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卵子とプラハ

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発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!
女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!
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ウエスト・ビレッジを歩いていた時、前方から知った顔が見えた。
プラハの君のニューヨークの元ボーイフレンドだった人だ。

2回、会ったことがある。
B BarのゲイナイトとTherapyでプラハの君と一緒にいた時に彼も他のゲイの友達と来ていたのであった。
貧乏学生のプラハの君の面倒(アパートに住まわせてお小遣いをあげて・・・)をみていた彼は
プラハの君より一回り上だ。
プラハの君が文句ばっかり言って、いつも落ち込んでいるから、プラハの君はそのボーイフレンドから振られたのだ。

そのボーイフレンドは「いつも憂鬱なキミとは別れたい・・・」と泣きながら、そしてフェラチオをしながら言ったという話はプラハの君から聞いていた。
プラハの君のしゃべり方は女性的ではない。
女性的なのはルームメイト氏だ。

「ハ〜イ」と私から声を掛けた。
「私のことを覚えている?」
「うん。覚えているよ。ごめん、名前は?」
「メグミ」
「そう、そう、メグミだった。久しぶり」
「あのー、ごめん、お名前は?」
「マイケル」
私も彼の名前は覚えていない。

「プラハの君とは連絡取っているの?」
「うん。今度、パリに行くから、ついでプラハに行こうと思ってさ」
「え〜?プラハの君に会うの?」
「うん」
「よろしく言ってね」
「うん、伝えておくよ。じゃ〜ね」

という短い会話だった。
プラハの君のニューヨークの元ボーイフレンドはマイケルは私のことに全く興味がないのが分かる。
お互い同じ男を好きだったのに、もうちょっとフレンドリーに接してくれてもいいのになぁと思った。

その夜、プラハの君にメールを送る。
ニューヨークの元ボーイフレンドに偶然に会ったこと。
彼が会いにプラハまで行くと彼が言っていたこと。
ジャスティンとは会ったばかりで、また会いにいくこと。
そしてジャスティンの友達のゲイとの妊娠を考えているけど、
プラハの君が父親になってくれてもいいと都合のいいこともしっかり書いた。

返事が来た。

ニューヨークの元彼が現在も忘れずに連絡を取ってくれていることに感謝しているんだ。
会う場所も時間ももう決まってる。
精液は送るよ。ジャスティンの友達のと混ぜで使えば最高の赤ちゃんができるに違いない。
その前に、ジャスティンの友達が父親としてふさわしいか彼のペニスの写真を送るように。
僕が判断するから。
いつプラハに来るの?夏?秋?
案内するよ。

・・・と書かれてあった。

赤ちゃんが授からなかったら、プラハに行こうかなと思った。
ルームメイト氏も好きだが、プラハの君も好きだ。
ニューヨークのゲイ・シーンは死んでしまったも同然!プラハに進出である!

ルームメイト氏はハンガリー系だし、プラハの君はチェコだし、国も民族も違うが、
共通するものが外見にも精神性にもある。憂鬱なことが多い。

***

私も自然に母の胎内で受精し、育って、この世に生まれたが、この自然がこんなにも大変なのかを思い知らされる毎日。
体外受精の専門医に会ったが、問題は子宮ではなく、卵子がいかに若いかということらしい。
若い女性から採取した卵子を使っての受精卵だと妊娠の成功率がぐーんと上がるらしい。
男性が1日より自分より若い女性を求めるのは生殖の本能、そう卵子が若い方が我が子を残せる率が高いからだと思った。

私の卵子がちゃんとあるのか機能しているのかの検査結果を待ってる。
今は、LAじゃなくてプラハに逃避行したい。
疲れている。


「なつかしい」と思わず言ってしまうくらい時が経ったジャスティン(左)とプラハの君(右)に真ん中、私の写真。