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贈られたボーイフレンドはマゾ!

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ルームメイト氏の白い封筒には『ボーイフレンド』も同封されていた。
残念ながら、本物の人間ではなく、かなり小さいが、外見は逆三角形で、筋肉があるムキムキな男性だ。
目がギラギラしているのは、

コレが同封されていた『ボーイフレンド』だ!じゃぁ〜〜ん!!

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よくあるストレス解消に延ばしたり、投げつけたりできる、手触りもやわらかなモノの
『ボーイフレンド版』だ。

Spastic Elastic Boyfriendという商品名。
韻を踏んでいてかわいい響きだ。
Spasticはモノを落としたり、転んだり、どんくさいという意味で、
Elasticとは、「パンツのゴムひも」のことである。

ところで、ニューヨークに来て、ズボンに入れるいわいるパンツのゴムひもが必要となり、
Rubber bandと直訳してドラッグストアの店員さんに聞くと、輪ゴムのある場所に連れていかれた。

私の欲しいものは輪ゴムじゃなくって「パンツのゴムひも」なのに!!

パンツのゴムひもは一体英語でなんて言うのだろうと苦悩し、調査した結果、
Erastic Bandということが判明!!

ちょっと苦労した単語なので、Elasticは私にとって忘れられない単語となった。
英語圏でパンツのゴムひもを探す場合は、エラスティク・バンドで、ラバー(ゴムの英語)バンド
ではないので、注意されたし。
って、そんな「パンツのゴムひも」を求める機会もめったにないだろうが(笑)。

さて、このパッケージには「好きな方向に彼を引っ張ろう!」とか
「いきなり引っ張ってもOK」とか
「『スパスティック・エラステック_ボーイフレンド』を投げつける方が、ピラティスよりもリラックスする!」
と書かれている(笑)。

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『ボーイフレンド』を引っ張ってケータイで写真を撮り、ルームメイト氏に
「ボーイフレンドと一緒で〜す!」とメッセージをつけて送った。

本当はもっとビーーーーーンと伸びるのだが、片手で写真を撮らなければならなかったので、残念ながらうまく伸ばせなかった。

「どうして自分のボーイフレンドをいじめるの? もっと丁寧に優しくしてね」
と返事が来た。
引っ張ったり、投げつけたりするんじゃなく、キスしたり、なでたり大切に扱えってことだろうが、
とっても伸びて楽しいんだもん、それは無理な話だ。
引っ張り過ぎて彼を破けさせてしまうかもしれない。
しかし、ボーイフレンドの破けた皮膚から、血がドバーッって出たら・・・?とふと思ってしまった。
ぶるっ。

ルームメイト氏に正式な彼氏ができたら、私も『ボーイフレンド』を贈ろう。
絶対、ストレス解消にはいいと思う。
ムカーッときたら本人を殴るのではなく、『ボーイフレンド』を床に叩き付ける!

現在、彼は3人の男性とデートをしている。
最近、1人に振られて4人だったのが、3人に減った結果らしい。
しかし、そのうちの1人を今週末に捨てる予定との報告があった(笑)。

振られるのも振るのも、ドキドキして怖いとメールで長々と心境を語っていたが、
保険がないと不安でたまらないのかもしれない。
デートの相手もゼロ(皆無)になり、もっと自分のことに時間とエネルギーを費やすべきだと
理性では分かっていても、愛されたい気持ちが彼を駆り立てているようである。

私はこの『ボーイフレンド』で今のところは満足であ〜る。