アメリカ西海岸ゲイバー巡礼の旅 第12回 ピンクのゴリラ。

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***

この日は、アントンと会うことになっていた。
アントンはLA在住のゲイで、ニューヨークのゲイバーで知り合った。
彼との出会いは私の人生を大きく変えたと言っても過言ではない。
ゲイのセックスとはどういうものなのかを己の身を持って教えてくれた人物だからであ〜る。
おかめの告白と題して以前書いているので、よろしければどうぞ。

午後6時にアントンと待ち合わせることになった。
待ち合わせ場所は、醜い人にはオーダーを取りに来ないAbbitudeと言われているLAに行ったならば行かずにしてゲイバーに行ったなどとは言えない鼻高々の有名ゲイバー、Abbeyだ。
ジャスティンも一緒にだ。

ところで、Abbeyの近くにあった日焼けマシーン販売店。
モデルはサンタクロース。
寝転がって雑誌を読んでいるだけの簡単な仕事ではあるが、ゲットするには鍛えられた素晴らしい肉体美じゃないと
いけないのは一目瞭然。
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ゴージャスな体だ!

***

Abbeyに入る。
広い。
大きなガーデンがある。
お酒だけでなく、食事もできる。

ニューヨークではゲイバーはゲイバーであってアルコールのみ。食事は提供しない。
レストランはゲイにフレンドリーなレストランがあっても、ゲイ・レストランというのはない。
だから、Abbeyはそういう意味でもとってもLA的なのかもしれない。
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Abbeyの外観。ブリトニーが追い出されたこともある。ブリトニー、大丈夫かな?心配だ。

まるでアラブの王様が寝ながら水タバコを吸い、宴を楽しむようなエキゾチックな個室が奥に横一列に並んであった。
クッションもカーテンも布団のようなものも全てカラーが赤系でありセクシーである。
入り口は閉まらないので完全に個室にならない。
いちゃいちゃしたり、ベタベタしていたら、他の人から丸見えだが、それも計算されているのだろう。

ジャスティンと寝転がってアントンが来るのを待つ。
たった1回しか会ったことないが顔もしっかり覚えているし、顔じゃない部分もだが(赤面)。

ウェイターが果たしてオーダーに来るか否か。
アントンを待ちつつもとっても気になっていったのはその点だ。
来なければ来ないで、それも良し。
己の分をわきまえているので(美しいと褒め讃えられたことはないから)、「オーダーを取りに来なかった〜!」
と自尊心を傷つけられ大騒ぎすることもない、と自己弁護をアレコレ考えていた。

「注文は何にしますか?」ウェイターが来た。

キャッホォ〜〜〜!

「ジャスティン!オーダー取りに来たよ!来たよ!」
と大騒ぎしてしまったが、
気にしないと言いながらもやっぱり嬉しいものであ〜る。
「もう一人来るんで、彼が来てから」とオーダーしなかった。

***

アントンが登場。
ちょっと太ったかな。

ジャスティン→←アントンを紹介する。
2人の間には何も走らなかったようだ。

まずはAbbeyで食事と思ったが、高いし食欲をそそるものがないとジャスティンもアントンも言うので、
別のお店に行くことにした。
しかし、ジャスティンは今夜も飲みたいと言う。
飲みたい=運転ができない。
「ボク、飲みたいぃ」と甘える。

アントンは飲まなくてもいいとやさしいことを言う。
アントンはジャスティンの誘導で、ジャスティンのアパートに車で行き、ジャスティンがアパートに車を置いて
アントンの車で出掛けることになった。
帰りはアントンが私たちを送ってくれるのだ。

車社会のLA。
ここらへんが面倒だ。
ニューヨークでは発生しない話だ。

結局、Abbeyでは待ち合わせしただけで何も注文しなかった。
だから、食事がおいしいのか、アルコールはどうなのか不明のままだが、
ウェイターが注文を取りに来た!それだけで満足であ〜る(笑)。

***

アパートに戻ると、ルームメイト氏がキッチンで料理をしていた。

「ごめんなさ〜い。チキン・ヌードル・スープなんだけど、自分のしか作っていないの」

チキン・ヌードル・スープといえばアメリカの風邪の特効薬だ。
鼻水をさらに垂らしていて、風邪が悪化したようだ。

「他にルームメイトいらない? アタシ、料理が得意なの。アタシのね冷蔵庫は食べ物でいっぱいなのよ」
と身を乗り出して売り込むアントン。
「ジャスティンったら、私が風邪で辛くても何もしてくれないのよねぇ〜。そんなルームメイトなんていらないわ〜。
代わってもらおうかしら……」

ジャスティンは笑っていた。
アントンもフェミニンな英語を話す。
オネエ英語がダブル。圧巻だ。

アントンがこっそり耳打ちする。
「彼、格好いいね」
どうにもルームメイト氏に一目惚れしたようだ。
ルームメイト氏はやさしい顔をしているハンサムだ。

ルームメイト氏の情報によると、今夜は恵まれない子供のためのチャリティー・パーティーがあるという。
入場の条件はおもちゃを寄付すること。
飲み放題らしいのだ。
もちろん、ゲイ関係だ。
風邪が辛いので行かないというルームメイト氏は、貧乏の私を見かねてか、寄付用として誰かからもらったバレンタインのピンクのゴリラのぬいぐるみをくれた。
「これでパーフェクトなただ酒よ♥」

