攻撃は最大の防御。ゲイをいじめるクローゼットのゲイ国会議員を糾弾するドキュメンタリー

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日本人のゲイ友でかつストレートもゲイもひっくるめた場合でも最近日本語を話せる唯一の友人カケル青年から
Outrageという映画を観ませんか?」というお誘いを受けた。
とにかく映画館で映画を観たかったので、どんな映画でも行こうと思っていたが、
行く前に一応ネットでチェックしてみると、ゲイ関連のドキュメンタリーであったので喜んで出掛けた。

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ニューヨークのゲイ・エリアといえば、West Village、Chelsea、 Hell’s Kitchen、East Village。
マンハッタンのほとんどはゲイ・エリアと言っても過言ではないかもしれないが、
OutrageはChelseaの映画館で上映されている。
ジャスティンとユダヤ人とパレスチナ人の悲恋映画Bubbleを観た映画館である。

「ゲイ関連なんですけど良かったですか?」とカケル青年に聞かれる。
「カケルくん、なんでそんなことを聞くの?」と質問する前に、
「あっ、メグミさんにそんなことを聞くの愚問でしたね〜。ごめんなさい」とカケル青年。

観客は20人位だった。
観客のほとんどは、ゲイメンと思われる。

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Outrageは、スゴいドキュメンタリーであった。
監督は、Kirby Dick。
カトリック神父の性の対象になり、性的なことをされて、心に傷を負った少年達のドキュメンタリーTWIST OF FAITHでオスカーのドキュメンタリー賞にノミネートされた有名なドキュメンタリー監督である。

「スゴい」は非常にありきたりな形容詞かもしれないが、「スゴい」がこれ以上に当てはまるドキュメンタリーもないだろう。

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Mike Rogersというブロガーがいる。
Outrageでは彼が主に登場する。
彼のブログでは、「クローゼットのゲイの政治家」を糾弾しているのである。

クローゼット、closetとは英語では、小さな小部屋で洋服や物入れにしている納戸のようなスペースのことをいう。
日本的に言えば、押し入れだが「隠れた」という形容詞でも英語では使用する。

本当はゲイなのだが、ストレートのふりをしている政治家を糾弾しているブログなのである。
ゲイなのにストレートのふりをしているから糾弾しているのではない。
本当はゲイなのに、全てANTI-GAYの政治活動をしているから糾弾しているのである。

outrage
Outrageのポスター。攻撃は最大の防御という言葉がある。ゲイであることを隠すために攻撃しているのか? クローゼットのゲイ政治家がゲイをいじめている!!!

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クローゼットのゲイ政治家はひとりだけではない。
何人もいる。
それも共和党が98%だという。
保守的な共和党である。

彼らがゲイ関連の議題について全て反対を表明し、投票していることが示され、
しかもセックスしたという男性のインタビューや恋人と噂されている男性とのLOVE LOVE写真もドキュメンタリーで流れる。
彼らはゲイであることを完全否定している。

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過去の記事でも書いたが、ミネアポリスの空港の男子トイレでおとり捜査官(ジョージ・マイケルと同じだ)
に逮捕されたクレッグ共和党元上院議員についても、もちろんフォーカスされていた。
現在、昨年の選挙では候補指名されなかったので選挙には出れず上院議員ではなくなっている。

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クレッグ共和党上院議員逮捕後のマグショット!62歳!

クレッグ共和党元上院議員は在職中、全てゲイに関すること全てに反対を表明し投票していた。

ゲイの結婚反対!
ゲイのカップルが養子縁組をすること反対!
AIDSリサーチ・ファンデーション設立すること反対!!

釈明会見では妻が隣にいた。
「ゲイではないし、ゲイであったこともない」
と会見で断言していた。
ストレートの男性が男子トイレで男漁りをするはずがない。
ストレートは女が好きなのである。

そしてテレビのワイドショーに夫婦で出演し、「夫は決してゲイではありません」
という場面が映し出されたが、その発言に観客は大笑い。

クレッグ共和党元上院議員とセックスをしたという男性が名前も顔も出して堂々とどんなことをしたかを
発言していた後の妻の発言である。

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ドキュメンタリーのテーマである。
「どうして自分自身のことなのに反対するのだろうか?」

賛成票に入れたからと言ってゲイだから・・・と責められるはずはないし、
隠したければ隠せばいい。
しかし、あからさまに反対ではなく、賛成に投じてくれてもいいのに。

(つづく)

攻撃は最大の防御。ゲイをいじめるクローゼットのゲイ国会議員を糾弾するドキュメンタリー」への2件のフィードバック

  1. なんだかこのNewsを思い出しました。 http://abcnews.go.com/Technology/Business/story?id=6977202&page=1 直接は関係無いですけど。。やっぱりちょっと信心深さと関係するのでしょうか??

    ところで、カケル青年との会話のやり取りに「ほんわか」が伝わりました〜。

    • akiさん

      信心深さと世間体とこうあるべきという理想像に・・・かんじがらめになっているんでしょうね。

      日本語が話せる友達がいなくなり、さみしいです。

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