ミャンマーのGAY映画 “THE GEMINI”

ミャンマーのGAY映画が上映されていると映画情報のメールが届いた。

ミャンマーの映画というだけでも珍しいのに、アクションでもなくストレートカップルの恋愛ものでもなくGAY GUYSの愛のドラマとは!!
何が何でも観なければと鑑賞してきた。
(ニューヨークでの上映は現時点では終了しているが、LAでは9月29日までLaemmle Theatreで上映されている)

ところで、ミャンマーについて知っていることは恥ずかしながら以下の4点だけだ。ほとんど何もしらない。

・以前国名は「ビルマ」だった。

・ビルマと聞いて直ぐに浮かぶのは映画『ビルマの竪琴』。

・自宅軟禁されていたアウン・サン・スー・チー氏。

・現在は民主化に伴い日本からの企業も多数進出して経済発展中。

それに、ミャンマーのある位置はなんとなく分かるがタイやカンボジアの近くぐらいの知識がなく、これまた恥ずかしい限りである。
外務省のサイトを見てみると、正式名称はミャンマー連邦共和国。人口5,141万人。ビルマ民族が70%、その他多くの少数民族の多民族国家。言語はミャンマー語。


↑ 地図を見るとカンボジアとは国境も接しておらず、中国やインドの隣国であることを知った。無知でごめんなさい!

巨匠、市川崑監督が1956年に公開した映画を自らリメイクして中井貴一主演で1985年7月に公開。当時、肩にインコを乗せた僧侶の格好がお笑い番組に頻繁に登場していたのを思い出す。パロディにされるくらい大ヒットの映画だった。
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中井貴一演じる水島上等兵の名前はいまでも覚えている!

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上映されていた映画館はユニオンスクエアの近くにある CinemaVillage(シネマビッレジ)。人気のハリウッド大作の映画ではなくアメリカのインディペンデント系や世界からの映画を上映している。めったに観られない映画を上映してくれる貴重な映画館がCinemaVillage(シネマヴィレジ)なのである。

サイトはこちら〜

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ユニオンスクエア近くのEast 12th Streetにある。

人気があるのかどうかが気になり、「観客はどれくらい入っているんですか?」と映画館のスタッフに質問した。

「土曜日には監督をはじめ出演の俳優や関係者が観に来て大変賑わっていたんだけど、今日はキミだけだよ!」

な、な、な、なんと、なんと観客は私ひとりだけだった。

座席数は80。

ホームシアター状態であった!

それに、私だけに上映してくれたみたいでセレブ気分。
映画代は大手チェーンの映画館よりも安い12ドル。
しかし、ビジネスの方は大丈夫なのかと心配になった。ずっとこのスタンスでずっと映画館を続けて欲しいと思う!

さて、映画のタイトルは”The Gemini”(そのまんま訳せば「ふたご座」)。

ベルばらでもアンドレはオスカルとの関係を「ふたご座のカストルとポルックスのようにいつも寄り添っていた」と例えている。
二人のGAY GUYSが「ふたご座」のようにいつも一緒にいるというような内容ではないかとタイトルから想像したが、果たして!?

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ふたご座を設定したの17世紀のはポーランドの天文学者。ヨハネス・ヘヴェリウス。彼が描いたふたご座。

監督はNYO MIN LWIN( ニョ・ミン・リウィン)。ヤンゴン市(旧首都)在住。
検索しても経歴の詳細が書かれているサイトが見つからなかった。

映画のオフィシャルサイトはこちら!

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The Gemini”のポスターであ〜る!

ところで、外務省のサイトではミャンマーの公用語は「ミャンマー語」と表記されているが、IMBd(映画のデータベース)では”The Gemini”の言語はBurmese(ビルマ語)となっている。同じ言語であるとは思うが気になったので一応記しておく。

こちらがIMBd(映画のデータベース)のページ。

それでは、予告編をどうぞ!!

kirakirarainbow

私の感想他諸々をお伝えしようと思う。

*** 以下、ネタバレを含む内容なのでご注意!!!***
*** しかし結末には言及していない! ***

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★☆★ あらすじ ★☆★
飛行機事故で死んでしまった軍人である夫。悲しみにくれている妻の元に親友と名乗る男性が現れ、「困ったことがあったら言ってください。いつでも助けるから」という優しい言葉を掛けてくれる。親友は現在有名な作家になり活躍している。 夫とは学生時代に知り合ったと言う。

実は、2人は友達の以上の関係だった。恋人同士だったのだ!!!

