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大切に思われたい存在。

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1月にゲイクラブでカールくんが暴力事件を起こし、といっても喧嘩両成敗なので、
どっちも悪いわけなのだが、相手方が911に電話!
そして警官から、summons(出廷命令書)をもらった。

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そして出廷して来た!!!

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違反チケット系の裁判所はダウンタウンにある。
連邦裁判所、民事裁判所、刑事裁判所も同じ一画にあり、チャイナタウンに隣接している。
私は一度だけ、刑事裁判所で第二級殺人の裁判を傍聴したことがある。

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金属探知器での検査を受け、IDを見せれば誰でも入ることができる。
傍聴は自由なのだ。

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法廷はいくつかあるようで、カールくんの審判は第二法廷だった。
時間は10時から。
法廷には100人ぐらいの人がいた。

メキシコ人、ラティーノ、黒人が大半だった。
違反チケットを警官からもらったのだろう。

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女性黒人警官が名前と罪状を読み上げ、呼ばれた人は裁判官の前に行く。
そこで判決が下るようだ。
判決と言っても重罪ではないので罰金刑である。

公園で裸になったことでsummons(出廷命令書)をもらった白人男性がいた。
「罪を認める」ということで、確か100ドル程度の罰金を支払うようにと判決が下った。
どうして裸になったのだろうか? 気になるところではある。

英語を話せない人は通訳が必要なので後回しされる。
スペイン語を母国語とする人が多く、英語を話せないのに驚く。
日本語の通訳サービスもあるはずだ。

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カールくんは私の手をぎゅうううううううと握り、
「あああ〜、どうなるんだろう。絶対罪を認めるわけには行かない。
仕事に差し支えるから。絶対ダメなんだよ〜〜」と泣きそうな顔になっている。
「大丈夫!大丈夫!DISMISSになるから」と励ます。
すると「話をするなら外でするように」と警官から注意を受ける。

カールくんが雇った弁護士ももちろん来ていた。
弁護士に法廷の外に出るようにとカールくんは言われて、2人一緒に出て行った。
直ぐに戻って来たが、まだ弁護士に呼び出されて出て行った。
どうしたんだろうと心配したが、また直ぐに戻ってきた!

「DISMISSになったよ!」と満面の笑顔。
法廷内ではヤッターーーと大声では叫べないので、法廷の外に出て手を取り合って喜ぶ!

カールくんが手にしていたのは免訴状であ〜る。

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やはりお金を払って弁護士を払っただけはある。
地獄の沙汰も金次第とはこのことか?

警官が書いたsummons(出廷命令書)には、喧嘩がストリートであった旨が書かれていたが、
実際はクラブ内で起こったので事実と反しており、summons(出廷命令書)は無効であると
弁護士が申し立て、裁判官が「免訴」を言い渡したのである。

コレって、屁理屈!?
と思ったが、屁理屈でも、地獄の沙汰も金次第でも、免訴でほっとしたのは言うまでもない。


免訴状である!

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裁判所を出て、チャイナタウンで午前11時に祝杯を上げた。
朝からアルコールとはいい気分である。
しかし、お酒もほどほどにしないとまた事件が!!!
あの恐怖感は勘弁であ〜る!

酒に溺れやすい体質としては私も気をつけなければならない、
と肝に銘じたが、いつまで保つことができるか???

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お祝いついでに私はカールくんにエステをプレゼント!

「とても知的で品がある人ですね〜。ボーイフレンドですか?ご職業は何なんですか?」
とカールくんがエステをされている間、受付の人に聞かれた。

駅弁したり、お酒を人より激しくガンガン飲み、そしてクラブでは狂喜乱舞し、鼻水垂らすこともあるカールくんを客観的にみれば、知的で品のある男性のようだ!!!
気が付かなかった。
本人に失礼だが(汗)
医師として働いている姿は見たことがなく、ひょうきんで面白い彼しか私は知らない。

私のボーイフレンドですか? だなんて、いやぁ〜〜ん!
だったら嬉しいけど、ストレートだったら悲しい哉、友達としても知り合ってはいないだろうし、
彼女になんて到底無理だ。
それは、私にとってはレベルの高い男性だから。

しかし、ゲイ・ガイズは女性を性的なターゲットにしていない。
だから、別のアングルから見れくれるのでストレートの男性にとっては価値がない低レベルな女性
(ブスで太っていて子供が産めない年増〜という五重苦、六重苦)でもゲイガイズにとっては大切な存在になれると私は思う。

だから、22歳中国人大学生バブリー・チャイナくんもゲイであって欲しいという願いは
ストレート男性には価値のない女でも、ゲイガイズには分野が別でも価値のある存在でいられる私のことを
認めてくれて、大切に思って欲しいと思うからなのである。