ニューヨークで一番古いゲイバーに行く。

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Deeeeep!NY 〜女の夜遊び〜にもどうぞ!
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恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

***

LAから長期出張中のゲイ、ジャスティンくんも酒飲み。
こうして夜な夜なバーホッピングするのは、2人の興味が一致したからであるのは言うまでもない。
ストレートの男友達マスターベーダーには「アル中同士、仲良くやっているな」と厭味も言われている。

ニューヨークで一番古いと言われているゲイバー、Juliusに行く。
場所はWest Villageにあり、Stone Wall Innの前の通りの角を左に曲がったところにある。

バーの歴史もバーのインテリアも古いが、お客さんも古かった(こんなことを言ったら怒られるだろうな)。
おじいさんが大半だ。
バーテンダーもおじいさんで70歳はゆうに越しているだろう。

ニューヨークで一番古いゲイバーのJulius

ジャスティンくんとバー・カウンターに座る。
「ここって、ニューヨークで一番古いゲイバーなんでしょう?」とジャスティンくん。
バーテンダーのおじいさんが「100年以上も開店しているんだよ。バーではホワイト・ホース・タバーンの次に古く、しかもずっとゲイバーだったんだよ」と教えてくれる。

100年以上も前からオープンしている、それも生粋のゲイバーだったとは!
2人で驚く!!

たまには宣伝。
ホワイト・ホース・タバーンについては講談社電子文庫の拙著でも紹介している。
イギリスの詩人デイラン・トーマスの幽霊が出るのだ。そのバーで飲み過ぎで死亡。
ちなみに、ホワイト・ホース・タバーンのオープンが1880年。
ネット検索してみると、1882年のニューヨークタイムズにJuliusの記事が出ているという。
125年前にオープンしたゲイバーなのだ!

Juliusではハンバーガーが食べられる。
鉄板があって料理を専門にするお兄さんがいるのだ。ラテン系の若者だった。
ニューヨークで食べ物を提供しているバーに行ったのは初めてだ。

日本と違って、レストランはレストラン、バーはバーとしっかり区別がある。
今ではアルコールだけをバーで飲むことに慣れてガンガンいけるが、食べ物なしにお酒だけを飲む
こちらの習慣に慣れるまでには多少時間がかかったのも事実だ。
日本から遊びに来た人はバーで食べ物を注文しようとするが、残念ながらないのがこちらの文化なのだ。

***

ジャスティンくんがバーの外でタバコを吸っている間、ひとりの物腰が柔らかくファッションセンスも素敵で
長身で白人のゲイのおじいさまが話しかけてきた。
セクシーだ。
「何、飲んでるの? ボクがもう1杯ごちそうしてあげよう」

ストレートの男はバーで飲み物をおごってくれるが、女に興味がないゲイマンからは一度もおごられたことがないと書いたのはつい先日のこと。

「キャァ~!本当ですか?ありがとう!」と狂喜乱舞する私。
おごられ体質が身に染みているストレート女の性。無料のドリンクが非情に嬉しいのであ~る。

ジャスティンくんがタバコを吸い終わって戻ってきた。
おじいさまは「おっと失礼~」と私達をストレート・カップルと勘違いしたような言い方だったので、
「彼はゲイで、私はストレートで~す」とお決まりの台詞を言う。

バーの内部。エリザベス女王の写真が。ロイヤルファミリーは人気なのだろう。

出身はどこで、いつからニューヨークにいるのかという話になった。
おじいさまの名前は、グレッグ。
「ボクがニューヨークに来た時は、エイズの前だったから、そりゃ楽しかったよ」。
「コンドームなしでですよね?」と私。

ゲイだけでなくヘテロセクシャルも60年代、70年代に青春を過ごした人はセックスを大いに楽しんだと思う。
実は、これはマスターベーダー(30代、白人、モテナイ、オタク)が言っているのだ。
我々は性の氷河期に生きていると!