しかし、バレンタインのピンクのゴリラのぬいぐるみに最近やたら社会派になっているジャスティンは反論!!
「子供用なのにバレンタインのピンクのゴリラじゃ酷いよ。ちゃんとお金を使って寄付しようよ」。

心はチャリティーよりもタダで飲み放題に引かれていたのは事実なのだが、そんなにピンクのゴリラに怒らなくてもいいと思うが、ジャスティンの気持ちも理解できる。子供がピンクのゴリラで遊ぶのはいかがわしいと思っているのだ。
そう子供は健全に実物と同じ色のゴリラのぬいぐるみで遊ばなければならないと考えているのだ。

「じゃドラッグ・ストアでバービーを買って行こうよ。安いし、かわいいし、女の子のアイドルだし」と提案。
これにはジャスティンも賛成して、アントンの車で出掛けた。

「絶対、寄付すんなよ。そのピンクのゴリラ……!!」とジャスティンはうるさいが、私は無視して持って来た。
ひとつでもおもちゃが多ければいいと思ったからだ。
それにしてもジャスティンはピンクのゴリラ恨みでもあるのだろうか?
ジャスティンが贈るとは考え難いから、過去、嫌いな誰かにもらったことがあるとか。

途中、ドラッグ・ストアに立ち寄ってジャスティンもアントンも私もそれぞれバービーを購入した。

***

チャリティー・パーティ会場のバーが見つからず、イライラ気味のジャスティンはアントンの運転について
難癖をつける。ピンクのゴリラのせいか?

ジャスティンのケータイに電話がかかってきたのだが、その電話を切ろうとしない。
延々とくだらない話をしている。
それには私もぶち切れた。

「電話、今スグ切ってよ。私たちと一緒にいるんでしょう? それにルームメイト氏も言っていたけど、ジャスティンは一緒にいても必ず誰かと長電話するんだよねって。元ファッション・モデルも言っていたよ、同じこと。
長電話=ジャスティンだって。そんなに話したければその友達の所に行けば……!!!ホント、アンタって失礼だよね」

ジャスティンの長電話については先日ルームメイト氏とランチをした時に話題に上がった。
事実、ジャスティンは電話に出ると長い。
一緒にいる者をないがしろにしているとルームメイト氏も感じていたし、私もそう思ったことはたくさんあった。

「分った。電話を切るよ」と素直に従ったジャスティン。
しゅんとしている。

***

チャリティー・パーティーでは何となくジャスティンも私もぎこちない。
昨夜areaで会ったルームメイト氏の友達が来ていた。
ジャスティンは彼と話しているので、私はジャスティンと離れてアントンと一緒にいた。

バービーはもちろん、ジャスティンが寄付にはさんざん反対していたゴリラのぬいぐるみも寄付した。
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集まったおもちゃ。

ジャスティンとの間に出来た溝。
ただ酒で楽しいはずのチャリティー・パーティーがつまらなくなってしまった。
でも、長電話のことを言ったことは後悔していない。

悪循環は続く。
アントンは腕や肩を触ってきたので「触んないでよ」と私はそのイライラをアントンに当たる。
アントンはアントンで私に当たり、さらに悪循環。

楽しい夜のはずだったのに・・・。

つづく

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アメリカ西海岸ゲイバー巡礼の旅 第12回 ピンクのゴリラ。」への4件のフィードバック

  1. momoちゃま

    ピンクのゴリラ!が発端になってもつれてしまいました。
    しかし、長電話はよくないよね。
    切れない事情もあるんだろうけど。

    エロエロ、ジャスティン(失礼)ですが、子供にはピンクのバレンタイン用のもやもやゴリラはもってのほかと思ったようです。
    ジャスティンに限らず、男性って至極エロいのに妙なところで潔癖なので驚きます。

  2. shoさん

    拙ブログを読破していただいたとは!
    ありがとうございます以上の気持ちです。

    思い起こせば、このブログを始めた時はストレートの男性が好きでした。怒濤のようにゲイの世界に惹かれていったのはQAFですね!
    ランディーくんがゲイルにI Love Youと言っているLarry Kingのinterviewですね!拙ブログの書き込みで話題になりました。

    ニューヨークにお住まいとのこと。
    暖冬で全然寒くありませんが、これから痛くて辛い極寒が訪れるかもしれません。防寒には気を付けて夜遊び(笑)してください。

  3. ピンクゴリラを機に喧嘩をする。やっぱり面白いですね(笑)。ジャスティン君の美的感覚を刺激してしまったのでしょうか。

    私もみんなで楽しく過ごしてるのに長電話する人、むかつきます!言えればほんとの友達なんだけど、言えないからほんとの友達ではないのかもしれない。

  4. えええぇ せっかくのparty、、、
    ピンクのゴリラのせいでしょうか…

    今日(月曜)、休みだったので、思い切って怒濤のごとく
    1回目のログから読みました!
    ひさしぶりに一日どっぷり日本語。しかし飽きずに読破です。

    …そうやって ジュスティンと出会ったのかぁ!
    とか、かなり使えそうなスラングを習得したり
    3年くらい前に旅行で来た時にWICKEDを観たから
    QAFのジャスティンを観たはずだ!とか
    興奮しながらでした。

    (このLarry Kingのinterview好きです)

    まとめ読みしたもんで なんだか時間の流れを残酷にも感じてしまいました。が、
    これからはリアルタイム(←和製英語?)に読めるログ楽しみにしています!

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