10

今、私の隣にいるのは・・・

<br /> TitleDPNY.jpg

***

所用があって現在、サンフランシスコにいる。

飛行機で1時間の距離にはロサンジェルスがあるが、寄らずにそのままニューヨークに帰るスケジュールを組んだ。

ルームメイト氏のことが好きで好きでかなり病的に好きであった以前の私ならば、ロサンジェルスに立ち寄ることも
考えただろうが、現在、数人とデートしている状況で車の運転ができない女の友達が訪ねて来るのは彼にとって面倒くさいことだろうと思ったのだ。

ルームメイト氏に会いに行かなくても、ジャスティンに会いに行くということも考えたが、勉強と恋人で忙しいし、
ルームメイト氏の元彼スロヴァキア人は最近、テキスト友達だが、「泊めて~!一緒に遊んで」と言えるほど仲良しではない。
一目でもいいからルームメイト氏に会いたいと思わなくなった。
そう私の気持ちの変化が一番の理由だと思う。
何がなんでもロサンジェルスに行きたいという心境ではないのだ。

それでもジャスティンにもルームメイト氏にもそしてにもサンフランシスコに行くことを事前に伝えていた。
会いに来てくれるかもという期待がなかったかといえば嘘になる。

同じ州でも飛行機で1時間、車で6時間という東部でいえばボストンからワシントンDCの距離だ。
気軽に来てくれる場所ではない。
わざわざ私に会いには来てくれないだろう。

そこまで私は彼らにとって重要な位置にはいない・・・と本当はそうではあっては欲しくないけど、
自分の立場を重々分かっている。
だから、期待しないように努めていた。
「自分自身に期待してはいけないよ」と言い続けてた。

飛行機がサンフランシスコに着陸してケータイ電話の電源を入れてもOKというアナウンスが機内に流れて直ぐに3人に「サンフランシスコに着いたよ!同じカリフォルニア州にいるよ!同じタイムゾーンだよ」とテキストを送った。

3人からはほぼ当時に「ようこそカリフォルニアに!!」とテキストの返事が送られてきた。

***

人生とは不思議である。
「まっ、いいかぁ」と思っている時に、願ってもいないことが起きるのである。

ルームメイト氏が今、私の隣にいる。
サンフランシスコまで私に会いに来てくれたのである。

***