春がやってきた!しかし、花はきれいだが、気は非常に重い・・

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7th Aveと8th Ave.の間の28th Streetは花屋さんがずらぁ〜と並んでいる通りである。
一般にも販売しているお店もあるが、プロのフローリスト専門の業務用の花屋さんが大半である。
花屋さんは朝が早いらしい。午後6時頃には既にお店は閉まっている。
お店が閉店していてもシャンデリアと共にゴージャスにお花がデコレーションされたウィンドーを見られるのだ。
ウィンドーの前に立ってしばらく見ることもある。
私はウィンドーのお花とシャンデリアのコンビネーションを鑑賞するために、
7th Aveと8th Ave.の間の28th Streetをお店が閉店した後の閑散した時間でも歩く。

大きな花瓶にいけられ、豪華なフラワー・アレンジメントを見ると心が元気になる。
幸せな気持ちになる。

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免疫力をつけ、HPVのウィルスを撃退するためにも今の私には美しいものが必要と思い立ち、
今日の午後7時、28th Streetを歩こうと角を曲がったその時、

「あっ!メグミ!」と私を呼ぶ男性がいた。
長靴を履いて立っていた。

7th Aveと8th Ave.の間の28th Streetはチェルシーである。
チェルシーといえばゲイ・エリアである。

私の名前を呼ぶ男性の顔を見る。
ラティーノだ。
見覚えがあったが、思い出せない。

「う〜ん、どこのゲイバーで会ったのだろうか?」とゲイバーの光景を思い出しながら、記憶を辿ると・・・。

あっ、彼だ!と思い出す。

「2年ぶりだね〜。電話くれないし、酷いよ〜」とラティーノ。

彼は私が8年前に働いていた会社と同じフロアーにあった別の会社の人だった。
ゲイではない。
ストレートの男性だ。

2年前にウエスト・ビレッジで数年ぶりに会って、アッパーウエストサイドにある所用先まで車で送ってくれた。
バーに行こう!食事に行こう!サルサを踊りに行こうと言われたが、ラテン系の軽いノリが好きにはなれなかったので、(そう私は陰鬱な東欧の白人男性が好きなのである。サルサやタコスを食べるよりは、ピローギやビーツを食べ、コザックダンスを見る方が好きなのである)、ケータイ番号を教えられても電話しなかった。

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ラティーノ氏は「今、ここのフローラル・スタジオで働いて、美術館、レストランやパーティーの花を生けているんだ。景気は悪いけど、花の商売はOKだね〜。お花好き??」

私は花屋さんのウィンドーを見るためにここに来たことを話す。

「そうなんだ。じゃぁ〜、お花あげるよ〜」とスタジオの鍵を開けて、私を入れてくれた。
仕事が終わった後なのだろう、何もなく閑散としていたが、天井には大きなゴージャスなシャンデリアが下がっていた。お花とシャンデリアは最高の組み合わせだといつも思う。

ラティーノ氏は冷蔵庫を開けて水仙を、そしてバケツに入っていた桜の木をハサミでバチバチと切って
紙にくるんで私にくれた。

「日本人はSAKURA大好きだもんね〜」

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「時々、キミのことを考えていたんだよ〜。元気にしているかなぁって。
ここで会ったのも運命だね!バーでもレストランでも、今度こそどこかに行こう」とラティーノ氏。

きっと南国出身の明るい気質だから、「運命だ!!」と簡単に言えるのだと思う。
何かもらったら何かをお返しを、つまり性的な返礼をしなければならないだろうのかと考えてこわばる。
きっとそう考えるのは、ラティーノ氏が私のタイプではないからなのだ、と一瞬にして分析する私。

サルサやチャチャチャを踊るのが上手なことよりゴーリキーの話やアンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』や、チェ・ゲバラより、レーニンのことを語る人の方が好きなのだ。

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あれこれ妄想して(キスされたらどうしよう、抱きつかれたらどうしよう)、非常に疲れてしまったが、
結局は全くなーーーーんにもなく(笑)、「絶対電話してね」と言われて別れた。

彼がゲイなら喜んで、早速今週末会うのだが・・・。
お花関係の仕事をしている人はゲイが多い。
もしかして、彼もゲイ!?と考えたが、8年前ガールフレンドと歩いている時に遭遇したことがあった。
ゲイじゃない。

ストレートだと思うと非常に気が重い。
「期待」されたら、どうしようと思うからだ。
私から連絡したら、好意があると勘違いされるのが怖い。
キスもしたくないし、セックスもしたくない。
酔った勢いで、やってしまったの間違いもしたくない。

ゲイガイズのように友達にはなれないのだろうか?

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アパートに帰ってきて、花を生けた。
途端に私の汚いアパートに春がやってきた。
心が非常になごんだ。

しかし、会ってもいいのだが、「期待」がとっても怖い・・・

あっ、ストレスになっている。
今の私にはストレスは大敵だ。

何度も書いてしまうが、ゲイガイズのように友達にはなれないのだろうか?
癌化するかもしれない子宮を持つ身としてはまずは試してみよう!なんて気軽にセックスできない。

花はきれいだが、気が重い・・・。非常に重い。

sakuasakuasakura
いただいたSAKURAである。

dscn1985
水仙はベットの横に。KENと一緒に。

春がやってきた!しかし、花はきれいだが、気は非常に重い・・」への4件のフィードバック

  1. お花は日本ではぜいたく品なんですって。この間生け花の先生に言われました。私の家には欠かさずお花があります♪自然のエネルギーを取り入れなきゃね!

    期待されたら、期待しないでくれ態度を出すっていうのはどうでしょう?

    • momoちゃま

      それはGood Ideaですわ!!
      試してみます。

      ビールゴーグルの恐れがあるので、お酒は飲まずに近いうちにお茶でもしてみようと思います。

  2. akiさん

    気分が乗る分だけのお付き合い・・・
    それがうまくできるように立ち振る舞えたらと思います。
    食事でもしてみようかな、と思っております。
    ゲイバーに誘って、ドン引き~で幕引き!?

    そうですね!お互い「春」を楽しみましょうね!イェーイ!

  3. 水仙は日本人は心和みますよね~。

    気分が乗らないときは、気分が乗る分だけお付き合いすれば良いと思いますよ~。一方で、100%応えられないかもしれないと構える必要もないと思います。1相手にとっての100%がどの100%かは、知り合ってみないとわからないですものね。(自分に言ってる部分もあります)

    お互い春をそれなりに(^^ 楽しみましょう~。

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