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1973年のGAY BARにタイムスリップしてしまうミュージカル

おはこんばんちは〜

“The View Upstairs”『ヴュー・アップステアーズ』というOff Broadwayミュージカルを観た。

GAY友のひとりに社会派の弁護士がいる。彼のクライアントはお金持ちではなく庶民。彼が大推薦しているミュージカルだ。
そして、主人公やメインの登場人物がGAY GUYSでお話の舞台がGAR BARということもあって、ニューヨークに戻ったらすぐに観なくてはと思っていた。

日本語が片言しか話せないとずっと勘違いしていた(汗&笑)GAY友タイガくんを誘って一緒に鑑賞する。

無料で配布されるパンフレットのPLAYBILL

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シアターは地下鉄駅Bleecker Street(ブリーカーストリート)のすぐ側にあるCulture ProjectのThe Lynn Redgrave Theater。

ロビーを通って劇場に入るとBARがあった。
開演間近だったのでもう少し早く来て何か飲めば良かったなーと思った私。
しかし、後で判明するのだがBARではなく、このBARがステージだったのだ。
舞台が高い位置にあるのではなく、客席がひな壇状になっている作りだった。

座席がテーブル席というのもあり、GAY BARのお客さんとして鑑賞できるようだ。
その席のチケット代は93ドル。
私たちの席は一番安い席。46.50ドル。
一番後ろだったがステージと客席の距離がとても近いのでオペラグラスは不必要!くっきりはっきり見えた。

開演直前、あるGAY GUYが座席にいる私たちに、
「私ね、このBARでピアノを演奏している人が好きで来てるの。素敵なのよ、彼」とフェミニンに話しかけて来た。

突然で驚いた!
俳優さんのひとりで、これも演出の一環だった。
演技だとは分かっていてもGAY BARのお客さんのノリで普通に話し掛けられたので、びっくりした!!

photo by Kurt Sneddon via http://www.theviewupstairs.com/
観客も「アップステアーズラウンジ」の客になる!

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時は現代、ニューオリンズで事業を始めようと物件を探しているニューヨーク出身のGAY黒人の若者ウェス。
ビルの物件の内部をチェックしていたところ、なんとタイムスリップしてしまった!エイズ危機のずっと前、インターネットもない時代の1973年の6月に!!
その物件は当時、”Upstairs Lounge”「アップステアーズラウンジ」というGAY BARだった!!

オフィシャルサイトはこちら〜

ロサンゼルスで創立された全米で最初のGAY教会のニューオリンズ支部が”Upstairs Lounge”「アップステアーズラウンジ」に正式な場所が見つかるまで一時的に置かれていた。登場人物のひとりは牧師だ。

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現代の若者が44年前にタイムスリップするので、変なファッション!変な髪型!スマホがない!SNSがない!と時代の違いが笑いのネタになるのはまさにタイムスリップ劇の定番である!

このミュージカルのスパイスとして重要な役割を果たすのが、グラミー賞を受賞している歌手&俳優のNathan Lee Graham(ネーサン・リー・グラハム)演じるウィルだ。オネエ系で、毒舌で話も面白く、華もあってフラムボイアントなキャラクターだ。
それにしても唄が最高に上手!!
演技もとっても面白い!!

photo by Kurt Sneddon via http://www.theviewupstairs.com/
扇子を持って唄うオネエ系GAYのウィル!このミュージカルのスパイス!!

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******ネタバレを含む内容なのでご注意!*********

この物語は、1973年GAYプライドウィークの最終日曜日にニューオリンズにあったGAY BAR ”Upstairs Lounge”「アップステアーズラウンジ」で火災が発生し、32人が亡くなった事件を元にしている。当時、GAY BARはアンダーグランドな存在。劇内でも警官が来てハラスメントをする。
火災の原因は放火。ヘイトクライムではないかと誰もが疑うが、「違う」ということだ。犯人と思われるGAY GUYは素行が悪く、”Upstairs Lounge”「アップステアーズラウンジ」を追い出された。事件後、自殺してしまった。

かつてない多くの犠牲者を出したにもかかわらず、ルイジアナ州政府はお悔やみのコメントを出さなかった。カトリック、ルーテル、バプテストのキリスト教会は犠牲者の追悼式をするのを認めなかった。理由は敢えて書かなくても明白。GAY BARで起こった火災で犠牲者の大半がGAYだったからだろう(涙)。

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私たちに話し掛けてくれた俳優の役名は「フレディー」。男性の格好をしていたが実はトランスセクシャル。
ファッションデザイナーの主人公ウェスがBARにあるもの、カーテンやガムテープを使ってドレスを作る。
1973年にはまだまだ登場していないマドンナ風の衣装だ。フレディーはゴージャスなドラァッグクィーンになった!

胸キュンのロマンスも描かれる。

主人公ウェスとGAY BARの客パトリックが恋に落ちる。パトリックは白人。
白人と黒人とのカップルは珍しくもなんともないが、1973年の当時、ストレートでも悪法は撤廃されたとは言え、まだまだ偏見があって大変だったと思われるが、GAYカップルでは太陽の下で手をつなぐということは数十年待たないと堂々とはできない。

きっとその点も作者は伝えたかったのではないかとタイガくんの意見である。

photo by Kurt Sneddon via http://www.theviewupstairs.com/
恋に落ちたウェスとパトリック!そしてオネエキャラ全開のウィル!

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エンディングに近くなるほど、緊張感が高まる。
悲劇が来ることを知っているから。

現代に戻って来たウェスの最後のセリフが胸に刺さって涙が出た。
昨年6月に発生した49名が犠牲になったオーランドのGAYクラブPulseでの事件についても言及していた。

時間軸が元に戻ったら、恋に落ちた2人は引き離されてしまう。
そこも涙なしには観られない。

新海誠監督なら時間を超えて2人は結ばれるというハッピーエンディングにしてくれるはずだ・・・と泣きながら思う。

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ところで、このミュージカルの作、演出、作詞&作曲の全てをこなすのは28歳の青年、Max Vernon(マックス・ヴェーノン氏)だ。
WooooooW!
またまた若い才能!!

via http://www.theviewupstairs.com/ 弱冠28歳!若き才能!今後のショーも観てみたい!

ショーの終わりに「AIDSエイドのために寄付をしてください!キャスト全員のサイン入りのPLAY BILLは25ドル、ネイサン・リー・グラハムとの記念撮影は10ドルです」というアナウンスがあり、タイガくんが「寄付してネイサンと記念撮影しよう!」と10ドルを払ってくれてくれた。

白人も黒人もヒスパニックも出演している。アジア人がいないのが残念だが、やはりいろんな人種が混じっているショーでなければショーじゃないと思う今日この頃。

タイガくんも同意見で、「diversity・ダイバーシティー(人種の多様性)がないとつまんないよね」

ネイサン・リー・グラハムとの記念撮影!!AIDS基金に寄付される!

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原作、脚本、演出、作詞&作曲もこなす若い才能が作り出したミュージカル。
今年5月まで上演される予定である。

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3年で30回!意地と執念で当てた“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』!

おはこんばんちは〜!

台風が上陸して大雨など甚大の被害をもたらしているとニュースで読みました。お住いのご地域は大丈夫ですか?ご無事を祈っております。また猛暑も続いているとのことで体調など崩さないようにご自愛ください。

今回はまたまた観劇して感激したミュージカルについてです。お付き合いくださいませ!

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ブロードウェイのミュージカルは私にとっては高額だ!

でも観たい!!

そんな庶民が安く観劇する方法がある。以前にもお伝えしたが、当日劇場窓口で購入する当日券のRUSH TICKET(ラッシュチケット)やくじ引きで当選したら購入できるLOTTERY TICKET(ロッタリーチケット)でだ。

お金持ちのためだけに上演していないのがこれまたブロードウェイの良い所でもあ〜る。

あるミュージカルの演目を3年の間に約30回のクジ引きを申し込み(!!)、やっと最近、当たったので、観劇してきた!!

やったーー!!やったーーー!やったーー!

以前は劇場に直接行って、紙に必要事項を書かなければいけなかった。寒い冬に劇場に出向き、当たらなかった時の心に感じる寒さは、夏の今、思い出しても心が凍てつく。最近はオンラインで申し込むデジタルロッタリーになり、当選か否かはメールで前日に知らせてくれる。劇場に行く手間も省け、それこそ当たるまで毎日申し込めるのだ!!チケット代はオンラインでクレジットカードで支払う。チケットはスマホのデジタルチケットまはたプリンアウトできる。

なぜ、ここまで頑張ったのか???

そんなに観たいのなら高くても正規のチケットを買ったらと言う人もいたが、どうしでもクジで当てて観たかったのだ!
そのミュージカルの公演が始まって間もなくの3年前。GAY友カールくんと一緒にチャレンジしたのだが共に外れた。その後、カールくんが他のGAY友とクジを申し込み、当たって観劇したのだ。しかもGREATな内容だと聞かされ、悔しい気持ちでいっぱいになった。だから、何かなんでもクジで当たって観たいと思った!!
意地だ(笑)!!

というわけで、意地と執念で当たったミュージカルは、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』だ!
2013年トニー賞最優秀ミュージカル賞に輝く!!
受賞後の盛り上がった時も挑戦したが、外れたことを一応伝えておこう(笑)。

直訳の『変態/倒錯ブーツ』よりは、SMの女王様が履くようなヒールの細い膝上まであるブーツなので超訳で『女王様ブーツ!』はどうだろうか?
派手でゴージャスなGAY GUYをQUEEN(女王様)とも言うので。

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劇場はGAYエリアであるヘルズキッチンの一画にある。ウエスト45丁目の8th AVEと9th AVEの間。列を作って入場する人々!

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その昔、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』の映画を観たことがあるが、正直なことを言うと、感動しなかったという記憶がある。なぜだろう?
下記は映画のポスター。映画会社はMIRAMAXだ!

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当時は無名の俳優さんだったが、現在は大スターになっている“12 Years a Slave”『それでも夜は明ける』のイギリス人俳優のChiwetel Ejiofor(キウェテル・イジョフォー)が主役のドラァグクイーンのローラを演じた! 


↑ 今見ると、非常に肉感的で艶めかしく色っぽいキウェテル・イジョフォー演じるローラだ!

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ミュージカルの感想も正直に言おう!

「笑いもあり、胸がジーンとする涙の感動もあり、ラブロマンスもあり、ダンスも歌も素晴らしく、最高に面白かった!!!!星五つ!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️」

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ところで、英語のミュージカルを理解するのは大変だ。
問題なく理解できる日本人は非常に羨ましい!!

高校一年生からアメリカに住み始め、高校も大学も大学院もアメリカという中国人のGAY友さえ、ミュージカルの半分は分からないと言っている。だから、私が理解できなくても当然ではないかと安堵はするが、劇場で理解した方が断然楽しい!だから、結末を知ることになっても気にせず予習をして、観劇後は復習もして理解を深める、ということを一応している。

映画を観たことがあるが、何せ2005年の公開だったので10年も前のこと。ほとんど忘却の彼方だ。印象だけで細部までは覚えていなかった。オフィシャルサイトや観劇ブログなどであらすじを読んだり、メインの曲もyoutubeで聴いた。

なんと楽曲を全部作詞・作曲をしたのは、Cyndi Lauper/シンディー・ローパー!!彼女が唄った”TRUE COLORS”『トゥルー・カラーズ』はGAYコミュニテイのスタンダードナンバーになっている。GAY GUYSに大人気のスターのひとりだ。

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シンディー・ローパーが全曲の作詞&作曲を手掛けている!!”Girls Just Want to Have Fun”や”Time after Time”が好きだった!80’sを代表する曲だ!

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以下、少々あらすじと感想をお伝えする。

***** ストーリーについてはネタばれ内容を含むのでご注意 *****

舞台はイギリス内陸部の地方都市ノーサンプトン。靴の老舗メーカーの街としても有名。実話をもとに映画もミュージカルも製作されている。
セリフの英語は英国アクセントだった。

老舗の紳士靴メーカー“Price & Son”「プライス&サン」の跡取り息子チャーリーは、家業を継がず、フィアンセと都会ロンドンに引っ越したところ父が突然死。チャーリーの工場の紳士靴は品質は良いのだが、デザインが時代遅れで価格は高めで安い靴に押されて売れない。多額の負債を抱えて倒産寸前。従業員もいるし、今後を悩むチャーリーはロンドンに戻り、パブで飲んだ帰り、路上で喧嘩に巻き込まれている女性を助ける。その女性は、ドラァグクイーンのローラだった!!

ローラのバックダンサーズの”エンジェルズ”にも会い、チャーリーはドラァグクイーンの悩みに気付く。彼女たちが履くヒールがすぐに壊れてしまう。男の体重を支えるようにできていないからだ。チャーリーは起死回生のアイディアを思い付く!ローラに協力してもらって、ドラァグクイーンのための靴を作るのだ!!!!

