ストレートの刑事がゲイの世界に潜入捜査するサスペンス映画Cruising『クルージング』を観たの巻

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講談社パブリからDeeeeep!New York!のケータイ版発売決定!
発売日:12月14日(金曜日)
価格未定。
女の子が楽しめるセクシャルなニューヨークのエンタテイメントを紹介するコラムが
今度はケータイで登場!!

***

映画Cruisingを鑑賞。
アル・パチーノ主演、監督は『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン。
公開は1980年。今年の9月にDVDが発売されたのだ。
ゲイのフリー雑誌に広告が掲載され気になっていたのだが、ようやく時間を見つけて鑑賞。

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27年という時を経てDVDで蘇った!

お話はというと……。

ゲイメンばかりを狙った殺人事件がニューヨークで発生。被害者はいわいるレザーと言われるゲイメンのSM愛好家ばかり。
アル・パチーノ演じる刑事が潜入捜査を命じられる。
被害者の身体特徴と似ているので、きっと犯人が誘ってくるはずと捜査本部は考えた。

刑事はストレート。
ゲイメンのSMの世界に潜入しなければならず……、嗚呼、どうなるの?

ストレートの男性がゲイの世界に!?

アル・パチーノ演じる刑事が、仕事だったはずなのに本当の自分を見つけてしまいゲイとして生きる話かと思ったが、
違った。
詳細は本編でお楽しみください。

***

映画Cruisingでは、レザー(SM)のクラブが登場する。
そのロケーションはミート・パッキング・ディストリクトだった。
今でも変わっていない。

私はストレートが行くSMクラブには行ったことはあるが、レザー(SM)のゲイバーに行ったことはない。
ちなみに、ニューヨークにもレザー系のゲイバーがチェルシーにある。

詳しい経緯は覚えていないのだが、ゲイバーでSMのS(サド)、英語で言えばDominantのご主人様ゲイと知り合いになり、
革ベルトでお尻の叩き方をご指導いただいたことがある。

ベルトはベルトでもビンテージの革ベルトがいいそうで、ご主人様の愛用のベルトを使わせていただいた。
私の実験台になったゲイM男は、どれくらい痛いのかを試してみたい興味津々のM男初体験者だった。

***

これが、簡単なようで実は大変難しい。
なかなかコツがつかめない。
最初は、効果がない、つまり痛くもなんとないと実験台になったゲイM男くんは言っていったが、
次第に上手に叩けるようになった。
「痛いぃ〜」と喜びの悲鳴を上げていた。

ゲイガイが女の私に尻を叩かれても嬉しくないだろうが、私は大いに興奮した。

***

ゲイメンが相手を探すことをcruising(クルージング)と言う。
この映画のタイトルになっている。
日本語で言ったら、「ナンパ」だろうか(笑)。

ヨットのクルージングもcruisingである。
だから、相手を探して航行している(彷徨っている)かんじなので、使われている単語なのかと推測。

***

オフ・ブロードウェイのミュージカルNaked Boys Singingでも
ジムのサウナで、cruising(クルージング)♪cruising(クルージング)♪cruising(クルージング)♪と唄うシーンがある。

ゲイバーに行っても、ゲイの街ウエスト・ビレッジを歩いていてもゲイメンにジロッと見られたりしない。
ジロジロ見ているのは私の方だ(笑)。
クルージングの対象にはならない。
私は女だから。

ジャスティンはモテる。
ジャスティンといると男の本性を知ることができる。
男はハンターなのだ!
獲物を見つけたら、
最初は目を使う。
色目で見る。
それから声を掛ける。
それも低音のセクシーヴォイスでだ。

彼と歩いていると、すれ違いざまに”HEY”とジャスティンくんに声を掛けてきたゲイマンがいた。

ジャスティンは無視。
タイプじゃなかったからが理由。

男性が好みだったら??
当然、することはするらしい。
ストリートですれ違っただけの相手でも。

ジャスティンはシカゴで同じように”HEY”とストリートで声を掛けられた。
その男性が好みで、誘われるまま彼のアパートに行き、セックスをしたことがあるという。

クルージング成功!

ジャスティン、スゴ過ぎだ。

男同士、面倒くさい挨拶や会話などいらない。
目的はただひとつ、やること!

***

映画Cruisingでも登場したが、セントラル・パークのとある場所がcruising(クルージング)として有名であり、愛するプラハの君と一緒にセントラル・パークを散歩中に「一緒に行こう!」と誘われたことがあったが、尻込みしてしまって彼のお誘いを断ってしまった。

彼は行ったらしい。

後日、そこでの出来事を教えてもらったが、バーよりは至極簡単に相手が見つかるらしい。
話しかけたり等のプロセスが省けて目的に一直線に辿り着けるから無駄がないと言っていたが、
顔ではなくとにかくソコだけで相手を判断するらしい。

***

ゲイメンが登場するからといって美しい方々が出演しておらず、その点を期待すると外れの映画だ。
殺人事件がテーマのサスペンスとして観た場合も、それほどドキドキする展開ではない。
しかし、1980年という時代の世相や当時のゲイカルチャーを垣間見ることができる点では大変有意義で興味深い映像であった。

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アル・パチーノ演じる覆面刑事が踊るシーンはこの映画Cruisingの見所でもある。
必死で頑張っている姿が伺える(演技だろうが)。

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ストレートの刑事がゲイの世界に潜入捜査するサスペンス映画Cruising『クルージング』を観たの巻」への11件のフィードバック

