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東アフリカ旅行記 魂を揺さぶられた旅!断水の巻

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エチオピア・タンザニアの旅から戻って来た!

今年6月、北京に行った。
私は北京で日本の文化の原点を見た!
北京の巨大で大雑把な文化が日本に渡り洗練され詳細にこだわり、美の頂点を極めたと思った。

エチオピアでは、最初に2本脚で歩行をしたという我々人類の祖先の骨が発掘された場所である。
エチオピアからすれば日本はFar East、極東の地であり、最果ての地と言えるだろう。

人類がアフリカから最果ての日本まで、どのように変化していったのだろうか?
今度は人類の原点を見に行くと友達に冗談混じりに言っていたが、
衝撃は人民の首都、北京以上だった!
まさに魂を揺さぶられた旅になった!

祖国日本のこと、アメリカのこと、人権のこと、文明のこと、人間のこと、いろいろ考えされた。
しばしこれから拙ブログで私が見て思ったことを綴っていこうと思う。

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エチオピアの首都アディス・アベバまではワシントンDCからは直行便が出ているが、
ニューヨークからはヨーロッパの都市を経由しないと行けない。
理由は分からないが、ワシントンDCにはエチオピアからの移民が多い。
またDCに住んでいる友人によるとエチオピア人はとても穏やかな性格だという。

ニューヨークからドイツ・フランクフルト。(約7時間)
フランクフルトからエチオピアの首都、アディス・アベバ。(約7時間)


旅のお伴は、ブラック・KEN!

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到着したのは夜9時半。

既にニューヨークでビザを取得していったし、また飛行機の乗客は半数以下だったので、
入国はスムーズに済む。
待っている女性が、イスラム教の人が多く、ニューヨークでもたまに目だけ見える全身黒の女性を見かけたことがあるが、顔は出しているがこんなに大勢なイスラムの女性を見るのは初めてで、
ジロジロ見ないように努力する。

エチオピアの入国カード。エチオピアの公用語は、アムハラ語。

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税関のX-Rayセキュリティーを受けて、出口を出ると、出迎えに来た人がたくさんいた。
が、その中にカールくんはいない。

カールくんが来ることになっているが、どこにいるのだろう?とキョロキョロすると
カールくんが白人男性と話していた。
カールくんの友達の友達のアメリカ人の男性が国連で働き、エチオピアにいると聞いていたが、2人で迎えに来てくれたのだろうかと思った。
が、ハンサムで話し掛けたと言う。
ドイツ人で私と同じ飛行機で来たそうだ。

もう〜(笑)

空港は小さく、ピカピカの成田やJFKに比べると古くて汚れている感じだったのは否めない。
またトイレは洋式だったが便座がなく、トイレットペーパーもなく、アフリカに来たのだと実感した。

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タクシーに乗って、カールくんの住む、アパートに行く。
タクシーは古く、小さく、乗り心地は悪く、排気ガスが車内に充満して、咳き込む。
実は、旅立つ前から風邪を引いていたのだが、更に悪化!?
道路は舗装されているが、建設中のビルが多く、足場は木製で、またバラック風の建物も多く、
街頭も少ないのでよく見えないが、
東京のピカピカ度(裕福度数も入れる)を100としたら、エチオピアの首都、アディス・アベバのピカピカ度は3。

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「あそこがボクの住んでいるアパートだよ」と教えてくれたのは、5階建ての立派なもの。
国連のあるミッションの近くだ。

タクシーが近づくと内側のゲートからライフルを抱えているスカーフで顔を全部覆った男性(中東関連の戦争映像ではよく見かける)が、車内のカールくんの顔を見た。
ラ、ラ、ライフル!?

