ゲイ・ハズバンドと偽物・夫婦ごっこ

<br /> TitleDPNY.jpg

***

近所の場末のゲイバーのバーテンダー、ウェインくんは私のゲイ・ハズバンドである。
夫婦がするような肉体交渉はもちろんない。
私はしてもOKだが、夫である彼が無理という状況だ。

「ゲイ・ハズバンドになって〜」と泥酔女(コピーライト、いろはさん)のお願いを
心良く受け入れてくれる冗談の分かる男性だ。

ゲイ・ハズバンドとストレート・ワイフの契りを交わして以来(ショットを一気に飲んだ)、
場末のゲイバーではお金を払わずしてお酒を出してくれる。
いつでも!いぇ〜い!だだ酒!
きゃぁ〜!素敵なゲイ・ハズバンド!

***

先日、ゲイ・ハズバンドが「ボクのルームメイトを紹介するよ。今夜来ているんだ。
さっきまでいたのに、どうしたんだろう。
カノジョ、きっとトイレで化粧を直しているんだよ」と言った。

ルームメイトを紹介してくれるのは嬉しいけど、カノジョと言った。
女と住んでいると聞いて、ちょっと嫉妬。
こんな素敵な彼と住めるなんて、なんてラッキーな女だろう。
代われるものなら私が代わりたい。

「後で紹介するね〜」

その時、ビルもビルのお友達のゲイガイズ、ビルの女友達キャリーも一緒だった。
キャリーもストレートの女だ。
最初、ビルから紹介された時から、びびびび〜と相性が合って、キャリーと会うのが楽しみで、
そしてキャリーと一緒に踊るのが楽しみになった。
パンクスのクールな白人女子なのだ。

キャリーと一緒に踊っていると、ゴージャスなトランス・ジェンダー(男から女)のお姉さまが
私に話掛けて来た。
金髪でおっぱいもでかい!でかい!歯も真っ白だ!
「あなた、ウェインのワイフのメグミでしょう?」
「えっ?何で知っているの?」
「ウェインが教えてくえたのよ〜。あそこで踊っている子だって」

ゲイ・ハズバンドがバー・カウンターから飛び出してきて私たちを紹介してくれる。
トランス・ジェンダーのお姉さまの名前はスプリング(春さんだ)。
MY ゲイ・ハズバンドのルームメイトさんだ。
ウェインは「ボクのワイフ(妻)だよ〜」と言ってくれて、「ワイフ」という言葉にジーンと感動する。
例え、偽物・夫婦ごっこでも「ボクのワイフ」と言われるとこんなに嬉しいものなのか。
単純でアホと言われてしまうだろうが、女心とはそういうものであることを実感する。

スプリングさんも東京に行ったことがあり、
「日本のゲイの男の子といっぱいやってきたわよ」と発言。
「ええええええっ〜?ゲイメンって女はダメなんじゃないの?」と質問すると、
「たくさんのお尻の穴にアタシのペニスを入れて来たのよ。うふふふ〜」。

挿入されるのはペニスだから、OKだということか。
スプリングさんの胸にはシリコンが入っているが、ペニスはあるということでもある。
性のあり方って、私が思っている以上に多種多様でいつも驚きつつ、勉強になる。

***

閉店間際、お客さんも少なくなり、バーカウンターに座り、ゲイ・ハズバンドと話す。
日本のスナックと違って、アメリカのバーでは、ゲイバーでも然りだが、バーテンダーと話を楽しむというのはない。バーテンダーは注文されたお酒を作る人で、外見が重要視されている。

「最近、これを読んでいるんだ」と本を見せてくれた。
見せてくれたのは『どろろ』の英語版だった。
「ボクね、OSAMU TEZUKAのファンなんだ」
まさかここで『どろろ』に会うとは!
book_dororo
DOROROの英語版!

ウェインが最も大好きなのが『きりひと賛歌』だと言う。
私も読んだ事があるが、獣になってしまう男性の話ということしか覚えていないので、
再読が必要だ。
私は『アドルフに告ぐ』に感動したと言うと未読だという。

買ってプレゼントしたいぃ〜と思ったのだが、これって好きになってしまう前兆だろうか?と焦る。
ゲイマンを好きになってはいけない。友達の垣根を越えてはいけないのだ。
ダメ〜、ダメ〜、ダメ〜。
貧乏なので高額のものは買えないが、好きになってしまうと何か買ってあげたいって思うのは
私だけの傾向ではないはず。
ドーパミンよ!お願い!出ないで〜!

6434d02df67f93af_thumb
英語のタイトルはODE TO KIRIHITO

***

場末のゲイバーの閉店時間、午前4時になった。
おやすみのキス(うふふふ〜、くちびるよん)をして帰宅。
ビルくんに、キャリーに、そしてゲイ・ハズバンドのウェイン!
幸せな時間だった。
それに泥酔女に変身もせず、「普通」でいられたことも嬉しかった。

***

ストレート男がいない所で至福を感じてしまうと、ますますストレート男との世界が遠のいて行くぅ〜、
という焦りが全くないのが焦る(汗)。やばい(よね?)むむむ〜。

ゲイ・ハズバンドと偽物・夫婦ごっこ」への2件のフィードバック

  1. momoりん

    そうです!Springさんが私のゲイハズバンドのルーミーです!
    分かり難かったようなので、加筆しました!

    ゲイのようなストレート!
    いたらいいなぁ。
    やたらゲイマンにモテモテな彼氏だったらいいなぁ。
    彼氏をエサに私はゲイメンを釣りまくります(笑)
    想像して胸を熱くしています!

  2. どろろの英語版、本自体がかわい~☆
    Springさんがめぐたんhusbandのroomyですか??

    ゲイのようなストレートいるみたいですよ!友達の後輩がそうらしく、何度聞いても「ぼくストレートなんですぅ~」って言うらしいです。ちなみにその彼は、ジムでパンツを盗まれたそうです(笑)男女別にロッカーはあるから、盗んだのは間違いなく男性。よほどいいパンツだったのか、よほど色気があったのか。

コメントは受け付けていません。