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神のみぞ知る。

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講談社パブリからDeeeeep!New York!のケータイ版が発売されました!
発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!
女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!
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眠れず、そのまま朝を迎えた。

午前中が過ぎ、午後になったてもルームメイト氏からの電話もテキストの返事も何もなかった。
それでも不思議と私の心は穏やかだった。
伝えたいのに伝えることができず、でも伝えなくても分かって欲しいという葛藤が「事実」を送ったということで
消えたからだと思う。

そろそろ買い物に出掛けようかと準備をしていた時に、ケータイが鳴った。
きっとジャスティンからだと受信画面を見るとルームメイト氏からだった。

「ハロー、ルームメイト氏(本当は彼の名前を呼んでいるが)」
「メグミ、大丈夫? ごめんなさいね、すぐに電話してないで。お家のことで忙しくて〜」
「お湯は出るようになった?(お湯が出ないの〜というテキストをもらっていた)」
「やっとね。もう大変だったわよ。ガス会社に電話してね。修理に中々来ないでしょう。やっと来ても道具が足りないからまた来るって言って、ずっと来ないし。頭に来たわ。だから、私がハンマーでガンガン叩いて直したわ」
「すごいね」
「ま〜ね」
「昨日、ジャスティンからニューヨーク時間の午前3時30分に電話があって、喧嘩して出て行ったって」
「そんな遅くに電話したの。非常識ね、ジャスティン!ケーブルがね。3日待ってようやく来てね。散々、待たせるわけよ。これもいい加減にしてよって感じでしょう」

ガス会社といい、ケーブル会社といい、この最悪なサービスはニューヨークもロサンジェルスも変わらない、
アメリカの病気のようだ。

ルームメイト氏は話を続ける。

「私はずっと家にいて、家のことにかっかりきりなわけなの。それでジャスティンが帰ってきて、自分の部屋のケーブルの映りが悪いって文句を言うのよ。ずっと、ずっと、ずっとケーブル・ガイを待っていたのは私なのに、文句を言うだけ言うから、そんなに厭なら出て行けばって言ったら、出て行ったちゃったのよ」
と「女スイッチ」全開で文句を言い続ける。
おすぎ&ピーコが一気に話していると言っても過言ではない。

「それにねぇ〜、引っ越しは手伝ってくれたけど、荷を解くのを手伝いましょうかもないのよ。ジャスティンは身勝手でしょう? ハロー」
ルームメイト氏が誰かに挨拶をしている。
「誰か来たの?」
「新しいハウスメイトのエディーが荷物を運んでいるの」
「じゃ、ジャスティン追い出して、二人きっりの生活?」
「きゃぁ〜、それも悪くないわねぇ〜」とルームメイト氏。

「腫瘍大丈夫? 手術するかもしれないんでしょう?」
と、いきなり私の懸案の本題に入る。

「腫瘍があると妊娠の邪魔になるから、取ることになるかもしれないけど、今の時点では分からない。
専門医が診断するから」
「私、手術の時は飛行機で飛んでいくからね」
「ホント? ホントに? ホントーーーー?」
「うん、行くわよ」
「看病してくれるの?」
「するわよ」
「もう父親になりたくないのかと思った・・・」

「なりたいわよぉ〜。それに、ゲイのカップルが養子をもらって育てているでしょう。
それは人の自由だけど、私は子供には母親がいたほうがいいと思うの。
男二人がいてもどうかなぁ〜と思うのよ。
それに、ゲイメンを信用していないから。ま、私もゲイだけど」

私はそこから堰を切ったように、自分の心配事を語る。
ルームメイト氏は「心配はその時にすればいいのよ。今はしなくていいのよ」と言って私を落ち着かせてくれる。
突然、「男スイッチ」が入っていて、男らしく、頼もしくなる。
この変わり目に胸がときめく。

***

ルームメイト氏との電話を切った後で、ジャスティンに連絡。
「ルームメイト氏から電話があって今は怒っていないみたいだよ。ジャスティン、映りが悪って文句言ったんだってね〜。あっ、片付け手伝ってくれないって怒っていたから、手伝ったほうがいいよ」
「そっかー、そう言ってたか」

ルームメイト氏は、こうるさいオバさん状態の時がある。
それを私は「女スイッチ」と呼んでいるのだが、
それはフミオにも共通する所があるしゲイメンに共通する性質だと思うが、「男スイッチ」のトキメキとは違う
魅力のひとつでもある。

「エディーが今、引っ越しの最中だって」
「え〜?そうなんだ!早く帰らなきゃぁ」とジャスティンも25歳、南部のかわいいゲイに浮き足立っている。
「じゃ〜、今夜はスリーサム(3P)だね」とこういうジョークを言うのは私だ。
「あのさぁ、ルームメイト氏とエディーってセックスしたと思う?」
といきなりジャスティンが聞いて来る。
「ルームメイト氏は今の所は何も言ってはいないけど、多分、すると思う」
「どうしてそう思うの?」
「エディーとセックスしたがっているって感じるもん。それに嫌いな人をハウスメイトに選ばないでしょう?」
「そうだよな」
「ゲイメン3人が一緒に住んだら、まずするでしょう? 今度、私も混ぜてね」
「ハハハ〜、考えておくよ」とジャスティンは笑って返事をした。

***

ジャスティンはなぜそこまで気にしているのか?
多分、ルームメイト氏の寵愛がなくなるのを気にしているのか?

ルームメイト氏がこう言っていたのを思い出す。
「ジャスティンとセックスしたら性的興味が落ち着いて安心して暮らせるのよ〜」

きっとどころが絶対エディーともセックスをするだろう。
そう願っているいるわけではないが、そうなるのは見える。
それで、ルームメイト氏が落ち着いて安心して暮らせるならいいと思う。
ルームメイト氏の安心な暮らしはニューヨークの私にも波及してくるからなのだが、
彼がどんな男をセックスをしたのかを聞くのはエキサイティングだし、私もともに興奮できるのがいい。

こんな不健康な女にどこまで付き合ってくれるのか、本音を言えば私は分からない。
いざ、手術になった時に、仕事が忙しいからと来ないかもしれない。
それでもいいと思っている、看病に来てくれると今は言ってくれたから。

それにしても、こんな体で子供は授かるのだろうか?
高齢じゃないけど(笑)、出産の年齢で言ったらかなり高齢の私。
涙を流したからと言って、妊娠する確率が上がるなんてことはない・・・。

まさに神のみぞ知る・・・。

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