もうひとりのゲイガイ、プラハの君。

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恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

***

プラハの君と私が呼ぶチェコからのゲイガイ。
大学生だ。
彼とはヘルズ・キッチンのゲイバーPOSHで私が声を掛けた。
ぎゅうぎゅう詰めのゲイメンの中でオーラがひと際輝いていた。
痩せていて、185cmはあるだろうの長身だ。
グリーンの目でブラウンの髪。
濡れているクチビル。

ところで、心が痛かった……としか書かなかったが、少しだけ彼について書こうと思う。

バーで会った翌日、プラハの君とジャスティンくんはセックスをした。
2人がセックスした後、私とプラハの君は舌を絡めるキスをして彼は私の首筋にクチビルを這わせ、胸をもまれ、
私は彼のペニスを握った。
私のアパートでた。
中学生や高校生のセックスの経験もないカップルがするようなことであったが、私は全身震えた。
だが、しかし、ひとつだけ違うことがある、彼は私の性器には触れようともしなかった。
それは彼がゲイだから。

プラハの君の舌使いは技巧派でしかも優しく、私の口の中で小刻みに動きながら丹念に舌先を絡ませて来た。
私の髪をかきあげ、彼の舌が私の首筋を這う。
「うっ、はっあぁん」と声が自然に出て、鼻息が荒くなる。

プラハの君は後でこう言った。
「男の首筋を舐めても声を出さないから、キミが声を出した時にボクは性的に興奮したよ」

プラハの君はTOP。
いつでもTOPらしい。ボトムの経験はゼロ。
プラハの君とのセックスではジャスティンくんはボトムだった。

私は彼に恋をした。
ジャスティンくんへの想いとは全く違う。

後日、プラハの君と私は2人きっりで会った。
パブリック・シアターのシャークスピア『真夏の夜の夢』をセントラル・パークで鑑賞したのだ。
その夜、私のアパートに泊まった……。

もちろんセックスはなかった。
プラハの君もゲイだ。

***

プラハの君は藝術を愛する青年だ。
大学では舞台美術を専攻しているという。
大学生の彼が3ヶ月の滞在予定で来たニューヨーク。

しかし、彼は問題を抱えていた。
インターンとして来たニューヨーク。
都会はお金がかかる。
チェコと亜米利加は物価の格差がある。
彼の問題は若さゆえの甘えも感じられたが、それをどうこう言っても始まらない。
本人がそうしたいのだから。
彼はお金がなく困っていた。どれくらい無いのかは分らない。
外国人はオフィシャルには働けない。

私の好きな男性のタイプは東欧とよく言っている。
眉間に皺が似合う陰鬱なところがいいと。
実際、問題を抱えて鬱になり、その人の不平不満を聞く程辛いものはない。

2人で会ったら彼はニューヨークへの不満。
言葉の壁。
ネガティヴな気持ちが彼から洪水のように溢れてくる。

「同情するなら金をくれ」の如く、慰めの言葉よりは現物を差し出した方がいいのだ。
「人生甘くないよ」という説教でもなく「きっと大丈夫よ」という励ましの言葉ではなく、
悩みを実際に解決する方法を見せてあげたいと思ったが結局私にはできなかった。

できたのはダイナーで一番安いメニューであるハンバーガーを彼のためにオーダーし、
ゲイバーでビールを1杯ごちそうして、朝ご飯にベーグルを1個買ってあげたぐらいだ。

***

その朝、別れてから私は思い出しては時々彼にテキスト・メッセージを送っていたが返事がなかった。

ジャスティンくんは彼とのセックスについて語り、私は彼への想いを語る。
「ヤツはゲイなんだから、思いをかけるのは止めなよ」とゲイであるジャスティンくんに言われていた。

仕事を持って収入のある人と一緒に遊ぶ方が楽しい。
精神面も金銭面も安定しているからだ。
これはジャスティンくんのことだが。

プラハの君に会いたいと思う気持ちもあったが、罪悪感で彼を気にしていた。
10月末にはチェコに帰ると言っていた。

お金が尽きて早々と母国に帰ったのかもしれないと思っていた矢先、彼から電話があった。
私のアパートの近所のシアターにいるという。今から観に行かないかというものだ。
始まるのは5分後だし、いきなり過ぎる!
芸術家だから突拍子もないのは許そう。
「お芝居が終ったら、バーでも行こうよ」と誘われた。
「うん。うん。行く、行く」

その時、ジャスティンくんは私のアパートにいて私の支度が終えるのを待っていた。
彼の仕事関係のパーティーがミート・パッキング・ディストリクトであるので誘われていたのだ。

「なんだよ〜。それ〜。ボクと一緒に行くはずじゃないの? ひどいな〜」
「ごめん。断れなかったし……。会いたい、彼に会いたい」
「女にたかるような貧乏人だぜ。それでも会いたの?」
「そっちは1回セックスしてるくせに。やってんのに会うの嫌なの?」

ジャスティンくんからは彼の仕事関係のパーティーにはプラハの君を招待したくないというオーラが出ているので
私も敢えて口には出さなかった。
私もお金はないが、プラハの君にゲイバーでビールをおごるぐらいはできる。

「予定があるから会えないってテキスト送れよ」
「イヤだ。遅れてそのパーティーに行くから、いいでしょう? 最初、彼と会ってからパーティーに行くから」
「ええええ〜?」

で、ジャスティンくんは折れて、2人でシアターの前で待つ事にした。
すらりとしたプラハの君がドアから出て来た。
素敵だ!
私がナンパしただけはある。
問題は解決したのだろうか、幸せそうだ。
身なりも以前と変わらずきちんとしているし、チケットは高額ではないとはいえチケットを購入できるお金があるのだ。

「ひさしぶり。元気だった?」
東欧なまりの英語。その響きもいい。
ハグして挨拶のキスをする。

ジャスティンくんが私の後ろから「Hey!」と声をかける。
プラハの君は驚いていた。
2人は握手をする。
この男2人には肉体関係があるのだ。
「そのメガネ、かわいいなぁ」とジャスティンくんがプラハの君のメガネを褒める。
プラハの君は頬を赤く染める。

「ごめん。予定があるの。今から行かなきゃ」と言うとプラハの君は悲しそうな顔をした。
とっても悲しそうな顔だ。
彼は私を抱き締めて抱えた。
「またね」

私たちは彼の後ろ姿を見送った。

「ジャスティン、彼も一緒にいいでしょう?」と言ってみた。
「うん。一緒に行こう!」
ジャスティンくんがプラハの君を走って追いかけて3人でパーティーに行く事にした。
ジャスティンくんは良い奴なのだ。

ジャスティンくん(180cm)とプラハの君(185cm)の素敵なゲイメンに挟まれて歩く小太り(154cm)な
私。
人生の春とはこのことか!?

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