ヴァレンタインズ・デーに欲しいのはチョコでも薔薇の花束でもなく。

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「精子をちょうだい!ゲイなのは承知しているから、セックスしてなんて言わない。
セックスしなくても人工授精で赤ちゃんが作れる世の中なんだし、日に日に歳をとっていくし、
妊娠しにくくなっていくし・・・」
と酔った勢いでルームメイト氏に叫んだ私。
世間で定められた高齢出産の年齢は過ぎている。

ところで、以前にもイェール大学卒の御方にも「精子をください」とお願いしたことがある。
彼はストレートで、私の英語の先生だった。

もやもや〜してしまって勉強どころではなくなり、この想いを伝えてあわよくば英語の勉強&セックスの両方を
我が脳と体にと考えていた。
お願いした時、驚くなかれ私は素面だった。
私は3年ほど禁酒をしていたので、その時の出来事だ。
「セックスは結婚してからと思っているので出来ません」
と冗談かもと受け取れる発言をされたが、それは冗談でもなんでもなく、真剣に思っていた!!
それでも諦めきれず、
「セックスしてくれなくてもいいから、優秀な子供が欲しいから精子だけでもぉ〜」
と哀願した。

それ以来、掛けた電話は取ってくれず、メールの返信もくれず、心が張り裂けてこの世から消えたいと思ったが、
時間が経って私は完全に諦めることができた。

***

今回の泥酔本音告白事件で、よーく自分自身が願っていることを考えてみると、欲しいのは精子で、夫&父親ではない!ということなのだ。

生活が成り立つのであれば、家庭に男(父親)はなくてもいいと思っている。
だから、究極、精子をいただき、妊娠することができて無事に出産することができたら自分で育てる—
が、私の理想なのだ。
しかし、理想論を言うのは簡単だが、覚悟しないといけないだろう、精子の持ち主がストレートでもゲイでも関係ない、ひとりで育てるということをだ。

酔った勢いとはいえ、「精子をください!」とストレート男性相手にお願いしてきっぱり断られた願いを
今度はゲイマンにしている。
懲りていない。

ところで、お願いに関する内容は同じだが、性質が全く違うことに気がついた。
それは私の心にどう影響するかという点にだ。

「セックスできない」とゲイであるルームメイト氏に言われても全く傷つかない!!という点だ。

だって、彼は女性に恋愛感情を抱かないゲイだとはなから分かっているから。
セックスできたら、その希少さに幸福感で私の心は満たされるだろう。
彼が何人の男と寝ようがなんとも思わない。
むしろ「セックスを見せてください。よろしければ私も入れて〜」とお願いしたいくらいだ。
女とセックスするのは自然であるストレートの男性に断られたら(ってもう断れているのだが)、
女性としてのIdentity(アイデンティティ)が根底から転覆してしまう。

もう二度と傷つきたくないから、ゲイに走るのだろうか。
臆病者だから、最初から愛されないと分かっている男性に向かう・・・!?

***

そうは言っても、失恋で心に傷を負った女性が全てゲイに走るのか?といったら、そうではない。
次のストレートの男性を探すのが一般的だろう。

私はストレートに行かずに、ゲイバーに行った。
ゲイガイズに囲まれている時が至極の幸福を感じる。

何度も言っているが、女の体にゲイマンが宿っている。
でも、生物学的には女だから、性交の可能性を秘めているストレートの男性の拒絶に生物学的な女として傷つくのだ。
・・・と結論付けてみたが、どうだろう?