グッドアイディアと思ったものの靴工場のストレート白人男の従業員から反感を買う。ローラがドラァグクイーンで黒人なので、GAY差別と人種差別の気持ちがあるのだ。

さて、さて、どうなるのだろうか???

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現在のローラは三代目。Alan Mingo Jr(アラン・ミンゴー・ジュニア)氏が演じる。カナダ版のローラを演じて、今年の3月からニューヨークのブロードウェイの舞台に立つ。今秋で四代目ローラに変わるようである。
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三代目ローラのAlan Mingo Jr(アラン・ミンゴー・ジュニア)氏。キンキーブーツを履くとで2m以上の背の高さになるはずだ!迫力ある!

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クジで当たった席は、二階のボックス席だった。上手方向から舞台の全体像が見える最高の席だった!!!税込で42ドルである。3年がんばった かいがあった!

ううううううううううううぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー(涙)

しかも、ローラが舞台から見上げる度に、ローラが私の方を見るので、何回も目が合ったのであ〜る!!!
嘘は言っていない!本当なのだ!
他のキャストとは目は合わない!ローラだけなのだ!

「きゃぁーーーーーーーーーーーーーーー!ローラったら、もしかして私のこと好き!?愛してしまった!?」

私の妄想&勘違いだと理性では分かっていても目が合うってとっーーーーても嬉しい!!

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無料で配布されるPLAYBILL。意地と執念で獲得した席から。ステージを見渡せ、ローラと目が合ってしまう最高のボックス席だった!

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実は、こういう妄想&錯覚&勘違いの経験は以前もあったのであった・・・。

東京在住のGAY友カケルくんと宙組トップスター凰稀かなめさんの退団公演を東京宝塚劇場に観に行った時、幸運なことに席がセンターど真ん中だった。オペラグラスから凰稀かなめさんを見るたびに目が合うのである。

「いやーーん、かなめさまぁーーー、そんなに熱く見ないで〜〜〜〜!」と興奮、ドキドキ!!

カケルくんもなんとまあ凰稀かなめさんと何回も目が合ったと言う。「私だけを見だんだよ〜」、「いや〜ボクだけですよ」と2人で言い争っていたら(もちろん冗談で)、隣のおばさまが「いえ、私を見ていたのよ〜」と笑顔で言ってきた。そして3人で声を出して笑った!!

センター席はどの列でも、銀橋のど真ん中に立つトップスターと目が合っていると錯覚に陥ってしまうように作られているファンジーなドリームシートなのではないだろうか?

錯覚・妄想・勘違い・幻とはいえ、スターと目が合うとドキドキ感が増してミュージカルもお芝居も宝塚もさらにさらに楽しくな〜る!幸せにな〜る!

https://kageki.hankyu.co.jp/ ©Takarazuka Revue Company

via https://kageki.hankyu.co.jp/
©Takarazuka Revue Company


↑ この瞳が私〜〜を熱く〜〜見たのだ!錯覚&妄想とはいえ至福の時であった!

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“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』をさらに盛り上げるのはローラのバックダンサーズのANGLES(エンジェルズ)!!
ドラァグクイーンのお姉さま方6人のグループだ!敢えて言わなくてもいいとは思うが、下記の写真の7人、ローラもエンジェルズも生物学的には男性である。

踊りも衣装もとっても素晴らしかった!!男性でしかも鍛えているダンサー&俳優なのでとても筋肉質!ぷるぷるした脂肪がなくて腕や足の筋肉の張りが美しくファービラス!!ハイヒールを履いて踊っているのでセクシーでゴージャス!!

バク転もする!!ジャンプして開脚180度で着地したりもする!!アクロバティックでもあるのだ!

またこのハイヒールが、彼女達をセクシーに見せるのだ!!!
GAY GUYSが女性のふりをしてよくするのだが、ブリトニーやビヨンセのように首を動かし髪の毛をなびかすような仕草!これが大大大好きな私。ANGLES(エンジェルズ)が連発するのでノックダウンされてしまった!!萌え〜〜〜!!
ワンダフル!エンジェルズ!最高!!!セクシー!!


↑ ローラとエンジェルズのお姉さま方!

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ミュージカルと言えば歌だ!!

観劇する前の予習で、全曲の作詞&作曲はシンディー・ローパーと知っていたわけだが、実際舞台で聴いてみると、ポップで覚えやすくて元気が出る曲だった!2013年のトニー賞音楽賞とグラミー賞最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞している!やっぱり世間も認めているわけだ!

最近、舞台を観て胸がいっぱいになって終演後は涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまっていた。しかし、“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』は泣くことはなく、幸せな気持ちになり、元気にさせてくれるミュージカルだった!!

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感動!感激!楽しいミュージカルなので、さらにいろいろ知りたくなり、スタッフについて調べてみた!

映画では監督!お芝居やミュージカルでは演出家!監督や演出家で作品が決まる!!

演出家は、Jerry Mitchell(ジェリー・ミッチェル)氏。振付も担当する。トニー賞の演出賞は逃したが、振付賞は受賞している。私が大大大尊敬するGAYを公言している映画監督ジョン・ウォーターズの映画”Hairspray”『ヘアスプレイー』のミュージカル版や*”La Cage aux Folles”『ラ・カージュ・オ・フォール』の振付もしている。ドラァグクイーンのショーがいっぱいだった。これもクジで当たって観劇した!『ラ・カージュ・オ・フォール』でもジェリー・ミッチェル氏はトニー賞を受賞。彼もGAYを公言している!!

* ”La Cage aux Folles”『ラ・カージュ・オ・フォール』とは・・・
オリジナルはフランスのミュージカル。1997年にThe Birdcage『バードケージ』というタイトルでリメイクの映画が公開された。ドラァグクイーンのショークラブを経営するGAY MANと大人気ドラァグクイーンのGAYカップルの息子が結婚することになって・・・。GAYカップルはロビン・ウィリアムズとネイサン・レインが演じた。
tbc
The Birdcage『バードケージ』のポスター。映画もミュージカルも面白かった。今は亡き名優ロビン・ウィリアムズがGAY MANを演じる。

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ミュージカル版の脚本は俳優のHarvey Fierstein(ハーヴェイ・ファイアスタイン)が手掛けた。ダミ声なので、声を聞くとハーヴェイ・ファイアスタインだと分かるくらい特徴的な声だ。ロビン・ウィリアムズ主演で女装して家政婦を演じた大ヒット映画”Mrs. Doubtfire”『ミセス・ダウト』(93年公開)のGAYの弟役で出演している。
ハーヴェイ・ファイアスタインもGAYを公言している!!

下記の写真は左から、演出&振付のJerry Mitchell(ジェリー・ミッチェル)氏。真ん中は、俳優でもある脚本のHarvey Fierstein(ハーヴェイ・ファイアスタイン)。右側はご存知Cyndi Lauper/シンディー・ローパー!!

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舞台セットも今流行りのマッピングプロジェクションではなく、俳優の手でセットを動かし、裏側にすると別のシーンに早変わりする。メジャーのブロードウェイだが手作り感があるインディーな雰囲気にも感動した。工夫とアイディアが素晴らしい!!

演出&振付のミッチェル氏とは以前にも他のミュージカルで一緒に組んだこともあるDavid Rockwell(デビッド・ロックウェル)氏が担当。建築家としても活躍している。

演出家ジェリー・ミッチェルはお話の舞台になっているノーサンプトンに出かけて工場の写真をたくさん撮ってきて、ロックウェル氏にイメージを伝えたという。またファッションショーも2人で一緒にたくさん見学して作ったという。

こちらのサイトから〜

 © 2012 ballogphoto.com

© 2012 ballogphoto.com


↑ 上記の工場シーンにもびっくりするアイディアがいっぱい!靴の棚を動かして裏側にすると・・・別のシーンの全く別のものに早変わり!!

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衣装デザイナーはGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏。ロケッツのクリスマススペクタキュラーも手がけ、ミュージカル”Follies”『フォーリーズ』のリバイバルでトニー賞衣装デザインを受賞している。

Gregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏が舞台で使用されたブーツにについて語っているサイトがあったので、抜粋してお伝えする。
そのサイトはこちら〜

via wwd.com

via wwd.com


↑ Gregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏が描いた衣装デザイン画!美しい!ゴージャス!

演出家ジェリー・ミッチェル氏はブーツに関して確固たるヴィジョンがあった。「ブロードウェイで使われているダンスシューズはヒールの部分が大きい。それを履いては欲しくはないんだ。スチレットヒール (高くて細いかかと)でなくてはいけないんだ!!」

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』は実話を基にしてるので、実際に作られたブーツがある。クレイジーで格好いいブーツなのだが、いかんせん品質が悪いので、ダンサー達や俳優が怪我してしまうのではないかと心配だった。

男性の体重を支えて、ランナウェイを歩くだけでなく、踊れるブーツを作らなければならないという課題があった。7インチ(約18cm)のスチレットヒールでは男性ダンサーはバランスが取れなかった。だから、7inchi (約18cm)のスチレットヒールに見えるトリックを施した。

ブロードウェイで使われるシューズはT.O. Dey(T.O. デイ)とPhil LaDuca(フィル・ドゥッカ)の2つの会社ににオーダーメイドで作ってもらっているので、舞台のキンキーブーツも彼らに作ってもらった。

舞台にはレールや溝があるのでスチレットヒール (高くて細いかかと)では溝にはまってしまい踊れない。舞台セットデザイナーにお願いして数を減らしてもらった。

このブーツを履いて踊るのでダンサー達はたくさん理学療法(マッサージなど) を受けている。

デザイナーのGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏も自分がデザインしたKINKY BOOTS(キンキーブーツ)を履いたらしい。

「すごく履き心地が悪く、何十年にわたって『何てことないことよ!誰でも履ける!』と言って4インチ(約10cm)のハイヒールを女優さんに履かせていて悪かったなーと思っています。いい勉強になりました!!」

© Matthew-Murphy via via wwd.com

© Matthew-Murphy


↑ スチレットヒールを履いて踊るためにはヒールのトリック➕ダンサーや俳優の汗と血の努力が!!!見た目はゴージャスだが履きこなすのは大変だ!

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衣装デザイナーGregg Barnes(グレッグ・バーンズ)氏のお話を読んでさらに感動した。主役のローラを演じる俳優さんもエンジェルズのダンサー&俳優さんも足の痛みに対処しながら頑張っているんだ!!簡単に踊っているように見える。さすがプロフェッショナル!そうなるまでの苦労と努力に涙だ!!!

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ところで、実話をもとにした“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』。
実際にリアルにKINKY BOOTS(キンキーブーツ)を作った男性は現在はどうしているのか?
気になる!気にならない?

検索してみたところ、現在の状況が判明!!
こちらのサイトだ!

チャーリーさんではなく、実在の人物はSteve Pateman(スティーヴ・ペイトメン)氏。会社名もPrice&Son(プライス&サン)ではなく、1898年創業のWJ Brookes(WJ ブルックス)だ。

KINKY BOOTS(キンキーブーツ)を作って会社を再建した話は90年代末にBBCのドキュメンタリーで紹介されて一躍有名に!
しかし、すぐに競合する外国の会社が登場し、格安で販売するようになる。KINKY BOOTS(キンキーブーツ)を作るきっかけとなった同じ問題が再び発生!!さらに追い討ちをかけるように、取引先のアメリカの会社も倒産し、結局工場は2000年にたたむことになった。本物のKINKY BOOTS(キンキーブーツ)はノーサンプトンのミュージアムに展示されているという。

映画やミュージカルはハッピーエンドで終わっているが、現実は厳しいというのを思い知らされる。
KINKY BOOTS(キンキーブーツ)のお話は真実だったが、その後の事実を知り、複雑な思いに駆られる。

チャーリーさんことスティーヴさんは今年54歳(下記写真)。靴作りとは関係ない仕事だが、現在は消防士をしているという。
元気にご家族と暮らしているとのことで安心した。

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さらに、舞台になったノーサンプトンが気になり、検索してみた。

ノーサンプトンは靴メーカーの街!
ノーサンプトンを代表する高級靴メーカーを紹介しているをサイトを発見!
こちら〜

歴史は900年にも及ぶという。19世紀には5,000の会社があったらしい。現在は数は少なくなってしまったが、英国を代表する高級紳士靴のメーカーが現在でも靴を製造している。ファクトリーショップもある!

英国御用達のJohn Lobb(ジョン・ロブ)、Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)、Edward Green(エドワード・グリーン)など、一足10万円以上する高級紳士靴メーカーだ!名前だけは知っていたがノーサンプトンがゆかりの地だったとは!! 私は一応女なので(笑)、高級紳士靴は履く機会はないが、贈り物にするにしてもかなり高額だ!しかし、手入れして履けば一生ものの靴に違いない。

高級靴ばかりではない!庶民でも購入可能な靴メーカーもノーサンプトンにはあった!Dr. Martin(ドクターマーティン)だ!