びびる私。
アメリカ人だったら、にこりとするところだが無表情。
住人だと確認したのだろう、手でゲートを開けてくれた。

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カールくんの部屋は5階。
エレベーターは止まっていて、階段を上るが、息切れが激しく、ぜぇぜぇぜぇと苦しい。
風邪が悪化した上、太っているからだろうかと思ったが、アディス・アベバは標高が高いので(2,400m)、息が苦しい、頭痛など高山病の症状が出るのだとカールくんに説明される。

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アパートは20畳もあるリビングルームの他に2ベットがあり、各部屋広い。
シャワーを浴びればとバスルームに行くが、お湯がちょろちょろと出たがすぐに止まってしまった。
「お湯が出ないよ〜」と言うと、
「毎晩、断水するんだよ〜」とカールくん。
「シャワー浴びれないの?」
「残念ながら・・・」

長旅だったのに・・・。

「それにトレイは水洗だけど、タンクの水は止められていて、No.1(おしっこ)ならペットボトルで、No2(うんち)なら、キッチンにある水を貯めているタンクからバケツに水を汲んで一気に流してね。じゃないと流れないんだよ〜」

建物は立派で、部屋も近代的なのに、毎晩断水するというこの生活水準は、アフリカだからなのだろうか?


プラスティックの水がめ!

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カールくんが、エチオピア人は正直で、盗みもしないし、犯罪率はとても低いと言っていた。
だから、毎日、エチオピア人のハウスキーパーが来て、掃除と洗濯をしてくれるが、
貴重品を隠す必要はないと言っていた。
エチオピア人の性格の良さはDCの友人も言っていたし、国民性なのかもしれない。
また宗教は、キリスト教がエチオピアで独自に発展したエチオピア正教。
宗教も犯罪率が低いことに関係しているのかもしれない。

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ところで、排泄は旅ではとても重要なことである。
特に、排便がうまくいかないと全てのことに支障を来す。

私は農村出身なので、子供の頃、実家では昔ながらの水洗トイレではない、私の地方では
「どっぽん便所」と呼ばれている、まさにうんちが落下した時の音を表現しているトイレだったが、
日本が豊かになると小学生の頃には我が家のトレイも洋式の水洗トレイになり、
さらに日本のトイレは進化してどこにもウォシュレットがある。

ニューヨークのトイレは日本のトイレに比べると、防犯のためだろうが、
ドアは途中で切れて、足は丸見えで、しかも隙間があり、完全なプライベートではなく、
しかもそれほど清潔ではないが、水はきんと流れる水洗トイレだ。
日本と同様にトイレットペーパーも同時に流せる。
ソウルではトイレの横にあるごみ箱に排便後のトイレットペーパーや血のついたトイレットペーパーが無造作に山積みされていて、うごぉーーーーと吐いてしまった。
北京も同じだった。
下痢に見舞われて公衆厠所に駆け込んだが、目の前の汚物入れ(なんとフタなし)には大便が付着したトイレットパーパーがそのまんま開いたまま置いてあり、見た目でも臭気でも気持ち悪くなり吐き気をこらえながら下痢をしたという思い出もある。


北京のドアなし公衆トイレで!!

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農村出身で、しかも「どっぽん便所」で生まれ育ったにもかかわらず、
どうしてこんなに苦しんだのだろう???

農村の心を忘れて長年の都会生活でヤワになってしまったのかと思ったが、
いくら「どっぽん便所」でも、目の前に使用済みの紙が山積みされていた経験はないし、
ナプキンも使用済みのものは紙にちゃんと包み、排便後使用する「便所の紙」もちゃんと畳んで
使い、使用面は見えないように落下するようにと教えられた。
クサい!汚い!と言われている「どっぽん便所」でも美的感覚があり、
礼儀作法が我が日本にはあったのである!!!

エチオピアの最初の夜、私はそんなことを考えながら、これからどんなトイレ事情になるのか、
便秘だけはどうしても避けたい!
不安を抱えながら眠りについた。

明日はカールくんと一緒に彼が教えている病院に行くことになっている!!

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トイレには小用のためのペットボトルと大用のバケツがあった。キッチンのシンクの下には大量の水入りペットボトルが!!! 蛇口をひねると水が出て来る!当たり前の生活だと思っていた生活はここでは当たり前ではないという現実!