メモワール・オブ・ゲイガイ!お別れの週末。その1

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恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

***

故郷のLAに帰ったゲイの友達、ジャスティンくん。
彼と過ごした最後の週末について書こうと思う。
題して『メモワール・オブ・ゲイガイ』。
『モメワール・オブ・ゲイシャ』をもじったって言う声も聞こえるが。

***

思い残すことなく遊ぼうとしている雰囲気たっぷりのジャスティン。
やはり、今、ホットでしかもお高くとまっていないヘルズ・キッチンに行く。
最初はPOSH

さるガイド・ブックにPOSHはこう書かれていた。
イースト・ビレッジ的なバーであると。
イースト・ビレッジ的なバーとは、気取っていなくて(チェルシーとは対極にある)、フレンドリーで
ボヘミンア的で、インテリアも無駄な豪華な飾りがなくシンプルかつダークで、売れないアーティストがたむろっている
雰囲気だ。場末のゲイバー、The Boiler Roomと雰囲気が重複するところがある。

しかし、そうは言っても今をときめく新しいゲイエリア、ヘルズ・キッチンである。
雰囲気がイースト・ビレッジということだけで、売れないスターヴィング・アーティストは少ないかもしれない。

今日が一緒にPOSHに来れる最後だと思うとまたドラマチックになって私は泣いた。
涙が止めどなく流れる。
すると「ストレート・カップルの痴話喧嘩か?男にパンチを喰らわせないといけないなぁ」と男性が。
「違います。MY GAY GUYがホームタウンに帰ってしまうの。だから……」
「そうなんだ」
「彼はゲイで、私はストレートのFAG HAGです」
こういう説明台詞を何度言ったことか。

ジャスティンくんはストレートの男性に思われることが多々ある。
英語は日本語のように女言葉はないが、女性的(フェミニン)なゲイは英語の話し方や振る舞いが女性的だ。
しかし、彼はスレートの男以上に男らしく振る舞う。
その理由については、後日、書こうと思う。

街で見かけるピチピチTシャツにくちびるにツヤツヤ・リップ・グロスを塗っている、いわいる見かけもゲイに対しては
冗談ではあるが、”Too gay!”とゲイ本人のジャスティンくんがよく言っている。
日本語で言えば、「超おかまぁ〜」だろうか。

「LAに帰りたくない。ニューヨークはサイコー!LAは全然フレンドリーじゃない。
でもニューヨークはどこに行っても皆話しかけてくれて、すぐに友達になれる」とジャスティンくん。
それは他のゲイガイズもLAに関しては同じ意見だった。
LAのゲイバーは全てチェルシーらしい。

LAのゲイエリアといえばウエスト・ハリウッド!
知っているのはそれくらいだが、ジャスティンくんによればゲイガイが手をつないで歩けるのはその地域だけらしい。

POSHでドラマチックにみんな(顔なじみになったお客さん、バーテンダー、マネジャー)にさよならを言った後、
The Ritzに行く。

ニューヨークタイムズ3月25日に掲載されたPOSH。写真上。
いつかは行きたいと新聞記事を取っていた。

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写真の中に数人知り合いになった方々がいて、嬉しくなる。

***

The Ritzの金曜日はDJゼビアの日。
人気DJだ。彼のかけるダンス・ミュージックはどれも最高!
だから、ダンスフロアーはいつも満杯だ。
DJゼビアのところに行って、こんにちは〜の挨拶をする。
DJゼビアと私はTherapyのラウンジで隣同士になってお話をしたことがある。
美しくて、気取っていなくて、まさかこれほどまでの人気DJだとは知らなかった。
The Ritzで会って、びっくり!!それ以来、ご挨拶に行くのだ。
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ゲイのフリー雑誌HXマガジンに掲載されているゼビア!

