罪を犯してまでもおまえと一緒にいたかった・・・!

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Yomiuri Onlineにこんな見出しの記事が出ていた。
ニューハーフと偽装結婚、1組は消防職員…懲戒免職

群馬県に住む消防職員の男性が昨年12月7日に埼玉県警に公正証書原本不実記載・同行使などの容疑で逮捕、同月28日に起訴された、と記事は始まり、内容を超要約すると・・・。

※新聞記事内で、ニューハーフと記載されているのでそのまま使う。

逮捕された消防職員は、97年に某県消防学校に研修で入校した際に、市内のフィリピン・パブでフィリピン人のニューハーフと知り合い、交際を始める。その後、別れたが、2007年2月、そのニューハーフさんが別の女性のフィリピン人になりすまし、消防職員と婚姻届を提出し、在留資格を得て、外国人登録をした。

ニューハーフさんの生まれた性別は男なので、男の人とは結婚できない。
別のフィリピン人の女性の旅券を使って、公的な手続き(婚姻他)をした。
つまり公的な書類に嘘偽りを書いて提出したかどでお縄になってしまった。
ニューハーフさんは不法滞在者。
夫であった消防職員は35歳。「妻」であったニューハーフのフィリピン人は40歳。

消防職員がひとりで計画を練り、身代わりになってくれるフィピン人女性を探したわけではなく、そういうビジネスがあり、彼を含めて3組の日本人男とフィリピン人・ニューハーフ・カップルが今回摘発されたということである。
消防職員だけでなく、他に2人の男性がフィリピン人のニューハーフを法的にも「妻」としたかったようだ。

下記はYomiuri Onlineからの引用:
◎◎被告の性格はおとなしく、勤務態度はまじめだったという。偽装結婚については、「同性愛者ではないが癒やされた」と埼玉県警などに語り、ニューハーフの入国などを手配したブローカーに、100万円以上支払っていたという。偽装結婚後に得た約50万円の扶養手当のうち、今年度分の約20万円は既に返還し、残りも返す意向を示しているという。

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違法なことと分かって100万円以上も出して結婚したのは、フィリピン人の彼女(出生証明書では男)が別人(女)の名前のもと、不法滞在者ではなくなり合法に働くことができて、扶養家族として公務員である夫の恩恵に与ることができ、自由に母国にも帰ることができるという不法滞在者では絶対無理な利益を受けることができるからだと推測する。
それは、日本で日本人として住んでいれば当たり前のことでも、外国人にとってはその権利を主張することさえ難しいのである。

ところで、こういう問題が起きるということは、フィリピンでは性同一障害の人々が公式に性別を変更することは不可能ということなのだろうか???
と疑問に思い、ネットでサーチしてみると、アジアではフィリピン、マレーシア、タイでは不可能だそうだ。
こちらのサイトから。

本来の性別で生きることが法律で認められていたら、こういう問題は起きずに、「妻」フィリピン人は本国に帰国して「男」から「女」に変わり、愛する日本人男性と結婚することができたのにと思う。

上記の引用にある「同性愛者ではないが癒やされた」という消防職員のコメントについて、本当に本人がそう言ったのかは知る由もないが、記者が自分の意見を込めて書いたのではないかと思った。

記事からは、フィリピン人のニューハーフさんが、手術をして身体的に「女」になっていたかどうかも分からないが、多分、手術を済ませ身体的にも外見的にも女になっていたのだと思う。
消防職員は、明らかにストレートの男性で、女性として彼女のことを愛し、女として結婚したのだと思う。
癒された以上の関係だと思う。「夫婦」なのだから。

それにしても「同性愛者ではないが・・・」の文にいかんせん世間の理解がないように思うのは私だけだろうか。
ゲイメンは男が好きなのであって、元々は男とはいえ手術後、身体的に女性になった、性的に惹かれないはずだ。
ペニスも睾丸もないのだから。
もちろん世界は広いので女になった「元男」の肉体に欲望を感じるゲイガイズもいるかもしれないが、ジャスティンがトランスバスタイドの女性(豊胸、しかしペニスあり)に好意を持たれて迫られたが、手術していなくてペニスがあっても格好や身のこなしが女性だから無理!とはっきり断っていたのを思い出す。

ニューハーフが好き=同性愛者・・・ではないと思う。
ニューハーフが好き=女が好き=ストレートの男性!

