アメリカ西海岸ゲイバー巡礼の旅 第13回 幸福なKEN

<br /> TitleDPNY.jpg

講談社パブリからDeeeeep!New York!のケータイ版が発売されました!
発売日:12月14日(金曜日)3部構成で1部300円!
女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが今度はケータイで登場!!
*auのケータイサイトで購入できます!

***

気まずい空気が流れているジャスティンとは離れてアントンと話す。

スコットとサンフランシスコで会ってゲイバーに行き、スコットのゴールデン・ブリッジにアルカトラズ島の眺めが広がる豪華アパートに泊まった話を等々報告し、「スコットがよろしくって言っていたよ」と伝える。

「もうぉ〜。スコットたっらなんでアタシには連絡くれないのよ。サンクスギビングデーに行きたいってメールしたら返事なしよ〜。予定があるってはっきり言ってくれてもいいのにね。もうぉ〜。友達とパームスプリングに行ったわ。所詮、アタシって一夜だけの恋人だったのよね。あ〜あ、ゲイの生活ってこんなもんよ。アナタはいいわねぇ〜、会えてね。ねぇ、ところで、スコットってリッチだったでしょう?」

ニューヨークで過ごした高級ホテルの一夜の次の夜も、スコットとアントンは2人で会ったらしい。
(もぉ〜、私は除け者ね)
スシ・レストランに行ったらしいが、中国人経営のなんちゃってスシを食べるところではなく、何百ドルもするコース料理を食したというから高級と分類されるところには違いない。アントンは肝心なレストランの名前を覚えていない。
「なんで覚えていないのよ」と責める私に、
「ニューヨークは初めてだったんだから分かるわけないわよ〜」とごもっともな返答だった。

そうなのだ。
スコットはお金持ちなのだ。
赤いメルセデス(ベンツ)に乗り、高級アパートに1人で暮らす。
バーでは気が付けば次の飲み物を買ってくれた。

一度、スコットが彼の自宅アパートで夕食を作ってくれた。
お肉と魚は普段、私が手が届かない高級なものばかりを購入。
実際、美味であった。
それに、かいがいしく世話をしてくれた。
私はただバルコニーでワインを飲みながら、夜景と野生のアザラシの鳴き声(サンフランシスコ湾には野生のアザラシが棲息している)を聞きながら、料理をできるのを待っていた。
シャワーに入る時は私専用の新しい石けんを出してくれるし、恐ろしく気が付く。
比較してしまうがストレート男性とは全く異なる、清潔で細部にこだわるもてなしを受けた。

アントンにこの話をしたら、
「酷いわ!スコット!ああ、ジェラァ〜ス!でも来年の夏にはサンフランシスコに行くわ」
と闘志(?)を燃やしていた。

「ねぇ、何かしたでしょう?スコットと……」
「何かって何よ?」ととぼける。
「何かをしでかさないようなアナタでないのは知っているわ」とアントン。
「むむむ〜」

dscn0317.jpg
パーティーの主催者はイギリス人なのでバグパイブが登場!バグパイプを見ると、いつも思い出すのはアンソニーだ。

***

スコットの自宅に招かれた時に、一緒にベルアミ(美少年ゲイ・ポルノ)を鑑賞して、日頃疑問に思っていることを質問して回答を得た以外にも、アントンが期待する何か(something)があったことは認めよう。

相手はゲイとはいえ男であり、私はゲイマンに発情する女である。
誰にも邪魔されない2人きっりの環境で、しかも嫌いでない、しかし恋愛感情はないが好意を抱いている相手であれば何か(Something)が起きるのは自然な成り行きだし、寧ろ健康的かもしれない。

スコットが言っていたのだが、人間のセクシャリティーが100%というのはない。
100%ゲイであることもストレートであることもないということだ。
それはバイセクシャルということではなく、割合なのだという。

私は女の体でゲイガイズが好きだし、ストレート男も好きになったこともあるし、時々女性も好きになるけれど、
レズビアンだとは思わないし、男が好きだからストレートの女とも言えるし、バイセクシャルかもしれないと思ったこともあるけれど、Relationship(恋愛関係や肉体関係)を強く男性に求めている。
線引きできない曖昧な点が多いのがセクシャリティーだと思う。

