逆整形の男

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今度の日曜日はオスカーことアカデミー賞の発表である。
ガス・ヴァン・サント監督作品のMILKはたくさんの賞にノミネートされた。
主演のショーン・ペンは主演男優賞にノミネートされ、監督自身も監督賞、そして編集賞、脚本賞に衣装デザイン賞に作品賞にもだ。

実在したゲイの政治家MILKの事実を基にした映画で、しかもゲイであることを公言している映画監督ガス・ヴァン・サントのMILKが作品賞に選ばれたならば、ゲイの歴史において新たなチャプター(賞)が始まる快挙であると思う。

ゲイ・パワーの存在は見過ごせないものになっている昨今、MILKが何れかの賞を取るのは当然のような気がする。

ところで、今年のオスカーで私が注目しているのは実はMILKではない。

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近所の映画館で “The Wrestler”『レスラー』という映画の予告編を観た。
わずか数分の予告編だったが、若くない中年を過ぎたどさ回りのレスラーの悲哀がひしひしと伝わり、
胸にぐっと来た。
私も自分の老いを意識し始め、衰えに怯え、若いままではいられないことをひしひしと感じている今日この頃、
オヤジ・レスラーに共感した。
公開されたら絶対に観に行くぞと誓った。

演じる俳優は見るからにプロレスラーだった。
これまで彼のことを観た事もないので、私が知らないだけできっと有名なプロレスラーがプロレスラーの役を演じているにちがいないと思った。

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体の張りがなくなくてもリングで闘う男の話、 “The Wrestler”『レスラー』

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ストレートの男友達で映画好きでプロレス好きなアメリカ人の青年に “The Wrestler”『レスラー』を観に行くんだと言うと、
「俺、観たけど、いい映画だったよ〜。泣いちゃったよ〜」というコメントが返って来た。

予告編だけでも、もの悲しい雰囲気はあったから、別に驚きもしなかったが、
彼の次の発言に私は言葉を失った。

「主演のミッキー・ロークが良かった」

「えっ? 今何て言ったの???」

「主演のミッキー・ロークって・・・」

「えっえっえっえっ??? あのレスラーがミッキー・ロークなの?」
「そうだよ!」

倒れそうになった。

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上のポスターはミッキー・ロークであ〜る。

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何かゴシップ雑誌で読んだことがある。
ミッキー・ロークは自分の甘い顔が大大大嫌いで、ゴツく男らしい顔にするために何度も何度も何度も整形手術をしているということを。ボクシングは確かプロ級で格闘技も好きなミッキー・ローク。

ミッキー・ロークといえば映画『ナインハーフ』のエッチな色男である。
『ナインハーフ』を観た人は誰でも、映画のような、めくるめく愛欲の日々に溺れてみたいと思ったはずである。食べ物を使ったセックスに憧れたものであるが、『ナインハーフ』を観てから20年の月日が経ち、
まだ一度も食べ物を使ったエッチはしたことはない(泣)。
これも非常に悲しい物語であ〜る。

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映画『ナインハーフ』のミッキー・ローク。キム・ベイシンガーと。

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“The Wrestler”『レスラー』を鑑賞。
内容は置いといて、ミッキー・ロークの顔はかなり変わっていたが、それは年齢のせいではなく整形のために変わったのは明白だった。それでも元々の基礎がハンサムなのでその片鱗が見え隠れする顔を見るのは非常に楽しかった。
後ろ姿など惚れ惚れする。
それにしても、それにしても彼の変貌ぶりは驚かずにはいられない。
が、しかし、変わったミッキー・ロークよりも何よりも本物のプロレスラーのドキュメンタリーを観ているかのような彼の演技は素晴らしかった。

“The Wrestler”『レスラー』のミッキー・ローク。昔の宍戸錠のようにほっぺにシリコンを入れているように思われる。
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ストーリーであるが、人間の愚かさと性欲と愛の追求と老いることの悲しみの映画である。
私のストレートの男友達が男泣きに泣いたのが分かる。
男は悲しい生き物である。
性欲と見栄だけで生きている。

