ある青年からのメール。

<br /> TitleDPNY.jpg

講談社パブリからDeeeeep!New York!のケータイ版が発売されました!

発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!

女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!

*auのケータイサイトで購入できます!

***

ルームメイト氏が結婚していたことについて、ずっと書かずに伏せていたのは、
このブログを読んでいるくださる方々に対して、楽しい部分だけを見せようという意識が働いていたからだと思う。

人生、楽しいことよりも辛くて悲しくて惨めて頭にくることばかりだ。
だから、せめてブログだけでも楽しく書いてもいいじゃないかと思ったのだ。

でも、ゲイのルームメイト氏を好きになり、家族を持とうと思ってからというもの私の心には嵐が吹き荒れ、
何をしてもどこにいても、私の心は私とは別のところにあって電車は乗り過ごすし、
前向きな気持ちは失せて、洞窟の中にあった。
それはほぼ毎日書いていたブログを7月、8月はほとんどアップできなかったことにも如実に現れている。

ルームメイト氏は妻と暮らした3年半が最も自分が安定していた時間だと思い込んでいる節があり、
男の恋人もいて、しかも世間体を取り繕える妻もいて、騙していたとしても幸せだったのは想像がつく。
その妻の役割を私に求めてくる感じがあり、それが窮屈に感じ、彼の都合の良さに怒りを覚えた。
ルームメイト氏は心の空虚な部分を埋めようと必死なのが見えて怖かった。

好きな男性が要求するなら売春する女性もいる。
その男性は極端な要求をしても彼女のことが好きで、2人の間には継続している性的関係があるだろう。
しかし、好きでも私の場合は、彼が私に注いでくれるのは愛情ではなく、試験管への精子である。
心の結びつきがないまま子供を持つのは私が不幸せになると思った。

私は前妻に嫉妬したことはない。
彼女のことをかわいそうだと心の底から思った。
大好きで結婚までして一緒に暮らした男性がゲイで、しかも自分のことを騙していたなんて。
ルームメイト氏は鬼だ!
酷い男だと思った。

でも、女性も男性もある年齢になると結婚という社会的な圧力がある。

〜しなければならない〜

しかし、ゲイとしてオープンに生きて行けるようで、まだまだそうではない現実がある。
社会は、結婚して、子供を持ってという普通の型が標準となって作られているからだ。
それに我が子がゲイであることを知って、心から祝福できる親がいるのかどうかも疑問だ。

自分を欺くことでルームメイト氏の両親は息子の普通の結婚を喜び、ルームメイト氏も無駄に
親との確執をつくらなくて済む。
妻になった女性を騙したと簡単に責められないと思った。

結婚するまでに4年間も付き合ったらしいが、「結婚する前にゲイって気が付かなかったの?」
と問いたくもなるが、恋は盲目である。

しかし、妻からは「もっと男らしく」とよく言われ、選ぶ服も「男らしく」というのが注文がつき、
インテリアが好きなこともガーデニングが好きなことも文句を言われていたらしい。
文句を言いつつもまさか夫がゲイだなんて思いもよらなかっただろうが。

離婚後、心が激しく落ち込み、鬱になり、抗鬱剤の助けなしに日常生活を送ことができなくなったしまった
ルームメイト氏は、妻への代償を払っていると思わずにはいられない。

***

ところで、一通のメールが来た。
日本在住の日本男児からであった。
ゲイであると書かれてあった。

—————————————–

いつも楽しみに、ブログを拝見させていただいております。
いつも、コメントを残そうと思っても、なかなか言葉が浮かばず、諦めてしまいます。すみません。

この間の、ルームメイト氏のお話は、涙をながしながら読んでいました(;_;)

僕は、いつか自分が結婚をしなければならない時がきてしまうのが、恐くてたまりません。
家族が、自分をどんな目でみるのかと思うと、、、。そして、幸せになれるのかと思うと、、、。

