エチオピアのゲイ事情。

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電気は止まっている!
家にいても何もすることはない!!
ガスもないから料理もできない。
掃除や洗濯はハウスキーパーさんがしてくれるので、家事はしなくていい。

ハウスキーパーさんはきんときれいにベッドメイキングをしてくれて、洗濯物をベランダに干してくれていた。

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ところで、ゲイ友の素晴らしいことのひとつに、パーティーが好き!出掛けるのが好き!というのがある。
私達はアディスアベバの夜の街に出掛けることにした!
しかし、どこに行っていいのか分からない!
でも、安心!
カールの友達の友達に、国連に勤務しアディスアベバに派遣されているアメリカ人の男性がいる。
彼もゲイであ〜る!
彼に電話すると今晩ディナーを一緒にしようということになった!

彼の名前はマシューくん。
カールくんも初めて彼に会う。

ヒルトン・ホテルで待ち合わせをする。
入り口にはX-rayで荷物を確認するセキュリティーシステムがあり、厳重さに驚く。

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外の雑然さと病院の痛々しい患者さんの姿とは全く対照的な豪華で静かなヒルトン・ホテルのロビー。
「ここは本当にアディスアベバなの?」

近代的な環境にホッとする自分に気付く。
私達はホテルのバーでマシューくんを待った。

彼が登場!
満面の笑顔だ!
キラキラ〜〜〜〜

話し方と私達に接する態度で彼がとても前向きで陽気な性格だと分かった。
笑顔がまぶしい青年だった。
年頃は20代後半だろう。
一目で大好きになった(もちろんロマンチックな気持ちではない。念のため(笑))
なんと彼もカリフォルニア出身だった!!
カリフォルニア出身の人は大好きだ!

マシューくんのおすすめのスーダン料理のレストランに行くことになった。
マシューくんのお友達が車で私達をピックアップしてくれた。
お友達はエチオピア人のアマデオくん。
しなやかな動きから、私のゲイダーはビビビーと振れ、彼もゲイだ!

車はTOYOTAではなく、LAND ROVERの新しい車で、車内に排気ガスは入って来なかった。
スカーフで鼻と口を覆うする必要がなく、息をすることを意識しなくても済んだ。
ふぅ〜〜〜

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車の中でマシューくんが「ここではアジア人も白人のことをチャイナって呼ぶんだよ!
だから、ボクもチャイナって言われる。中国人と韓国人はたくさん住んでいるよ。
中国人は道路やビルなどの建設に携わっていて、韓国人はキリスト教の布教に来ている。
日本人はボクの上司にたくさんいるよ〜(国連のミッション)」と教えてくれる。

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スーダン料理のレストランは日本大使館通りにある。
この日本大使館通りだが、舗装されていない道路だった。
それも激しく舗装されていない道路だ。
車内は上下に激しく動く。
車外に出て歩くが、大きな溝があり、また大きな石ころが転がり、土埃が舞い、歩くのが大変だ。
こんな劣悪な道路は見たことがない。
ひぇ〜〜〜!!
日本大使館がある通り。
いわば日本では広尾や赤坂のような場所のはずだ。
むむむむ〜
日本やニューヨークを基準にものを考えてはいけない!!

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スーダン料理レストランの前には男の子が2人いて(7歳ぐらいだろうか)私達に、
「ハロー!チャイナ、チャイナ、チャイナ」とマシューくんが言った通り私達を”チャイナ”と呼び、
手を出してお金をせがんだ。
汚いボロボロのサイズが大きい服を着ていて、顔は薄汚れ、心が痛む。
お金を上げたい気持ちになるが、マシューくんが無視するようにと言う。

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カールくんが言った。
5年前に北京に行った時に障害児ばかりが道路に座り物乞いをしていた。
誰でもお金を上げたくなる悲惨な外見な子供ばかり。
しかし、組織化されていて、故意にそういう子供を路上に置き、恵んでもらったお金は組織の大人がもらうというシステムになっているという。
だから、物乞いの子供にお金を上げても元締めの大人に行ってしまうので直接子供には行かないのだという。

しかし、そんな元締めでも子供が物乞いをして稼いだお金で子供を食べさせているとは思う。
だからお金を上げても無意味なわけではないと思う。
しかし、お金を上げるべきか、上げないべきか、どうしたらいいのか分からないのが正直もどかしい。・

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スーダン料理のレストランの客は私達だけだった。
高級感溢れるような場所ではなく、イーストビレッジのインド料理レストランに似ている。
スーダンはエチオピアの西側に隣接している国である。

マシューくんがおすすめ料理を注文してくれたのだが、私の印象(イーストビレッジのインド料理レストランに似ている)は間違っていなかったようで、スーダン料理はインド料理にとても似ていた。

ナン・ブレッドやカレー風味のチキンなど。
実はカメラを忘れて写真を撮る事ができなかった(あちゃ〜!大失敗)
アルコールはなく、マシューくんが大絶賛するおすすめのエチオピアのスパークリングウォーターAMBOを飲む。
かなり強力の泡で喉への刺激がいい。

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話題は、エチオピアのゲイ事情になった。
アフリカでゲイであることは迫害の対象になる・・・というのはニュースなどで知っていたが実情はどうなのだろうか?

