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私がゲイガイズに対して出来ることってこんなこと?

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ゲイの政治家で暗殺されたハーヴィー・ミルクのドキュメンタリー、The Times of Harvey Milkを観た後に私たちは歩いてヘルズ・キッチンのゲイバー、セラピーに行った。

その途中、ロサンジェルスのルームメイト氏からテキストがあって、
「セバスチャン(ルームメイト氏が最近、デートしてるフランス人)と今日は2回セックスしました!」
という内容だった。
ルームメイト氏は新しいデートの相手に浮かれている。
返事に「彼の中で射精したの?」と質問を送った。
その前日、ルームメイト氏のテキストが「セバスチャンをTOPしました!」だったので、
そう送ったのだが、「メグミは知らなくてもいいことよ」と教えてくれなかった。
フン。

ルームメイト氏が誰と何をしようが全く気にならなくなった。
嫉妬で苦しんだ日々が夢のようである。

私のケータイの待ち受け画面はルームメイト氏で、ケータイを開くと彼のブルーアイがやさしく私に語りかけてくるれる。ルームメイト氏の本名を呼びながら、私は待ち受け画面に頬ずりしている。
いつものごとく頬ずりしながら、この気持ち(ハーヴィー・ミルクのドキュメンタリーを観た後の気持ち)を
ルームメイト氏にどう伝えようか考えていた。

ルームメイト氏も選挙の結果にはがっかりしていたが、でもまだ希望はあるとメールを送って来てくれた。

ルームメイト氏からのメールであ〜る。

I think that this is one of the last blatant injustices left in laws books. It’s no better than segregation. It’s a violation of civil rights and not a religious issue as some make it. With such injustices, they are corrected overtime. The light of good and justice always prevails. It will just take more time, more work and people that are affected by it will appreciate the bond they share so much more. Anything earned and not given is appreciated a much higher level. That fact that it was on the ballot to overturn is a major cornerstone. I think there is a lot of hope.

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お酒を止めていたのだが、最近、飲酒を再開。
ドクター・カールの悪影響である。
飲み過ぎないように己を制するようにしようとしているが、お酒が入ると自分が止められなくなるのも事実。
しかし、ここで制御すれば二日酔いもなく翌日も爽やかな酒飲みになるのである。

カールくんは、ロサンジェルスから女友達が訪ねて来ているとのことでこの週末は彼から何も誘いがなかった。
もちろんこの事はルームメイト氏に報告済みで、「捨てられたぁ〜」と騒いだ。
ルームメイト氏は最近、カールくん絡みで私が落ち込んだり、上機嫌になっていることを知っているわけだが、
上機嫌になっている時は無視して、落ち込んでいる時は助けてくれる。

セラピーでピノ・グリージョをマイケル青年にごちそうになり、ちびちび飲んでいると、カールくんから
「ブロードウェイショーが丁度終わったところ」とテキストが来た。
「マイケル青年と飲んでいるからセラピーにおいで〜」と誘うと、来るという。
カールくんの親友の女性も来るだろう。
むむむむ〜、軽いジェラシー。

カールくんと女性の友達が私たちを探している姿が見えて私はマイケル青年とカケル青年に
「どっちがきれい?どっちがかわいい?」
と聞く。もちろん、2人は「メグミ」と言うに決まっているし、実際、気を使って言ってくれたのだが、
カールくんの親友の女性の方が、若くて、痩せていて、きれいだった。

そして、この時、白雪姫の継母(ままはは)の気持ちを理解することができた。
分かっていても(自分がおばさんでデブでブスな事実)、第三者に「美しいのはアナタです」と言ってもらいたい
女心をである。
私の場合は、自信を持たせてくれる鏡のような役割を担ってくれる、つまり彼氏や夫がいので、
ゲイのお友達に頼むのである。

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カールくんが女友達を紹介してくれる。
ドラマだったら、女の火花がバチバチだろう。
ゲイの男友達だからこそ、さらに火花は散る。
しかし、現実はそうでもなく、至って普通。

私はワイン1杯で気分が上昇し、幸福な気持ちになる。
マイケル青年もかなりご機嫌で、「カケル青年とキスするのを見たい」と変なことを言い出す。
マイケル青年とキスしたら、カケル青年とキスしてもいいという交換条件を出し、
私はマイケル青年と舌をからめてキスをする。

その様子を見ていたカールくんが
「あ〜!女と舌を使ってキスをしている!!全く持って信じられない」
と騒ぐが、私たちは「へへへ〜」ともうすっかり酔っているので、
うるさいカールくんを無視し、カケル青年のクチビルも奪う。

私が酒に酔うということは、欲望の堰を決壊させることなんだなぁとふと思う。
欲望の堰と言ってもキス程度であるが。
しかし、その対象が男性でもゲイガイズというオマケも付く。

カールくんはもっとお酒をオーダーしたいと一緒にバーカウンターに行く。
そこでテキーラのショットをカールくんは私の意志を無視し、勝手に注文し、
「友情の証だ!飲め!」と西部劇のガンマンのようなことを言われて、ガーッと飲む。
強いお酒なので舌が焼ける。
ううう〜と唸っていると、カールくんが私にかぶさってきて、キスをされたが、
いつものキスではなく、思いっきり舌がねじこまれた。
「カールくん、舌!どうしたの??」と聞くと、にこっと笑顔で返された。

マイケル青年とフレンチキスをしたことに嫉妬を覚えて、
私にも舌入りのキスをしてきたのではないかと勝手な解釈をしている。

ドクター・カールとルームメイト氏とは共通する点が多い。
カリフォルニアなまりだし、お母さんのように「これも食べなさい」とお肉などを切ってくれて面倒をみてくれる点や
毒舌でジョークが面白いところだ。
カールくんの方が精神的に強いと思う。
私は女性的な男性に惹かれてしまう。
ルームメイト氏もカールくんもやさしくて、ソフトで私よりも女性的だ。

時々、カールくんの顔を思い出してにやにやしている自分に気付くが、
彼に恋をしないように努力しているのも事実だ。

カールくんは親友の女性が翌朝早いので帰った。
私たちは、マイケル青年のゲイの友達と合流して、次のゲイバーに行く。
ゲイバー・ホッピングの開始である。
イェ〜イ!

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ゲイの政治家で暗殺されたハーヴィー・ミルクのドキュメンタリー、The Times of Harvey Milkを観て落ち込み、心痛だった。
殺したのはゲイだから罪が軽い・・・この事実に憤った。

カリフォルニア州のPROPOSITION8の結果にも苛立っていたが、お酒を飲んだら、途端に幸福感に包まれ、
酔って、ゲイガイズと踊って、ゲイガイズに抱きついて、人生を満喫!

カケル青年のお腹をいっぱいさわったような記憶が・・・。
腹筋があって固い固いお腹で、感動した覚えがある。

結局、私がゲイガイズに対して出来ることってこんなこと?
と落ち込むが、ゲイガイズが好きな私なりのサポートだと無理やりこじつけた。

kekkonday
花婿KENを購入したが、箱から出せずにいる。ニューヨークで同性婚が合法になったら箱から出そうかな。