ドイツ人のマーティン医師の発明のブーツだったがノーサンプトンの会社が特許権を購入したらしい。トレードマークの黄色のスティッチを入れたブーツを1960年に生産・販売を開始!そしてパンクロッカーに大人気のブーツに!!

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KINKY BOOTS(キンキーブーツ)をきっかけにして、ノーサンプトンの靴メーカーまで、気になって調べてしまった!!

英国は未踏の地。ロンドンでお芝居を見て、ノーサンプトンにも足を伸ばして、高級紳士靴メーカー巡りして、ミュージアムに展示されているという、本物のキンキーブーツを見るという旅をしてみたい。

ところで、日本語での『キンキーブーツ』が公演中とのことだ。できるなら日本語 ヴァージョンも観劇したい。母国語である日本語で観た方が内容をもっとできるから。GAY友カケルくんによると日本語 ヴァージョンもブロードウェイ・ヴァージョンとはまた違ってGOODらしい!!

ほとんどのブロードウェイの作品はGAY GUYSによって作られていると言っても過言ではない。その中でも、主人公がストレート男女ではなく、ドラァグクイーンのお話だから、GAY MENのパワーが集結して、キラキラ〜と最高の輝きを放ってる作品と言ってもいいと思うのだ。父とGAY息子との確執についても語られていて、その表現法が胸を打つ。

シンディー・ローパーが作詞作曲した最後の曲“RAISE YOU UP/JUST BE”『元気付けるよ!/キミらしく』(私の超訳であしからず)をフリ付きで(とっても覚えやすいかわいいフリなのだ!さすがジェリー・ミッチェル氏)口ずさみながら劇場を後にした。“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』、また観たい!!

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さて、本物のキンキーブーツはヒールが高すぎて無理と諦めているのは私だけではないはず。劇場の外にはローラになれるパネルが設置されてあるのだ!

アナタも私も“KINKY BOOTS”(キンキーブーツ)を履いたローラになれる!!

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最後に、どうしても言いたいことがある!

***ストーリーのネタバレの内容を含むのでご注意***

ローラとの工場再建以外にもチャーリーの恋愛ロマンスも並行して語られている。工場主チャーリーがフィアンセを振って、ドラァグクイーンのローラと恋人関係になり、数年後に結婚!二人でビジネスを盛り上げていくーーーという話ではないのがとてもとても残念なのであ〜る!!そういう展開があってもいいのではないだろうかと妄想して身悶えする私であった!!KINKY BOOTS『キンキーブーツ』 女王様編というタイトルで私の妄想世界で別物語が進行している(笑)。

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6月、オーランドのGAYクラブ”PLUSE”で失われた49人の命。

ブロードウェイの大スターが集結してチャリティ曲を録音した。

グループ名はBroadway for Orlando!!

“KINKY BOOTS”『キンキーブーツ』の初代ローラでトニー賞最優秀俳優賞を受賞したBilly Porter(ビリー・ポーター)も参加して唄っている。

購入金額のなんと100%がオーランドのLGBTセンターに寄付される!
オーランドのGAYコミュニティーに愛と支援を送ろう!

往年の大ヒット曲、”What the World Needs Now Is Love”『世界は愛を求めている』。
作曲家バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドのコンビの曲だ!

日本のiTune ストアで購入できる。

タイトル名“Broadway for Orlando” または “What the World Needs Now Is Love”で検索してください。
シングル曲250円。

もちろんアメリカののiTune ストアでも!

オーランドのGAY GUYSに愛を送ろう!!
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VOGUEの、ダンスの方の由来を知って観劇している人はどれくらいいるのだろうか? 

おはこんばんちは〜

日本は猛暑とのこと。お体大丈夫ですか?

こちらニューヨークも涼しいと思ったのも束の間、暑さがカムバック。夜10時なのに外を歩くと汗がたらたらと流れるくらい暑いです!

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さて、ブラジルはリオで開催中のオリンピック。

連日、テレビにかじりついて観戦しまくり、疲れていると言いたいところだが、テレビでもネットでも全然観戦していない。

しかし、人並みに一応ニュースだけは押さえておこうと思いネットでニュースを見たところ、激しくイケメンの選手の写真に遭遇〜〜〜!久しぶりに”男性”にトキメキを感じてしまった!!彫像よりも美しい肉体!!素敵なもっこり!!ピンク色の小さな乳首!

イギリス人の平泳ぎで金メダルを獲得したイギリス人のアダム・ピーティ選手。二十歳だそうだ!

えっ?二十歳って!?『リカちゃんのやさしいパパ』ピエール氏にあんなことやこんなことをしようと妄想して激しく落ち込んだ時の気分によーーく似ている今の気持ち。冒涜しているようなーー背徳の気持ちだ。日本では二十歳は立派な成人だが、アメリカでお酒が解禁なのは21歳なので、まだまだ若いというイメージが拭えない。

しかし、正直に言おう!オリンピックの健全なスポーツマンシップとは別なところで妄想の宝庫なのは言うまでもない。腐女子とGAY GUYSにはたまらない期間だ!

4年前のロンドンオリンピック(2012年)の時のBuzzfeedの記事で、タイトルは『オリンピック? それともGAYポルノ?』というのがあった。

柔道にしろレスリングにしろ男同士が真剣に絡んで(組み合って)対戦しているその姿や水泳選手が競技用パンツのままハグしている様子を見たら、そう考えてしまうのは我々にとっては自然だ。

記事こちら〜。2012年の記事!4年前のオリンピックってロンドンだったんだね〜

4年後の東京オリンピックにアダム・ピーティ選手は出場するだろうか? 彼は24歳になる。24歳は立派な大人だ。24歳になったアダム・ピーティ選手を大々的に応援(つまり妄想)しようと思う。

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ところで、私と同様にオリンピックには興味はない興味がないアメリカ人のGAY友テッドくん。
オリンピックは観ていないが、20回も観たそうだ。
何を20回も観たかというとコレだ!

THE ROCKETTS(ザッロケッツ)だ!

ニューヨークのクリスマスの風物詩のひとつで、毎年クリスマスシーズンに公演がある。その程度は知っていたが、調べてみると、観客動員数は毎年二百万人。大人気のショーだ。ロックフェラーセンターにあるラジオシティミュージックホールで1932年(昭和7年)に始まり、今年で84年になるという。ほー、長い歴史!クリスマスだけのショーだったが今年は夏の公演も。

宝塚歌劇団に心を奪われている今日この頃。ニューヨークで宝塚に代わるものは何だろうと思った時にロケッツの広告を見た。それでショービジネスに詳しいGAY友テッドくんに観たことがあるなら感想を聞こうと思ったところ、20回も観ているという返事だった。

うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!スゴイ!

テッドくんが観劇20回してもまだまだ感激が続いているロケッツ!!観なきゃだ!

そういえば、宝塚の下級生によるラインダンスもロケット(単数)と呼ぶが、ロケッツ(複数)とはラインダンスのことを言うのだろうか? むむむむむ〜、混乱してしてしまう。調べてみると、The Rockettes(ザッ・ロケッツ)というのがこのダンスカンパニーの名称だということが分かった。

夏のショーのタイトルは、”New York Spectacular” 『ニューヨークスペクタキュラー』。(8月7日が千秋楽だったので公演は終了している)

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観客は家族連れが多かった。ちらほらGAY GUYSも!

劇場に入るのにバッグの中身チェックに、金属探知機で身体検査ととても厳しいのに驚く。

音楽が流れ公演がスタート!!

“Welcome to New York”という歌とともにロケッツのダンサーが登場!!

音楽と舞台セットとダンサーの3つの要素がまとまってそれはそれは豪勢で豪華で感動で胸がいっぱになる。

題名にもあるようにまさにスペキュタクラー/spectacularそのまんまだ。豪華で、壮観で、華々しい!

セットはプロジェクションマッピングを多様していた。場内にもプロジェクションされている。美しく巨大だった。ミュージカル”An American in Paris”『パリのアメリカ人』でもセットはプロジェクションマッピングを使っていた。今後の舞台セットの主流はプロジェクションマッピングなのかもしれない。


↑セントラルパークのシーンでのプロジェクションマッピング!!!ステージや劇場内にもプロジェクション(映写)されていて豪華絢爛の一言!!!

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ザッ・ロケッツのダンサーの方々も美しく、それにしても脚は長かった!!とても!!
ダンスだけでなく、お話仕立てになっているので俳優や子役も登場するし、ダンサーは女性だけではなく男性もいる。

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無料のパンフレット!ロケッツのダンサーが表紙だ!

ニューヨークの名所を紹介するのがストーリーのメイン。場面(場所)ごとにロケットダンサーが登場してラインダンス的なものを含めて踊るのだ。クリスマスのストーリーは毎年同じだとテッドくんが言っていた。ダンサーは入れ替えがあるので全て同じではないだろうが、基本は変わらないらしい。多分、夏バージョンのショーも季節が違うだけでストーリーの展開は同じだと思う。同じとはいえ、20回観に行ったというのは本当に彼の心を掴んでいる。彼の中の必須クリスマス行事になっているのだ。テッドくんが20回も観た気持ちが分かった!本当にスペキュタクラーなのだ!!詠嘆した!!!!「うわぁぁぁぁぁぁ〜」。

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ファッションアベニューである7番街も舞台になった。ファッションといえば雑誌”VOGUE”(ヴォーグ)なのだろう。マドンナの大ヒット曲”VOGUE”『ヴォーグ』の曲とともにステージがファッションショーとなり、ロケッツダンサーがゴージャスなドレスを纏い、ランナウェイを踊り、そしてあのVOGUE(ヴォーグ)のポースを決めていた。

このシーンを観ながら、私はあるトランスジェンダーのことが頭をよぎった。


↑”Strike A Pose” ロケッツダンサー達がVOGUE(ヴォーグ)のポースを決める!!

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話は、ロケッツからドキュメンタリー映画に飛ぶ。

1990年公開の“Paris is Burning”、邦題は『パリ、夜は眠らない』というドキュメンタリーを7、8年前に観た。

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監督はジェニー・リビングストン。名門イェール大卒の女性。セクシャリティーは不明。1991年にサンダンス映画祭で大賞を受賞している。

リビングストン監督のオフィシャルサイトはこちら。

このドキュメンタリーはVOGUE(ヴォーグ)についてである。ファッション雑誌の方ではなく、マドンナの大ヒット曲”VOGUE”『ヴォーグ』についてでもなく、アンダーグランドだったダンスの方のVOGUE(ヴォーグ)についてだ。

撮影期間は、1987年から89年までの3年間。圧巻のVOGUING(ヴォーギング)シーンはもちろんのこと、何人かのVOGUEダンサーのインタビューを中心に構成され、アンダーグランドであった黒人やラテン系のGAYやトランスジェンダーの舞踏会/VOGUE(ヴォーグ)文化を伝え、白人のGAY世界とは全く別の黒人やラテン系GAY世界を映像で見せている。

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にわか勉強で申し訳ないが、VOGUE(ヴォーグ)について説明させていただくと・・・

ファッション雑誌”VOGUE”(ヴォーグ)のモデルのようにきらびやかになりたい!!踊りのポーズもファッションモデルが決めているポーズを使って発展したのがVOGUE(ヴォーグ)。70年代にハーレムで黒人のドラッグクィーンから始まったらしい。黒人やラテン系のGAYやトランスジェンダーの世界で花開いた。

ファッションショーのランナウェイをセットしたクラブはBALL/舞踏会と呼ばれ、VOGUE(ヴォーグ)を踊る。審査員もいて、日常の生活では浴びれないスポットライトと歓声を浴びるのだ。しばしば皮肉的な罵声も。シャネルやエルメスなどお仏蘭西の高級ファッションブランド会社のことを英語ではファッション・ハウスというので、各グループのことをHOUSE(ハウス)と呼んでいた。

GAYやトランスジェンダーであることで家族に認められず家出した若者も多く、ハドソンリバーの埠頭や桟橋で寝泊まりして、衣装は万引きして調達して踊っていた。なりたいものになれる場所であり、日常ではGAYを隠して生きているが本当の自分になれる場所だった。ウォールストリートのビジネスマンのようなスーツを着て踊ったり、ストレート男性になってみたり、ファッションモデルになったり、女優になったり、憧れの姿になれる場所だった。

社交界である舞踏会で踊り、職業はファッションモデルで、着ているのはお仏蘭西の高級ブランド服・・・。乙女なら誰でも一度は夢見ただろう。簡単に手に入れることはできない、実現するのは一部の限られた人だけだ。だけど、そのクラブで集まってVOGUEを踊れば、ファッション雑誌から抜け出た、みんなが憧れているファッションモデルになれるのだ。分かる、その気持ち!!!

