本当の自分でいられる場所

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拙ブログの常連コメンテーターのFumiくんと2人きりで「デート」した!
Fumiくんはもうそろそろ日本に帰国する。

East Villageのゲイバーご案内が今回のデートのメイン・イベントであるが、その前にディナーを食べることに。
私的には「韓国料理レストラン」で韓国人のハンサムなウェイターを鑑賞するのも良かったが、
折角ニューヨークにいるのだがら、わざわざアジアテイストではなく、アメリカ人でもアジア系ではなく
白人がいっぱいいるレストランに行くことにした。
モロッコ料理だ。
リーズナブルなレストランCafe Mogador。
このレストランもイースト・ビレッジであ〜る。

夏の外観で申し訳ない。

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私たちが行ったのは8時過ぎ。
満席で、バーで約30分待つ。
カップルや家族連れ、友達同士など様々だった。
「ニューヨークのイースト・ビレッジ!!!」を感じていただけるレストランだと思う。
ウエスト・ビレッジの「おしゃれ〜な雰囲気」とは違う「ちょっとワイルドな雰囲気」なイースト・ビレッジ!

食事の後は、East Villageのゲイバー王道コース、Eastern Block → Boiler Room → URGEに行く。
Eastern Blockは私とジャスティンが出会ったバーであ〜る。

イースタン・ブロック!この☆はアメリカの星ではなく、ソビエト連邦の星だ!

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イースト・ビレッジのバーにいるゲイガイズはヘルズ・キッチンのようなファッションも決まっていて
観光客だよなぁ〜のゲイガイズというよりは、チェックのシャツが似合う安いドリンクでいっぱい飲んで騒ぐぜ〜の
気合いが入っている地元系だ。

Eastern Blocは日本語にすれば東欧圏(共産圏)という意味だけあって、
ソビエト連邦時代を彷彿させるアートが飾ってあり、なんちゃっての東欧ファンとしは嬉しい。
とても狭い。映像も流れていて、50年代、60年代、70年代のダンスフィルムやゲイポルノも流れていて非常に面白い。
ドリンクは、Boiler Roomが特に安い!!!多分、ニューヨークのゲイバーで一番安いと思う。
平日は場末感が漂うが週末は満員電車状態だ。
URGEの名物は、筋肉質のGO GOボーイであ〜る!
踊っているというよりはバーカウンターの上を歩っている。
お客さんはうっとりしてGo Goボーイズを眺めている。

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Fumiくんはダンスミュージックやハウスのいわいるゲイが好きと言われている音楽が流れない
イースト・ビレッジのバーはいいぃ〜と言ってくれたのが案内した側としては嬉しかった。
カールくんは心底イースト・ビレッジのゲイバーは「汚い」と言って嫌っているから余計。
それに私が住んでいる地域だ。悪く言われるのは辛い・・・。
GO GOボーイを近くで見るのは恥ずかしいとFumiくんと少し離れたカウチに座った。
「きゃぁ〜〜〜、うぶぅ〜だわ〜」と、こうでなきぁともっこり!を躊躇なく触れる自分を反省する。
恥じらいを忘れてはいない!とFumiくんを見て自分に言い聞かせたのは言うまでもない(笑)

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Fumiくんと話したなかで、私が一番印象に残っている言葉がある。
「ニューヨークに来て、ゲイカップルが堂々と手をつないだり、キスしたりしているのを見て、
世界にはオープンにできる場所もあるんだということを日本のゲイにも分かって欲しい。
日本じゃ絶対無理だから。自分を隠さなくてもいいぃ〜のは素晴らしい」。

自分が大多数の男子と違うことを自覚してから、特に高校生時代は大変だったとFumiくん。
向こうは友達と思っていて接してきても、Fumiくんは恋心を抱き胸を焦がすが、
友達はストレートなので付き合ったりすることができるはずがなく、自分から離れることで自分の気持ちに折り合いを付けていたという。
高校時代はずっと孤独だったというFumiくん。

Fumiくんの話を聞いて思い出したことがある。

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ジャスティンは、高校生時代、クラス全員の男子と性的接触があったらしい。
ストレートの男子である。
高校生の男子は「とにかくやりたい!とにかく出したい!」
だからジャスティンはその欲求を利用した。
自分の家にストレートの男子のクラスメイトを呼んで、ポルノを見せて、もやもや〜した男子の排泄のお手伝い(!?)をしたという強者である。
ジャスティンは己のセクシャリティーに悩むことはなかった。
ジャスティンのようなケースは稀だと思う。

私は女子校で学んだ。
別のクラスに好きな女子がいた。
背の高い女性で、ショートカットだった。
私の好き好きオーラと光線は思いっきり彼女に届いたのだろう。
「気持ち悪いぃ〜〜。レズぅ〜」と私のことを言っているというのを友達から聞いて、傷ついた。
好きになる気持ちって普通のなのかと思ったら、女子が女子を好きになるのは「気持ち悪いぃ〜」と言われるものなのだと身を以て学んだ。
それから私はゲイ・ウーマンとして己のセクシャリティーを自覚はしなかった。
共学の大学に行き、男子とゲイガイズ(日本で言うとホモ)に開眼した。