ニューヨークでトランスジェンダーの娼婦を買春するのはストレートの男性と聞いた。

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ゲイとトランスジェンダー(ニューハーフ)との結婚問題はLGBTの問題としてひとくくりにされることがあるが、
全く別だと思うといつも思ってきた。
それこそ、ひとくくりで語るな~と叫ぶぐらいに思っていた。
性同一障害の人は手術で性別を変え、医学的にも法的にも認められたら、本来、自分が思う・感じる性別として生きることができて、法的に結婚もできる。
アメリカはもちろん日本でも。
でも、ゲイガイズは結婚できない!!
性別を変更することで結婚が可能になるトランスジェンダーと違って、ゲイの結婚はその点、全くもって厳しいと思っていたが、世界ではまだまだ性同一障害の人について公式文書で性別を変更することは難しく、ゲイとトランスジェンダーの結婚は別問題ではあるが男女の性だけによって婚姻が法的に認められる現社会では公民権の問題として、同じく解決されなければならない問題だと思った。

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かつてフィリピン人のトランスジェンダー、リリーを好きになった私としては消防職員の気持ちが分かる。
私の場合は、外見的なことで浅はかと言われるだろう。
だが、しかし、フィリピン人のトランスジェンダーは美しい。
非常に美しい。
この世で美しいもののひとつに数えられるに違いない!!

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97年に出会って、別れて、そして10年後、罪を犯してまで入籍しようと決意。
そしてブローカーに100万円という我々庶民にとっては大金を支払ってまで実行した彼の想い!!
どんなドラマが2人にあったのか、とっても気になる。

ところで、「同性愛者でなはないけれど癒された」ではなく、きっと消防職員は記者に「(元男かもしれないけれど)妻を心から愛してます」と言ったに違いないと妄想している。
それを記者が曲解したに違いない。

これから二人はどうなってしまうのだろうか。
「妻」のフィリピン人は強制退去させられてしまうのだろうか。

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本文とは全く関係ないが、今年のお正月にニューヨークで初めて作ったおせち料理。切り方がバラバラ〜

罪を犯してまでもおまえと一緒にいたかった・・・!」への14件のフィードバック

  1. あんどう蒼さんの「わたしが夢見た優」は久しぶりに号泣した本でした。

    日本は価値観が統一されていて良いところもありますが、そこ以外に対する適応力が鈍いですよね。Gay Transgenderのみならず、世界はどんどん変わってるのに取り残されてる唯一の先進国ではないか?という感があります。

      • よければその前にブログもおすすめです。あんどうそうでググると出てきます。
        中学時代や高校時代の実話が書いてありますよ。優しい、易しい文章を書く方です。

  2. めぐたんの言うとおりだと思います!
    「彼は彼女を愛した」ただそのことが事実で、一緒に日本で生活するために、法に触れてしまった。そこまでしても一緒に居たい彼女だったのだと思います。

    読売の記者の方、ちゃんと取材したのかしら?新聞という媒体はだから難しいと思います。

    • momoたん

      旦那さんは、男らしいと思いました。
      法を破ってまでも愛する女性が安全に日本で暮らせる方法を選んだのだから。
      爆弾を落とし、機関銃で市民を殺す戦争は合法・・・。
      今晩も考えて眠れません。

  3. やるせないニュースですね・・・。
    こういう時、法律や宗教、経済って何なんだろうと考えてしまいます。自らが作り出した、実体がない概念に縛られて生きる人間って、何なんだろうって。

    好きな者同士が一緒になって、誰にも(直接的な)迷惑かけないで暮らしてるんだったら、それ位いいじゃん、って思わずにはいられないんですよね。
    夫は消防士とのこと。文字通り身を挺して地域の安全を守ってきたのに、好きな人と引き裂かれて、職も失って、犯罪者になる。奥さんは、やっぱり強制送還なんでしょうか・・・。これじゃ、あんまりだと・・・。
    世の中、捕まえなきゃいけない悪い人が他にたくさんいるだろうに。

    • もんくうさぎさん

      ほんとそうです。
      「自らが作り出した、実体がない概念に縛られて生きる人間って、何なんだろうって。」
      ほんと、そうです。
      地域の安全を守ってきた人で、逮捕されて起訴されて・・・。
      今後、どうなるのか気になって仕方がありません。
      いつかまた2人が一緒に暮らせる日が来ますように!

  4. 良い話ですね。
    元消防署員の方は本当に彼女(元は彼ですが)を愛して、
    必要としていたのでしょうね。
    心が通じ合っていたのでしょう。
    (でもふっとM・バタフライのようでないことを祈る私は、意
    地悪で少し疲れていますね、きっと。)

    少なくとも、そこまで誰かを愛することの出来た、元消防署
    員の方は幸福だし、自分が愛した相手を「誰かを愛すると
    いうこと」で満たしてあげることの出来た、トランスジェンダ
    ーの方も幸福だと思います。

    こういう愛の形をみると、「子供がほしい」というのはエゴ
    だろうか、欲深いのだろうかと思いますね。
    愛の結果に「子供」があるのであって、「子供が欲しいか
    ら結婚したい」とか、子育てするにあたっては「相手の年
    (や、条件)が気になる」云々は邪道、人を愛するに当たっ
    ては本来は全く関係のないものだと思いました。
    後は、既成概念を取り外せば本来は「愛」には性別もあ
    まり重要ではないのかもしれませんね。