女性と結婚することになり、作家は恋人に気づかれないようにこっそり結婚式を見ていた。大粒の涙いや滝のような涙を流しながら・・・。

作家は一人暮らしのはずなのだが、2人分のテイクアウトを注文したり、誰かと一緒に住んでいるようなのである。
誰も一緒に住んでいないと否定する。

しかし、作家のアパートに飛行機事故で死んだはずの夫が!!!
二人は世間に隠れて一緒に暮らしていたのだった!!!!!!!

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↑ええええええええー!!!!飛行機事故で死んでなかった!!!死んだことになっているから外出することはできない。しかし、心に嘘をつかずやっと一緒に暮らすことができたGAYカップル!

という、ブロークバックマウンテン的なストーリーの展開、つまりGAYであることを隠して結婚。愛し合っているのにGAYということで公には結ばれない悲恋の話と思いきや、飛行機事故で死んだと偽装して実は一緒に暮らしていたというのも驚いたが、さらなる、えええええええええええええええええーが待っていた。
想像もしなかったまさかのエンディングでびっくりーーーーーーー!!!

激しく驚いた!!!

観客が私だけだったのが幸いだった。他の人に迷惑を掛けることなく、驚きの叫び声を思いっきり上げることができた!!!

仰天の結末は言わないでおくので機会があったらぜひご鑑賞ください!

ところで、余計なこととは知りつつも、作家がボトムで軍人の彼はトップではないかと思った次第であ〜る!

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★☆★ キャストについて ★☆★
主演の売れっ子作家を演じるのは、NYEIN CHAN KYAW(ニエイン・チャン・ジャウ)。上記ポスターの左側。上記シーン写真では椅子に座っている。

軍人の既婚者を演じる俳優は、OKKAR MIN MAUNG(オッカー・ミン・マウング)。上記ポスターの右側。上記シーン写真の両肩を握っている俳優。

妻は、AYE MYAT THU(エイ・ミヤット・ トウ)が演じる。上記ポスターの真ん中。

名前の読み方はこれでいいのだろうか??
今の時代、youtube等であらゆる外国名の発音が確認できるので発音をチェックしたが、間違っていたらあしからず。

GAYであることを隠して結婚。飛行機事故で死んだと偽装したクローゼットのGAYを演じるオッカー・ミン・マウングさん。
WOW!X100万の筋肉隆々のセクシー・ゴージャスボディであ〜る!!たれ目の甘い顔!イケメン!それに毛もある!!!
アメリカのGAY GUYSの間で超大人気になるのは確実である。


↑鍛えられたバイセップスに、シックスパックの腹筋に、アジア人だけど毛深い!セクシー要素がいっぱいのオッカー!

リップグロスのコマーシャルにも登場しているようだ。男性が赤い唇とはセクシー!!!ミャンマーのセンスに感嘆!
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↑ 男性に赤い口紅って妖艶でときめく!

主演の作家を演じたニエイン・チャン・ジャウさんはとても個性的で激しい印象だった!結婚した彼を見つめ悲嘆にくれる姿や自分の元に帰って来てくれた恋人を何がなんでも離さないと狂気を感じる愛情を迫真の演技で見せてくれる。
私個人的にはお友達になりたいと思った登場人物である。


↑ 淡々としながらも迫真の演技だったニエインさん。

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★☆★ ソドミー法 ★☆★
実は、ミャンマーではGAYは違法なのである。
ソドミー法があるのである。アナルセックスを禁じる法律で、同性愛行為は犯罪行為とみなされて罰せられる。罰金と10年から終身刑の重罪である。

歴史から説明すると(いつもの如くのにわか勉強でスミマセン)、
ビルマはかつてはイギリスの植民地であった。統治国イギリスには当時「ソドミー法」があり、その法律をビルマでも施行したのだ。

1886年に3次に渡るイギリス=ビルマ侵略戦争に負けてイギリスの植民地になった。1948年にビルマ連邦としてイギリスから独立。その間1943年〜45年は大日本帝国陸軍がビルマを制圧している。

イギリスからの独立。軍事政権の崩壊。民主化になった現代でもイギリス統治下での悪法「ソドミー法」が残っている。

映画では同性愛行為で訴えられて警察に追われるシーンが出てくる。

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★☆★ 風俗を知る ★☆★
映画は撮影された当時の風俗(この場合の風俗はセックスに関係するお店ではなく、「ある時代やある社会における、生活上の習わしやしきたり」の方である)を垣間見ることができる。ミャンマーの現在の生活はどんな感じなのだろう?