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私は自分自身を同性愛者だと思わない。
でも同性を好きになる気持ちは分かる。
当事者ではないが、でも、気持ち悪いと言われた経験は持つ・・・というこのスタンスだが、
10代のゲイ&レズビアンに「あなたは別に変でもなんでもないし、普通なこと」
というのを伝えたいし、ストレートにも同性を好きになることは変でもなんでもないし、普通なことなんだということを伝えることができたらと思っている。
「教育」というのは大切なことだ。
しかし、HOW(どうやって)教えるのかについて模索中であ〜る。

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FumiくんはURGEでかわいい黒人の青年に出会い(Fumiくんはもてもてだ!!!いいなぁ)、
私はアパートに帰った。

URGEを入り口では、バウンサーがお客のひとりに出て行くようにと命令し、もめていた。
お客はアクセントからするとスペイン人。
バウンサーにむかって言いたい放題を言っていた。

ゲイのことを悪く言う言葉を大声でバウンサーに向かって叫んでいたが、
ゲイ自身が言ってはいけないと思う。
それは本当に言ってはいけない言葉だ。

カールくんの暴力流血事件を思い出して、ちょっと血の気が引いた。
お酒が絡むとよくないことも多々ある。
ほどほどにぃ〜と自分にも言い聞かせた。


URGEの名物はムキムキGO GOボーイが3名〜5名バーカンターの上を歩いている。

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Fumiくん

今回は素面で(笑)ゆっくりお話ができて、楽しかったで〜す!
シークレットでの出来事はきゃぁ〜〜恥ずかしいぃ〜(所々覚えていますが)
お気を付けてお帰りください!
またニューヨークでお会いできるのを楽しみしていま〜す!

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2人きりで、それも日本語で話すので、Fumiくんとあれこれ話すことができた充実した時間だった。

本当の自分でいられる場所」への4件のフィードバック

  1. >>>ゲイ・レズビアン専用の老人ホームやサポートする組織もニューヨークにはあるようです>>>
    >>>ゲイ・プライドのパレードにはゲイ・シニアの会も参加しています>>>
    >>>おじいさまゲイ・カップルはウエスト・ビレッジでよく見かけます>>>

    NYのゲイシーンは、本当に進んでいますね。
    日本で、そのことは、ほとんど知られていませんし、日本には『ゲイ・レズビアン専用の老人ホーム』も、『ゲイ・シニアの会』も、ありません。”おじいさまゲイ・カップル”を、街で見掛けることなんて、絶対に有り得ません。

    むなしい気持ちになります。
    かなしくなります。

    同じ地球の上なのに、どうして、こんなに社会のありかた/人々の考え方/生き方が異なるのでしょう。

    日本では、むずかしい挑戦になりますが、がんばって取り組みたいと思います。それには、NY発の新鮮な情報が必要ですので、Megumiさん、これからもズッと、よろしくお願いしますね~~。
    (^o^)

    • 円山さん

      ぜひ機会があれば、ニューヨークに視察にいらしてください!

      円山さんのOUTの記事で書かれていましたが、アジア人ということで作家三島由紀夫は入店を断れたというゲイバーはアジア人の女の私でも問題なく入店できます。入店拒否をされるとしたら、人種でも性別でもセクシャリティーでもありません、IDを持っていない場合のみだと思います。時代とともに変わっていると思います。

      こんな私でも円山さんのお手伝いになれることがあれば喜んで致します!

  2. お元気ですか?

    「本当の自分でいられる場所」
    素晴らしいタイトルですね。

    日本には、ゲイたちが本当の自分でいられる場所が、あまり多くありません。
    でも、昔と比べたら、ずいぶんオープンには、なっているのですが。

    若い人たちが、自分の本当の在り方を堂々と示すことができる場としてのゲイ・コミュニティーについては、今まで、多くが語られてきました。そして、悩み苦しんでいたゲイ・レズビアン~の若者たちが、たくさん救われてきたことと思います。

    そうしたゲイ・コミュニティーの意義を大切にしながら、これからは、もう一つ、歳を重ねた、おじいちゃん・おばあちゃんのゲイ・レズビアン~の人たちにも、ゲイ・コミュニティーは、支援の手を差し伸べなければならないことに、僕は、ようやく気づきました。

    僕自身が年齢を意識し、これから老いてゆくことを想像したのです。

    確かに、カップルとしてのパートナーシップは重要ですが、それと同じぐらい、ゲイ・コミュニティーの存在が、高齢者ゲイ・レズビアン~にとって欠かせないものとなるに違いないと。

    昨日は、英文コラム専用のブログを立ち上げました。まる一日かかってしまいましたよ。

    Tenoru Gay Times
    http://tenoru.blogspot.com/

    • 円山さん

      英文コラムのブログ、オープンおめでとうございます!
      「世界の円山てのる」ですね!
      心から心から素晴らしいと思います。
      日本の状況を知ってもらうにはやはり英語ですから。
      英文のブログも読者になりま〜〜す!

      私も老いは我が身にも確実にやってきているのでよく考えます。
      夢はゲイガイズと一緒に暮らすことなのですが。

      ゲイ・レズビアン専用の老人ホームやサポートする組織もニューヨークにはあるようです。日系人専用の老人ホームもあります。
      ゲイ・プライドのパレードにはゲイ・シニアの会も参加しています。
      若者カップルのことしか書いてはいませんが、おじいさまゲイ・カップルはウエスト・ビレッジでよく見かけます。

      円山さんに刺激されて私もニューヨークのゲイ社会での高齢者について調べてみようと思いました。

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