ところで、スコットはアントンには何も感じないらしい。
それは精神性においてだ。
今後、恋愛に発展することはない! NEVERと言っていたが、そのことについて私はアントンに伏せていた。
そこまで言うにはアントンと私の関係は未熟だし、恋愛関係でなくても友情としてアントンとスコットの関係が続くかもしれない。

ドラマ有り。

***

ご機嫌ななめのままのジャスティンが私とアントンのところに来た。
areaで会ったルームメイト氏の友達が一緒にパーティーに連れて来た友人の自宅で飲もうということになったから
行こうと誘って来たのだ。
ムカついていても気を使っているジャスティン。

向かうお宅の主人は、ゲイ映画のプロデュサーで、ゲイだ。
3月にゲイ映画といえばの映画会社TLA Releasingから長編映画のDVDを発売するという。
夫がいるという。
それも結婚して16年!!
素晴らしい。
夫も映画関係。
小道具を作ったり、映画のセットをデコレーションしたりする仕事だそうで、ニューヨークに出張中。

お宅にお邪魔。
夜なのでよく見えなかったが、LA滞在初日で訪れたビリオネアの豪邸のように無駄に大きくなく、
手入れが行き届いているCOZYなお家だった。

リビングルームに案内されて、「ワァ〜〜〜〜〜!」
と私が思わず駆け寄った所があった。
“How fabulous!”と叫ばずにおられなかった。

下記写真をご覧あれ。
うふ♥と言わせてくれ。

ニューヨークに出張中の夫がクリスマスのために飾ったという。
すてきな夫!
絶対、彼とは友達になれると思う。
彼の仕事(映画セットのデコレーション)は天職に違いない。

私はバックから旅の同伴者KENを出す。
まさかKEN自身もここで仲間に会えるとは思ってもいなかっただろう。
我が同伴者KENを立たせる。

突然ですが、ここでクイズです。
「我が同伴者である旅の道連れKENはどこにいるでしょうか?」

探してみてくださ〜い。
kenandbarbie.jpg
クイズ:仲間に囲まれたKENはどこにいるでしょうか?

私もいつかこういうバービー王国ならぬKEN王国を作りたいなぁ〜と思いながら、ジーッと鑑賞する。
このまま朝までいたいと思った。
ところで、ジャスティンと膝を叩きながら話したのだが、「シルバーのジャケットを着ている金髪のKEN、ゲイにしか見えないよな」。
TOO GAY!!

中央右寄りにいるKENであ〜る。

***

KENがどこにいるかの答えは下記の写真。
kenandbarbie_seikai.jpg
正解は、ピンクのドットに囲まれているのが我が同伴者KENで〜す。

***

インテリアのセンスが全くなく、片付けが苦手で、ファッションセンスも悪いゲイメンも世の中にはいるだろうが、
ニューヨークで訪ねたゲイカップルのアパートもジャスティンとルームメイト氏のアパートも
ハリウッドのビリオネアの豪邸もそして映画関係カップルのご自宅も感性がキラリ〜ンのゴージャスでファービラスな
住まい空間を創造していた。
もしかしてセンスの悪いゲイメンはいないのかもしれない。

ゴミ空間である私のニューヨークのアパートをどうにかしなければと切に思った次第であ〜る。
そういう点からいえば、私はGay Manじゃないのかもね。う〜ん。

chomiryo.jpg
ゲイご夫夫のキッチンも見せていただいた。整然と並ぶ調味料に感動。私じゃ絶対できない!!