マドンナが80年代の末にチェルシーのクラブ、The Sound FactoryでVOGUE(ヴォーグ)/VOGUING(ヴォーギング)を見た。そこで、インスパイアーされて曲が作られ、リリースされたのは1990年で、全世界のヒットとなった。

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先に述べた、ロケッツのショーを観劇中に、私の頭によぎったトランスジェンダーの女性とは、ドキュメンタリーに登場しているヴィーナス・エクストラバガンザ(Venus Xtravaganza)のことだ。写真の彼女だ。

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黒人&ラテン系の一部のGAYコミュニティーだけで流行っていたVOGUE(ヴォーグ)が世界の表舞台でランナウィで華々しく踊られているのを見たら彼女はどう思うのだろうか?

*** 以下、ネタバレの内容があるので、今後ドキュメンタリーを鑑賞しようと思っている方は読まないでください! ***

ヴィーナス・エクストラバガンザは若くてとても美しい。華奢で可憐で危なっかしい。18歳の時にザ・ハウス・オブ・エクストラバガンザ/The House of Xtravaganzaのメンバーになる。男の子に生まれたが女の子になりたいトランスジェンダーと分かって家族に恥ずかしい思いをさせたくないと14歳でニュージャージー州の家を飛び出す。生活費はエスコートサービスで稼ぐ。つまり売春だ。客がトランスジェンダーと分かると罵詈雑言を浴びせ、窓から逃げたこともある。

「経済的にも困らない甘やかされたお金持ちの白人の女の子になりたいわ。素敵な服を着るのがなんの問題もないような。郊外の主婦は夫に欲しいものを買ってもらい夜はベッドを共にして夫が求めるものをあげている。私も結局は同じことをしているのよ」とヴィーナス・エクストラバガンザは語る。

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ドキュメンタリーのもうひとつのポスターになっている。

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悲劇が起こる。

こういう仕事だから何があるとは思っていたが、それがヴィーナスの身の上に起こったと、ハウスのママ(リーダー)であるアンジー・エクストラバガンザによって語られる。

ヴィーナス・エクストラバガンザは、ドキュメンタリー撮影中に亡くなる。1988年12月21日。ニューヨークの安ホテルで絞殺死体で発見される。殺されて4日後に。遺体はベッドの下に置かれていた。誰も遺体確認に来ないので火葬ができず、アンジー・エクストラバガンザがヴィーナスの家族に情報を渡した。

衝撃と共に胸が苦しくなった。「結婚したいの。好きな男の人と一緒にいたいわ。車も欲しい。性転換して完全な女の子になりたいのよ。白い教会で結婚式を挙げたい。高級ブランドのファッションモデルになりたい」とカメラの前で夢を語っていた。享年23歳。

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ヴィーナス・エクストラバガンザ!

あなたが煌びやかなファッションでランナウェイを歩いたVOGUEの舞踏会は、あなたがなりたかったように、世界中の注目を集め、世界中からお客さんが見に来るショーのひとつになった。
あなたの時代では叶えられなかったが、時を経て想いは通じたように私は感じた。

しかし、生きていて実際の目で確かめる方がいいに決まっている。生きていれば51歳。ロケッツには年齢的に加入はできないかもしれないが、特別枠でランナウェイをVOGUING (ヴォーギング)できたかもしれない。ロケッツの若いダンサーよりもキラキラしているに違いない。

ゴージャスで素晴らしく、お金もたくさん掛かっているに違いないショーだったからこそ、彼女について思わずにはいられなかった。

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VOGUE(ヴォーグ)は、Hip Hopのように黒人文化で生まれたダンスをマドンナが取り入れて・・・というのはどこかで読んで知っていた。しかし、それが、黒人やラテン系のGAY&トランスジェンダーのアンダーグランドのコミュニティーで開花したとはドキュメンタリーを観るまで恥ずかしいことに知らなかった。

ドキュメンタリーに出てくる本家本元はマドンナのVOGUE(ヴォーグ)よりも複雑で激しくて毒があって切なくて扇動的で情熱的だった。

観客の中で、どれくらいの人が、このショーで踊られているダンスのVOGUE(ヴォーグ)/VOGUING(ヴォーギング)の由来を知っているのだろうか?

そんなのことはどうでもいいのかもしれない。

人々が歓声を上げて楽しんで、子供達が大人になってもショーの素晴らしさとVOGUE(ヴォーグ)のインプレションは残るのだから。

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歌舞伎の見得と宝塚のトップスターの大羽根!観客がとっても期待しているものだ。楽しみにしているものだ。そして、ロケッツといえば”eye-high kicks” 〜目の高さのハイキック/脚上げ〜だ!!最後のシーンで、ロケッツのダンサーが待ちに待ったアイハイ・キックスを踊る!!!拍手大喝采!大歓声が巻き起こった。私も叫んだ!!!!彼女たちのアイハイ・キックスを覆い尽くすように幕が降りる。音楽はフランク・シナトラの” New York New York”だった。最近は涙腺が弱いのか? 簡単に感動してしまうのか? 涙が溢れて止まらなかった。GAY友テッドくんもきっと英語で言うところのoverwhelming/オーバーウェルミング状態、圧倒されて胸がいっぱいになるのだと思う。

涙を拭いながらラジオシティ・ミュージックホールを後にした。

夢を実現するためにニューヨークにみんなやって来る。絞殺されてしまったヴィーナス・エクストラバガンザも大大大スターになったマドンナもそして一向にダメな私も。

歌詞のこの部分で胸がいつもジーンとする!『ここでやっていけるなら、どこでもやっていけるさ🎵 キミ次第さ〜🎵 ニューヨーク🎵 ニューヨーク🎵』。


↑ロケッツ十八番のEYE-HIGH KICKS/アイハイ・キックス!!

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ところで、本家本元を本物を見てみたいと思い、調べてみるとVOGUE(ヴォーグ)ナイトを開催しているGAYクラブは次々と閉店してしまったが、現在は毎週木曜日にXL LOUNGEで開催されているらしい!踊るのは無理だけど、行って見てみたい!!

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宝塚OGによる『シカゴ』ニューヨーク公演を観劇!男役と男とドラァグクイーンとGAY

おはこんばんちは〜

暑い!!
熱波だ!!!
体感温度100F (38℃)のニューヨーク!

昨晩は、きゃりーぱみゅぱみゅのライブがニューヨークで開催されたらしいが、私はリンカーンセンターでの宝塚OGによるミュージカル『シカゴ』の千秋楽についてご報告したいと思う。

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初日の翌日21日に、ニューヨークタイムズ(New York Times)とガーディアン (The Guardian)に宝塚OGによる”Chicago”の批評が掲載された。

観劇する前に、二紙の批評記事を読んだ。

ちなみに、ニューヨークタイムズはアメリカで、ガーディアンはイギリスの新聞だ。

ニューヨークタイズムの批評家は、チャールズ・イッシャーウッド氏(男性)。
ガーディアンは、エマ・ブロッケス氏(女性)。

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ニューヨークタイズムの演劇批評家チャールズ・イッシャーウッド氏

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ガーディアンの演劇批評家エマ・ブロッケス氏

ニューヨークタイムズはこちら〜
ガーディアンはこちら〜

ニューヨークタイムズのチャールズ・イッシャーウッド氏は『シカゴ』の大ファンで何十回もブロードウェイで観ている筋金入りの大ファン!
一方、ガーティアンのエマさんは基本的に『シカゴ』が大大大嫌い!!
対極にいる二人の批評だ!!

*** 本編『シカゴ』について*** 

ニューヨークタイムズのチャールズさんの批評記事のタイトルはこう書いてある。
「シカゴは(アメリカの)中西部というよりは日本だった」。
寿司屋さんにマグロバーガーを持って行くようなものとか(つまり無駄なこと)、訓練はされているが腰のひねりや手の動きが甘い!踊りは、柔軟剤に浸かったみたいにキレがない!新しいものが全くなかった!!!とネガティヴな意見をバシバシ!!

しかし、初日のメインキャストの峰さを理さん、和央ようかさん、朝海ひかるさん、初風諄さん、磯野千尋さん、T.OKAMOTOさんの各キャストの良かったところもしっかり細かく書いている。よーーく見ているのに驚いた!!さすがニューヨークタイムズの演劇批評家!

ガーティアンのエマさんは、真逆でこれまで鑑賞した『シカゴ』の中でサイコーに良かったと絶賛。星は3つ。でもやっぱり『シカゴ』だからなぁーーとボソっと言っている。熱唱しない歌い方が好き!熱唱しないので、テレビ番組の『アメリカンアイドル』の2回戦には宝塚の出演者は誰も行けないけど、それは良いことだと言っている。彼女は『アメリカンアイドル』も嫌いなのかもしれない。

またエマさんは、 “heteronormative” 「異性愛者はノーマル」などの(ジェンダー関連の)単語を普通に口にする(LGBTQについてオープンな)ニューヨーカーの観客には目立ったイデオロギーがない宝塚のようなショーは実に面白い。男の役を女性が演じたところが素晴らしいと絶賛!
( )は分かりやすくするために私の言葉を追加した!

女性だけの劇団なのでイデオロギーがあるはずと思っている人には、宝塚がジェンダーやイデオロギーについて言及しないので、イライラしたようだったとエマさんは書いている。彼女は主義主張にも疲れているのか?

*注:エマさんは“heteronormative” 「異性愛者はノーマル」という単語を使っているが、彼女は、「ヘテロセクシャル(男女の愛)が正常である」とは言っていないので誤解のないように!

*** TAKARAZUKA ENCORE(タカラヅカ・アンコール)について ***
ニューヨーク公演には本編が終了した後にいわゆる宝塚のレビューが行われた!

ニューヨークタイムズのチャールズさんは本編ミュージカルが終わってから私の本当の楽しみが始まった!と言っている。余程、本編の”Chicago”がお気に召さなかったようだ。
アンコールでは、ラスベガスのショーを彷彿させる。ラインダンスやオリジナルの“Glory to Be Takarasiennes” (タカラジェンヌに栄光あれ)and “Takarazuka, Home in My Heart.”(宝塚わが心のふるさと)を含む9曲が披露されたと書いてあった。

チャールズ氏は、TAKARAZUKAの”Chicago”は私の中に心に残ることはないが(ううううー、残念だ)、TAKARAZUKAの名前の由来であるホームタウン(本拠地)の宝塚に行って『ベルサイユのばら』、『激情〜ホセとカルメン〜』、『愛と青春の旅立ち』を観てみたいと締めくくっていた。行く気満々のようであ〜る!!

ガーディアンのエマさんは、フレンチカンカン(ロケットダンス)とシナトラやポリスの曲は良かった!!と言っていたが、他の日本語の曲はお気に召さなかったようで、『テレビジョッキーの熱湯風呂』や『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』のように彼女の目には映ったようで、この番組を例えに使っていた。トンデモに見えたのだろうか???

えええええええええ〜!そ、そ、そんなーー

やっぱり、とにかくエマさんは『シカゴ』は嫌いらしい。
真逆な二人の批評だった。

***

エマさんの批評の中にあったが、宝塚にイデオロギーがなくて不満だった人がいたという話。GAYやレズビアンやトランスジェンダーが禁断ではなく日常の世界のニューヨーク。LGBTQの関連のニュースは何かしら毎日報道される。女性だけの劇団なので、レズビアンだけの劇団とかフェミストの劇団などと何か主義主張があって劇団を設立したに違いないと思うのはニューヨーカーには自然だ。しかし、宝塚は『清く、正しく、美しく』の通り、発足当時は、少女たちに清く正しい修養を過ごさせるために花嫁養成学校のような役割があって、女性だけの歌劇団になったという話は有名だ。ニューヨーカーが期待していたのとは違う女性だけの劇団設立の経緯なのである。

ニューヨークタイズムのチャールズさんには、宝塚市の宝塚大劇場に行って欲しいと思う。先のブログでも書いたが、私も宝塚の宝塚大劇場で観劇して、また行きたい!!!と思ったからだ。宝塚は大劇場で観るのが醍醐味。食堂もレストランも売店も完備され、やさしいおもてなし!近くには温泉もある!!(というか温泉があるから宝塚歌劇団が設立されたのだが)。

東京は日比谷界隈を出ると現実世界の別世界になってしまう。しかし、大劇場は劇場を出ても余韻にずっと浸れる。街全体が宝塚歌劇団を愛しているから!!

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チャールズ・イッシャーウッドさん、ぜひ行ってください!そして劇評を書いてください!!!

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さて、さて、上記の批評を読んだ後、千秋楽に行ってきた。7月24日(日)午後2時から。

僭越ながら私の感想を〜〜

『シカゴ』はアメリカのミュージカル。イギリスのミュージカルやお芝居が多いが、MADE IN AMERICAなのであ〜る。
初演は1975年。今年が20周年を迎えるロングランのミュージカルでブロードウェイ史上初らしい。
『ベルばら』を20年間ズーーーーっと公演していると考えるとすごい!!!
シンプルなセットと衣装なので経費が掛からないのも一因かも。ブロードウェイの『シカゴ』を数年前鑑賞した。

ジョン・カンダー作曲、フレッド・エッブ作詞、フレッド・エッブおよびボブ・フォッシー脚本。振り付けはボブ・フォッシー。トニー賞受賞。
映画の『シカゴ』も第75回(2003年)のアカデミー賞作品賞を受賞している!

