絶縁宣言

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***

タイラーが、タイラーがと、ハウスメイトが、タイラーの言いなりになり、しかも家のメンテナンスも犬の世話もしれくれるという理由で、無職の彼には最初の3ヶ月のはずだったのがずっと家賃免除で、それに3人いるうちのひとりのハウスメイト、クリスのことをタイラーが嫌っているからという理由で、家から出て行ってもらうことにしたと平気で言うルームメイト氏。

自分がなさ過ぎではないか!と怒りに近い気持ちがふつふつと湧く。

タイラーのこともルームメイト氏のことも両方知っていて、しかも私の意見に異存なく同調してくれる人間!
そうジャスティンにニューヨークに戻って直ぐ、電話を掛ける。

「ジャスティ〜ン!」
「メグミ・キクラクぅ〜!サンフランシスコはどうだった? ルームメイト氏と会ったんでしょう?」
2人でポーズをつけてケータイ写真をジャスティンに送りつけたのであった。

「うん、でもタイラーも一緒だったの」
「へ〜、そうだったんだ」

ゲイバーを選ぶにもレストランを選ぶにもタイラーの顔色を伺って、タイラーの気入る所にしか行けず、
私の意見は軽く無視されたことを報告する。
それに来た事もないくせにニューヨークの悪口を言っていることもつかさず報告。

「もう、何なのあれ? おかしいよ、ルームメイト氏!」
「タイラーはまだ家賃払っていないんだろう?」
「うん、そうだよ。ハンディーマンで便利って言っているけど、経済援助はしているし、言いなりだし、結婚しているカップルみたいだよ」
「俺の時と状況は似ているな〜」

ジャスティンはルームメイト氏のお家のことも犬の世話もする代わりに家賃を激安で住まわせてもらっていたのだった。

「ルームメイト氏は前の奥さんのような存在が欲しいんだよ。
誰かに頼っていないと生きて行けないんだ。
家のことをしてくれて自分を第一にかまってくれる人だよ。前は俺がその役割だったけど、タイラーという電気のことや家の修理関係に詳しい人物が現れて俺はいわばお払い箱だよ。俺にボーイフレンドが出来たことも気に入らなかったらしいし・・・。他にもっと良いハウスメイトが現れたら、タイラーもさよならなんじゃない」

「そっか〜!ホント、そうだね」

ジャスティンの言っていることはルームメイト氏のことを言い表していた。
身近にいて自分のことを世話してくれる人が必要なルームメイト氏。
それを家賃を安くすることや家賃を無料にすることをエサにゲイガイを側に置こうとしている。

「もうぉ〜〜、ルームメイト氏&タイラー・カップル大嫌い!!」
と言うとジャスティンは
「俺はルームメイト氏&メグミ・カップルが大嫌いだよ」
「えっ?そうなの?」
「そうだよ。嫌だね」
「ごめん!ジャスティン!一時の気の迷いでルームメイト氏との間に子供が欲しいと考えていた自分が間違いだった。
私、クレイジーだったよ。タイラーとつるんでいるから、もう二度と会うことはないから安心して。
ジャスティンはルームメイト氏とは今でも友達なの?」

「もう友達じゃないよ」

「私もよ。最初から友達なのは私たち。私たちはずっと友達よ。
ジャスティン!タイラーのことばっかり気にしているルームメイト氏はもう友達でも何でもない」
と私は断言した。
子供ぽっい発言ではあるが、そうも言いたくなるし、そうなのだ。

***

っところで、ジャスティンはボーイフレンドとは幸せらしく、「昨日は奴のお尻の中で射精したよ」
とジャスティン節を久しぶりに聞く。
「現在は、完全TOPなんでしょう?」
「そうだね。挿入しかしないよ。奴のはでかくて俺の中に入らないんだよ。プラハのよりも大きんだぜ!」
「おおおお〜」
巨根のプラハの君より大きくしかも、膝ぐらいまで長さがあるという。
「そ、そ、それってスゴい」とプラハの君の大きなペニスを思い出す。
「そうだよ。スゴいよ!」とジャスティン。

ジャスティンのセックス話はいつ聞いても興味深い。

***

ところで私はルームメイト氏と絶縁を、ここに宣言する。
あんな人のどこが良かったのだろう。
確実にゴミ箱から消す!の如く消し去りたい!!

