ゲイ版白い巨塔!?

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今夜もカールくんと会った。
ゲイバーに行く前にカールくんのお友達の家で飲んでから行こうということになり、
まずはカールくんと待ち合わせてからそのお友達のアパートに行った。

カールくんのお友達もゲイで、職業はカールくんと同じでお医者さんだ。
他にもゲイガイズがいて、同じく職業はお医者さんだった。

先週も一緒に遊んだ医大生のホゼも登場し、彼はお友達で美しい黒人の女性を伴ってきた。
彼女も医大生だ。他にも医大生のゲイマンがいて、私以外はお医者さんかお医者さんの卵だった。
グレーズ・アナトミーか白い巨塔の世界である。

ホゼのお友達の黒人女性は美しく、かつコロンビア大医学部の学生で優秀でもあり、
カールくんが黒人女性に夢中になっているのが分かった。
勉強の虫には見えない、今時のファッショナブルな女性である。

お友達のアパートで飲んでからゲイバーにみんなで繰り出した。
カールくんはコロンビアの医大生の黒人女性と腕を組み歩いている。
完全に私は無視である。
でも、全く嫉妬しなかったし、嫌な気持ちもしなかった。
ゲイバーでもカールくんはずっと彼女と踊っていた。

彼女はボーイフレンドもいて、ゲイの友達もいて、優秀で将来はお医者さんである。
全てを持っている彼女の方のことも羨ましいとは思わなかった。
マイノリティーで女性で医師で、と寧ろ応援したいと思った。

女性としての生殖活動は失われつつあり、ゲイバーに行けるのでは後どれくらいだろうかとたるんできた顔を見て思う。

嫉妬やねたみはそうなりたいという欲望の現れであるのに、嫉妬も羨ましくもならない自分を客観的に考えて、
元気じゃないのかもしれないと思った。

でも、ルームメイト氏が他の女性にべったりしているところを見たら、激しく嫉妬する己を想像できる。

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カールくんにとって私はたくさんいる女友達のひとりだ。
それでいいと思う。

ルームメイト氏はストレートの女性の友達は私ひとりだと言った。
これが私を支えている源だと思った。
彼が遠くにいてもだ。