一般人には政治家の言葉よりも有名人の言葉が響くのである。

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日本の映画がオスカーの外国映画賞と短編映画賞に輝き、その話題で持ち切りだと思う。
が、我が祖国日本の快挙も嬉しいのだが、MILKが脚本賞と主演男優賞に輝いたことが非常に嬉しい。
ミッキー・ロークにも取って欲しいとは思ったが、ハーヴィー・ミルクを演じた
ショーン・ペンが主演男優賞に選ばれたことは大変意義があると思う。

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実は、昨夜、私は用事があり、オスカーの生中継を観ることができなかったのだが、
カケル青年がMILKが脚本賞に輝いた事をケータイにテキストを送ってくれて教えてくれた。
カケル青年はMILKを確か3回は観ており、しかも
MILKの脚本家ダスティン・ランス・ブラックを招いて話を聞くというューヨークタイムズの公開講座にも行っている。
そして本物の姿を見たカケル青年は「ダスティンが格好良い!格好良い!付き合ってと言われたら、付き合いたい」と言っていた。
ダスティン・ランス・ブラック氏はゲイであることを公言している。
34歳。
若くて才能がある。そして、かわいいぃ〜。

私はライヴで観る事はできなかったのでyoutubeで鑑賞。
ダスティン・ランス・ブラックの受賞スピーチが感動的だった。
涙が出た。
私はゲイではない。
当事者ではないが、彼らの幸せと平等に扱われる日を願う者のひとりとして涙をこぼさずにはいられなかった。

既にご覧になっているとは思うが、ダスティン・ランス・ブラックの受賞スピーチをどうぞ。

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スピーチを抜粋し、下手くそだが訳してみた。

When I was 13 years old, my beautiful mother and my father moved me from a conservative Mormon home in San Antonio, Texas, to California, and I heard the story of Harvey Milk. And it gave me hope. It gave me the hope to live my life; it gave me the hope that one day I could live my life openly as who I am and that maybe even I could fall in love and one day get married.

Most of all, if Harvey had not been taken from us 30 years ago, I think he’d want me to say to all of the gay and lesbian kids out there tonight who have been told they are less than by their churches, or by the government, or by their families, that you are beautiful, wonderful creatures of value. And that no matter what everyone tells you, God does love you, and that very soon, I promise you, you will have equal rights federally across this great nation of ours.

私が13歳の時に、テキサス州のサン・アントニアの保守的なモルモン教の家庭からカリフォルニア州に引っ越しました。(wikipediaによると母親が再婚した)。そしてハーヴィー・ミルクの話を聞いたのです。それは私に希望を与えてくれました。私の人生を生きるという希望を与えてくれました。いつか本当の自分を隠さないで生きることができて、誰かに恋をして、いつの日か結婚できるかもしれないという希望を与えてくれたのです。

いちばんに、もしハーヴィーが殺されていなかったら、私にこう言って欲しいと思うのです。
教会から政府から家族から蔑まれていますが、
今夜、全ての若いゲイとレズビアンは、あなた達は美しく、素晴らしい、生き物(人間)としての価値があるのです。
誰がなんと言おうと、神はあなた方を愛し、私は約束します、間もなくあなた方は連邦政府によって国中、同等の権利を持つことできるということを。

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ショーン・ペンの受賞スピーチにも感動したのは言うまでもない。
合間にダスティン・ランス・ブラックの涙ぐむ姿と涙は見せていないが、ガス・ヴァン・サント監督の喜びと感動を噛み締めている表情が映し出された。

ダスティンの涙ぐむ姿に萌えてしまったのは私だけはないはず。
かわいいぃ〜。
カケル青年が騒ぐ気持ちもうなづける。
ところで、オスカー受賞式が行われたコダック・シアターのアンチ・ゲイの団体がプラカードを持ち、抗議行動をしていた。ニューヨークのゲイ・プライドでも「ゲイは地獄に堕ちる」と叫んでいたが、彼らは余程、暇なのだろう。
ゲイバーの楽しさを教えてあげたいくらいだ。

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スピーチを抜粋して、下手くそ訳をつけてみた。

“You commie, homo-loving sons of guns, I did not expect this, and I want it to be very clear that I do know how hard I make it to appreciate me often.”

“I think it’s a good time for those who voted for the ban against gay marriage to sit and reflect on their great shame and their shame in their grandchildren’s eyes if they continue that support. We’ve got to have equal rights for everyone.”

