軽はずみな言動が死を招く・・・冗談では済まされない現実!

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翌朝、朝食で人民女子と初めて会う。

これから7日間ずっーーーーーと一緒にいるわけで、しかも彼女と同じテントに寝泊まりするわけで、
気が合わなかったら辛いなぁ〜と気にしていたが、それが単なる危惧に終わった。
つまり、人民女子、楊(ヤン)さんとは言葉を交わした瞬間からこの人とは気が合うと思った!

楊(ヤン)さんは、上海出身。
24歳である。
若い!
中国の優秀な大学を卒業し、現在アメリカの某アイビーリーグの大学院生である。
しかも日本語がペラペラ〜でジャニーズのファン!
関ジャニが大好きと言う。

関ジャニ!?
むむむむむ〜
存在は知っているが、メンバーについては全く知らない。

私のジャニーズは、「マッチでぇ〜す!!!」で終わっている!
というのは冗談だ。
平成生まれにしたら、「マッチでぇ〜す!!!」は伝説のジャニーズで実際に活躍した姿を見たことがないかもしれない。
私のジャニーズは・・・、「嵐」は知っているぞ!
威張る!
「嵐」よりも「KAT-TUN」が好きだ!
赤西仁くんが好き!
歳の差20歳!キョンキョンと付き合っていたということもあり亀梨くんも好きであ〜る!

私は関ジャニを知らなかった!!
ジェネレーションギャップと滞米生活10年そろそろ11年のせいだ!!
しかし、ギャップを越えて楊(ヤン)さんとは気が合い、話すのが楽しかった!

ところで、カールくんが後で私に「楊(ヤン)さんはボクのセクシャリティーのこと知っているの?」
と聞いてきたが、私は「彼女は何も言っていないので私からは何も言っていないよ〜」と伝えた。
カールくんやアレックスのセクシャリティーについては敢えて言わなかったし、
楊(ヤン)さんも聞いて来なかったので何も言わなかった。

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サファリへの出発は翌日。

丸一日あるのでアルーシャルの街にタクシーで出掛けることにした。
ロッジの周辺は夜暗かったので見えなかったが、舗装されていない道路で一見して貧しいと思われる地域だった。
高いゲートと塀の理由を見たような気がした。
ロッジの世界と地域の世界は貧富の差がはっきりしていた。


ロッジの近所の子供達。満面の笑顔で手を振ってくれる!塀を隔てて世界が全く違う。しかし、写真の子供達は物乞いはしていない。

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おもやげものを売っているマーケットに行ったが、売り込みが激しく、かつ値段を交渉しなければならず
嫌になってしまった。
それに私のお小遣いは小額で約3週間の滞在で足りるのだろうか??
のギリギリの金額でもあるので無駄遣いは許されず、私だけはお土産物は買わなかった(涙)。
カールくんやアレックスはまだサファリにも行っていないのに、
エボニー(黒檀)の木彫りの象やキリンやライオンを購入していた。


北海道のヒグマのこともよぎった(笑)!偽物もたくさんある!黒いのはエボニー(黒檀)だ。ずっしりと重量感がある。

「エボニー(黒檀)の本物を安く買った!!」
とカールくんは喜んでいたが、後で象の鼻が折れて白い木が見えて塗料を塗った偽物と判明し、
「やられたぁ〜」とがっかりしながら笑っていた!!
エボニー(黒檀)は中も黒いのだそうだ。


タンザニアは英国の植民地だったので日本と同じ右ハンドル。公用語はスワヒリ語だが、英語を話せる人は多い。

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夕食後、サファリ・ツアー会社の社長の英国人からサファリの注意点と見所の説明を受ける。
歳の頃は50歳ぐらいだろうか。
ヒゲの形はダリのようだった。
ヒゲは金髪だが。
なぜか話の流れで私のKENの話になり、多分カールくんがその話を持ち出したのだと思う。

