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『プロムキング2010』を鑑賞。時代は“本当に変わった”としみじみ思う。

おはこんばんちは〜

アカデミー賞作品賞に輝いた“Moonlight”『ムーンライト』

昨年、”Moonlight”『ムーンライト』が大々的に宣伝されてニューヨークのメジャー映画館で上映された時はしみじみ時代は「変わった」のだと思った。それも「良い方向に」。虐げられている下層階級の『GAY黒人』が主人公の映画がアート系やインディペンデント系やGAY映画をいつも上映しているウエストビレッジの映画館ではなく大型チェーンのメジャーな映画館で上映されていたからだ。

黒人、貧困、ドラッグ中毒、シングルマザー、GAY・・・というエレメントの映画が作品賞の栄光に輝いたのは、昨年の批判もあったわけで(ノミネートも受賞者も白人だけ)、また今のご時勢(ハリウッドはアンチトランプ)とプロデューサーがブラット・ピットの会社プランBエンターティメントというさまざまな好機が合わさったのだと思う。
それにしてもブラット・ピットの会社プランBがまさにマイナーなテーマの映画を製作しようと思ったこと自体がすごいことで、「時代の開拓者だ」と思った。

時代は変わった!!強くそう思った『ムーンライト』

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さて、昨年、拙ブログでもお伝えしたカナダ映画“Closet Monster”『クローゼットモンスター』
もはやGAYであることで悩んで家族にどう伝えたらいいだろうか?という言わばGAY映画の定番的だった内容は全く描かれていなかった。ストレートの思春期の若者とGAYの思春期の若者の悩み(将来のことや恋の行方など)に違いはなかった。好きになる相手の性別が異性か同性かの違いだけ的な感じだったのは、衝撃的だったし、白人GAY世界は進歩していると思った。

GAY新時代の映画だ!!

そして、シネクエスト映画祭で上映された“Prom King 2010”『プロムキング2010』も“Closet Monster”『クローゼットモンスター』と同じく、白人のGAY世界ではもはやGAYであることで悩んだり苦しんだりする内容はもう過去のものであると再び思わせた映画であった。

オフィシャルサイトはこちら

『プロムキング2010』の主人公はニューヨークの大学生、チャーリー。
両親も親戚も彼がGAYであることを知っているし、認めている。
葛藤はすでに終わっているのだろう、描かれない。

『プロムキング2010』ポスター。シネクエスト映画祭New Vison賞に輝く!

主人公の大学生チャーリーの悩みは「ボーイフレンド」ができないこと。私のGAY友が異口同音に言っている通り「ニューヨークはたくさんのGAY GUYSがいるので選り取り見取り!出会いがたくさん」。なので、男の性としては落ち着いて巣作りするよりも出会って楽しみたいという傾向が強いので、チャーリーのように安定した関係の恋人を作るには難しい場所であるニューヨーク。

GAY GUYと言えば必ずいる仲良しのストレート女子(ファグハグ)も映画に登場する!!←必須であ〜る。

いろんなGAY GUYSと出会っては、不本意ながら別れてしまうチャーリーの恋人探しの映画。
彼こそ真の恋人と思っていても裏切られたり、なかなかうまくいかないチャーリーを監督・脚本、そして主演を務める若き才能溢れるイケメン、クリストファー・シャープ氏が演じる。

監督・脚本・主演をこなす才能溢れるイケメン、クリストファー・シャープ氏。シネクエスト映画祭のVIPラウンジにて。

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セックスシーンもある!!
チャーリーは思いっきりのボトム。
全裸で上に乗って思い切り腰をフリフリ!
おおおおおお〜〜〜!

また主人公チャーリーは、上半身裸の姿を鏡に映してセルフィーでは飽き足らず、
ズボンを脱いで鏡に映ったチンチンをセルフィー!!
グラインダーやJackedでよく見かける写真なわけでが、現代のGAY GUYSの「あるある」があ〜る。

それにしても体当たりの演技である。

脱ぐべきところで脱がない某女優に見せたい!!
この俳優魂を!!

話も合う理想な彼に出会ったと思ったのも束の間だった(涙)。主人公チャーリーは右側。

シネクエスト映画祭では、NEW VISON 賞に輝いたこの作品。
NEW VISON賞とは未来を反映する映画の監督に敬意を表して贈られる賞だという。

GAYであることで悩み、家族に知られたらどうしようとかGAYを理由にイジメられているなどという、つい先日まで心が痛くなるような悲惨なテーマが主流だったGAY映画。
しかし、自分が愛することができて、相手も自分を愛してくれるパートナーに出会いたいという人として誰もが求める自然な気持ちが主題であった『プロムキング2010』
幸せなLOVEロマン映画である。

GAYであることはスペシャルでも何でもない普通なこと。
結婚ができる。家庭が持てる。
現代のGAY白人社会は、状況が前進しているという現れだと思った。
「GAY白人社会」と限定して言ったのは、現実的に例えばアジア系にとってはまだまだ家族の理解などが得られないなど厳しい状況があるからだ。

ところで、舞台がニューヨークで、しかも私の生息エリアでの撮影が多く、知っている場所がたくさん登場!!
イーストビレッジのGAY BAR、”Phonex”「フェニックス」と” NO WHERE”「ノーウェア」もロケとして使われていた。
主人公チャーリーが全速力で走る場面はセントマークスだった!!
ご当地映画的で個人的には嬉しかった。

オフィシャル予告編をどうぞ!
http://www.promking2010.com/trailer/

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僭越ながら、ひとつだけ言わせて欲しい。
白人ばかりが登場する“Prom King 2010”『プロムキング2010』
ニューヨークが舞台なのだから、日本人、韓国人、タイ人、インド人、アラブ人、黒人、ヒスパニック系も登場して、白人以外のGAY GUYSと主人公チャーリーが関わっても良かったのでは?

おこがましいと思いつつ・・・
巨大なとうもろこし畑に囲まれて白人と牛しかいないアメリカのど田舎出身のGAY GUYの若者が憧れのニューヨークに来た!
生まれて初めてみる様々な人種に胸をときめかせて、全ての人種とまぐわう「性の冒険」が始まる!的な話を私が作ろう(えへん)

『プロムキング』に触発されて白人にこだわってしまったが、白人GAY GUYが主人公でなくてもいい。
日本人のGAY GUYが主人公だ!
実は、私のGAY友のひとりがニューヨークでほぼ全世界の国々のGAY GUYSとまぐわった!!!我が祖国も含む!という本当の話がある。

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次のGAY映画は、アジア系GAY GUYSが主人公で、メジャーなハリウッド映画製作!
そして、大々的に世界公開される日が来ることを願う!!!