***

険悪なムードが漂うジャスティンと2人で庭に出る。
暗くて何も見えない。
「さっきは本当のことを言ってくれてありがとう」とジャスティン。
長電話のことだ。
「みんな、そう思っていたなんて知らなかったよ。気をつけるよ。」

嗚呼!ジャスティン。

アナタはやっぱり良い人。
ジャスティンは驚くくらい素直だったりする。
私たちは仲直りのハグをした。
友情、復活だ。

「ま、長電話すんのは、俺が麻薬中毒者で負け犬だからな」
と笑いながら言うジャスティン。

彼がニューヨーク滞在中、ドラッグに手を出した時にジャスティンに未明に電話を掛け、テキスト・メッセージでもさらに追い打ちを掛けて、それでも気が済まなくてメールでも私が狂ったようにジャスティンに言い放った言葉だ。
今でも傷ついているのだろう、ジャスティンはよく口にする。
私も執拗に言った。

***

ジャスティンのアパートに戻る。
「アントンとジャスティンと私と3人で寝ようよ」と提案するが、アントンは仕事で朝早いので帰るという。
この場合の寝るとは純粋に睡眠であ〜る。
私は酔っているので時間の感覚がすっかりない。

冷蔵庫からお水を取って飲んでいると、ガタンと大きな音がした。
何事かと行って見てみると、
リビングルームのカウチでアントンがジャスティンを押し倒して覆いかぶさり、キスをしているではないか。
ゲイガイズが2人いれば、そういうことに発展するのは自然なことだ。
「どうぞ〜、どうぞ〜、おやりになって」

しかし、よく見ると(覗き、いや観察に行ってみた)組み敷かれているジャスティンは口をギュッと閉じてアントンの舌を受け入れていなかった。

アントンは諦めて、お別れのあいさつもままならず、そそくさと帰ってしまった。
帰ってしまった・・・。

アントンはタイプじゃないからとジャスティン。
性欲はあっても誰でもいいというわけじゃないから、性欲も大変なのである。

***

風邪なんだから邪魔するなとジャスティンに制止されたが、私は服を脱ぎ捨て「酒臭くってごめんなさぁ〜い」と
ルームメイト氏のベットに潜り込んだ。
彼のベットは寝心地がいいのだ。

寝ている彼を後ろから抱きかかえつつ手も握ってその夜、無理矢理一緒に眠った。
人肌は暖かい。
寝息と心臓の鼓動が安心感を与えてくれる。

明日はLA最後の夜だ。

***

補記:KENを取り出すと、みんな一緒に写真を撮りたがる。
KENは人気者だ。
KENと一緒に撮影された数ある写真の中で私が非常に気に入っている写真がある。
前述のゲイ映画プロデュサーがKENにポーズをつけた写真だ。
流石!ゲイ映画のプロデュサーとは思わずにはいられなかった至極の一枚であ〜る。
kensback11.jpg
ジャケットをまくられてお尻を出すKEN。引き締まって硬いお尻だ!(人形だも〜んって言ったら身も蓋もないが)

banner_041.gif<—–参加してみました。サポートのクリックお願い致します!

アメリカ西海岸ゲイバー巡礼の旅 第13回 幸福なKEN」への13件のフィードバック

  1. 水無月さん、こんにちは!

    KENの手を握っているのがジャスティンです。

    KENの股間が直撃されている(by ジャスティン)写真もあるのですが、掲載すると拙ブログの品性が疑われるので載せませんでした(笑)。これ以上、品が落ちるということはないのかもしれませんが。

    アンソニーのこと、分かっていただいて嬉しゅうございます。

  2. 恵さん、こんにちは!

    ジャスティンくんと仲直りできて良かったですね。
    ちゃんと本音で話せる相手ってほんとに大切です。
    あ、私も恵さんのKENすぐわかりましたよ(笑)
    最後の写真でKENを持ってるのはジャスティンくん?

    バグパイプといえば私もアンソニー!
    キャンディ・キャンディ世代なもので。。。

  3. 実写版も観ましたが、やっぱりアニメの方が好きですね(^_^;)
    アニメもキャラクターが子供になったバージョンがありますが、やっぱり昔ながらのSCOOBY DOOが好きです♪

    トイザラスを検索してみました。
    なんか、何処にでもある様で無い事にビックリ。
    しかし、隣り街にあったので、今度行って観ようと思います!
    報告を楽しみにしていて下さいねp(^^)q

  4. uiさん

    日本でSCOOBY DOOが放映されていたんですね。
    知らなかった。
    実写版の映画は観ましたか?