「彼は私のボーイフレンドです♥」と言った。
英国人の社長が「じゃぁ、どうやってボーイフレンドとセックスをするの(人形なのに)?」
と聞いてきたので「彼は男の人が好きなので私とはセックスをしません」と返答をした。
もちろん冗談のつもりだった。

すると英国人の社長は「アフリカでゲイはタブーだよ!言ってはいけない言葉だよ」と目が険しくなった。
「KEN DOLLがゲイって分かったら、ブードゥーでバラバラにされてしまうよ。
ブードゥーでは人形を使うからね。
実際タンザニアでは土着のブードゥーがあって、神の生け贄として人が何人も殺されたバラバラ殺人があったんだ!
本当にあった事件なんだよ」。

英国人流のブラック・ジョークだとは思ったが
その後の彼のサファリについての説明が全く耳に入らなかった。
冗談のつもりでゲイ・ネタを言ってしまったが、アフリカではタブーなのだ!
ここはアメリカでもニューヨークでもなくアフリカだった!!!
アフリカではゲイはタブー。

***

夜、部屋でカールくんに「どうしてあの時、KENはゲイだなんて言ったの?」と言われた。
「ごめん」と、それしか言えなかった。
「ボクは別に構わないけど、ここではゲイは御法度なんだよ」。

***

私の軽はずみな言動で、カール君達がゲイであることがバレて、
カールくんたちがアフリカ人にバラバラにされて殺されてしまったらどうしよう・・・
しかし、私と同じ部屋に寝ているわけだし、誰も彼がゲイだなんて思わないだろう。
ツアーの社長だって英国人なんだし、ゲイについては理解があるはずだ。
でも、でも、でも、
あああああ〜、あんなこと言わなきゃ良かった!
しかし、言ってしまった!
既に遅し。
口は災いの元。
私は当事者じゃないからなのだ。
冗談では済まされない・・・事態に陥ったら・・・
どうしよう!
みんな殺されてしまう。

でも、誘拐された時点で、きっとアメリカ政府は助けてくれるだろう。
日本政府は助けてくれなくてもアメリカ政府なら助けてくれる!

殺されてもこれで世界の世論が動き、アフリカでゲのイへの認識が変わるかもしれないが、
やはり殺されたくはない。
殉教者にはなりたくない!

それにしても私の軽はずみな言動で・・・
そんな最悪の事態を迎えてしまったら・・・

私はその夜、眠れず、カールくんに聞こえないように声を殺して泣いた。
泣いても覆水盆に返らずなのは分かっていても、自分が情けなかった・・・。

軽はずみな言動が死を招く・・・冗談では済まされない現実!」への2件のフィードバック

  1. 恵さま

    恵さん大丈夫でしょうか?
    未だに枕を濡らしているのでしょうか?

    過ぎてしまった事とはいえ、ブログ最後の二行に、心が痛みました。
    既にnyに帰国していますので、カールさんに対しても自分に対しても、何らかの形で解決されている事と思われますが、その時の気持ちを思うと、人事ではありませんでした。
    宗教や習慣、文化の壁は厚いのだ、と実感させられました。

    私も、覆水盆に返らずな発言をしてしまい、取り返しがつかなくなり、未だに後悔していることがあります。タイムマシンがあったら、時間を戻せたらと何度も思いましたが、所詮無理なことで。
    私は聖人ではなく人間だ、と開き直りました。そして、同じ事をしないようにと思っています。
    この文章を書きながらその事を思い出し、心に言い聞かせました

    子供たちの満面の笑顔に癒され、黒檀事件!に笑い、言葉について考えさせられました。
    ブログの白い雪の粒が、今日は、恵さんのナミダのように感じました。

    happy.

    • Happyさん

      お優しいお言葉をありがとうござます!

      同じ地球に住んでいても、同じ人間でも、happyさんが仰る通り、「宗教や習慣、文化の壁は厚い」と私も思いました。

      happyさんも同じような経験「覆水盆に返らず」がおありなのですね。
      愚かな人間なのでまた過ちを犯してしまうかもしれませんが、
      でも気をつけようと思います。

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