インターセックスとして生まれたアレックス15歳の物語。『XXY』

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友人の一人がNormal Screenという「セクシュアル・アイデンティティを深く見つめた映像や映画を、国や時代を問わずに上映するシリーズ」を東京で始めた。ニューヨークで映画論を勉強し修士号を持つ。

Normal Screenの2回目になる上映会が9月10日(木)にセルバンテス文化センター東京で開催される。7月に開催された第1回目の上映作品『ワイルド コンビネーション:アーサー ラッセルの肖像』は日本初公開のドキュメンタリーで、マスコミからも注目され、二日間のイベントはソールドアウト!大好評を博したとのこと。Normal Screenの主催者である友人は監督に直接会に行き上映の許可を得たり、上映にこぎ着けるまで東京とニューヨークを往復したりと、大変な労力を費やしていた。

今回上映する映画は『XXY』。アルゼンチンの注目監督ルシア・プエンソの長編デビュー作だ。女の子として育てられたインターセックスのアレックス15歳が主人公のお話である。友人が選んだ作品なので絶対興味深いと思う。

『XXY』。アルゼンチンのルシア・プエンソの長編デビュー作。インターセックスのアレックス15歳の物語。

『XXY』。アルゼンチンのルシア・プエンソの長編デビュー作。インターセックスのアレックス15歳の物語。

ところで、インターセックスとは日本語では「半陰陽」や「両性具有」と言われる二つの性を持つ人のことを言うのだと思っていたのだが、ウィキペディアを読むと単純にそうとは言えないらしい。ウィキでのにわか学習(汗)ではあるが、いろいろ学んだ。

下記はウィキペディアからの抜粋である。

医学用語でいうと性分化疾患(せいぶんかしっかん)、英語ではdisorders of sex development、略してDSDsと呼ばれている。単一の疾患を指すのではなく、約60種類以上ある疾患群の包括用語に過ぎない、ということで、医学界では単に「インターセックス」、「半陰陽」、「両性具有」とは言わなくなりつつあるという。また国際インターセックス機構 (Organisation Intersex International, OII)/北米を中心としたインターセックスの当事者団体では、インターセックス」もしくは「半陰陽」という性別があるのではなく、「インターセックス」とはあくまで身体の状態のことであり、性自認・性指向のことではないという点では他の団体と意見を同じくするが、「disorders of sex development」という言葉の受け入れに反対している。

性同一障害もそうが、disorders(障害)と呼ぶのはいかがなものかと私も思う。障害ではない、そう生まれてきたのだから。障害と呼ぶのはストレートからの目線で語るからだと思う。またゲイともトランスジェンダー(生物学的な性別と自分で認識している性別が一致していない人)とも違う。ストレートで生まれている直球の人生だと性は「男」と「女」しかないと思いがちであるが、セックスと多種多様なのである。

あらすじを読んで予告編を観ると、この映画『XXY』はインターセックスについての医学ドキュメンタリーのような映画ではなく、二つの性に揺れ動きながらも普通に恋に落ちるアレックス15歳の物語ということだ。思春期まっただ中のアレックスはどんな人に恋してどんな関係になっていくのか?とっても気になる。

またタイトルになっている『XXY』。染色体のことというのは推測できる。女性がXX、男性がXY。またまたウィキペディアのにわか学習で申し訳ないが、男性の染色体にXが多いXXYはクラインフェルター症候群と名付けられた。思春期以降に症状が現れるという。症状は様々だが、外性器から全く診断はできないらしい。映画の中で描かれている二つの性(器)を持つ「インターセックス」と『XXY』は全く違うことなので、プエンソ監督作品の『XXY』が公開になった時に誤解を招いたと問題になったそうだ。そういうことも踏まえて映画という“物語(フィクション)”を観るのもいいと思うのだ。
英語版のウィキペディアより。

入場料はなんと無料であ〜る。
きゃぁーー、嬉しい!!
私も行ってみたいが距離的に遠いので(笑)またの機会に参加したいと思う。

予約もできるので、こちらをクリック。
お早めにどうぞ!
ぜひ都合をつけてご鑑賞ください!!

Normal Screenのサイト

Facebookページ

セルバンテス文化センター東京のサイト

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Normal Screen presents『XXY』スクリーニング

日時:9月10日(木)/7PM(6時半開場)
入場料:無料
場所:セルバンテス文化センター東京 地下1階オーディトリアム
東京都千代田区六番町2-9 セルバンテスビル

交通:
・「東京メトロ麹町駅」5、6番出口より徒歩3分
・「JR市ヶ谷駅」より徒歩6分
・「JR四ツ谷駅」麹町出口より徒歩7分

二人の恋の行方は?

二人の恋の行方は?

あらすじ (Normal Screenのサイトから)

主人公は、女の子として育てられたインターセックスの15歳、アレックスです。ウルグアイの小さな港町で両親と住むアレックスの元を、彼らが昔住んでいたブエノスアイレスから友人が訪れます。彼らが来た、その本当の理由を知らぬまま、アレックスは、彼らが連れてきた息子のアルバロと自らのセクシュアリティを探求。一方、海洋生物学者である父は、男性ホルモンを抑える薬を自ら止めたアレックスを尊重する気持ちと、心配する気持ちの間で葛藤します。二極化したジェンダーの間で、今と、自分を守ろうとする主人公アレックスの複雑な状況を、映画は海や自然のなかにある多様性と対比させ、丁寧に描き、どこにも属さない主人公の不安と信念を表現します。

2007年製作。スペイン語日本語字幕付き。ルシア・プエンソ監督作品。