ハード・ゲイの全裸祭りと私と・・・

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邪魔だ!
邪魔者タイラー!
と私が強く思うには理由がある。
ルームメイト氏と仲が良いからではない。

ニューヨークの悪口を言うタイラーが大嫌いなのだ。
それも一度もニューヨークに来た事がないのにだ。

「絶対、行きたくない」
「みんな俺の街じゃないよって言うんだよね」
「公共の交通じゃ俺がコントロールできないし、車が自由に乗れないなんて興味ないね」

ルームメイト氏は
「バーは4時までオープンしているし、飲んでも運転して帰る必要はないし、歩く気ならばどこでも歩けるし、
素晴らしい街よ」と言うが、それでも「そうなんだ〜。行ってみたい」と興味を示さない。
「絶対、行かない」と断固拒否する。

ニューヨークの良いところも悪いところも自分の目で確かめてみたい!と思わないのだろうか?
彼には好奇心というものがないらしい。
そんな人と一緒にいてもつまらない。

ルームメイト氏が元彼だと言っているスロヴァキア人の彼は知らない人には話かけ、
興味があるものには積極的にいくタイプなので、一緒にいて楽しい。
ジャスティンは変なもの、変人と言われる変わっている人が好きで人を拒否しない。
それにゲイの社会派弁護士を目指しているので戦闘体制なのが魅力だ。

ニューヨークに一度も足を踏み入れたことがないアメリカ人。
そういう人もいるのである。
車や家の修理は得意かもしれないが、芸術を愛したり、本を読んだりするような知的な感じはしないし、
洋服のセンスもやぼったい。
「スシなんて気持ち悪い!!絶対、魚なんて食べない」と今時、スシを否定するアメリカ人、タイラー。
そんな楽しくない人と一緒にいるルームメイト氏。
でも、ルームメイト氏と私は気が合うと今回の再会で改めて思ったのだが・・・。

ジャスティンとスロヴァキア人の彼にタイラーの悪口を言って、同調してもらわないと。
このままじゃ気が済まないと思った。
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しかし、ネガティヴな気持ちで接していてはつまらない。
いつでも会えるという訳ではないし、この機会を十分に楽しまなければ!!とスイッチをオンにする!!

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イタリアン・レストランで食事を済ませ、カストロに行く。
ゲイバー・ホッピングの開始だ。

どこのゲイバーもいっぱいだ。
去年、スコットと一緒に行ったCAFEは入店するのに列を作っている。
私はソコに行きたかったが、タイラーが待つのが嫌だから他へ行こうという言葉で私の提案は却下。
ルームメイト氏も「タイラーがそう言うから、そうしよう」と何でも、何でも一事が万事「タイラーがそうしたいなら、そうする」とタイラーが、タイラーがなのだ。
全てタイラーの意見に従うことで2人の関係は成り立っているのだ。

なぜ、そこまでするのか?
ルームメイト氏に意志はないのか?
男性として失望する。
が、ルームメイト氏はゲイだから、彼に男気を求める方が間違っていることを改めて悟る。

ところで、ジャスティンとゲイバー・ホッピングしていた時、ジャスティンはいつも私の手をつなぎ、ゲイの波を
先導してくれた。ゲイの波とは鮨詰め状態のゲイバーのことである。

今回はルームメイト氏と手をつないでゲイの波を一緒に越えたが、
「メグミと手をつないでいると他のゲイが寄って来ないから嫌だわ」とむかつくことを言う。
「ゲイバーでジャスティンと手をつないでいても、キスをしていても、彼はキミのハズバンド?ボーイフレンド?と
いつも聞かれていたよ。ゲイって言うとみんな喜んでいた。手をつないていることは問題じゃなくって、その人の魅力の問題だと思うけど」と反撃すると、「そうね〜」とまた私の手をつなぐルームメイト氏。

カストロといえば、巨大なレインボー・フラッグだが、別の旗がはためいていた。
ゲイバーのお店にもレインボー・フラッグではなく、別のブルー系の旗が下げられていた。
一体、何だろうとお店の人に聞くと今週はレザー(皮革)週間なので、レザーの旗だという。


レインボーではなく、レザー・フラッグか掲げられてあったカストロ!

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「レザーの旗らしいよ」と報告すると、
「そうらしいわね。Folsom Streetでフェスティヴァルが開催されるのよ。
メグミもサンフランシスコに来ているし、タイラーもFolsom Festivalに行きたいって丁度言っていたしね〜。
偶然が重なったのよね〜」

Folsomといえば、Village PeopleのSan Franciscoという歌の歌詞に登場する、
いわゆるハード・ゲイで有名なストリートだ。
そしてジャスティンの元彼、デビットが教えてくれたことを思い出した。

去年の12月私はサンフランシスコに滞在した後にロサンジェルスに行った。
「サンフランシスコはスゴいよ。性的にオープンなんだよ。Folsomでフェスティヴァルがあるんだけど、俺が行った時は、裸の男が一列になってマスーベーションしているんだから、それも真っ昼間にだよ」と言っていたのだ。

ルームメイト氏とタイラーはゲイの祭典、Folsom Festivalに来たのである。
そっか、私に会うのは二の次だったなのね〜(ガラガラ〜〜〜 <===愛の城壁が崩れる音であ〜る)。

ルームメイト氏のことを好きで好きでたまらない状態から脱却していて心から本当に本当に良かったと実感した。
好きで身を焦がしていた時期なら、この事実に堪えられず、泥酔以上のことをするに違いないと
予想できてしまうことに自分自身のことながら、ぶるぶる〜と怖くなった。

***

カリフォルニア州のバーの閉店時間は午前2時である。
閉店時間になり、ホテルに帰る。

ベットはキングサイズのベットがひとつである。
ルームメイト氏を真ん中にして3人で寝ることになった。
パジャマに着替えて、ベットの中に入る。

乳首が透けて見えているのは分かっていたが、ルームメイト氏はしっかりと見つけて
「乳首、乳首、乳首」と言いながら、私の乳首を親指と人指し指でつまみ、やさしく親指と人指し指を左右に動かし、
乳首の周りを刺激する。
「あ〜ん」と自分でも驚くくらい、感じている声を出している。
非常に気持ちが良くなり、下半身も反応する。

ルームメイト氏の乳首も触り、刺激する私。
「あっ、固くなっている・・・」

お互いの乳首を刺激し合いながら、見つめ合う。
そしてキスをした。
このまま、挿入されてもいい〜と思った瞬間、
「2人で何しているの?」とタイラーが話しかけて来た。
「乳首、触りあっているの」とそのまんまに報告するルームメイト氏。
「メグミのおっぱいは見たの?」とタイラー。
「うん。前も見たわ」

「もう寝ようね」とルームメイト氏。

私も翌朝、早起きしなければならないことが気になり、性欲は一挙に消滅した。
最初から2回目はないだろうという期待はなかったので、自分でも驚くくらい、呆気なく眠りについた。

***

最後にセックスをしたのはルームメイト氏とだ。
それ以来、ペニスを体内に入れるという行為はしていない。口にはあるが(笑)。
性的なこととは遠いところで生きているが、
ルームメイト氏の乳首の触り方思い出すと、下半身が脈を打つように躍動する(笑)。

それにしても、やっぱりタイラーは邪魔者のようだ(笑)。