚できないことはないんでしょう?」と私に聞く。
「まーね、女性とは絶対無理らしいし、結婚もしたくないらしいよ」と答える。

すると我が母は、
「セックス嫌いなんだし(私が)、仲が良いんだったら、結婚すれば〜。生活は安定しているだろうし、
いいんじゃないの。子供もひとりぐらいは人工授精でね」。

いきなり我が母が結婚に賛成!
カールくんからはプロポーズも何もされていないのだが(笑)。
私からそれこそ「結婚してあげてもよろしくってよ!!!」と言ってみる!?
もし決まったら、カールくんのご両親が日本の我が実家に挨拶に来たりするの???
指輪をもらったり、結婚式したりするの〜???
アレコレ考えてしまった。

***

新しい歳になり(いくつになったのかは聞かないで欲しい。心はFOREVER 21!永遠の21歳のままなのだから(笑)、老いを意識しないといえば嘘になる。
だから、カールくんとの結婚も考えなくはないが、ストレート男性との恋愛を諦めることはできない!!!!
のが正直な気持ち・・・
しかし、もう若くはないのだから、そろそろ考える時か?

8

蝶々の刺青

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今朝、ケータイ電話をチェックするとメッセージが入っていた。
キッチンが水漏れしていて修理して欲しいと大家さんに言ったのできっとそのことだ!
あーー、面倒くせーーーと思ってメッセージを聞く。

大家さんからではなかった。

アメリカ人の友達で映画監督を志し、商業的には成功はしていないが、コンスタントに作品を撮影している
Vくんからで、それも泣きながら「とっても悲しいことがあったんだ・・・。悲しくて・・・。メッセージを聞いたら折り返し電話をして欲しい・・・」とメッセージが残されていた。

Vくんが泣くほどまでに悲しいこと・・・
撮影した16フィルムが焼けたとか、きっと映画製作に関わることに違いないと思った。

***

Vくんが現在製作&監督している映画に出せてもらった。
台詞があり、「日本人Faghag・おこげカメラマン」という役だった(笑)
現在の著者近影の写真はその映画の衣装であ〜る!

役というよりは、演じる必要もなく、私そのまんまでいいからというのが監督Vくんからの指示だった(笑)。
撮影は昨年12月から始まり、現在も進行中である。
自主制作で、16ミリフィルムは高額なので、働いてお金を捻出して、フィルムを買って撮影をして現像している。
クレイジーな内容で、時間は掛かるが完成が楽しみだ。

***

そういう経済的に大変な状況で、苦労して撮影した血と汗と努力の結晶であるフィルムが焼けて
喪失・・・
できれば考えたくない・・・ことである。

***

どう励まそうかと考える。

励まさないで話を聞いてあげよう!それも心のセラピーになる。
私はミッドタウンにいて、歩きながら、Vくんに電話を掛けた。

呼び出し音が3つでVくんが出た。

泣いている。
激しく泣いている。

「ボクのガールフレンドが死んじゃったんだよ〜」

***

Vくんのガールフレンド、トレシアさん。
25歳。
お母さんが日系のアメリカ人でお父さんが白人で、かわいい女性だった。
アメリカ人には珍しく、とってもシャイで、日本人の気質を受け継いだのだろうと思った。
お母さんと何度か来日もしている。

Vくんも体中に刺青があるが、トレシアさんも体中に刺青を入れていた。
ジャスティンも体中刺青男だ。
心理学的な解説を探せば全身刺青の人について探すことができるかもしれないが、
アメリカでは普通の人が普通に刺青を入れている。

トレシアさんはVくんの映画の撮影を手伝っていて、車の運転から機材運びまで何でもしていた。
まさに内助の功である。

そして、トレシアさんにはゲイ友が多く、Vさんはガールフレンドとゲイ友と3人で家で映画を観たとかよく
彼女とゲイ友について教えてくれた。

Vくんの映画にガールフレンドのゲイ友も出演していて、Vくんから私に映画に出てとお願いをされた時に
演技の勉強もしていないし、不細工だし、出演するのはちょっとぉ〜と断ったのである。
「ゲイメンも出るよ〜!現場にはゲイメンもいるよ〜」と言って私を説得!
ゲイメンに釣られたのは言うまでもないのだが(汗)

撮影現場では3人のゲイガイズがいて、トレシアさんととても仲が良く、
ここにカールくんがいたら私だって〜と燃やした対抗心は今でも生々しく(笑)覚えている(笑)。

***

実は、FAGHAG・おこげ・「ゲイメン大好きな女性」・「ゲイメンとつるむ女性」についてショート・ドキュメンタリーを
撮影しようとずっと考えていて、トレシアさんとトレシアさんのゲイ友たちにインタビューしようとお願いしたところ快諾してくれた・・・

