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私の想いに応えようとしてくれるのは分かるのだが・・・。

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女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!
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LA滞在中のビッグ・イベントはルームメイト氏宅でのパーティーだった。
ルームメイト氏のお友達のゲイガイズが総勢20名が訪れた。
で、人間の女は私一人だけである。

12月に訪れた時に、ビリオネアーのお誕生日パーティーに連れて行ってくれたトムも来た。
彼は私のことを「ヨーコ・オノ」と呼んでいるとルームメイト氏が教えてくれた。
アメリカで日本人といえばまだまだ「ヨーコ・オノ」なのだろう。
そういえば「ヨーコ・オノ」を越える有名な日本人はアメリカにはいない。

「どうやってルームメイト氏と知り合ったのか?」
とほぼ皆に質問される。

「クレッグズ・リストで!」
と冗談で言う。いわゆるアメリカの出会い系のサイトだ。
「えっ?」
と皆一瞬固まるが、「ジャスティンとニューヨークのゲイバーで知り合って、それからルームメイト氏と友達になったの」と説明する。皆、ジャスティンのことは知っているので納得してくれる。

「ジャスティンってセクシーだよね」と数人のゲイガイスが言っていた。
セックスした男の数を日々増やし続けているジャスティンは、数だけではなく、ムンムンと色気オーラを
発散している。
ルームメイト氏はジェントルマン系で、ジャスティンは肉体派だ。
もてるのは明らかにジャスティンだ。

***

しばらくしてジャスティンが登場した。
引っ越して以来、初めて訪れるらしい。
ジャスティンの体に磁石のように引きつけられる。筋肉の感じがいいのだ。
特上の肉を吟味するような言い方だが、その通り。

ジャスティンはルームメイト氏に、
「結構、来てるじゃん。でも、みんなルームメイト氏とやったゲイばっかだね・・・」と言った。
ルームメイト氏は何もコメントを言わなかった。

前述のトムともしたことはルームメイト氏から聞いていた。
一回セックスをしてみて、ケミストリーが起きなければ、友達になるらしい。

セックスしたけど、良くなかったから友達に!は、ストレートの男女の関係ではほとんどあり得ない状況である。
だから、肉体関係もあったけど友達として付き合っていられるのは不思議でもあるし、羨ましいと思うが、
恋愛するのも友達になるのも対象は同性だからなのかもしれない。

「彼さぁ、ルームメイト氏の元彼なんだけど、魅力的だと思わない?スロヴァキア人なんだよ」
とジャスティンが私に教えてくれた。

ルームメイト氏はトムとは1回きっりで、スロヴァキア人の彼とは付き合ったらしい。
スロヴァキアとは男女ともに美形が多いとコメントをくださるもんくうさぎさんが言っていた。
それに愛するプラハの君の隣の国である。

しかし、スロヴァキア人のルームメイト氏の元彼は私の心をときめかせるタイプではなかったが、とてもフレンドリーで
今度ニューヨークに行くからディナーを一緒にしようと誘ってくれた。

ルームメイト氏のパーティーに訪れたゲイ(ジャスティンも含む)+私はみんなルームメイト氏を中心に肉体的にも繋がっているというヘテロの世界では想像しにくい世界ではあるが、ある意味、平和的である。

ところで、スロバヴァキア人の彼に対して全く嫉妬しなかった。
既に終わったことであるし、ルームメイト氏が私を無視してその男性とずっと話しているとか
そういうことがなく、私の近くにいてくれて、私が楽しんでいるかどうかいつも気遣ってくれたからだと思う。

ジャスティンにニューヨークのおみやげを渡したが、
「罪滅ぼしのギフト? 罪悪感を感じているからくれるんだろう?」と言われた。
そんなことは思っていなかったが、受け取る人がそう感じるならば罪滅ぼしのギフトになる。

ジャスティンは私がルームメイト氏にべったりなのがやっぱり気にくわないのだ。
ジャスティンはボーイフレンドと用事があるからとそそくさと行ってしまった。

***

ところで、スロヴァキア人の元彼氏が「たくさんのゲイメンに女一人だなんてマドンナかシンディー・ローパーみたいだね」と言われた。その言葉に感激したのは言うまでもない。
それをルームメイト氏に話すと「これからMEGDONNA(メグドンナ)と呼ぶことにするわ」
と面白いことを言ってくれた。
ルームメイト氏のユーモアにセンスは好きだ。
典型的なゲイマンのジョーク(皮肉)ともいえるが、そこが私のハートをくすぐる。

ニューヨークに戻ってきて、ルームメイト氏から電話がかかってきたが、「メグドンナ〜!お元気?」と嬉しいそうな声が聞こえて来た。私は胸が苦しくなり、ルームメイト氏の側にもっといられたらなぁと思わずにはいられなかった。

しかし、女性に恋愛感情を抱かないゲイのルームメイト氏は、どんな気持ちで電話もテキストもメールもしてくるのだろう。
自分の子供をもしかして産んでくれる女性だから?
気が合う女友達?
絶~~対、どんなに間違っても私に対して恋愛感情を抱かないのだろうか?
また堂々巡りの不毛の悩みが・・・。

自然に自然に男の方に行ってしまうのは避けられない彼の性(さが)を目の当たりにすると
私の心が急激に落ち込んでいったのを思い出す。
たとえば、嬉しそうにハウスメイトくんの背中にサンスクリーンを塗っている姿だが。
彼氏が他の女性のビキニ姿を見て、にやにやしている姿のようなものと思っていただけたら分かりやすいかもと。

私が好きならばそれだけでいいと思うことにする。
私の想いに応えようとしてくれる男性、ゲイだけど、がいる。

ぐるぐる考えないで寝ることにする。
おやすみなさい。


今回もKENを連れて行った。ちなみにポーズをつけたのはルームメイト氏である。むふふふ〜。