共産党のあなた、ホモを愛する皆さん!とショーン・ペンは開口一番に言った。
・・・これっていいのかしたら?と思ったが、アメリカ人の友達に聞いてみたが、ハリウッドはその昔、共産党がたくさんいたからで、sons of gunsというのはa son of a bichの複数形で、「ホモサポーターのみんなぁ〜」という軽い感じだそうだ。

 「同性婚を禁止することに一票を投じた人たちには座って、自分の恥ずかしい行いをじっくり考える良い機会だと思う。同性婚禁止を支援し続けるなら、あんたらの孫の世代に恥ずかしい思いをさせることになるんだ。
みんなに同権を」

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ミッキー・ロークに主演男優賞を取って欲しいと思った。
ショーン・ペンは既に主演賞を獲得しているし、いいんじゃないかなぁと
プライベート生活が奇妙なミッキー・ローク個人を応援したいと思ったのだ。

しかし、ハーヴィー・ミルクを演じたショーン・ペンが受賞することは、
彼の演技に対して賞が授与されたこと以上の意味があると思う。

カリフォルニア州で市民投票によりゲイの結婚が禁止されるかもしれない!
そんな投票結果になったのは信じ難いことだった。

自由で進歩的なイメージのあるカリフォルニア州。
私が知っているカリフォルニア州在住&出身の人たち、ジャスティン、ルームメイト氏、そしてカールくんは、みんな明るく、前向きでフレンドリーだ。

黒人の大統領を選ぶ一方で、ゲイ結婚は禁止。
民主主義を戦争までして押し付けるアメリカがすることではない。

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一般人にはスターの言葉が響くのである。
ショーン・ペンの言葉は誰もが耳を傾ける。
どんなに先生が言っても聞かない場合でも有名人の言葉は鶴の一声である。
皮肉っているようだが、私も含め人間とはそういうもので、そういうことで人々の認識が高まればいいと思う。
例えば、無名のゲイ活動家が叫んでも誰もストレートの人々は耳は貸さないが、ビート・たけしが「ゲイの結婚認めろよ」と言った方が、絶大であるように。

一般人には政治家の言葉よりも有名人の言葉が響くのである。」への12件のフィードバック

  1. 菊楽さん
    しばらくこちらに訪問していませんでした、お久しぶりです。
    昨日Milkを見てきました。
    最初のコメントの方の発言でドキュメンタリーも日本で公開されたことを知りました(が〜ん見逃した)。
    ブログに記事を書きました。よろしかったらご覧になって下さい。
    英、日で書いています。
    http://megawatt.blogdns.net/blog/713

    その後で、「ゲイと言えば菊楽さん」と思い出し、菊楽さんのブログをmilkで検索して色々知りました。ダン・ホワイトの判決後の暴動とか最近の同性婚禁止法案の可決とか。

    Sean Pennと同い年かつMilk氏が死んだ年齢な私は妙にMilk氏が気になってしまいました。日本で映画が終わる頃までに色々調べて、また彼の記事を書いてみたいです。

    アメリカ人に巣食う下記の「病」についても今後考察を深めたいです。
    ・銃を持つ自由が欲しい
    ・同性愛者は病気だ
    ・中絶は悪だ

    ご存知かもしれませんが、カストロ・カメラで働いていた若者(写真家になった人)のサイトを見つけました。
    http://thecastro.net/street/memoriespage/nicoletta/nicoletta.html

    思わず彼にもブログの紹介がてらメールを出してしまいました。

    • megawattさん

      お久しぶりです。
      ふくろうのイラストのビール(常陸野ネストビール)を見かけるたびに、
      megawattさんを思い出しておりました。

      カメラマンになった方のサイトもありがとうございます。

      「ゲイと言えば菊楽さん」嬉しいお言葉ですが、ゲイではないので時々悲しい気持ちになります。

      Milkについてまたお書きになるとのことで楽しみにしています。
      また下記についても。

      アメリカ人に巣食う下記の「病」についても今後考察を深めたいです。
      ・銃を持つ自由が欲しい
      ・同性愛者は病気だ
      ・中絶は悪だ

      ちなみに、ニューヨークの電話帳の一番最初は、abortionのクリニックのページです。アルファベットのオーダーが、AとBなので最初に登場します。
      初めて見たときに度肝を抜かれました。
      日本で「た」行に「中絶クリニック」なんて絶対載っていませんから。
      その一方では、中絶クリニックを爆破していますからね~。

      不真面目なヨーロッパを脱出して、真剣に宗教の道に行きたいがためにアメリカに渡ってきたということなので、その意志は今でも脈々と受け継がれているのだと思います。

      これからも引き続きどうぞよろしくお願い致します。

  2. Han-Koh Chungさん

    こんばんは!
    MILKをご鑑賞されましたらぜひ感想をお聞かせください。

    台湾は治安がアメリカ並なのですね。
    知りませんでした。
    暴力のない世界が来て欲しいです。

    ところで、最近アンディー・ラウ似のハンサムな台湾人のゲイの青年と知り合いになりました。こちらで博士課程を取っているそうです。
    Han-Koh Chungさんのことを思いましたよ!