***

5月末。
撮影で取り残した分があるからと言われて、ニュージャージーに出掛けた。
そしてVくんとトレシアさんが住み始めたばかりという新居に案内され、
そこでトレシアさんがメイクアップをしてくれて、衣装に着替えた。

彼女のゲイ友で以前の撮影では会ったことがないスコットが同じシーンがあるということで来た。
スコットはマンハッタンのゲイクラブには行かない・・・とかそんな話をした。
白人の背の高いかわいい青年だった。

2人の同棲生活のアパートにはたくさんの額に入ったホラー映画のポスターが飾られていて、
見ているだけでゾクゾクして怖かった・・・

***

先週の週末、Vくんはペンシルヴァニア州にミュージック・ビデオの撮影があるから出掛けた。
彼が留守の日曜日、トレシアさんのゲイ友スコットがトレシアさんを訪れ、2人でドラッグをしたらしい。
いい気分になった2人は夜中、外をふらふら歩き回った。
なぜか線路に行き、列車に2人ともはねられた。

遺体は損傷が激しく、警察から「トレシアさんには蝶々の刺青がありますか?」とVくんは聞かれ、
「イエス」と答えた。

***

「トレシアはメグミのこと、すげーー、おもしろいって言っていた。だから知らせなきゃって思った」
Vくんは電話の向こうで泣き崩れ、私は観光客やスーツ姿のビジネスマンが行き交うミッドタウンのストリート
を歩いていたが、声を出して泣いた。

トレシアさん、25歳。
ゲイ友スコット、25歳。

若過ぎる死である。
ご冥福を祈ります・・・

***


映画のギャラとしてトレシアがご馳走してくれたアイスクリーム・サンディー!!!甘くって盛りつけいい加減でアメリカの味だった(涙)

10

だめんずばかり選ぶのは女ばかりではない、そんなゲイもいる。

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ルームメイト氏宅には3人のハウスメイトが住んでいる。
ルームメイト氏はその中のひとりジェイソンのことを非常に気に入っていて、それは付き合いたいとか
そういうことではなく、明るい性格で場を盛り上げるのも得意な青年なので、
一緒にいて楽しいので好きということだったのだが、
ジャスティンが引っ越した後に入ったクリスという役者の青年とジェイソンが夜な夜なベットを共にするようになり、
2人は恋に落ちたとか、そういうことを一切口に出さないが、夜になるとジェイソンの部屋は空っぽでクリスの部屋は
ドアが閉められ2人が一緒の部屋にいることは明らかだった。

ルームメイト氏は疎外感から苦しむようになった。

自分の家なのにハウスメイト2人が夜な夜なセックスをしているが、自分は恋人もいず、太って髪の毛も薄くなり
醜くなる一方で、お気に入りのジェイソンはルームメイト氏と一緒にゲイバーに行かなくなり、
自分のプールでジェイソンとクリスはいちゃいちゃ泳いでいる。

お気に入りのジェイソンを盗ったクリスが憎い。
早く家から追い出したい。
ルームメイト氏はクリスを追い出す作戦に出た。
ジャスティンが結局出て行ったようにルームメイト氏はいろいろ難くせをつけてクリスに引っ越すを促すように仕向けた。

最近、ルームメイト氏に忠実な恋人ができた。
フランス人の青年、セバスチャンだ。
現在、キッチンのリノベート中なのだが、その手伝いも率先してやってくれる。
仕事から疲れて帰ってきたルームメイト氏のために夕飯を作って待ってくれている、まるで妻のような存在。
しかもボトムなフランス人である。

セバスチャンは仕事をしていない。
だから、料理をしたり家の用事をする時間があるのだ。
クリスは追い出され、ルームメイト氏の恋人セバスチャンが引っ越して来る。
ルームメイト氏は恋人との同棲生活が始まる。
それは彼の憧れであり、夢であった。

去年の今ごろ、彼は付き合っている男性がいた。
結局、2月に振られた。
その男性は30代前半なのに母親と住む、自分の靴代さえ出せないくらい稼ぎの悪いゲイだった。
そんな男にルームメイト氏は振られたのである。
「ルームメイト氏の想いの方が強いので重荷だ」という私からしたら許せない理由でた。
とんでもない。

***

現在の恋人は求職中で、それもなかなか仕事が決まらない。
ルーザーの臭いがプンプン漂ってくる。

今までの仕事の内容を聞くと、ユニバーサルスタジオの(アミューズメントパークの方である)
アトラクションのスタッフとか、クリージング(船の方の)のスタッフとかサービス業のアルバイトをしつつ役者を目指しているらしいが、写真を見たかぎり、お仏蘭西人なら、ジャン・レノぐらい個性的であって欲しいが、エキストラだったら使ってもらえるだろうの十人並みの容姿である。

