未踏のゲイバー

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最近、仲良くしているゲイ友のカールくんとビルくん。
2人はそれぞれのグループの中心の存在である。
つまり、カールくんが中心のグループとビルくんが中心のグループだ。

金曜日はカールくんと踊りに行って、土曜日はビルくんと飲んだり、
金曜日の早い時間にビルくんと会って午前1時過ぎにカールくんと会う・・・というようなスケジュールで
週末必ず2人には会う。
カールくんもビルくんも友達がたくさんいる社交家だ。
彼らの友達の友達も紹介してもらっているのでゲイ友100人計画は夢ではないかもしれない。

でもカールくんとビルくんを紹介して、お互いが仲良くなり、一緒に遊ぶということは残念ながらないと思う。
実現不可能だ。
カールくんはボヘミアン的でアーティスト系で、オタク系のゲイが集うイースト・ビレッジの
ゲイバーは大嫌い。
ビルくんはイースト・ビッレッジを拠点しているゲイで、イースト・ビッレジLOVEだ。

一方、ビルくんはイースト・ビッレジのゲイバー以外のチェルシーやヘルズ・キッチンのような「インテリアが最先端で、300ドルのジーンズをはいているゲイが集うゲイバー」が大嫌い。
チェルシーやヘルズ・キッチンはカールくんが好んで行く場所だ。

お互い好きな水の種類が違うのだ。

私は、「イーストビレッジのオタク的で、かつあやしいパンクな雰囲気」も「おしゃれでハンサムなゲイガイスが気合いを入れて来るヘルズ・キッチン」も大好きなので、ビルくんともカールくんとも仲良くやっていけるのだと思う。

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ところで、ビルくんの友達はゲイだけではない。
ストレートの男女もレズビアンもバイセクシャルもいる。
ビルくんと遊ぶと必ず一緒にいるパキスンタ人の男性サミエールはいつもばりっとスーツを着用し、
おしゃれなのでゲイかと思ったら、ストレートだった。
こういうこともあるのであ〜る。
ビルくんも「サミエールは俺よりもゲイに見える」とよく言っているくらいだ。
ファッション関係の仕事をしているそうで、同じ部署には社員15名が在籍していて、
全員男!
そして彼以外の14名はゲイだそうだ。
(うらやましい職場であ〜る)

「会社では毎日、キャットファイトばっかりだよ。おい、おい、そんなことで喧嘩するなよ〜といつも仲裁に入っているよ」

突然ですが、菊楽恵のためになるかな、どうだろうの英語会話
キャットファイト CATFIGHTとは_
文字通り、ネコの喧嘩だが、女同士の喧嘩の場合に使われる。
ゲイガイズの喧嘩なので、キャットファイトと言ったのだと思う。

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ストレートの男性のサミエールにすれば、そんな細かいことに目くじらを立てて争って口喧嘩しなくてもと思うそうだ。
女からしてみれば、ストレートの男性は細かいことに目がいかないことで頭に来ることが多々あるが、
細かくないところがストレートの男性の良さだと思う。
ま、なかには非常に細かいストレートの男もいるが(私は苦手だが)。

ところで、ビルくんとサミエールと近所の場末のゲイバーで飲んだ。
そこに年の頃、60歳は過ぎているだろうの男性がカウンターにいた。
誰も話しかける様子もなく1人寂しく飲んでいたのだ。
年を取ったシングルのオールド・ゲイ・マンはどうのように一夜の相手を探すのか?
とビルに聞いてみた。

悲しい哉、ストレートもゲイも年齢を重ねると相手を見つけるのは大変だ。
第一、若者には相手にはされないだろう。

ビルによれば、かつてイースト・ビレッジにオールド・ゲイ・マンがたくさん集うゲイバーがあったらしく、
同世代同士で出会ってお持ち帰りしていたという。
しかし、今では別のストレートのバーになっているという。

すると、サミエールがこんな話を教えてくれた。
彼は会社帰りにゲイの同僚とゲイバーに行った。
そのゲイバーは私が未踏の場所であり、噂では若いゲイボーイズとお年を召したゲイの方々が出会う場所
と聞いていた。
「ビジネスの香り」とでも言おうか、ま、つまり買春・売春・男娼の匂いが漂うゲイバーらしいという話をジャスティンとゲイバー巡りをしていた時に耳にしたことがある。

そのゲイバーの名は、タウンハウス。

「名前の通り、本当にタウンハウス(一軒家)なんだよ。ドアマンは仕立ての良いダブルのスーツを来ているんだ。そして一歩中に入ると、一斉に男達が俺を見たんだよ。獲物をハンティングするようなギラギラした目でさ。ゲイバーに行き慣れている俺でも、流石に勘弁してくれ〜と同僚にお願いして、違うバーに行ったよ。インテリアはハウス・ライブラリー重厚で高級感溢れる場所だったんだけど、1分とはいられなかった。そこにいたオールド・メンはみんなスーツにタイというファッションで、お金持ちっていう感じだったよ」
とサミエールは教えてくれた。
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本文とは全く関係がないが、タウンハウスというのはこういう建物であ〜る。ご参考までに。

ストレートの男が男性から性のターゲットとして見られるのは苦痛以外の何ものでもないのだろう。

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ビルくんも一度行ったことがあるという。
「年齢は25歳までの若い男と65歳上の男しかいないんだよ。その中間がいない不思議なゲイバーだよ。それに若者はアジア人、白人、黒人、ヒスパニックと人種は混じっているんだけど、オールド・メンは白人だけだった。2階、3階もあってラウンジのようになっているんだ」

「そこにいる男の子達って男娼なの?」と私が聞く。
「なんともいえないけど、ビジネスしている若いゲイもいるかもしれないけどね」とビルくん。

女性は行けるかどうかサミエールに聞いたが、「もしかしたら丁重に断られるかも」との返事だったが、
今度ビルくんと行ってみようという話になった。

houselibrary
これも本文とは関係がないが、ハウス・ライブラリーのインテリア!憧れであ〜る。

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ところで、ワイン(ピノ・グリージョ)をたくさん飲んだ。
朝、起きたら、治っていたクチビルがまた腫れて二倍のタラコになっていた。
ワインにもアレルギーがあるらしい。
チーズにワイン・・・。
大好きなものが私を苦しめる、まるで恋愛のようだ(笑)。
困った・・・。