簡単なあらすじは、時代は禁酒法時代。シカゴにある女性刑務所が舞台。夫殺しなど殺人を犯した女囚たちと刑事専門弁護士と裁判の話。
詳しくは、こちらのオフィシャルのサイトをどうぞ!

作曲家ジョン・カンダーと作詞家フレッド・エッブはミュージカル&映画『キャバレー』も作った。

そして二人はGAYを公言している!!!

はっきり言おう!ストレートでは『シカゴ』は作れない!!!!!

2人はロマンティックな関係ではなくクリエイティヴな同志だったようだ。悲しいことに作詞家のフレッド・エッブ氏は2004年に亡くなっている。


作曲家ジョン・カンダー氏(左)は今年89歳でお元気のようだ。作詞家フレッド・エッブ氏(右)。

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席はなんと前から2列目。左端。直接劇場に行って購入したが、日本の宝塚では劇場に直接行っても前から2列目は買えない。無理だ!
2列目だと思っていたら、さらに1列目の前に補助席で2列が増設されていた。日本人と思われる方々が座っていたのできっとツアーで日本から来た方々かもしれない。

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パンフレットであるPLAY BILL。無料で配布される。中は白黒プリントで写真は全くない!

映画の印象の方が強いので映画出演の俳優と合わせてみる。メインキャストは役替わりなのだ。千秋楽のキャストはビリー・フリンを姿月あさとさん。映画ではリチャード・ギアが演じた弁護士。朝海ひかるさんがロキシー。映画では最近すっかり顔が変わってしまった(驚)レネー・ゼルウィガーだった。舌足らずの甘い喋り方が今でも印象に残る。ヴェルマは湖月 わたるさん。セクシーなキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じた。“ママ”・モートンが杜けやきさんで、映画ではクイーン・ラティファ。ロキシーの夫、エイモス・ハートは磯野千尋さん、映画ではジョン・C・ライリーだ。

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左からヴェルマ、ビリー・フリン、ロキシー。映画の『シカゴ』は大好きだ!!

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こちらがTAKARAZUKA OGヴァージョンの” CHICAGO”のポスター。拙宅の近くにも貼られている!!日本語でも書かれてある!ポスターの中心はビリー・フリンの峰さを理さんだ。
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舞台では初めて見る歴代トップスターの方々。登場してくると拍手とYAYの大歓声の嵐だ。日本では拍手だけで残念ながら歓声はない。しかし、ここはアメリカ、ニューヨーク!映画館でも特にホラームービーだと観客が大騒ぎ!もちろん劇場でも感動して素晴らしいと歓声が起きる。歓声がすごかった!!!YAAAAAAAAAY!!!きっとOGさまも観客の反応の良さに感激したに違いない!

ビリー・フリンを姿月あさとさん。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

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ヴェルマは湖月 わたるさん!手足が長くアメリカ人との共演でも引けを取らないはず。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

朝海ひかるさんがロキシー。かわいらしい声だ!

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

歌も素晴らしかった!!74年に入団し2013年に退団した大御所の磯野千尋さんのロキシーの夫が唄う悲哀漂う『ミスター・セロファン』。That’s TAKARAZUKA!!これこそが宝塚の歌い方と唸った!!場内拍手大喝采!ニューヨークタイムズの辛口演劇批評家チャールズ・イッシャーウッド氏も絶賛していた!!!!!


男前な磯野千尋さんの歌は、That’s TAKARAZUKA!!これこそ宝塚だった!!

メインキャスト以外の卒業生も素晴らしかった。
20代から30代と若い方々だと思う。元気がみなぎっていた!!ウエストのくびれとゴージャスボディで目で追いかけてしまった方がいたので、帰宅後調べてみると元月組トップ娘役の女優さんだった。蒼乃夕妃(あおの ゆき)さん(前列右)。

ジャーナリストのメアリー・サンシャインはソプラニスタ(男性ソプラノ)のT. OKAMOTOさんが演じる。

男性だが女性オペラ歌手そのものの高い声とダイナミックな音量で圧巻だった。宝塚の男役とは対極のドラァグクイーン的でこれまたハートを鷲掴みされる。
そして、まさかのまさかの〜〜〜〜〜の展開にびっくり!!!「〜〜〜〜」は本編をぜひ観てください!なぜ、びっくりかは秘密。実は、本家本元のブロードウェイも観たのに全く覚えていない。宝塚OGの『シカゴ』は辛口演劇評家がボブ・フォッシーの『シカゴ』を完全コピーそのままで真新しさが全くなかったと酷評していたので(ヒドい)、本家本元のブロードウェイも同じ演出なのだと思う(そういうことで同じ演出だと思う私を許して〜!)。最高の驚きと盛り上がりだったのに!!!覚えていない自分にバカ〜と叫びたい。

気になったので、オフィシャルサイトで確認してみた。現在、ブロードウェイではR. Lowe氏がメアリー・サンシャインを演じる。下記写真。ドラァグクイーン的な写真なので、あのびっくりは本家本元のものからだと確信!!メアリー・サンシャインはOKAMOTOさんの方がチャーミングで断然かわいい!!逆酷評!

via http://www.newyork.com/ R. Lowe as Mary Sunshine (Photo: Jeremy Daniel)

via http://www.newyork.com/ R. Lowe as Mary Sunshine (Photo: Jeremy Daniel)

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『シカゴ』は映画もブロードウェイのミュージカルも両方鑑賞した。ミュージカルよりは映画の方が断然面白かった。舞台セットは最初から最後までは同じだし、衣装も同じで全く変化がなく、ミュージカルはつまらなかった!!!!

しかし、磯野千尋さんの『ミスター・セロファン』に代表されるように、日本語で聴くミュージカルナンバーは言葉が理解できたので本家本元のブロードウェイで鑑賞するよりもはるかに感動した!!!!ジーーン。ギャグも理解できて、実はミュージカル版も面白かったんだなーと思った!!

大人になってからアメリカに住み始めたので英語はとにかく大変。英語でのミュージカルの歌やお芝居は特に理解不能に陥る。予習をしないと楽しめない。映画は映像があるから分からないフレーズでも乗り切れる。という私の英語能力の状況で、日本語でのミュージカルはとっても楽しめた!!!

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また『シカゴ』といえば、男女ともにセクシーな衣装も魅力のひとつ。ブロードウェイの『シカゴ』に比べると宝塚OGの男役は露出が少ない衣装だった。男役に同じような衣装をというのは無理だ。ムキムキ感が全く感じられないので、物足りないと思うニューヨーカーは多いと思う。

ブロードウェイ『シカゴ』男性の衣装はコレだ!!!
きゃぁーーーーー!セクシー!!ムキムキな胸板にバイセプッス!!
ロードウェイではこんなセクシーな男性が登場する!!!
宝塚の男役と現実の男を比較するものではないのだが、そこは文化を知らないニューヨーカーは比較してしまうだろう。

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本編終了後、姿月あさとさん、湖月わたるさん、朝海ひかるさんの3人が幕の前に立った。「男の格好をしていますが私は女です」と姿月あさとさん。湖月わたるさんと朝海ひかるさんも「今は女性の格好をしていますが、宝塚にいた時は男性の役を演じていました」と語り、女性が男装する宝塚を説明した。英訳はステージの上に出る。3人がアンコールへと導いた。

メインキャストは公演によって変わるのだが、アンコールには歴代トップスター全員が登場する。

”TAKARAZUKA ENCORE”とキラキラの巨大文字電飾がステージに!おおおおおおおお〜〜〜!!

お馴染みの鮮やかなラインダンスの衣装で観客席からも登場!!通路でも踊る!宝塚大劇場かと錯覚!舞台ではラインダンスを披露!英語で言うところの High Kicks (ハイキック)が素晴らしい。

via http://www.theatermania.com/ (© Stephanie Berger)

via http://www.theatermania.com/ (© Stephanie Berger)

元雪組のトップスター水夏希さんも登場!!ヴェルマを演じる水さんを観るつもりだったのに間違ってチケットを買ってしまい本編では見れなかったので感動!!!8年ぶりの一方的の再会だった!!涙がダーーーッ。そして40年ぶりの再会の峰さお理さんは『宝塚わが心のふるさと』を唄った!歌声は70年代の『ベルばら』のレコードのままだった!さらに、さらに涙ダーーーッ。

宝塚の男役といえば黒燕尾も披露!!黒ではなく濃紺だった。
ヴェルマの湖月わたるさんもロキシーの朝海ひかるさんもラインストーンキラキラの燕尾服に着替えて登場!!!!さすがトップスター!!!格好いいいいいい!

最後には後光のように光る輝く大羽根を背負った元トップスターの3人が登場!!真ん中に姿月あさとさん、朝海ひかるさん、湖月わたるさんが!!『すみれの花咲く頃』を初風諄さんが歌った。今公演では出演されなかった歴代トップスターのOGさまは大きな羽根扇子を優雅に持って登場。


キラキラの燕尾服の宝塚OGの男役がズラ〜っと!!!圧巻!!!羽がゴージャス!!!

ここでもさらに涙が滝のように溢れた。

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダーーーーーッと!

子供のようにしゃくりあげそうになったので必死に抑える。
ニューヨークで宝塚をそれも歴代のトップスターの方々を一挙に観れるなんて幸せ者!!!

カーテンコールは1回だったが、2回目があるのではないかと拍手がずーーーーーっと鳴り止まず、10分間は続いた。このまま帰りたくない!もう一度見たい!!私も叩けるだけ叩いた!「公演は終わりました」という英語のアナウンスが流れて、みんながっかり。この拍手を聞いて登場して欲しかった!!

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『シカゴ』は腰を前後にフリフリのハンピングシーン(セックスシーン)もいっぱいある。レズビアンのセックスに見えてしまったが。それは置いといて、下品なセリフはいっぱい!脚を広げて股間が丸見えになってしまうボブ・フォシー先生のエロエロ振り付け!なので、現役のタカラジェンヌでは絶対実現できない演目だと思う。

宝塚歌劇を卒業して、艶のある大人の女になったからこそできるのだと思った。ファンも許してくれるのだろう。

次回は大階段も設置して、ぜひぜひ『ベルサイユのばら』をニューヨークで!!!

愛 🎵それは悲しく〜 愛 🎵それは切なく〜 愛 🎵それは苦しく

男役がセクシーな衣装を着なくていい。宝塚の男役をニューヨーカーに見せたい。レズビアンでもトランマンでもない、全く別のセクシャリティーである宝塚の男役。TAKARAZUKAオリジナルの独自の夢の世界の王子様を見て欲しい!

bowler

私の前の席に座った若い白人女性が声を張り上げ、ノリノリだったので、勇気を出して今回は話しかけてみた。

英語教師として日本に6年滞在していて宝塚のファンになったという。大劇場に行ったことがあるとのこと。今度退団する龍真咲さんのファンでファンクラブに入っているという。現在はカナダの国境近くの町に住んでいるが、宝塚を観劇するためにニューヨーク市に来て、3回も鑑賞した!という大ファンだった!!!
白人男性と一緒にいたがボーイフレンドではなく、GAY友に違いないと私のGAYDER(ゲイダー)が振り切れた。

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この公演で、ある男役にときめいてしまった!!不測の事態だ(笑)!!
悲しそうで憂いのある眼差しの姿月あさとさん!
声も低音で素敵だった!!

“All I Care About is Love” をもう一度聴きたい!
リチャード・ギアのビリー・フリンを超えたと言っても過言でない!!
宝塚の姿月あさとさんを舞台では一度も観たことはないが、若い時も美しくて魔性的で神秘的だったに違いないと思う。
しかし、歳を重ねて、さらにその独特な秘密的なオーラが増したのではないかと思う。

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

via http://www.lincolncenterfestival.org/  © Maiko Miagawa and Nobuhiko Hikichi

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『さよなら皆様』が終演後に流れるのではないかと予想していた。が、私の予想は大きく外れた。宝塚を観劇後、『さよなら皆様』が流れるといつも涙が出る。これから現実世界に戻らなければいけないから。

今度はいつ宝塚を観劇できるだろうか?

🎵 さよなら皆様

🎵 お別れいたしましょう。
🎵 また会うその日まで

🎵 さよなら皆様
🎵 さよなら ご機嫌よう!

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終演後のDavid H. Koch Theater!みんな興奮冷めやらず!