***

絶縁宣言が通じだのだろう、ルームメイト氏から連絡が一切途絶えた。

おはようのテキストもなし。
1日平均5通のメールもなし。
おやすみのメールもなし。

いざ、無くなってしまうと急に心細くなる。
ルームメイト氏からメールが来ていないだろうかと5分おきにチェックし、ケータイにテキストが
来ているんじゃないかとこれも5分おきにチェックする。
しかし、来ていないものは来ていないのである。

私の1日の生活は遠いLAにいるルームメイト氏とのメールとテキストを交わす事で
精神的な安定を得て、辛いことがあるとすぐに報告し、そしてルームメイト氏に励まされ、
自分自身に自信をつけて昨年12月彼と知り合ってからそう生活していたことに気付く。

しかし、失ってから人間気付くことが多い。
あると当たり前だと思い込み、「ある」ことの有り難さに気付かないのである。

絶縁だ!と言えるのは、切れることがないという安心のもとにそう言えることにも気付く。
そんな歌が昔あったが、なんて私って馬鹿なの!
己の愚かさが身に染みる。

タイラーのことを頼り切っているルームメイト氏を責められない。
距離は遠いが彼に精神的に頼って生きていたのが分かった。
もう連絡がないのだと思ったら、悲しくて、悲しくて枕に顔をつけて声を出して泣いた。

そして、翌日、連絡がなかったのは間違いだろうと思ったが、やはりルームメイト氏からのテキストやメールは
なかった。私から連絡するのも怖くてできなかった。
もし冷たくされたらどうしようと思ったのだ。

ルームメイト氏のメールやテキストなしで、どう生きて行けばいいのだろう。
たかがデジタルの言葉でもその存在は大きいのである。
絶望感に襲われ、涙が溢れ出し、叫ばずにはいられなかった。

夜になり、1通のテキストが来た。
「メグミ、ごめんなさい。風邪を引いてベットで二日間寝ていました。連絡しなくてごめんね」

病気だったんだ・・・。
そっか、病気だったんだ。
で連絡があって良かった。
なんて大げさにメロドラマしてしまったのだろう(恥)

***

ジャスティン、タイラー、そして次はどのゲイボーイがルームメイト氏の心の支えになり、
家事をしてくれるのだろうか。
それを見続けるのも悪くはない。
やっぱり嫌いになれない。
気が合う大切なゲイの友達だ。
引き続き、大切に関係を保っていきたいと思った。

ジャスティ〜ン、ルームメイト氏と友達関係再開しました。
怒るかな?

絶縁宣言」への6件のフィードバック

  1. もんくうさぎさん

    そうなんですね。
    私はまだ彼のことが好きなんです。
    気になって気になって仕方がないんです。

    もんくうさぎさんの予言的中です!
    すごいっ!
    今日のテキストでは「タイラーが遊びに行くのはいつもルームメイト氏ばっかりで他に友達がいないって言われて落ち込んでいる」とありました。彼が離れて行くことに恐怖を感じているのかもしれませんが、NEXTモードに入っている模様です。

  2. むいむいさんの言う通り、
    ジャスティンは恋人がいるし、きっと大丈夫かな。

    時間も経つとそれぞれの関係も変化していきますが、
    私も後どれくらい生きるのか分りませんが、
    別れと出会いがどれくらいあるんだろうとふと思いました。

  3. 恵さんの気持ちが大きく揺れるのは、ルームメイト氏の存在が大きいから、ですよ。大切な人をムリに心から消そうと思っても、ただ辛いだけです・・・。

    あと、タイラーは恐れるに足らず!
    お金が絡んだ友達関係は長続きしないものだし、それに加えて肉体関係も?ということであれば、なおさらです。放っておいても、そのうちルームメイト氏がタイラーの文句を言い出しますよ。今のところは一歩引いて眺めておいて、ルームメイト氏が泣きついてきたら、ひねりの利いたイヤミでも一発入れてあげれば良いじゃないですか(笑)

  4. こんにちは!
    ジャスティンきっとヤキモチで怒るよ  うぉ~ヽ(`Д´)ノ ←ジャスティン
    でも恵さんがやっぱりルームメイト氏大好きなように
    ジャスティンも恵さんが大好きだから許してくれるよ
    恋人とラブラブだから大丈夫だよ。きっと。(^○^)たぶん。

    むいむいもメロドラマジェットコースターでコースアウトか?!とドキドキしました。(^。^;)←ほっとした人。

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