  3. 台湾も銃撃や殺人や誘拐などの犯罪が後を絶たないので私も世界がより平和でみんな安心して生活できる環境を望んでいます。

    実は以前洋画チャンネルでハーヴィー・ミルクの伝記映画を見ました。(途中で見たので最初はこれが伝記映画とは分からず後にウィキペディアで調べたら実在した政治家だと知りました)

    台湾では現在上映中なので是非見に行きます。

    ハーヴィー・ミルクにはご冥福をお祈り申し上げます。

    台湾は警察以外の人間が銃を所持するのは原則的に違法ですが、何故か銃撃戦がよく起こるのです。

  4. おしゃるさん

    新たなリンクをありがとうございます!
    とっても嬉しいお言葉を書き込んでくれて、こんなブログでもやっていて意味があるのだなぁと思いました。
    MILKを鑑賞しましたら、ご感想をお教えください。

  5. momoたん
    オスカーの主演男優賞がMILKを演じたショーン・ペンに輝いて本当に良かったと思います。世間の注目度、世界の注目度が違います!MILKのキャンペーンのために、ショーン・ペンが来日すれば更に日本社会の注目度も高くなるので、
    良い方向に進むではないかと思いました。
    ミッキー・ロークに!と面白半分で言っていた自分が恥ずかしくなりました。
    ごめんなさい。

  6. スピーチ、こちらからみれました!

    でも、英語がわからなくて悲しい…めぐみさん、訳してくれてありがとうございます!
    ちなみにこちらからもスピーチきけました

    私もネットニュースをみて感動しました。
    すごく影響力のあるオスカー受賞だったんだろうと思います。
    でもこんなに関心を持ったのも感動したのも、めぐみさんがブログに映画のことや色々な問題について書いてくれるからだと思いました。
    ありがとうございます!そしてMILK、早くみてみたいです!

  7. スターの声は絶対一般人の心に響くはずです!ショーン・ペンだよ!
    Milk獲ったんだ~って、仕事中にネットでチェックしては逐一感動してました(笑)
    こんな素晴らしいスピーチを二人はしてたんですね。世の中を変える力になり得ると思います!
    そうだ~、暇は人たちはゲイバーを体験してみるといい~♪

  8. 水無月さんととうとう好みがかち合いましたね(笑)。
    彼がこの脚本を書き上げた原動力には、同権を願う気持ちがあったからだと思います。水無月さんの仰るとおり、辛いことがたくさんあったんでしょうね。
    MILKを鑑賞しましたら、ぜひご感想をお聞かせくださいませ。

  9. Coppesさん

    ドキュメンタリーの方も上映されたんですか!
    日本ではゴールデンウィークの公開なんですよね。
    ぜひ感想をお聞かせください。

    『友人が教えてくれたのですが、オバマ大統領就任式典で
    司会進行をしていた女性議員はドキュメンタリー映画の中で
    MILKと市長が射殺されたことを記者発表していた方だった
    そうです。 何か感じますね。』
    そうだったんですか?
    知らなかったです。
    お教えくださりありがとうございます!

  10. 恵さんこんにちは!
    アカデミー賞の模様伝えてくださってありがとうございます。
    ダスティンくん、私も動画は見れませんでしたが可愛いじゃないですか!!
    あ、恵さんとタイプがかち合った?(笑)
    きっとこれまで辛い想いもたくさんしてきたんでしょうね。
    こんな若い人が脚本書いていたのに驚きました。「MILK」早く見たいです。

    有名人(特に好感を持ってる)の一声はほんとにすごい影響力だと思います。

  11. ジャスティンのスピーチ動画が削除されてしまって残念ですが、
    訳してくださってありがとうございました。
    ショーン・ペンのスピーチもすばらしかったですね。
    WOWOWで見ていて涙が出てしまいました。

    先日、ドキュメンタリーを見たので早く映画も見たいです。
    日本ではミニシアター系でしか見られないのかしらと思って
    いましたが、多くのひとに見てもらえそうですね。

    友人が教えてくれたのですが、オバマ大統領就任式典で
    司会進行をしていた女性議員はドキュメンタリー映画の中で
    MILKと市長が射殺されたことを記者発表していた方だった
    そうです。 何か感じますね。

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