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あとがき的つぶやき〜:

またブロードウェイの”CHICAGO”を観てみようと思った!!今度は話が分かって楽しめるはずだ・・・と思う。

気軽に宝塚を観劇できないのがとても残念だ。
あっ!!!近くにブロードウェイがあった(笑)!!本命の好きな人とは付き合えないけど身近な仮の彼氏でいいかぁーの気分である。LOLOLOLOLOLOL

ところで、男性が女装しているのがドラァグクイーン。女性が男装しているのがドラァグキング。TAKARAZUKAは全くもってドラァグキングのショーではない。ドラァグクイーンもドラァグキングのショーもコメディーがメインだからだ。

正統派なお芝居を女性が男性を演じる。BOYS LOVEと同様にTAKARAZUKAもアメリカ人に分かってもらうには口頭での説明が難しい。特殊な世界だから。アメリカ人のGAY友には興味を持ってもらえず一人で観劇した。

百聞は一見にしかず!アメリカ人のGAY友に乙女ロード&秋葉原に行っていただき、かつ宝塚と歌舞伎を観劇して欲しい!と思う。

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憧れの地に行く!!

おはこんばんちは〜

今回の里帰りでは、新宿二丁目以外に行った場所がある。
そこは長年の憧れの地、兵庫県は宝塚市である。

今回は私の”Dream came true”話にお付き合いください。

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何気に観たテレビ番組。

私の胸にドドドドドドドドドドォォォォォンと感動の嵐が吹き荒れ、虜になってしまった。
その番組とは宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』だった。NHKで放映されていたのだ。

オスカルが涼風真世。そして、アンドレを演じたのは天海祐希の月組の90年代の『ベルばら』!!を観たのではなく、宝塚歌劇団100周年記念で上演された宙組のトップスター鳳希かなめがオスカルだった『ベルばら』でもない。

私が観たのは、オスカルは安奈淳、アンドレは榛名由梨という昭和の花組の『ベルばら』であ〜る。当時、小学生だった。

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

オスカルは安奈淳、アンドレは榛名由梨のカップル

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80年代、90年代生まれの人は想像もできないだろう。70年代、ビデオはなかった。テレビを録画できるようになったのは80年代だ。ビデオやCDやDVDは未来の発明品なのだ。しかし、コンサートや舞台はレコードで聴けたのであった。音声で舞台中継録音を聴くのである。

私が老女になる未来には、映像は進化したフォノグラムになり、スターは3Dですぐそこにいるように、我々は客席にいるのと同じ感覚で観られるようになるのではないだろうか。

あの感動を再び!!と願った私は、お小遣いを貯めて、『ベルばら』の舞台実況録音盤の2枚組LPレコードと歌のコレクションのLPを購入した。

小学校から帰ると毎日『ベルばら』LPレコードを聴いていた。レコードのジャケットの写真を見ながらテレビ放映の様子を思い出し、音声だけで胸をときめかせていた。

母にお願いして、スーツの三揃い(ジェケット・ベスト・スラックス)を作ってもらい、身も心もタカラジェンヌの男役になって小学校に登校していた(ひえ〜、痛い!怖い小学生だったのだ!)!そういえば、当時、好きな子は栗毛の一番かわいい宝塚の娘役みたいな女子だった(笑)!!!好きな人は、男子ではなかった(笑)というのも付け加えておこう(笑)。

《ジャケット》
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舞台実況2枚組LP。ロザリーとオスカルさま〜❤️

***

《裏面》
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小学生の私はこの写真にうっとりしていた。今でもうっとりしている!

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《ジャケット》
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歌のコレクションのLP!!いろいろなシーンの写真があるので、動く姿を想像しながら見ていた。榛名由梨さんは初代オスカルだったので、このジャケットではアンドレではなくオスカルの姿。私は安奈淳さんのオスカルが大好きだった!

***

《裏面》
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天国のオスカルとアンドレがペガサスに乗っているシーン!現代の『ベルばら』では空を飛ぶらしい。

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福島の山奥在住の私が東京や兵庫にある宝塚劇場に行って観劇するなんて夢のまた夢。実現できない手に届かない夢だった。

タカラジェンヌになりたい!!と思ったことは一度もなかった。男装の麗人を気取った痛い小学生の私でも自分をしっかり分かっていた。ブス、音痴でしかも運動音痴で背が低い!宝塚は演じる方でなく観る方だと自覚していた。

時は流れ、宝塚歌劇団よりも趣味や興味は他のいろんなものに行ってしまったが、ニューヨークに住むようになってから、自分のルーツを知りたくなり、生まれ育った日本文化を学びたくなった。歌舞伎や文楽を鑑賞し、生まれ初めて東京の宝塚劇場に行った!
そして、水夏希さんがトップスターだった雪組を観劇して感激(だじゃれになってしまい失礼)!!!

東京の宝塚劇場で観劇するという夢は実現したが、東北出身の私にとって兵庫県宝塚市にある本拠地は関西の遥か遠〜い遠〜い存在であり、我が人生においてわざわざ宝塚に行ってまで観劇することはないだろうと思っていた。

だが、しかし、なんと宝塚大劇場に行く機会に恵まれたのであ〜〜〜〜る!

宝塚の男役になりきっていた痛い寒村の小学生の私はすっかりおばさんになってしまったが、おばさんになって、不可能と思われていた夢が実現したのであ〜る!長生きはしたくないと常々思っているが、生きているといいこともある!

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ここが宝塚大劇場であ〜る!!

ジャーーーーーーーーーーーーーーン!!!

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テレビ番組で宝塚大劇場が映る時の定番の景色である。大劇場とその横を走る阪急電車である。宝塚大橋からカメラを構えて電車を来るのを待って写す!!
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宝塚大劇場に行く前に予習としてNetflixで映画『阪急電車』を観た。今津線のエキスパートになった気分だったのを付け加えておこう(笑)。
中谷美紀が元彼の結婚式に純白のドレスで出席する話は強烈だった!!披露宴の撮影場所は宝塚ホテルだろうか。
ちなみに日本のNetflixでは視聴可能だが、アメリカでは観られない。

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宝塚南口駅から宝塚駅まで乗車した。車内のポスターはもちろん宝塚!!タカラジェンヌかもと思われる美しい人も乗車している。宝塚大劇場と宝塚音楽学校の間を電車は通って宝塚駅に到着!!阪急宝塚駅から大劇場に続く有名な花のみちを歩く!!ここが「花のみちかーー」とこれまた感動!!

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街全体が「宝塚歌劇団」を愛して応援しているのを感じた。
タカラジェンヌや宝塚歌劇団の話を誰でも普通にできるのも驚いた!
お店に入ればタカラジェンヌのサイン入りのカードが貼ってあるし、公演のポスターが街中に貼ってある!

大劇場のスタッフはもちろん、周辺のお店の人たちの対応がとてもやさしかった。
おばさんが店員さんに理不尽なことを言っていることがある。強烈な人はどこにでもいる。宝塚でもそんな状況に遭遇したが、誰も嫌な顔をひとつしないのに驚いた!!!やさしい対応で、おばさんを納得させていた!素晴らしい宝塚!!!
関西弁というのか兵庫弁というのか、響きが柔らかく、それに明るくて面白く感じる!!!無骨な東北弁とは対極の位置にある。

それに宝塚とニューヨークはとても似ている!!
マンハッタンは小さいし、宝塚も東京のような大都市ではない。
美しいタカラジェンヌが普通に街を歩いている。ニューヨークにも美しい人がたくさんいる!!美しい人にいつもすれ違うことができる街は素晴らしい。

宝塚市に住めば年中全ての組を観ることができる!
ニューヨークに住んでいるとブロードウェイに歩いて観劇できるのと同じに。
老後は宝塚に移住だ(笑)!

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開演前には行こうと決めていた大劇場内にある宝塚歌劇の殿堂に行った。
歴代のトップスターについての展示があるタカラジェンヌのミュージアムである。

ミュージアムの奥には、羽を背負ってトップスターが使用したものと同じ「しゃんしゃん」が持てるコーナーがある。
公演中の組が以前に使ったものを触ることができるのだ!!きゃぁーーーーーー!!本物だ!!
お願いすれば写真を撮ってくれる!!

私もとうとう宝塚デビュー!!!!!!!!
小学生の私に伝えてあげたい!!!
ブサイクでもタカラジェンヌになれることを〜〜〜(笑)!

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下記の写真が花組トップスター明日海りおさんが上記写真の右側の衣装を着用している舞台写真であ〜る!

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

もっと本格的にタカラジェンヌになれる写真館が大劇場の中にある。舞台用のメイクと衣装を着て記念撮影をしてくれるのだ。オスカルに、マリーアントワネットに、トートにもなれる。憧れのタカラジェンヌになって、夢の役柄にもなれるのだ!妄想の世界が現実になる瞬間を味わえる。その瞬間が写真となって永遠に残る。

夢の世界でも、私がオスカルになってはいけない。怖すぎだ!!!
夢は夢であった方がいい場合もある。

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ステージスタジオの入り口にある。どの衣装がどの役柄かが分かるファンもいるはずだ!!!なれる役柄の多さにびっくりだ!

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大劇場で観劇したのは花組の『ミーアンドマイガール」。
もともとはイギリスのミュージカルとのことで、マイフェアレディーに似ている内容だった。
何度も宝塚で上演されているらしい。

私の後ろの席に座っていた人たちは聞こえてくる会話で社員旅行で来ていたようだった。それも初めての宝塚だったようだ。そして男性も女性も「トップスターの明日海りおさんが美人!素敵!」と感激していたが、みんなが感激する美しいトップスターだ!!

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

©宝塚歌劇団 via https://kageki.hankyu.co.jp

花組の『ミーアンドマイガール」の宝塚大劇場のポスター。トップスターの明日海りおさんは美形だ!

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ところで、宝塚の男役がトランスマンやレズビアンに見えてしまうのはニューヨーク生活が長いからだろうか??? それに最近はトランスマンに傾倒しているからだろうか??? お芝居だと特にそう見えてしまう。実際、女性が演じているのだからレズビアンやトランスマンに見えるのは当然かもしれない。

しかし、男役のダンスのシーンは男女という性別の壁が完全に消滅する。夢の世界の王子様たちが踊り、夢の世界に誘ってくれる。

明日海りおさん演じるビルがガールフレンドのサリーを探しに行く。そこでステージが回り舞台になり、多くの娘役の中からサリーを見つけて2人で踊るシーンには胸がジーンと熱くなった!!!!美しい。愛がある。これこそがTAKARAZUKAだ!!!

この演目には宝塚といえばのレビューはなかったが、エンディング近くには黒燕尾のダンスやトップスター&娘役トップとのダンスなど、宝塚的なダンスを観ることができて嬉しかった。大満足!!また劇中で「ランベス・ウォーク」という曲で出演者が舞台から客席に降りて歌い踊る。2階席にもタキシードを着たタカラジェンヌが踊る。

見た目に美しい人間とは、男女の性別の両方の美しさを持っている 人間だと思う。トランスジェンダーの人々が美しく見えるのは両方の性があるからだと思う。女らしさも男らしも両方兼ね備えている。女性が男性を演じる宝塚の男役は2つの性を持ち、それこそ2つの性の良い所取りで美しいのであ〜る!!GAY GUYSも外見は男だが女性的な心もあり、女性的な雰囲気がある。だから彼らも美しいのであ〜る。

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胸ときめく夢の世界を見せてくれる宝塚歌劇団を創設したのは小林一三氏。大学時代は小説を書く文学青年だったらしい。作品を発表するが全く売れず貧乏で・・・という、それこそ小説や映画になりそうな破天荒で夢だけを追いかけて生きる人ではなく、大学卒業後は銀行に勤務した堅実な人物。経済観念がしっかりした起業家・実業家。阪急電鉄の創業者だ。東北出身で東京にしか住んだことがない私にとって阪急というのは有楽町のデパートぐらいしか知らない。全く馴染みがない。しかし、映画会社の東宝も小林一三氏が設立したということを知ってびっくりした。知らなかったのは私だけかもしれない。東宝の名前の由来は当初の「東」「宝」塚という社名の略。舞台も映画も日本のエンテーティメントの世界を作った。それも一流のを!夢や妄想だけでは全く成り立たない世界だ。お金がないと作品はできない。売れないと次回作はない。芸術的にも経済的にも両方優れているいる小林一三氏に敬服するばかりである。

妄想ばかりで全くダメな私。気が付けば、おばさんになってしまった。もう花は咲かないかもしれない。しかし、短編映画が完成し映画祭に応募している。少しでも小林一三先生にあやかるために観劇後に「ある所」に行こうと思った。エンターティメント界のパワースポットだ(勝手に私が思っている)。そこは小林一三氏が住んでいた邸宅だ。現在は雅俗山荘というレストランになっているという。大阪府池田市にある。予約の電話をしたが残念ながら満席で取れなかった。本当に残念だ。次の機会に行こう!