ルームメイト氏の辛さは、痛い程わかります。

—————————————–

彼のメールを読んだ時に、私なんかでは計り知れない重圧をゲイガイズは感じているのだと思った。
私も心が痛くなった。

女性と普通に結婚して家庭を作り子供いて父親になり、他に恋人もいる生活が幸せだと思う一生クローゼットの
ゲイガイもいるだろうし、家族とは疎遠になってもゲイとして生きて行くのが幸せだと決めたSF在住のスコットのようなゲイガイもいるだろうし、ジャスティンの母のように一緒にゲイバーに行く友達感覚の親を持った幸せ者のゲイガイもいるだろうし、ゲイとして再出発を計り、幸せを必死に掴もうとしているルームメイト氏のようなガイガイもいるし、それぞれ感じる幸せも幸せの形も違う。

メールを送ってくれた青年に、これから向かってくるであろう困難を乗り切るために、
「ニューヨークなら少しは楽に生きられるかもしれないよ」が私なりの助言だ。

私も日本を離れて、ニューヨークに移り住んで幸せだと思うひとりである。
住む場所を変えるのもいいと思う。

ルームメイト氏がかつて畏れていた気持ちが日本男児のメールを通して感じることができ、
彼はもしかしたら、今でも普通でありたいという呪縛のままで、一人前のゲイとして生きようとようともがいているのかもしれないと思った。

それにしても、ここまで考えるなんて。
私はまだ彼のことが好きなのに違いない。
ストレートの男性のことはいつの間にか忘れていた(笑)。

メールありがとう!

ある青年からのメール。」への6件のフィードバック

  1. 水無月さん

    二丁目で出会ったゲイに目覚めた青年はその後どうなったのでしょうね?
    幸せになっているといいですね~。

    住むところを変えるのはエネルギーもお金も必要ですし、いろいろ事情も絡み
    大変ですが、自分と合ったところだったら幸せな気持ちになれると思うんです。
    苦労も楽しくなります。

    私なりの例ですが、ストレートのバーよりはゲイバーの方が楽しいって思うのと
    同じで、楽しくないストレートのバーに無理に行かなくてもね!

  2. shoくん

    小学生の時の、消しゴム。
    思い出しました。

    良い香りだったけど、全く消えなくて、だから余計こすって、更に汚くなって、紙が破けたりして・・・。
    ストレートの男性は、良い香りの消えない消しゴムでしたが、
    私の心を破ったりはしなかったので、それだけは良かったかな。

  3. momoたん

    今回もいろいろ教えてくれてありがとう!
    ゲイバーに行ったら、『普通』がゲイだから、ストレートの女は『普通』じゃないのに・・・。

    老後は一人で寂しいから結婚する・・・。
    その気持ち、よーく分かります。
    でも、私は老後は夫と2人きっり過ごすのなんて勘弁です(笑)!
    メグミ・キャッスルでゲイがイズと楽しく余生を過ごすのが夢で~す!

  4. 恵さん、こんにちは。
    ルームメイト氏の気持ちが、日本青年のメールを通して私にも伝わってきました。
    きっと私には計り知れないような想いなんでしょうね。
    きっとこういう想いを抱えてるクローゼットなゲイの人たちたくさんいると思います。
    二丁目で会ったゲイに目覚めかけてたあの青年を思い出しましたよ。。。
    住むところを変えてみる・・・これはとてもいいアドバイスではないでしょうか?

  5. 日本男児の君の気持ちはよくわかります。
    でも、将来のことは置いておいて素敵な恋を男の人とすると何か見えるのではないでしょうか。

    恵さんの消しゴムはきれいな青すぎたんですね…
    小学生の時に買った、かわいくて良い匂いがするけど消えない消しゴムを思い出しました(苦笑

  6. NHKの番組でも言ってました。20歳の子が中学生の時、学校の先生に「○○は普通じゃないんだから」とクラスメイト全員の前で言われたそうです。普通って何??それが番組の議論点にもなってました。また、昨日の朝の見たテレビでは(報道の影響力ってすごいですね。改めて思った。)結婚したら幸せと感じる女性は、もはや半数を切ってるそうです。30年前は半数以上の女性が幸せと感じていたのに。しかし老後を一人で暮らすのが寂しいので、いずれは結婚したいという意見がほとんどだったそうです。

    色んな選択ができる今の時代ですが、やはり日本に居ては一般常識とされてきたことにとらわれて生きていかなきゃいけないのかなって気もします。

コメントは受け付けていません。