10

だめんずばかり選ぶのは女ばかりではない、そんなゲイもいる。

<br /> TitleDPNY.jpg

***

ルームメイト氏宅には3人のハウスメイトが住んでいる。
ルームメイト氏はその中のひとりジェイソンのことを非常に気に入っていて、それは付き合いたいとか
そういうことではなく、明るい性格で場を盛り上げるのも得意な青年なので、
一緒にいて楽しいので好きということだったのだが、
ジャスティンが引っ越した後に入ったクリスという役者の青年とジェイソンが夜な夜なベットを共にするようになり、
2人は恋に落ちたとか、そういうことを一切口に出さないが、夜になるとジェイソンの部屋は空っぽでクリスの部屋は
ドアが閉められ2人が一緒の部屋にいることは明らかだった。

ルームメイト氏は疎外感から苦しむようになった。

自分の家なのにハウスメイト2人が夜な夜なセックスをしているが、自分は恋人もいず、太って髪の毛も薄くなり
醜くなる一方で、お気に入りのジェイソンはルームメイト氏と一緒にゲイバーに行かなくなり、
自分のプールでジェイソンとクリスはいちゃいちゃ泳いでいる。

お気に入りのジェイソンを盗ったクリスが憎い。
早く家から追い出したい。
ルームメイト氏はクリスを追い出す作戦に出た。
ジャスティンが結局出て行ったようにルームメイト氏はいろいろ難くせをつけてクリスに引っ越すを促すように仕向けた。

最近、ルームメイト氏に忠実な恋人ができた。
フランス人の青年、セバスチャンだ。
現在、キッチンのリノベート中なのだが、その手伝いも率先してやってくれる。
仕事から疲れて帰ってきたルームメイト氏のために夕飯を作って待ってくれている、まるで妻のような存在。
しかもボトムなフランス人である。

セバスチャンは仕事をしていない。
だから、料理をしたり家の用事をする時間があるのだ。
クリスは追い出され、ルームメイト氏の恋人セバスチャンが引っ越して来る。
ルームメイト氏は恋人との同棲生活が始まる。
それは彼の憧れであり、夢であった。

去年の今ごろ、彼は付き合っている男性がいた。
結局、2月に振られた。
その男性は30代前半なのに母親と住む、自分の靴代さえ出せないくらい稼ぎの悪いゲイだった。
そんな男にルームメイト氏は振られたのである。
「ルームメイト氏の想いの方が強いので重荷だ」という私からしたら許せない理由でた。
とんでもない。

***

現在の恋人は求職中で、それもなかなか仕事が決まらない。
ルーザーの臭いがプンプン漂ってくる。

今までの仕事の内容を聞くと、ユニバーサルスタジオの(アミューズメントパークの方である)
アトラクションのスタッフとか、クリージング(船の方の)のスタッフとかサービス業のアルバイトをしつつ役者を目指しているらしいが、写真を見たかぎり、お仏蘭西人なら、ジャン・レノぐらい個性的であって欲しいが、エキストラだったら使ってもらえるだろうの十人並みの容姿である。

もう1人のハウスメイト、タイラーはまだ家賃を払わず住んでいるし、引っ越してくる恋人も仕事がない。
自分のために働いてくれるからとそんなルーザーばかりを家に住まわせて大丈夫なのだろうかと心配になってくる。

自分を盲目的に愛してくれるからと経済的に自立していない恋人を住まわせて果たしてルームメイト氏の
財政状況は大丈夫なのだろうかと人ごとながら思う。
金の切れ目が縁の切れ目ということわざがある。
セバスチャンの失業状態が続くのであれば、この関係は3ヶ月と保たないであろうと予想する。

それにしても「だめんずばかり選ぶゲイ」それはルームメイト氏。
あ〜あ、心配だ。