宝塚を去る時に、宝塚大劇場にまた行きたい!また宝塚に行きたい!!と思った。
まんまと小林一三氏のプランに乗せられてしまった(笑)!!! 《楽しい場所があれば人が集まる。阪急電車に乗ってそこに行く!》

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小林一三氏の銅像。宝塚大劇場の2階ロビーにある。拝んできた!!みんな誰でも知っている宝塚のモットー「清く 正しく 美しく」は小林一三氏の遺訓だ。

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ところで、毎年恒例のリンカーンセンターのサマーフェスティバルで今月、宝塚OGによる”CHICAGO”が上演される。
昨年は蜷川幸雄演出による村上春樹の長編小説『海辺のカフカ』が上演された。

先日、リンカンセンターに行った時に、大きなポスターが飾られていたので一緒に記念撮影!!!私もポスターの一員になった錯覚妄想が〜〜〜〜!こんなに大きな写真を載せる自己顕示欲いっぱいの私を許して〜〜
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宝塚OGによる”CHICAGO”

何百回もミュージックビデオを観たAQUA5の雪組の元トップスターの水夏希さんもニューヨーク公演に来る。

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真ん中が当時雪組のトップスター水夏希さん。AQUA5からは音月桂さん、鳳希かなめさんがトップスターになった。鳳希かなめさんのさよなら公演にはGAY友カケルくんと東京宝塚劇場に一緒に行った。

上記ポスターでタキシードを着ているセンターのOGを見て、私は激しく懐かしい気持ちになった。

「あーーーーっ!、峰さを理さんだ!!!!」

小学生の頃、何万回(笑)聴いた『ベルばら』のレコードの裏ジャケットにある写真のひとりが、峰さを理さんだから。

今回のポスターを見た時にすぐに分かった!!!小学生以来全く見ていなかったのに、それこそ40年近くの再会なのにすぐに分かったのだ!!子供の頃に脳に刻まれた記憶に自分でも驚く。頭の中に峰さを理さんが唄っている「バラのスーベニール」。🎶🎶人には終わりがあるように〜〜🎶🎶が頭の中で鳴っている。

今週、宝塚OGによる”CHICAGO”をリンカーンセンターに観に行く!

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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!

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平日の夜のセラピー

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おはこんばんちは〜!

久しぶりに平日の夜、THERAPY/セラピーに出かけた。

使い古された感のある紹介文だが、「THERAPY/セラピー」とは心理療法のセラピーではなく、ヘルズキッチンにあるGAY BAR、”THERAPY”のことである。

なぜ平日の夜にGAY BARであるTHERAPY/セラピーに行こうかと思ったのか?

その夜、ブロードウェイショー” An American in Paris”『パリのアメリカ人』をゲイ友カールくんと鑑賞した。
翌日も平日なのに二日酔いの危険を冒してまで(笑)、THERAPYに行くことを突き動かしたのは、” An American in Paris”『パリのアメリカ人』のモダンバレエが圧巻で素晴らしかったからなのだ!!!

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An American in Paris”『パリのアメリカ人』のポスターである!パリと言えばのエッフェル搭とLOVE LOVEストレートカップル!

感動のあまりそのまま家に帰るのが嫌だった。私の場合、二日酔いで困るのは自分だけ。しかし、人の命を預かる医師のカールくんは週末は浴びるほどミックスドリンク(カクテル)を飲んで酔っ払ってクレイジーになっても、平日はきちんと睡眠を取るためにアルコールはそんなに飲まない。的確な判断をするためには良質な睡眠が必要なのだ。

感動した感動は胸にしまって浸透させるよりは発散したかった。お酒をほとんど飲まなくなり私はすっかり真っ当な人間になっていたが(笑)、感動とお酒の融合でキラキラ〜したくなった!!THERAPY/セラピーに行こうとダメ元で誘ったところ、カールくんも同じ気持ちだったようで、久しぶりに平日の夜に、THERAPY/セラピーに行くことに!!!YAY!!!

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THERAPYに行く前に(笑)、『パリのアメリカ人』についてお伝えしよう。

JAZZのスタンダードになっているジョージ&アイラ・ガーシュイン兄弟による曲をベースにした映画 ”An American in Paris”『巴里のアメリカ人』をミージュカルバージョンにして昨年ブロードウェイでの公演が始まった。映画は1951年(昭和26年)。昨年、トニー賞も受賞。舞台になっているパリでも上演され好評を博してニューヨークはブロードウェイで上演されたらしい。

『巴里のアメリカ人』というよりは『もてもてマドワゼル』と改題した方が内容に合っていると思うくらい、お仏蘭西人の可憐なバレリーナがアメリカ人にもお仏蘭西人にももてもて〜だったのだ。愛か?お金か?誠意か?愛か?スターダムか?愛か?に揺れ動く話だった。ハリウッド映画をベースにしているのでお話はハリウッド的でハッピーエンディング!!!これがお仏蘭西映画的だったら、エンディングは結果をはっきり提示せず自分で考えてください的か、病気で死ぬか、殺人事件が発生して悲劇で終わって、悩んだまま辛い気持ちで沈みながら家路に着いたかもしれない。

いかにもの定番過ぎるハッピーエンディングだったので、逆にそれはあり得ないだろうというカールくんは言っていた。お仏蘭西的の結末の方が超現実的ではあるが、幸せに終わったのでほっとしたのも事実だ。

“I Got Rhythm” 、”The Man I Love” 、”‘S Wonderful”など知っている曲がたくさんあったので、英語が分からなくても乗り切れる!!

バレエがいっぱいのダンスがワンダフル!!!

秀逸だったのは、もてもてマドモアゼルのバレリーナ、リセがプリンスパルになったモダンバレエの公演シーンが劇中にある。それがファービラス!!!!不思議な振付とロマンチックな演出で魅了された観客は一体になった!そんな感覚になったくらい劇場が感動に包まれた!!

その他になんと言っても主人公のアメリカ人の画家ジェリーを演じるダンサーが素敵だったのだ!!

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彼が主人公を演じた、Garen Scribner/ギャレン・スクリブナーさんであ〜る!!

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うわーーーーーーー!!

イケメン!!ハンサム(って死語?)!!眼力がすごい!!!鍛えられた肉体!!

photo by Eszter and David photo by Eszter and David

『パリのアメリカ人』がブロードウェイデビューらしい。サンフランシスコ・バレエでソリスト(準主役)をしていたという。本物のバレエダンサーがキャスティングされたから素晴らしいバレエだったのだ!!バレエ公演はセリフも歌も唄わないがミュージカルは両方が必須!!歌も上手だった!!
イケメンで歌も上手でバレエが本業であるバレエダンサーってワンダフル過ぎる!!!

ギャレン・スクリブナーさんのサイトはこちら〜!

「もてもてマドワゼル」を演じた女優さんも本業はバレリーナ。英国のロイヤルバレエ団に所属するリアン・コープさん。

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ところで、バレエ/モダンバレエが素晴らしいということは振付師がスゴイ人に違いないとPLAYBILL/プレイビル(無料で配布されるパンフレット)を見てみる。

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Christopher Wheeldon/クリストファー・ウィールドン氏。イギリス人。名門のロイヤルバレエ学校出身!!ロイヤルバレエ団とニューヨークシティバレエでも踊っていた。また出身ロイヤルバレエ団で振付もしているという今をときめく人物だった!!『パリのアメリカ人』では演出家も兼任している。昨年、っこの『パリのアメリカ人』でトニー賞の振付賞を受賞。やはり、スゴイ人だった!!!!!

検索すると、1973年生まれの43歳。GAYであることを公表している!!!!!!!!!WOOOOOOOOOOOOOOW!!!!!
イヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏にクリストファー・ウィールドン氏!GAY演出家の舞台は素晴らしい!!

Photo by Cheryl Mann. via http://www.4dancers.org/

Photo by Cheryl Mann. via http://www.4dancers.org/


右側が今をときめく振付師、元ロイヤルバレエ団員のクリストファー・ウィールドン先生!!眉目秀麗!!!ポーズとパイセップスにときめく〜!!

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カールくんは私の感動の理由を「ダンスがいっぱいで英語のセリフがそんなになかったからだね〜」と意地悪を言う。でも真実。しかし、バレエファンではないカールくんもモダンバレエ公演シーンは見応えが十分で感動したと言っていたのだ!お芝居もミュージカルも英語が分かると面白さは倍増する。しかし、残念なことに英語を理解できない場合も多々ある。しかし、『パリのアメリカ人・ミュージカル』はストーリーを予習すれば、ダンスがなんと言っても素晴らしいので、ストーリーが追えず「????」が頭の中にいっぱいあってフラストレーションが溜まるということがないので「嗚呼!感動した!!」と英語を母国語としない我々にとって心から思える作品だと思う。

kirakiraline

それでは、いざ〜!THERAPYへ〜!!!

平日の夜にはドラッグクィーンのショーがある。その日は、ペパーミントちゃんとチェリー・ヴァインさんのお二人による歌謡ショウ!!!


左が、ペパーミントちゃんで右がチェリー・ヴァインさん。

お客さんは若者のグループがいっぱい!!観光客なのか近所に住むGAY GUYSなのだろう。隣のテーブルのグループと話をする。アラブの某国からの青年だった!!!!おおおお〜!びっくりするくらいハンサム。物欲しそうな顔をしていたのか、焼き鳥にとっても似た鶏肉の串刺しでソースはクリーミーなサテーをくれた。ありがとう!!

約2年前テキサス州はオーティンにちょっとだけ住んだことがある。オースティンはニューヨークと違って野外イベントでのアルコール飲酒がOKなのでどこに行ってもTito’s/ティットというウォッカのドリンクを販売するテントがあり、どのお店に行ってもTito’s/ティットが全面に置かれているので、検索した結果、オースティン産のウォッカということが判明。


テキサス州オースティンの名産Tito’s/ティットのウォッカ!!マーケティングに力を入れているのだろ、ニューヨークでも購入できる!

カールくんはウォッカが大好きなので、カールくんとハニーくんカップルへのお土産に1本を買ったところ二人ともに大変気に入ってくれた。2人のお家に常備されるアルコールなり、ホームパーティでは定番アルコールになった!カールくんがTHERAPYにもなんとオースティンの名産ティットが置いてあることを教えてくれた。オーダーして飲む。クセがなくてすっきりしている!!

グループで来ているお客さんがいる中、一人でぽつんと座る金髪の青年がいた!!どう見てもTRANSMAN/トランスマンだ!!!もしかしてGAYトランスマン??? カールくんに「トランスマンだよね?」と聞くと「違うよ」という返事。向こうには気付かれないようにこっそりでもじーっと見たらカールくんの言う通りだった。ルー・サリバン氏のようなGAYトランスマンと知り合いになりたい願望が強すぎて、かわいい男性を見ると全員トランスマンに見えてしまうという今日この頃の私。

ドラッグクィーンのお姉さまは万国共通で毒舌であ〜る!

チェリー・ヴァインさんは、レディガガの“Applause”/アプローズ の替え歌、”Menopause”/メノポーズ「更年期」を熱唱!!!!!接尾辞 ”ause”が同じだから韻を踏んでいるので笑えるのは笑えるのだが・・・。カールくんは「YOUの歌だ!!!!」と大騒ぎしたことを付け加えたくはないが付け加えておこう(LOL)「うううう〜うううう〜〜るせーーー!!」「メノポーズ、更年期で悪かったな〜あああああああああああああ」。

ペパーミントちゃんとチェリー・ヴァインさんの歌とダンスは抜群だ!!!
ペパーミントちゃんと言えば扇風機を前に置いて長い髪の毛をビヨンセのようになびかせるのが彼女の芸風。ペパーミントちゃんを久しぶりに見たが、扇風機と髪をなびかせるのは全く変わらずで、歌舞伎の大向こうさん風に「待ってました!!」と声を掛けたい気分だった!

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Applause”/アプローズ の替え歌、”Menopause”/メノポーズ「更年期」!!はははは〜(汗)!おばさんをネタにするな〜(笑)!!嘘です!いっぱいネタにしてください!!!

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歌謡ショウが終わったのは零時半。即行でキャブに乗って帰る。
「久しぶりの平日のTHERAPY、楽しかったね〜」とカールくん!

キャブの中で、2人で『パリのアメリカ人』のモダンバレエシーンの振付のモノマネをする。アバンギャルドな振付なので素人がするとお笑い風で可笑しい!!!

ブロードウェイの素晴らしいモダンダンスに、ペパーミントちゃんとチェリー・ヴァインさんのお二人の毒舌!歌謡ショウが同じ夜に楽しめて、イケメンGAY GUYSに囲まれて、劇場からGAY BARまでは徒歩10分以内で移動できる!距離的に狭い世界にいろんな楽しいことがいっぱいあるニューヨーク!!だから、 I ❤️ NEW YORK!!!!

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劇場の入り口には記念撮影用にパリの背景が用意されている!!” A Japanese in New York”「ニューヨークの日本人」はそれなりに暮らしている w(笑)LOL!

