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大和撫子(か?)のグレースがウィルを探しています! 会った!編

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オンラインの出会い系サイトでゲイ友を募集した私の広告に2人のゲイガイズが応募して来たことは昨日お伝えした。
早速、返事を出す。
すると1人のフィラデルフィアから2ヶ月前にニューヨークで引っ越してきたという人物から直ぐに返事が来て、
電話番号と今夜でも会おうと書かれていた。
名字からすると韓国系だ。

電話をすると元気な声だった。
英語にはアクセントがなかったのでアメリカで育ったのだと思う。
少しはニューヨークに長くいると、話す英語のアクセントでどこの国出身かを推測できるようになったし、
アメリカ人でもカリフォルニアと東海岸の違いぐらいは分かるようになったが、
カナダ人の判別はちとまだ難しい。

「小犬がいるんだけど、吠えて大変でさ、ペット屋さんに今から行くんだけど・・・」
とおネエ言葉ではなかった。
話し方で彼がゲイかどうかを見極めるのは難しい。
だが、しかし、小犬という言葉で彼はゲイだと確信。

オンラインの出会い系は悪名も高い。
ゲイと偽った強姦魔かもしれない・・・という恐れは心にしっかり持っていた。

チェルシーか、ヘルズ・キッチンまたは近所のイースト・ビレッジで会えればと思ったのだが、
小犬が一緒だから無理と言われて、私が彼が行くペット屋さんの近く、アッパー・ウエスト・サイドに行く事にした。

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地下鉄を降りて電話をするとピザ屋さんの外のテーブルに座っているという。
心臓がどきどきする。

私の見た目大丈夫かな?
目の下の小じわ目立っていないかな?
化粧ののりが悪のがバレバレだったら嫌だな?

いろんなことが気になり始めて足がすくむ。

ピザ屋さんはすぐに分かり、私に向かって手を振るアジア人がいた。
彼がカールだ!
若そうだ。
35歳過ぎの女に抵抗はないだろうか。

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「Hello!!!!」
と言いながら首を傾げる彼に私はゲイガイ!かわいいぃ〜と胸がときめく。

男女間に流れる、緊張感!というものが全くない。
彼とは友達になれると思った。
彼の名前はカール。
なんとロサンジェルスの出身であった!!!

I LOVE LA!!

カールくんも言っていたが、
ニューヨークのゲイは友達を確立してしまうと新しく友達を作ろうとはぜず、
既存の友達だけで楽しもうという閉鎖的な感じがするという。
私もそれは同じ意見。
ゲイバーで私に声を掛けてくれるのは100%カリフォルニア出身のゲイだ!!
その点、カリフォルニア人は友達の輪を広げよう!一緒に楽しもう!と開放的だとカールくん。
これも同意見だ。

街並や人々のエネルギーについてはI LOVE NEW YORK!!なのだが、
人間関係においてはI HATE NEW YORK!!と完全には言い切れないが、
かなりある。
人のことを気にすることができないくらい生活が厳しく、孤独なのかもしれない。私を含めて。

カールくんとは1時間程会って、帰り際に今度一緒にゲイバーに行く約束をした。
別れたのは夜の9時なのだが、いつもは寝る時間だという。
カールくんのお仕事は「お医者さん」で、朝が早く、夜も遅い時もしばしばあるという。

ルームメイト氏のデートの相手3人のうち1人もお医者さんで、今度2億円の家をハリウッドに購入するという。
リノベーションには2千万くらい掛けるそうで、2千万円の家もアパートもどっちにしても購入は無理だろうの
私には夢のような話で、最近の金融問題とは全く別のところに生きている人もいる。

人間は傷みやすいし、壊れやすい。
人間の体を修理する仕事は儲かるということだ。

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カールくんに会って、ジャスティンが恋しくなった。

ジャスティンは手をつないだり、肩に手を回してくれたり、抱き締めてくれたり、
たくさんのフィジカル・コンタクトがあった。
そして、女性の私をドキドキさせてくれた。
体を鍛えていたから、彼の肉体を触ることも私には楽しかった。
ルームメイト氏のように恋心は抱かなかったが、特別な友達だ。
しかし、最近は恋人に夢中になって、テキストの数が少なくなったのが悲しいけど、
それはジャスティンが幸せな証拠だからいい。

ルームメイト氏にカールくんに会いに行くことをメールで伝えると、
「私のこと忘れないでね。ジャスティンのことも・・・」と返事が来た。
これはこれでとても嬉しくなった。
ストレートの男性とは違う嫉妬だと分かっているが、種類の違う嫉妬とはいえ嫉妬に
からまれるのが心地良いのである。
想われているということを確認できるからだと思う。

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ところで、カールくんの小犬は雄で、いきなり私のすねにしがみつき腰を振った。
「こんなことしているの初めて見た!僕と違ってストレートだったみたい!
きっとエストロゲン(女性ホルモン)を嗅ぎ付けだんだよ」

久しぶりにストレートの男に発情されたが、それが犬だった・・・
私の人生って、こんなオチばっかり(笑)