数年前にアメリカ人の大使館員がアディスアベバで殺された事件があった。
彼はゲイだった。
カールくんが心配している。
「ゲイということで殺されてしまうことはあるのだろうか?」

マシューくんによれば、エチオピアでホモセクシャリティーは違法。
しかし、大使館員が殺害されたのはゲイだからではなく、治安の悪い場所に泥酔状態で行き、
強盗に遭ってしまったのだと言う。
セクシャリティーには関係のない事件だったが、ゲイということでそういう噂が広がってしまったようだ。

ゲイは違法ではあるが、2ヶ月に1回ゲイ・パーティーがアンダーグランドではなく、公にアディスアベバで開かれてるという。

警察も認めているのでパーティー閉鎖や踏み込まれて逮捕されるという心配はないという。

「どうして???」

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マシューくんが説明してくれた。

アフリカの問題のひとつにHIV/AIDSがある。
エチオピアは他のアフリカの諸外国比較すると感染率は低いらしいが、それでも人口の10%は感染していると言われているらしい。南アフリカは人口の約18%。アメリカは0.6%。タイは1.3%。
タイはHIV感染率が高いと言われ問題になっているが、アフリカ諸国の感染率はタイの10倍、20倍以上である。

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ゲイ・パーティーのスポンサーはWHO、国連の機関がスポンサーになり、コンドームを配布しゲイガイス間のHIV感染を防ぐというキャンペーンを行っているので、エチオピアの警察も政府も何も言えないらしい。
アディスアベバには国連機関のアフリカ本部が置かれており、国連の力は絶大。

マシューくんは必ず参加するらしい。
参加者は60代、70代のこれまでクローゼットだったゲイガイズが大半らしい。
みんな嬉しそうにおしゃれをしてパーティーに来るとマシューくん。
その姿を想像して涙が出そうになる。

公な場所に堂々とゲイとして行けるのはHIVの蔓延がきっかけという辛い始まりではあるが、いつか違法条項が撤廃されることを願うばかりである。

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ゲイクラブはないが、ストレートのダンスクラブはとても楽しく、週末は朝まで飲んで踊っているというマシューくん。
また東アフリカのゲイガイズの出会いのサイトがあり、アマデオくんとはサイトを通じて知り合い友達になったという。

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ここでも百聞は一見にしかず・・・ということわざを噛み締めた。
報道が全てではないということ。
また極端なこと(事件)が報道されるわけで、極端ではないこと(日常なことや小さな出来事)は
現地に行って、その場所に住む人の声を聴かないと実情は分からないと思った。

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あっという間に過ぎた。
ゲイのネットワークはスゴいなぁ!
ここアフリカでも強力だ!

ゲイガイズは優秀な人が多いと思わずにはいられない。
アマデオくんはイギリスはケンブリッジで学んだ。実家はお金持ちのようだ。

マシューくんも優秀だ!
某アイビーリーグの国際政治学関連の修士号を持っている。
修士がないと国連で働くのは難しい。
実は、10年前と9年前の過去2回私は国連のある試験を落ちた経験がある(泣)。
二次試験までは行ったのだが・・・。
私はアホだから仕方ないのだが(泣)、ま、それでも生きているぞ(笑)!

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カールくんは朝が早いので、ディナーを終えると、我々は電気が止まっているアパートに帰った。
マシューくんとアマデオくんはフッカバーに行った。


AMBOはおいしいぃ〜エチオピアのミネラル・天然スパークリング・ウォーター!滞在中、毎日飲んだ!!

エチオピアのゲイ事情。」への4件のフィードバック

  1. 「チャイナ」ってどうしてなんでしょうね?なんだか気になりました。
    東南アジアの貧しい地域を初めて目の当たりにした日を思い出しました。

    • akiさん

      エチオピアのアディスアベバで外国人といえば中国人の数が
      圧倒的に多いからだと思います。
      白人より中国人の数が多いです。
      建設労働者のようです。
      また空港でもファッションセンスはさておき、ブランドバッグを持った身なりの良い中国人男性をたくさんみかけました。
      多分、中国に帰国する方々だと思います。

  2. 恵さま

    テレビでは、報道されない日常生活のお話、続けて読ませて頂きました。
    日本では、浮浪者の人たちが公園で寝ていたりしますが、あくまで大人であって、私は子供たちの物乞いを見たことはありません。
    お金を渡してはいけない、と分かっていても、ポケットに入っている1$が役に立つと思うと、複雑な気持ちです。
    恵さんが考えてしまったように、私も自分に何が出来るのかと考えてしまいました。このブログは、嘘、偽りのない現実かと考えると尚更です。

    カールさんを始め、本当に現場に行き活動されている方々には、敬服致します。亦、実際にエチオピアに行き、現状を報告して下さる恵さんも同様です。このブログのお陰で、現実を知ることが出来た人が大勢いる事と思いますし、
    私もその一人です。
    何が出来るのかと、色々考えてしまいます。お金が沢山あったら、医療器具でも薬でも、、。実際そんな事が出来るほどの財産はありませんが。
    せめて、心が豊かな自分でありたいと思いました。

    happy.

    • Happyさん

      こんにちは!
      いつも素晴らしいコメントをありがとうございます!

      何ができるのか?

      日常生活に埋没してしまうと日々の生活が大変で悲しい哉忘れてしまいます。
      もちろんエチオピアの貧しい人よりは快適な生活には違いはないのですが、
      豊かな生活でも己の厳しい現実に対処するだけで精一杯な自分がいるのも事実です。

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