***

ルームメイト氏から電話がかかってきた。
ちょっと前にメールを送ったのだ。
「私のこと怒っているでしょうね。読むのが怖くてメールが開けられません」。

深呼吸してから電話に出た。

「怒っていないわ」と開口一番。

ほっとした。

「赤ちゃんが欲しいぃ〜と叫んでいたわよ。ハハハ」
「本当にごめんなさい」
「今は酔っていないんでしょう(笑)?」
「うん。酔っていませ〜ん」
私が今思っていることを言わなければならないと思った。

「酔っていない時にも言うけど、私が言ったことは本当だから」

「お兄さんを亡くしてセンシティブになっているのよ」と冷静な答えだった。

「そうかもしれない。そうだと思う。地球上でたったひとりのような気がしているもん」

「よりによってゲイなんかを選ばないで、普通にセックスできる男性との間に赤ちゃんを作ればいいじゃない」
そう言われても困るのだ。

「お金を出せばノーベル賞受賞者のスパームだって買えるけどルームメイト氏の精子がいい。人工授精で・・・」

セックスを必要としていないことを強調したかった。

「もし生まれたら、ニューヨークでひとりで育てるの?」
「迷惑は掛けない。生物学的な父親だから養育費を出してっても言わない。アナタがゲイのパートナーと一緒に育てたいと言ったら、アナタに渡してもいい」

ルームメイト氏ならば、母がいなくても子供を育てられる気がする。
それは直感のようなものだ。
子供を育てているゲイ・カップルもいるし、シングル・ゲイ・ファーザーもいる。

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こういう本も出版されているくらいだ。On Being a Gay Parent: Making a Future Together by Brett Webb-Mitchell

「前にも言ったけどゲイマンは信用していないから、養子をもらい私が一人で育てることも考えているし、無理だとは分かっているけど家族を作るなら女性と一緒の方がいいとは思うのよ」

「じゃ、私はベストじゃない。私以外にいる? こんなにゲイが大好きで、ゲイ・ファーザーがいいって言う女。
他にいないでしょう?」
と、「ゲットしないと後悔しますよ」的なアメリカ式売り込み発言をしてみる。

「そうね。でも、数ヶ月考えてみるべきよ。それでも私を父親にっていう結論に達したならば、その時考えましょうね。
近くにいるんだったら、電話じゃなくって今から会いに行きたいわ。ニューヨークは遠いわ」

ルームメイト氏にすぐにでも会いに行ける距離ではない。
アメリカ大陸の東と西の端っこのニューヨークとロサンゼルス。
その通り遠い。
同じ国なのに時差が3時間もある。
車で7日間。
飛行機は6時間半。
反対側に飛べばヨーロッパにも行ける。

「今から会いに行きたいわ」
という言葉だけでも十分だった。
胸がきゅうとした。

***

急に私の心を支配する血のつながった者が欲しい。
このあがらうことができない気持ちは今後、どうなるのだろうか。
私自身では抑制できない。OUT OF CONTROLの状態だ。

***

roses1.jpg今日はヴァレンタインズ・デーだ。
アメリカでは日本とは異なって男性から女性にチョコレートや薔薇の花束を贈るのだが、
何かをいただけるのであれば、今の私は精子が欲しいかな(笑)。
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欲しいのはこの後のものが・・・。失礼しましたぁ〜!

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ヴァレンタインズ・デーに欲しいのはチョコでも薔薇の花束でもなく。」への11件のフィードバック

  1. HUGをして、両ほっぺにKISSをしていたら・・・離れがたくなって、抱き付いたまま恵さんの柔らかさを満喫してしまいました(^_^;)

    自分自身の中で考えが熟したら、行動する!!
    それも、一つの生き方だと思います。
    (私は思い立ったら実行派なので・・・失敗もありますがね)

  2. 水無月さん、こんにちは!

    失恋で傷ついて、キズが治ってまた傷ついてで
    心の肌が傷だらけ〜。
    ケロイド状態です。

    克服するのは難しいですが、
    08年は臆病者脱却の年にしたいですね!

  3. ayaniaさん

    「男女間のノーマルな愛の形とは違っても、そこにお互いを思いやる愛があれば、成り立つんじゃないでしょうか?」

    だといいですねぇ〜。
    恋愛じゃないけど、思いやりの気持ち。

    それに最初から何も期待していないと、逆にうまく行くんじゃないかなぁと思っています。夫だったら育児を手伝わないとイライラするけど、夫じゃないんだも〜んって割り切れるし・・・。でも、切ないかな?

