ゲイメンとストレートメン

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ヨーハンから「夕飯でもどう?」というお誘いがあった。
私の誕生日の流血事件から2週間経っていた。
ヨーハンと2人きっりで会うのは気詰まりなので、カケル青年も誘う。

カールくんとはアメリカ人の若い女性を連れてきたあの夜から音信は途絶えている。
彼は現在フランクと旅行中だ。

***

3人で日本食レストランに行く。
私は未だに食道・胃の調子が悪いので、ウーロン茶をオーダーして2人の食事に付き合う。

食べない人間が眼前にいるのは申し訳ないと思いつつも、体のことなので許して欲しいと言う。このメンバーにカールくんがいたら。無理矢理飲ませられて食べさせられたりするので、
放ってくれるヨーハンとカケル青年は有り難かった。
カールくんは良い意味でも悪い意味でも他人を気にしない。

ヨーハンはカケル青年の話を適当に聞き流している。
一見して分かる。
カケル青年も「ボクの話には興味はないんだね」とぼそ。
私がカールくんとフランクが若い女の子を3人連れて来て私は捨てられた!という話をすると、ヨーハンの目は輝き興味津々。
彼が大好きなカールくんの話だからだ。

「捨てられたから、次のゲイメンを探そうと思っている」と言うと、
「超ハンサムな3人のゲイを連れて今度カール一緒に遊べばどう?」とヨーハン。
「きっと嫉妬しますよ〜」とカケル青年。
「う〜ん。でもハンサム3人が私のことをずっと気に掛けてくれるってことは無理だと思う。だってお互いゲイだから惹かれあっちゃうかもしれないじゃない。ストレートのハンサムを3人連れて遊べばいいんだ」と私。
「ストレートの男がゲイバーで堪えられるかどうか。きっと無理だよ。いられないよ」とヨーハン。
「確かに難しいね」とカケル青年。

カケル青年とヨーハンはどうしたらカールくんが嫉妬するかを話し合っているが、
私は全く興味がない。

対抗したいとも仕返ししたいとも全く思わない。
嫉妬するカールを見たいとも全く思わないし、それに彼は嫉妬しないかもしれない。
カールくんに対して固執していないからだ。
他の女の子と遊びたければどうぞという心境だ。

「カールごときでそんなに盛り上がらなくてもいいんじゃない。私にとっては過去のゲイよ」とヨーハンとカケル青年に冷たく言う。

でも、ヨーハンはカールくんの話題じゃないとのってこないので、仕方なく主題の人物(カールくん)は変えず、話を続ける。

「カールくんとは別れたんじゃないの?」とヨーハンに突っ込む。
「別れたんだけど、別れてはいなんだよ」とヨーハン。

「首を噛んだ事件の後、花をカールに送ったんだよ」
「へーーー。喜んだんじゃないの?」
「電話が来てありがとうって言われたけど、その二日後にカールのアパートに行ったら・・・」

えっ?
アパートに行った!?
そっかー、そういうことなのね。
まだまだまだ関係は続いている。

カールは、別れたのなら二度と会わない方がいいと私から説教されるのが嫌なので、
私には言わなかったのだろうと思う。
別れてもセックスをしようが会おうがどうでもよいことなのだが、
流血事件があったから心配して口を挟んだだけ。
ま、愛を確認するためにじゃれあった結果、怪我しちゃったということで一件落着!

「こんなにも好きなのに分かってくれないのね~酷い人!」と愛憎が絡んだから首噛み事件が起こったのではないということが分かり、大げさにドラマ仕立てに私がひとりよがりの妄想していただけというが判明(笑)。

結局は、別れた!と言いながらも付き合っているわけなのだ。
それは、別れたから他の人とセックスしてもデートしても浮気にはならないからだと思う。
罪悪感も軽減されるし、基本的に自由でいられる。

カールは種を撒きたい!という男の欲求を追求しているのだ。
種を撒くだけではない。
ボトム及びヴァーサタイルの場合は、挿れられたいも入るので、種を撒きつつ、撒かれる畑にもなりたいという少なくてもヘテロセクシャルの場合の2倍は楽しめる欲求を追求しているということではないか。

ヨーハンは続ける。
「二日後にアパートに行ったら、花がないんだよ。くまなく探したけど花がない・・・」
「聞かなかったの?」
「捨てたと言われるのが怖くて聞けなかった・・・」

おおお〜乙女だ。

***

結局、始終、カールくんのことが話題の中心だった。
それは非常に腹立たしいことだが(腹が立つということはやはり気にしているということなのだろうけど)、話題には事欠かない人物なのは確かだ。

***

ところで、翌日、ストレート男子友だちに誘われて、ストレートバーに行く。
って言っても、豪華なファンシーなホテルのバーではなく、イーストビレッジのパンクなバーだ。カールくんは決して行きたいとは思わないだろうが、ジャスティンなら来るバーだ。

誘ってくれたストレート男子は私が好きな映画は彼も好きで、彼の好きな映画は私も好きな、そう好みが似ている人だ。彼も映画を撮っている。
エーシア・アルジェントの映画The Heart is Decitiful Above All Thingの話をした。

正直なところ、ゲイ友には同じ映画の趣味を持つ人が残念ながらいないし、
映画を撮る人もいない。
実は、映画を撮っているゲイガイに出会うのが私の夢であ~る!!

ゲイガイズとも会って、ストレートの男性とも会うと、緊張感の度合いが全く違うことに気がつく。ゲイガイズには気軽に触れることができるが(どこでもね)、ストレートの男性との場合は距離を置いて、体の一部でも触れないように気をつけている自分に気が付く。

どっちが良いか悪いかの区別はつけられない。
全く別物。

しかし、話をしている途中で、私から目をそらし、どこかを見ていると思えば、ゲイがイズは男を見ているし、ストレート男は女を見ている。
どちらが良いかといえば、男を見るゲイガイズの方がまだいいかな。

ところで、また観てみたい映画だ。
心が痛くなるが・・・。
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ゲイメンとストレートメン」への2件のフィードバック

  1. ストレートの男性だと意識するのは普通だと思います。意識しなくなった方が怖そう。(笑

    男性が女性を見るのも仕方ないですよね〜。相手も恵さんが、「きゃっ、この人ゲイかしら?」な〜んて、男性を見てるのを見て「他の男を見てる」って思ってたりして。(^^

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