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ところで、ミシシッピ州の反LGBT法関連のニュースが報道されたのでご報告を!

ブルース・スプリングスティーンに続き、カナダ人のロックシンガー、ブライアン・アダムスも「セックスオリエンテーションを理由に人権を奪う法律」に反対してミシシッピ州で開催されるコンサートをキャンセルしたという。
ニュースはこちら〜

音楽の力でミシシッピ州の反LGBTの法律が消滅する日はもうそこだ!と思いたい!ミシシッピ州にもノースキャロライナ州にも行く機会は特にないが、もしあったら行かない〜と私ごときで申し訳ないが非常に微力でも決意している!

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ブルース・スプリングスティーンと同世代で、同様に素敵なおやじぶりである!!立派な精神が外見にも!!と思う。

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GAY狩り 

おはこんばんちは〜!!!

今回も先日鑑賞した演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェによるアーサー・ミラーの戯曲 ”The Crucible”『クルーシブル』について感想を書こうと思う。検索して今まで知らなかったことがたくさんあり、とんでもなく的外れかもしれないが、お付き合いください!

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劇場の外にある看板!シアーシャ・ローナン!

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1692〜3年、セイレムでの魔女裁判を描きながら、40年代後半から50年代に掛けてアメリカで吹き荒れたマッカーシズムを批判している戯曲である。これは、江戸時代の歌舞伎のようだ。

幕府を批判する内容は禁止されていた。幕府からの検閲を逃れるために、時代設定は足利時代に、場所は江戸ではなく鎌倉にした『仮名手本忠臣蔵』のように。
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時代や登場人物の設定を変えて上演していた江戸時代の歌舞伎を彷彿させる『クルーシブル』。赤穂浪士は江戸時代の話だが、時代を足利時代に変えて上演!今も昔も藝術は体制との闘いだ!

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第二次世界対戦後、ソ連の台頭により恐れをいたいたアメリカ。上院議員で共和党のジョセフ・レイモンド・マッカーシーにより始まった共産主義者や主義に共鳴・賛同している人々の告発は、人々の心に恐怖を植え付け、見る見るうちに伝染して、巨大な嵐になって吹き荒れた。マッカーシズムと言われ、嫌疑をかけられた人々を追放、離職に追い込んだ。日本では『赤狩り』と言われている。英語では”RED SCARE”/レッド・スケア。直訳すると「赤の恐怖」。言葉の通り、恐怖を煽り、自分の身を守るために嘘の密告もまかり通った。

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マッカーシズムの対象は、共産主義者だけではなかった。GAYやレズビアンも攻撃の対象になった。マッカーシー上院議員は、「同性愛者だってバラすぞ!とGAYとレズビアンを脅せば、国の機密情報を簡単に敵国(ソ連)に漏らしてしまう!!!だから、GAYとレズビアンは政府機関で働くのは危険だ!!スパイになる!!」と、勝手な理論を振りかざし、GAYとレズビアンへの恐怖を扇動して、何千名の政府機関で働いていたGAYとレズビアンをクビにしたのだ!!!!

LGBTの象徴といえばレインボーカラーだが、以前は、ラベンダーがGAYのシンボルカラーだった。だから、”LAVENDER SCARE/ラベンダー・スケア”と呼ばれた。直訳は「ラベンダーの恐怖」。売国奴になるGAYとレズビアンは怖い!と糾弾した。

日本風に訳せば「ラベンダリー狩り」だが、イチゴ狩りやりんご狩りのように取りたい放題・食べたい放題の楽しい雰囲気になってしまい適さないように感じる。言葉の響きは酷いが、そのものずばりの「GAY狩り」がアメリカの50年代では行われていた!!

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ラベンダーといえば紫を思い浮かべるが、ラベンダー・ピンクがGAYを表すカラーだった。

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GAYとレズビアンの連邦政府職員を見つけて解雇するためにマッカーシー上院議員は委員会を結成し、Roy Cohn・ロイ・コーン(1927生まれ、当時33歳) を委員会の顧問にした。この人物は、なんと驚くことに1986年にAIDSで亡くなったのだ。彼はクローゼットのGAYだった!!!!!GAYとレズビアンを酷い目に合わせた人物が同じくGAYだったとは!!!同性婚が認められた現代とは状況は違う。GAYであることを密告され、仕事を追われたその辛さを想像しただけでも言葉が見つからない。中には、自殺した人もいる。

もしかしたら、マッカーシー上院議員は「GAYをばらされたくなかったら俺のために働け!!」とロイ・コーンの弱みに付け込んだのかもしれない。彼は公表されるのが怖くて仲間を売ったのかもしれない。我が身を守るために友人を魔女であると嘘の告発した魔女裁判のように。

マッカーシー上院議員自身、激しくGAYを毛嫌いする秘密の理由があったのかもしれない。ジョン・プロクターと性的関係を結んだ少女アビゲイル・ウィリアムズがプロクターの病弱な妻を殺そうと森で黒魔術をしていたのが目撃され、話がこじれて魔女裁判に発展してしまうように、酷い振られ方をした片思いの「男」への復讐のつもりが、コントール不可能な巨大な渦となってしまい、全く関係のない人々まで巻き込む悲劇になってしまったのではないか?

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左がジョセフ・レイモンド・マッカーシー上院議員、右がロイ・コーン。

***

レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されたFBI長官ジョン・エドガー・フーヴァーも「赤狩り」に協力した。彼もGAYだったと言われている。
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まだ観ていない(汗)。クリント・イーストウッド監督の『 J・エドガー』。

***

1953年4月、アイゼンハワー大統領は同性愛者を連邦政府の職員として雇用することを禁止し、同性愛者は解雇するという大統領命令を発表した。これは、クリントン大統領(ヒラリーの夫 LOL)が連邦政府職員の雇用する際に「セックス・オリエンテーション/性的指向」で差別してはいけないという大統領命令を1998年5月28日に発表するまで45年間も続いた!!!

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”The Crucible”『クルーシブル』のブロードウェイでの初演は1953年の1月。今から63年も前だ。古典の領域であり結末は周知かもしれないが、***結末のネタばれ!!***の内容も含むのでご注意ください!!

仲間を告発すれば命は助かる!と言われ、ジョン・プロクターは告発書類に署名をする。しかし、自分が署名した告発書類を破り捨てて死刑になることを選ぶ。これで”The Crucible”『クルーシブル』は終わる。

演出家Ivo Van Hove(イヴォ・ヴァン・ホーヴェ)は、「赤狩り」の他にマッカーシズムの指弾の対象となった「GAY狩り・ラベンダーの恐怖・LAVENDAR SCARE」という歴史的事実を踏まえて演出したのではないかと思う。あくまでも私の推測なのだが・・・。

GAYはヨーロッパやアメリカでは同性婚が認められたとはいえ、まだまだ差別やスケープゴートの対象になってしまう危うい立場であり、GAYを公言しているベン・ウィンショーが主人公ジョン・プロクターを演じることにより、己の良心に従って仲間を売るようなことをしなかったジョン・プロクターにGAYのこうであって欲しい姿を重ねているのではないか?

世界で最も差別されないと言われている白人・クリスチャン・ストレートの俳優では出せない苦悩をGAYを公言しているベン・ウィンショーなら揺れ動く男の心を表現できると思ったのではないか?

Credit Jody Rogac for The New York Times

Credit Jody Rogac for The New York Times


ベン・ウィンショーの眼差しは、深い悲しみが見える。心にぐっとくる。

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政治の世界の話だけではなく身近でも起きる。◯◯ちゃんは嘘つきだから仲良くすると 仲間外れにするよ的に、仲間外れされたくないから、◯◯ちゃんが本当は嘘つきでないことは知っていても一緒に無視してしまう。恐怖や嫌疑は簡単に伝染する。ーーー 悲しい哉、これが人間の性質・傾向なのだ。しかし、自分の中のジョン・プロクター=(良心)を持つことが大切だとアーサー・ミラーは言いたかったのであり、この作品が設定を変えても通じるのは時代が変わっても人間は「揺れる生き物」だから。また魔女裁判の茶番を通してマッカーシズムの委員会や公聴会での非難・排斥をバカバカしいと思っても言い出せずに集団の狂気とともに流れていってしまう。ーーー 悲しい哉、人間の本性をアーサー・ミラーはさらけ出したかった。

ことわざにもあるが、「長い物には巻かれろ」は生き延びる上ので知恵なのかもしれないが。

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ところで、戯曲は1692〜3年が舞台であり、シアーシャ・ローナンのポスターも昔風のブラウスなので、てっきり長いスカートにボンネットを被っているアメリカの時代劇かと思いきや、アビゲイル・ウィリアムズなど少女たちは女子高生の制服を着用。濃紺とグレーの制服はとてもヨーロパ的である。
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日本で現在ドラマが放映されているがイギリス映画”NEVER LET ME GO”『わたしを離さないで』の制服を思い出した。映画と舞台も同様の暗い雰囲気が流れるのはヨーロッパ人の藝術家によるものだからか?

舞台ステージのセットは教室。それは最後まで変わることはない。裁判も教室セットで繰り広げられる。学校の椅子も机も使われている。黒板もある。黒板のチョーク文字と描かれた樹木が激しくオドロオドロしい効果をもたらし、始終、不気味で怖い。また政治の世界ではなく、マッカーシズムのような嫌悪・疑惑が感染する集団いじめは教室でも起こる。それも演出家は教室を舞台にすることによって伝えたかったのではないか?とも思う。

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学校の教室が舞台となって繰り広げられるイヴォ演出の ”The Crucible”『クルーシブル』!!!

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一幕の終わりだったと思うが、幕が下りるのと同時に、ベン・ウィンショーが服を脱ぐシーンがあり、演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェのファンへのサービス精神を感じたのは私だけではないはず!!!ベン・ウィンショーのファンが失神してしまうのではないかと思った(笑)!!前作”A View From The Bridge”『橋からの眺め』ではラッセル・トヴェイの裸はよく見えなかったが今回はばっちりだった(笑)!!!

舞台が観れなくても、ベン・ウィンショーの裸をどうぞ!!

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映画 “Lilting” のベン・ウィンショー。 邦題は『追憶と、踊りながら』。GAYの役柄で恋人と一緒に!

linemitsuba

妻と姦淫の罪を犯した若い恋人の間を揺れ動き、一度は仲間を売ろうとした情けないキャラクターのジョン・プロクターだが、最後は「心の中にある良心」に従う。GAYなのにGAYを裏切ったロイ・コーン。ジョン・プロクターはロイ・コーンにはならなかった。

実際は誰もがロイ・コーンになってしまう可能性がある。しかし、本当は誰でもジョン・プロクターでありたいと願う。そう願う良心も、嬉しい哉、人間の本性であり、だからこそ時代を超えて上演されるのだろう。

ジョン・プロクターを演じるベン・ウィショーの声が力強く劇場に響いた。

linemitsuba

追記:

”The Crucible”『クルーシブル』について検索している中で、「ゲイ狩り」である「ラベンダーの恐怖」、”LAVENDER SCARE”について知った。

実はほとんど知られていない史実であり、アメリカ人のゲイ友に聞いたが誰も知らなかった!!!2013年にリリースされた”LAVENDER SCARE”についてのドキュメンタリーもあった。
http://www.thelavenderscare.com/

また、GAY活動家フランク・キャメニー博士の存在も知った。博士はハーバート大学卒の優秀な天文学者。軍事用の地図の製作をしていたが、GAYを理由に57年にクビ(解雇)になった。それからGAY活動家として活躍。同性愛は精神病とされていたが、アメリカ精神医学会のDMS(精神障害の分類と統計マニュアル)から削除に至ったのも博士の尽力によるということも知った!悲しい出来事が時間を経て活動家の努力が結実して昨年の同性婚につながったのだ。セカンドクラスの市民ではない!!!いつか博士について拙ブログで書きたいと思う。

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GAY活動家フランク・キャメニー博士。アメリカ国会議事堂の前で。マッカーシーズムの影響でGAYを理由に解雇されたが、負けなかった!!!FIGHT BACK!!

参考サイト:

March 21, 1950: 65 Years Ago Today The Lavender Scare Hit The Newspapers, Homosexuals Hunted In The United States

9 Things To Know About ‘The Lavender Scare’

NYT2016

セント・マークスから。The Tenementと呼ばれる19世紀末から20世紀初頭に建てられた移民や庶民向けのアパートはニューヨークの代表的な景色だ。110年以上経った現在でも人々が住んでいる。私もThe Tenement居住者のひとり。友人であるお仏蘭西在住のスウェーデン人のカメラマンが「ニューヨークはフォトジェニック(写真うつりがいい/写真に適している)!!」と言っている通り、誰が撮っても味や良さが出る街がニューヨーク!近頃は新しい近代的なビルに建て替えられている。それも現実だ。
NYT33