飲み物をオーダーしようとバーカウンターの近くで待っていた。込んでいるのでバーテンダーに辿り着くまで大変なのだ。
Eastern Block(イースト・ビレッジのゲイバー)で会ったことがあるゲイ2人組に会う。

フィリピン人のラリーと亜米利加人のマークだ。
ジャスティンくんもEastern Blockで一緒だったのが、彼は一夜の相手になるゲイといちゃいちゃべたべたで
2人組とは話していない。ジャスティンくんを2人に紹介すると、ラリーが一目でジャスティンくんを
好きになったことが分った。

The Ritzは込み過ぎだから、HX Lounge に行こうということになった。
HX Loungeはチェルシーとヘルズ・キッチンの境目にある。

IDをチェックしていたのはSplashでクラーク(荷物係)をしている金髪の青年だった。
QAFのジャスティンのようなタイプで、かわいいぃ〜のでSplashに行くと必ず“Hi, Cuteie!”と
声をかけるようにしていた。

「ここでも働いているの〜?」
いろんなゲイバーで働く大学生らしい。
「奨学金だけじゃ足りないかね」とキュティーくん。
遊んで飲みまくっている自分を猛省。

ところで、ストレートの男友達に最近、私のしゃべり方や身のこなしがゲイそのものと言われた。
彼らの影響なのは明らかだ。
使う単語がそうなのかもしれない。まさに“Hi, Cuteie!”などがその例だ。

***

HX Loungeは美しい人が多いけれど、私にはちょっとスノッブ過ぎて好きになれかった。
スノッブというのは新しい人を簡単に受け入れない。自分たちの世界を守ろうと必死な態度のことだ。
バータンダーもよくない。飲み物をオーダーしようとしても無視!

しかし、隣にはバーがあり、誰も人がいなかった。
バーテンダーが美形の白人。バレエをしてそうな体型だった。
これは彼を独り占めに出来ると、ジャスティンくん達を放っておく。
同じお金を払うなら美しい人にサーヴされた方がいいに決まっている。
すっかり私はおやじ化している。

美形バーテンダーと話していると、ジャスティンくん達が来た。
HX Loungeはつまんないから、ヘルズ・キッチンに戻りたいとジャスティンくん。
マークはアパートに帰るということで、
ラリーとジャスティンくんと3人でPOSHに戻ることにした。
雨が降っていた。
ラリーとジャスティンくんは相合い傘。私が入り込む隙き間がない。
ラリーはヘルズ・キッチンに住んでいるという。
私はひとりでとぼとぼ歩く。
ニューヨーク最後の週末だ。好き放題にセックスして欲しい。

POSHはひとりでも行けるゲイバーだ。
「ジャスティンくん、明日ねぇ〜」と思っていたら、2人ともPOSHに一緒に来た。

それが嬉しかったのか、私はPOSHでスパーク!
ショート・ヘアーでジーンズにTシャツ姿の女性が踊っていた。
「キャァ〜!レズビアン〜」
彼女に抱きつき、胸を揉み、腹の肉も揉んだ。
「違うのよ。私、ストレートだから〜」と言われた。

ジャスティンくんに無理矢理引き離された。
ラリーは私が女性を揉み揉みしている間に帰ったという。

***

ニューヨークのバーは午前4時で終る。
そして日本人が飲んだ後にラーメンが食べたくなるのと同様に、亜米利加人も飲んだ後に何か食べたくなる。
24時間営業といえば、ダイナー。
ヘルズ・キッチンのダイナーといえば、Galaxy Dinerというのがある。銀河食堂だ。
素敵な名前だ。
9th Aveの46丁目にある。

Galaxy Dinerには悲しい思い出があった。
Therapyで出会ったキュートなグレゴリーくんを今をときめくゲイメンに取られてしまった。
あれは7月。
今はもう10月。

ジャスティンくんとGalaxy Dinerに行った。
今夜もまた何かありそうな予感。
すると視線をバリバリに感じる。
2人の男がジャスティンくんを見ている!
どこでもモテモテのジャスティンだ。
しかし、悪夢がよみがえる。
ま、ま、また同じパターンが!
ジャスティンくんをお持ち帰りと狙っているのかもしれない。