もう1人のハウスメイト、タイラーはまだ家賃を払わず住んでいるし、引っ越してくる恋人も仕事がない。
自分のために働いてくれるからとそんなルーザーばかりを家に住まわせて大丈夫なのだろうかと心配になってくる。

自分を盲目的に愛してくれるからと経済的に自立していない恋人を住まわせて果たしてルームメイト氏の
財政状況は大丈夫なのだろうかと人ごとながら思う。
金の切れ目が縁の切れ目ということわざがある。
セバスチャンの失業状態が続くのであれば、この関係は3ヶ月と保たないであろうと予想する。

それにしても「だめんずばかり選ぶゲイ」それはルームメイト氏。
あ〜あ、心配だ。

精子バンク

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***

今夜、カールくんとメキシコ料理店で食事をした。
カリフォルニア出身の人はメキシコ料理が大好きなようで、ジャスティンも料理するのはメキシコ料理だったし、
ごちそうになったカールくんの手料理もそうだったし、本当に大好きなようである。

カールくんにはジャスティンのこともルームメイト氏のことも詳しく話してなかったので、
今夜こそは言った方がいいかもしれないと思った。
それはやはりルームメイ氏との騒動があったからだと思う。

フローズン・マルガリータを1杯飲む。
冷たくて鼻にキィーンときた。
1杯で私はもういい気分。
アルコールが入ると弁舌が滑らかになる。

ジャスティンと知り合ったきっかけの話をする前に私の「ゲイの歴史」を語った。
ゲイガイズとの関わりだ。
そこまで遡らないと、なぜジャスティンとゲイバーで知り合ったかの説明がし難いからだ。
まさに私のこれまでの人生の歴史とも言える。

***

そして、拙ブログをお読みいただいている方は記憶していると思うが、昨年12月、ジャスティンにLAに会いにいったところ、とってもハンサムなルームメイトがいて、元妻との離婚話にも同情し、ゲイと分かっていてもメイク・ラヴをして完全に恋に落ちてしまった・・・とまぁ一連の話をし、兄の死をきっかけに孤独感に苛み、子供が欲しいと本能が叫び、ルームメイト氏との間に子供を作ろうと決意したが、私の体の状態で体外受精しか方法がなく、専門医まで相談に行ったこと、そして最近、何気にカールくんを精子ドナーにしようかなぁと軽い気持ちで言ったら、ルームメイト氏から怒りのメールが来た話を一挙にした。

カールくんは頷きながら話を聞いてくれていた。

「ごめんね〜、子供のこととか精子提供のこととか、カールくんには一言も言ってなかったんだけど、勝手にそんなことで盛り上がっていたのよ〜」と謝罪する。本人の知らないところで勝手に話が盛り上がっていた。

「子供といえば、ボクも子供が欲しくて医大生の時に、精子バンクに精子を提供しようと応募したんだ。
ゲイだから女性との間に子供ができることは諦めていたんだけど、もしかして誰かがボクの精子を使って妊娠し子供が生まれれば、ボクの子供がこの世に存在するかもと密かな願いを託したんだ。でもゲイだから拒否されちゃった」

「ええええ〜!!そうなの。そうなんだ」

身長は180cm。
痩せていて容姿も良く、顔もかわいい。アイビーリーグの医学部卒という秀才のカールくん。
しかし、「ゲイ」という理由で精子バンクは彼をはねたのだ。

カールくんに聞くとやはり女性にもモテモテだったらしい。
女性が放っておくわけがない。
我が子のDNAに組み込みたいと無意識に思うはずのハイレベルの男性だ。
でも自分を偽って子供のために女性と結婚して、家族を作ろうとは全く考えていないし、
女性とも今まで性交渉は一度も持ったことがないと言っていた。

***

「体外受精って医療費が高いけど、どうするの?」
「それは私の私の少ない蓄えと、親も援助してくれる」
「父親についてご両親は何も言わないの?」
「うん、私が選んで好きなら誰でもいいって言ってくれている。普通の家族を持つことは我が娘には無理なんだと諦めているんだと思う」
「はははは〜」と大笑いするカールくん。

結局、私はカールくんに「精子ドナーになって欲しい」とは言わなかった。
今、決意もしていないのに、お願いするのは軽々しいと思ったからだ。
彼も「精子ドナーになりたい」と言わなかった。

その日は子供のことは笑って話が終わり、ヘルズキッチンのゲイバーに行った。