女性は体のラインがはっきり出る民族衣装的的な服を着用していた。
iphoneやAppleコンピュータがたくさん登場してきた!車はベンツだった!カーチェイスのシーンがあったがアスファルトに舗装されている道路ではなく土の道路もあり、のどかな風景も登場していた。

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民族衣装をベースに現代風にアレンジしたのではないかと思われる妻のワードロープ。

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★☆★ GAYラブシーン❤️❤️❤️❤️❤️ ★☆★
キスシーンやセックスシーンもあった。それにギャングバングも!!!全くもって際どくなく、カメラの位置でキスしているように見せているが、本当にしてないのがバレバレの距離感の演技だった。GAY行為は違法であるため生々しいリアル感があるのは撮影できなかったのかもしれない。アイドルが主演している昔の大映ドラマを思い出した。かつてはそれでもドキドキしたものだった。

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★☆★ 技術的なこと ★☆★
セリフを言っているとバックグランドの音が消えて、セリフが終わるとバックグラウンドの音が大きくなる。それが気になったが、技術面は経験のあるサウンドエンジニアが手掛ければ全く観客が気付かないようになると思うので将来的には全く問題ないと思う。

kirakirarainbow

「ソドミー法」があるミャンマーでGAY映画を撮影した監督!
尊敬の念を抱く。

またアメリカで最初に紹介されたミャンマーでの長編映画だということだ。

何度も言ってしまうが、それにしても、まさか!!!こうなるとはのびっくり仰天の結末だった!!!!!

GAY GUYSの愛の表現行為が投獄される刑罰になるとは酷い法律だ。
一日も早く悪法が撤廃されますように!

ミャンマーのGAY映画 “THE GEMINI”」への2件のフィードバック

  1. メグミさま☆

    おはこんばんちはあ

    ニューヨークは秋めいてきましたか?こちらは朝夕、だいぶ涼しくなってきましたよちょっと寂しい気分になります。

    さて、ご紹介下さったジェミニ、激しく観たい!!絶対観てやる!!という気持ちにさせて頂きました。メグミさんの解説でヒートアップしましたまた、ミャンマーの歴史も学べました。ありがとうございます

    しかし、オッカーさんの身体は素晴らしい!!この間のブランドン君とまた違った大人の魅力にノックアウトです

    彼の恋人役、作家の彼の憂いのある目元、かつて愛した、いや未だ深く愛する彼が何もかもを捨てて自分の前に現れたのなら同じ気持ちになってしまうのではないでしょうか…(泣)と、つい感情移入してしまいました悲しい

    早くレンタル出来たら良いなあ…必ず観ます!

    しかし、この筋肉ムキムキの男性オッカーさんをグロスのCMにと起用した案にあっぱれと言うか脱帽しました。有名デザイナートム.フォードを越えた感が…

    同じ女性として、彼の妻なら真実を知った時どんな気持ちになるのでしょうか…想像もできません。ただ裏切られたというだけでは済まされない命を賭けてまで自分より、昔の彼を選んだ夫を赦せるのか…すべての鍵を彼女が握っているように思えますね…。誰も悪くなく、理不尽な法律1つで人生が変わってしまう…

    うまく言えませんが、胸が苦しくなるお話ですね

    本当にメグミさんのおっしゃるように、早く法律が変わるといいですね。

    それではまた…

    • 梅梅さま

      おはこんばんちは〜

      秋分の日が終わり、こちらも秋めいてきました。
      お元気ですか?

      コメントありがとうございます!!

      ぜひとも観ていただきたいです!
      映像美や音楽で魅了させる作品ではなく、とにかくストーリーがスゴイ!
      パワフルです!
      梅梅さんに観ていただいて感想を聞きたいです!!!!

      Tom Ford!!!
      格好いいですよね〜!
      ファッションデザイナーで映画監督!

      新しい週が始まりました!
      HAVE A GREAT WEEK!!

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