しかし、男も女も年を重ねると心は変わらず若いままであっても体が重い通りに動かず、身だけはしぼんでいく。健康ならば誰でも親にはなれるが誰でも良い親になれるとは限らない。

ちなみに、ミッキー・ローク演じるプロレスラーの娘はレズビアンであ〜る。

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ということで、私が今年のオスカーで注目しているのはミッキー・ロークがノミネートされている主演男優賞の行方であ〜る。
ちなみに下記が主演男優賞のノミネートである。
ショーン・ペンにも取って欲しいと思うが、ミッキー・ロークにオスカー像が行って欲しいと願っている。

・リチャード・ジェンキンス  “The Visitor” 『ザ・ヴィジター』
・フランク・ランジェラ  “Frost/Nixon” 『フロスト×ニクソン』
・ショーン・ペン “Milk” 『ミルク』
・ブラッド・ピット “The Curious Case of Benjamin Button” 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
・ミッキー・ローク  “The Wrestler”『レスラー』

逆整形の男」への6件のフィードバック

  1. Han-Koh Chungさん

    アドリアナ・リマちゃん、結婚したんですね!
    おめでとうございます!
    ヴィクトリアズ・シークレットの前を通る度に彼女の顔を見てはうっとりしています。
    メンズの下着の名前は「ヴィクターの秘密」かな?

    ミッキー・ロークの愛犬の話は知りませんでした。
    今回はオスカーを逃しましたが、美男俳優転じて個性俳優として
    応援したいと思いました!

  2. アドリアナ・リマちゃん最近結婚しちゃいましたよね。

    あの子はヴィクトリアズ・シークレットのメインのエンジェルズの一人ですよね。

    このブランドついでにメンズ向けの下着も出して、ヴィクトリアズ・シークレットのように毎シーズンファッション・ショーや発表会をやって欲しいなとお勧めしたいですよ。

    ミッキー・ロークの愛犬、最近亡くなったようですね。

    レッド・カーペットで首に愛犬のデザインのペンダントを身に着けていたのが印象的でした。

  3. momoちゃま

    ミッキー・ローク!
    気になる男です!
    みんなハンサムになりたくて努力しているのにマッチョな醜男なりたいなんて!

    主演男優賞に輝いて欲しい!と思っていますが、
    本命はショーン・ペンかなぁと思っています。

  4. Han-Koh Chungさん

    モデルさんは本当に同じ人間なのかしら?と私もよく思います。
    同じ人間でもまた別人種というか。
    彼女達が写真のうつりが良く、洋服を着せて見せるには最適の体型だというのは誰が発見したのでしょうね?

    私はアドリアナ・リマが好きです!

  5. 私もレスラー気になってました。
    ミッキー・ローク、本物のレスラーへ転向?とかほんとに今レスラーなのだとか色んな記事が載ってましたけど、どうなんでしょうね。しかし、甘い顔が嫌で男っぽくするなんて。今日本じゃ草食動物みたいな男が人気だとか言ってますよ。どえらい違いだわ。

  6. 私も彼の昔の顔の方がハンサムで色気があり気品があると思います。

    自称元祖スーパーモデルのJanice Dickinsonも整形し過ぎで昔の彼女の顔の方が美人で上品だと思います。(今はかなりビッチな性格で自信過剰で言いたい放題のナルシストです)

    ミッキーの場合はアルコール中毒や荒れた生活を送って来たのも一因だと思います。

    このジャニス、男性遍歴では千人切りの記録を持つと同じく自称しています。

    アメリカ人のモデルはシンディ・クロフォード、ステファニー・シーモア、クリスティー・ターリントンが好きです。

    セックス・アンド・ザシティのシャーロットは『I just know no matter how good I feel about myself, if I see Christy Turlington, I just wanna give up.』

    自分にいくら自信を持ってもクリスティー・ターリントンを見ると見劣りを感じるわ。

    というシャーロットの気持ちも私には良く分かります。

    もう、スーパーモデルやスーパースターという産物は一体誰が創造したんだろう?と自問自答する私です。

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