  1. huluで配信されていたのでそれを三十数年ぶりに観た流れでこちらを見つけてしまいました。
    ストーリーは大した事なくラストもフリードキンらしく尻切れとんぼですが雰囲気とか殺害描写とか結構フリードキンらしさも有って好きな映画です。ハードゲイファッションが好きだからかもしれません。
    しかしラストは今でも?ですが。

  2.  こんにちは。読んで貰えるか分かりませんが、一応コメントを残します。私はこの映画を十数年前に日本テレビの深夜放送で見ました。余りにも変な映画だったので、今まで忘れられませんでした。
     アル・パチーノが踊るシーン、ありましたよね~(笑)。ゲイ専用のディスコに潜入して、タンクトップ姿でムキムキの体をむき出しにして踊りまくる(^_^;)。しかもそれが凄く変なダンスだったので、私の脳裏にこびり付いています。アル・パチーノといえば「ゴッドファーザー」の印象が強かった為、全く異なるタイプの芝居をしてる事に衝撃を受けました。
    映画自体の評価は微妙ですが、70年代後半のニューヨークの町並みやカルチャーがふんだんに盛り込まれていて、文化的・風俗的価値が大きい作品だと思います。主人公がセントラル・パーク(?)のすぐ側にあるアパートに住んでいて、窓から見える公園の風景がとても美しかったのを覚えています。
    十数年振りに見てみたくなったので、近くのレンタル店でDVDを探してみようと思います(*^_^*)

    • けんぞうさん

      返信遅くなり大変失礼しました!
      ちゃんと拝読させていただきました。
      コメントありがとうございます。
      日本テレビで深夜放送されていたんですね。
      DVDをレンタルされて観ましたか?

      アル・パチーノの踊りは確かに変でした!
      でもあの筋肉はゲイ・ガイズにモテると思いました。

      バンダナの色で「自分が何を求めているか」というのもこの「Cruising」で学びました。
      現在も使われているようなので、バンダナをファッションの一部にする時には気をつけないと思っています。

      こちらではもうDVDのレンタル屋さんは無くなり、ストリーミングが主流になっています。

  3. はじめまして、苦労の末、このサイトにたどり着いた幣舞橋(ぬさまいばし)と申します。
    公開当時この映画を新宿歌舞伎町の映画館で同僚たちと見たのを思い出し懐かしく思い「クールズ」で検索して失敗。次に「クルーズ」で検索したが豪華客船の旅行記事ばかりでした。
    確か主演がアル・パチーノであったことを思い出してウイキで検索するも出演作にそれらしきものがありませんでした。ロバート・デ・ニーロであったか? 
    とも思いましたが確かタイトルは進行形であったはず、で、「アル・パチーノ クルージング」で検索してここにたどり着きました。
    当時の感想は「そうか・・・女の格好をしていなくても男同士男らしく愛する道もあるのだなぁ」でしたが、とにかくハラハラドキドキしたのは事実です。
    Megumi Kikuraku 菊楽恵さんのおっしゃるとおり80年代の世相を見ることが出来る映画だと思います。(全て私の記憶が確かなら、と言う注釈がつきますが)
    30年前の映画と言うと相当古い印象ですが私にとってはついこの間の出来事のように感じてしまいます。(その割には記憶があいまいですが・・・)
    長々と住みませんでした。
    Megumi Kikuraku 菊楽恵さんの今後のご活躍をお祈りします。
    では、がんばってください。

    • 幣舞橋さん

      コメントありがとうございます!
      返信が大変遅くなり大変失礼しました。とても前のことなので、この返信を読んでもらえないかもしれませんが、ふと思い出してチェックしていただけたら嬉しいです。

      いろいろ検索の結果、拙ブログにたどり着いたとのこと。
      タイトルは確かに現在進行形!今、クルーズしている!という躍動感を感じます(笑)

      スゴイですね〜!公開時に歌舞伎町の映画館で観られたとのこと。
      観客は、やはりゴッドファーザーのアル・パチーノを目的に観に行ったのでしょうか。
      ゴッドファーザーも男同士の闘争の話ではありますが、レザーに身を包んだごつい男同士が
      抱き合って、ディープ・キスしているシーンには度肝を抜かれたのではないでしょうか?

      ニューヨークでは男女のカップルのように、普通に男同士が手をつなぎ、ストリートでキスをしています。
      最初に遭遇した時は、マンガの世界から抜け出たのかと驚きましたが、すっかり日常のワンシーンになりました。

      返信遅くなりすみませんでした。

  4. ちょっとおたずねしたいのですが、こちらの商品って日本語字幕ありますか?

    • rainさん

      amazon.co.jpを検索しましたが、残念ながら日本版のDVD、ブルーレイは発売されていないのですね。(だからお尋ねになったのでしょうか?)
      しかし、日本語版のVHSはコレクター商品及び中古品で出品されているようです。

      アメリカ版のDVDには日本語の字幕の選択はありませんでした。

  5. スヌーピーさん
    アル・パチーノをはじめ、キャラは濃いですよ。
    それに何たって監督はフリードキンですから。
    当時は、コントラバーシーの映画だったらしいですが、ニューヨークの街並をはじめ70年代から80年代の様子が見る事ができて、そういう意味でも楽しめます。

  6. この映画私もぜひ見てみたいです。
    かなりいいキャラクターの俳優さんもいそうですね。

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