  4. momoたま

    自分の劣等な部分をカバーしてくれるDNAを持つ精子募集!(笑)
    でも顔も素性も知らないで、精子バンクのリストから選ぶほど割り切れない。

    ゲイガイスはストレートの男ではあり得ない、女心をくすぐる言葉を言ってくれますよね。

  5. おしゃるさん

    人を好きになる(=恋愛感情)は過ごした時間の長さではないんですよねぇ〜。

    そうなんです!彼ならばっていう思いがありました。

    「やっちゃった!できちゃった!」であれば今の私の悩みは解消できるのですが、
    そううまくいかないですね。

  6. uiさん

    「今すぐ」にという気持ちでした。
    日に日に歳をとっていき、妊娠の可能性が!!!
    焦っていました。

    でも、今も焦っています。

    uiさんとのHUG!
    今、しています!
    感じますか?
    両ほっぺにもキスしていま〜す!

  7. 恵さん、こんにちは。

    文章からルームメイト氏の素敵な人柄が随所にうかがえます。
    恵さんの気持ちがこもってるせいもあるんでしょうね。

    >臆病者だから、最初から愛されないと分かっている男性に向かう・・・!?

    この気持ちなんかわかるなぁ~(泣)

  8. こちらにも、コメントさせて頂きます。
    まず内容の前に、恵さんは文章ホントお上手ですね。執筆されてるのは知ってましたが、読みやすい文章で内容もシリアスであったり、楽しかったりと読んでて飽きません。羨ましいです。

    ゲイと女。確かに物理的には何も問題なく子供を作れる男と女ですが、その見えない膜は本当に分厚いものだと思います。
    私もゲイメンが好きです。これが、恋愛的か性欲的か分かりませんし、たんなる興味かもしれませんが、子供というものを考えるとパートナーに易々と答えを出すことはできませんね。
    でもパートナーとは決して恋愛感情だけで結ばれるものじゃないと思います。男女間のノーマルな愛の形とは違っても、そこにお互いを思いやる愛があれば、成り立つんじゃないでしょうか?

  9. 私は今は子供はほしくないけど、優秀なアーティスト系の精子が、そして理解し合えるスペシャルアイデンティティを持ったあきらめた彼の精子がほしい!と、その彼と出会った直後からしばらくは思ってたことがあります。友達に言われたらバカにされましたが、そう思うめぐちゃまの気持ちはよく分かるのです。ジャスティンがいいやつだからこそ、ルームメイト氏という素敵なルームメイトがいて、やっぱり何かが繋がってる。(いい意味でも悪い意味でも)

    ルームメイト氏の物腰柔らかな感じとか、今すぐにでも会いに行きたいと言ってくれるその気持ち、大事にしたい人ですね。私もめぐちゃまの一連の話を聞いて、今すぐにでも会いに行きたいぞ~!

  10. ルームメイト氏とすごした数日間が恵さんにとって本当に大きなものになっていたんですね
    ジャスティンとは2ヶ月一緒に出かけて時間を過ごして大好きになってもそんなに現実的に素面で話をする機会はなかったのでは?
    短い時間でも「彼なんだ!」と恵さんに思わせる何かが、ルームメイト氏にはあったんですね
    NYとLA。遠いですが、お互いを近くに感じられるような関係になっていけるとステキですね

  11. 私もずっと、子供だけが欲しくて、シングルで育てても良い・・・と思っていました。
    (なかなか機会と出逢いに恵まれず、実現できませんでしたが・・・)

    恵さんの想いもルームメイト氏の考え、両方共感出来ます。
    ルームメイト氏の言動は、やっぱり素敵ですね。
    《今すぐに》という気持ちも分かりますが、《大切だからこそ、少し時間を・・・》という考え方。
    《今から逢いに行きたいわ》本当に暖かい言葉ですね。

    1日遅れてしまいましたが、私のHUGも受け取って下さいね~(⌒о⌒)
    (念を送るので、イメージでキャッチしてみて下さい!)

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