    めぐみさんがゲイ男性に惹かれるように、幾つになって
    も「干支1回り位上」に惹かれながら、損得勘定で足が
    すくんで踏み出せない私も、この消防署員の男性のよ
    うにもはや宿命と、「毒を食わらば皿まで」の覚悟で、
    何かを失う(先に老いられる)不安や、(死や病によって)
    先に失う事も潔く受け入れるべきなんでしょうねぇ(^^;)
    ・・・・たぶん。

    最近、本当に孤独が身に沁みるのですよ。
    家族といても、職場でも、自分が生まれ育った国にいて、
    友人と電話やメールで繋がっていても、やっぱり例えよ
    うのない「孤独」を感じます。

    愛する人や人生を分かち合う人がいないのは、寂しい
    事に思えて。
    もちろん、異性同士の夫婦でも「分かち合えない」カッ
    プルもいるでしょう。
    喧嘩の絶えないカップルもいるはずです。

    二人で孤独より、一人で孤独のほうが何千倍もましで
    すが、でも・・・と思う私がいて考えさせられました。
    この痛みは、多分同性愛の方も異性愛の方も、万人に
    共通の痛みだと思いますが。

    長文になってしまいました、ごめんなさい。

    • 玲さん

      コメントありがとうございます!
      長文だなんて謝らないでください!

      タイプの年上の方で、きっと人生を共にできて、分かち合える人に出会えますよ。
      「あなたに出会うために私は生まれてきたんだ」って思える人が。
      全てを放棄してまで愛せる人が。

  5. 元記事を読んで仰天しましたが、私、その消防署の向かいにある中学校に通ってました(笑)

    megumiさんの記事を読まなければ、あの消防署でそんなにドラマチックな事が起きていたとは知らずに終わってましたよ。

    日本一外国人比率が高い町なんですよ。

    あと、前回の100人ぎりと勘違いして御免なさい。
    100回頑張ってください!うふふ。

    • mieさん

      おおお〜、そうなんですか?
      まさにご近所なんですね。

      通訳のアルバイトを探している時に「ポルトガル語」が話せれば雇ってくれるという工場がmieさんの故郷でした。
      日系ブラジル人が多いんだと思いました。外国人率が高いというコメントに納得です!

      折角ですから、100人斬りを目指したいと思いま〜す!
      来世にまたがってもいいですか(笑)?

  6. メグミさん、とてもとても興味深い内容のブログをありがとうございます。
    真剣に読みいってしまいました。。
    テーマが重く、深く、他人事にも感じず、深く考えさせられ、悲しくなりました。
    消防士の彼がゲイでも変態でもなく、フィリピン人の彼女が、金を騙し取る為や、ただ日本に居たい為の偽造結婚、と言う訳でもなく、
    ただお互い純粋に恋愛をし、共に愛し合っていた。。。
    悲し過ぎます、悲し過ぎます、メグミさん。。。

    けれど、これらの記事を満員電車の中で読んだ中年日本人男性のほとんどが、理解もしきれず、「あ?気持ち悪い、オカマかよ」
    と、降りた駅で新聞を捨てたり、全部読む気にもなれず、スルーしてしまいそうで、これもまた悲しいです。。

    理解しない中年オヤジ(悪気はないです)が悪いのではありません。日本のTOPが理解しようとも、見向きもしないから、未だ日本は同性愛について考えが遅れ、ことの重さを民間に伝えきれてないが為に、

    ゲイ?おかま?気持ち悪い。。
    そんなの周りにいねーよ。
    身の周りにはいないわ、そんな変態。
    どうやったらそんな風に育っちゃうのかしら。。

    と言う、他人事発言で終わってしまうのではないでしょうか。。。

    自分もゲイに生まれず、今の日本に生まれていたら、ゲイなんていても少数だろ?と思っていそうです。
    今の日本が嫌いと言う訳ではないのですが、なんとも言えない心境です。。。
    メグミさんの言う、
    ニューハーフが好き=同性愛者・・・ではないと思う。
    ニューハーフが好き=女が好き=ストレートの男性!

    深く深くうなずいてしまいました。
    もちろん、色んな恋愛対象、愛のカタチがあると思います。
    それでも、いちゲイとして共感します。

    すみません、僕頭良くないんで、ただ感じた事を文にしただけですが。
    ps おせち、めちゃくちゃ美味しそうです。
    ひねりこんにゃく?結びこんにゃく?でしたっけ?
    それだけでもパクッと1つ食べたいです。

    • Fumiさん

      コメントありがとうございます!!!
      日本ではトランスジェンダーのタレントがたくさん出演していますが、
      一般の人はゲイもトランスジェンダーも同じように考え、また別世界の人と思っているような気がしてなりません。
      「変態」とか「倒錯」とか酷い間違いですよね!!
      その点、ニューヨークでは楽に生きられると思います。
      女としても日本よりは楽です!

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