2人の男は私たちのテーブルに来たいと言ってきた。
断る理由もないので、OKと言う。
彼らのプレートを運んで来てとウェイターに言うとウェイターは私たちをヘテロ・カップルと間違っているので、
「彼らはゲイですけど、いいんですか?」と余計なお世話ともとれる質問をしてきた。
「私たちもゲイなんで………」と答えた。

2人は白人とアジア系で、The Ritzの帰りだという。
白人はゲイで、アジア系はバイセクシャル。
どっち寄りのバイセクシャルか質問してみた。
ゲイバーに行くんだから、男寄りのバイセクシャルだと思ったが、やはりそうらしい。

ゲイバー通いで、いろんな人と話すうちにバイセクシャルと言っても偏りがあることが分った。
キンゼイ白書 by 菊楽恵だ。
男に挿入できるが、オーラル・セックスができない。
つまりフェラチオはできないが、女性に関しては大丈夫というのは、
女性寄りのバイセクシャルだ。

「メグミともセックスできる?」とジャスティンくん。
「うん。できる」とアジア系の彼。彼は中国系の亜米利加人でハリーという。
「じゃ、3Pする?」とジャスティンくん。

「プラハの君だったらいいけど、え〜〜? ダメぇ〜。できない」
「じゃ、オレたちの見てればいいじゃん」とジャスティンくん。

***

私たちはGgalaxy Dinerで出会ったアジア系のバイセクシャルのハリーをお持ち帰りした。

***

洗面所で化粧を落として、ジャスティンくんのベット・ルームになっている居間に行くと、
2人は既にパンツ一丁になって抱き合っていた。
しかし、ジャスティンくんは眠いと言ってハリーの上で寝息をたて始め、ハリーも寝てしまった。
「見せてよ〜。セックス!」と揺り動かしたが、2人とも本当に寝ているようだった。

***

ゴソゴソと隣の部屋から音がするので目が醒めた。
あっ、エッチしているのかもしれない。
でも、トイレに行きたい。
居間を通らないとバスルームには行けないのだ。
ドアをノックする。
「どうぞ」と明るい声。

恐る恐る開けると、ジャスティンくんが洋服を着ているところだった。
「あれ〜?」
「何もしてないよ〜。いつの間にか帰ったよ」
「うそ〜」
「ホントだよ」
「何かモノ盗られていない?」
急に怖くなった。

「奴の上で寝ちゃったよ」
「しなかったの?」
「うん」
「なんで〜?」
「小さかった」

Ggalaxy Dinerで酔った後の食事をしている間、お互いジッパーから取り出して触り合ったという。
いつの間に。
私が男性にナンパされたとしてもペニスを見せて!とは言わない。
ペニスの大きさでは判断しない。
ベットの中でのお楽しみとなるが、ゲイは違うらしい。

で、ジャスティンくんのお気に入りの大きさじゃなかったらしい。
「じゃ、何で呼んだの?」
「メグミのためだよ。プラハとはできなかったしさ。メグミがセックスできるかもしれないし、
ゲイメンのセックスを最後にもう1回見せたかった」。

「その気持ちはありがたいけど、寝ているうちに帰るのって怖いね〜」

素面になり、知らない人を迎え入れてしまった事実と恐怖。
LAにジャスティンくんは帰るからいいけど私はどうしたらいいのだろう。
ヘルズ・キッチンのゲイバーで会ってしまうかもしれない。
「この間はどうもって言えば済むことだよ」とジャスティンくん。

確かにこれまでジャスティンくんの一夜の相手に2回程会っている。
2人とも私に対してやさしく接してくれた。
ハリーに会ったら気まずいし、彼が悪人でないことを祈るばかりだ。

お持ち帰り3Pは実現しなかった。
ジャスティンくんの気持ちも嬉しいが、実現するならばプラハの君がいい!
そう思う私は年甲斐もなく少女過ぎだろうか。

***

最後の週末の第一日めは、ゲイ&バイセクシャル男&ストレート女の3P失敗で終った。
それで良かった。私の心はチェコ共和国のプラハの君にあるから。

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