    バービーは日本でいうところのマツキヨのようなドラグストアで気軽に販売されているアメリカ国民的人形です。
    ご存知の通り高いものから激安まで様々ですが、もちろん私は叩き売りのKENしか買えませ〜ん。

    観覧車、乗りましょうね!

  5. 日本でのリカちゃんやバービーは《高い!》というイメージが(><)
    なので、恵さんの日記を読む度に
    『凄いな~♪行ってみたい!』
    と思っていました。

    実は私、アニメの《SCOOBY DOO》が好きでして、どうしても日本には売っていないので、アメリカへ行く時は必ずビデオや雑貨を探して買っているのです(^_^;)
    幼少の頃、TVで観ていた事を思い出し、それ以来ハマっています。

    N.Yのトイザラスでは、ぜひ一緒に観覧車に乗りましょうね!
    私はN.Y郊外のモール内にあったメリーゴーランドには乗りましたよ(⌒о⌒)
    (今度、東京のトイザラスにも潜入してみますね!)

  6. uiさん

    トイザラス!
    ニューヨークではタイムズスクエアにあります。
    中に観覧車があるんです。いつか乗りたいと思っていますが、まだです。

    日本にも確かトイザラスがあったと思いますが、行ったことはありますか?
    バービーは売っているのかな。
    原宿のキディランドに行ってみましたが、バービーコーナーはもっと規模も大きかったような気がします。
    リカちゃんが高いのにびっくりしました。
    バービーは5ドルから購入できるのに。
    リカちゃんはセレブ向けのお人形ですね。買えない。諦めました(泣)。

  7. 消えてしまったので、再度書き込みを・・・(^_^;)

    N.Yのバービー王国♪
    見てみたいですね~(⌒о⌒)
    やっぱり、バービーとケンはアートだと思います!

    トイザラス・・・行きたいです!!
    L.Aのトイザラスに、驚く友人を引っぱり込んだ事を思い出します(^_^;)
    私には夢の国でした♪

  8. ぜひぜひN.Yのバービー・アートを見てみたいですね♪
    本当にバービーとケンはアートだと思います!

    あぁ・・・トイザラス・・・。
    L.Aで友人が驚いているのを、無理に引っ張り連れて行った事を思い出します。
    私には夢の国でした(⌒о⌒)

  9. momoたま

    山田邦子!リカちゃん好きで、たしかクニちゃん人形なるものがありましたね。いつかKENのゲイ友人形もできるでしょうかねぇ。

    今年のクリスマスを目標にKENお王国成立に向けて準備しようかな!

  10. uiさん

    KEN、分かっていただけたのですね!

    ところで、バービー王国!写真では伝えきれない細部にもこだわる力の入れようです。ニューヨークでバービー・アートをしている人がいると聞き、紹介してあげようという話まで行ったのですが、まだ実現していません。彼もゲイだそうです。今年こそ会えるといいなぁと思っています。

    ぜひぜひ着せ替えごっこしましょうね!
    楽しみです。

  11. うわ~、すさまじいバービーの世界!山田邦子も顔負けですね(笑)。
    いつかめぐたまもケン王国作ってね♪バービークリスマス仕様、素晴らしいです。

    ジャスティン君もわかってくれてよかったですね!人がこう思ってるってのを伝えてくれるって、ジャスティン君にとってめぐたまは大事な大事な友達でしょう。

  12. 恵さんのKEN、直ぐに分かりましたよ♪
    眼力でアピールしていました(⌒о⌒)

    ジャスティン君、本当に素敵ですね。
    恵さんに言われた事を自分の中で考えて、それから本当に心から納得して感謝する・・・。
    上辺だけのお付き合いではない、本当のお付き合いが出来る人なんだな~と。

    しかし、本当に素敵!!
    このバービー王国・・・生で見たかった~~~。
    やっぱり、恵さんとバービーで遊ぶ約束を実現しないと・・・と思ってしまいました。

コメントは受け付けていません。