「今はちゃんとコンドームするけどね」とグレッグおじいさま。

老人はセックスをしないと考えてしまいがちだか、決してそうではない。
人間は老いてもセクシャルな生き物なのだ。
老いてもセックスをする。

「ボクの友達はほとんどエイズで死んだよ。このバーにいるのはエイズの生き残りだ」
バーも古いが人も古いと思ったことを非情に後悔。恥じる。
「ボクはTOPだから、感染しなかったのかもしれないけど、ラッキーだったんだよ」

TOPは感染しにくいと聞いたことがあるが、医学的な見地からの真偽の程について私は知らない。
80年代のエイズ恐怖を思い出した。
同性愛の男性だけに感染する病気ではもはやない。

ジャスティンくんからは笑顔が消えた。神妙な表情だ。
「また、いらっしゃい。若い人は大歓迎!ボクは退廃的なのが好きだから、いつもここで飲んでいるよ」。
ジャスティンくんと私はグレッグおじいさまをハグする。


グレッグおじいさまから、ごちそうになった白ワイン。ありがとう!初!見知らぬゲイマンからおごられたアルコール!飲み干した後のグラスであ~る。感激!

***

ジャスティンくんはグレッグおじいさまの言葉に打たれた様子だった。
「メグミ、インタビューしようよ。彼らの言葉を記録として残そう!」

おじいさまゲイメンのインタビューを中心にしたドキュメンタリー。
エイズ・ディザスターを乗り越えた話を伺うのだ。

***

「昔は、もっとかわいかったんだろうな。今でも、かわいいよ~」とおじいさま達を見つめるジャスティンくん。
獲物を見つめる目で見ていた。
好色ぶりを発揮!?

***

私は、ゲイメン老人ホームに入所することを考える。
確かゲイ専用のホームがあったと思う。
独身女一人。身よりもなく死んでいくだろう。
だったら、同じ境遇である身寄りのない独身ゲイ爺さま(元GO-GOボーイかもね)と老人ホームで共に暮らすのだ。
そして、「女だからセックスの仲間に入れてもらえないよ~。あ〜ん(泣)」と今と全く変わらず涙をこぼしながら、
我がおこげ・FAGHAG・Fruits Fly(or 女の体でGay Men Inside Me)人生を閉じたいと思った。

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ニューヨークで一番古いゲイバーに行く。」への6件のフィードバック

  1. momoたん

    >「メゾンドヒミコ」って映画観ましたか?

    存在すら知りませんでした。
    さっき検索してみたら、まさにゲイ専用の老人ホームのお話ではありませんか!!
    ぜひ鑑賞しなければ!
    またまたお教えくださってありがとう!

    おしゃるさんもmakiさんもmomoたんもドキュメンタリーに興味を持ってくださっているので真剣に考えようかと思っております。

  2. makiさん、こんにちは!

    ジャスティンくんとは意気投合して(酒飲みだから)飲んだくれております。

    ゲイメンおじいさまのインタビュー。
    背中を押されましたので、企画を進めてみましょうか、
    と思っております。

  3. おしゃるさん、こんにちは!

    >ゲイ専用老人ホーム、看護師がかわいいお兄さんだった日にはお>じいさんみんな盛り上がって大変そうですね~笑

    私も一緒に盛り上がりたいと思いま~す。
    GO-GOボーイが慰問に来てくれたらサイコーですね☆
    興奮し過ぎないようにしないと。
    でもブランドンくんのようなかわいいGO-GOボーイを見て興奮して
    死んじゃうのも大往生ですよね!

  4. ほのぼのとしてしまいました。同時にそうなのか~と考えてみたりもしました。

    数年前の日本映画の「メゾンドヒミコ」って映画観ましたか??ゲイの老人ホームで起きる人間模様だったり親子愛だったりの映画。面白かったです。

    うん!せっかくめぐたんの素敵な人格で色んな人に会えるんだから、是非後世に残してほしいです!

  5. もはやジャスティン君とメグ様の間柄は同志にも感じますわ。
    仲良くやってるようで何より。

    ゲイメンインタビューのドキュメンタリーいいんじゃないですか?
    なんかあたりそうな予感がします。

    そしてマスターベーダーにも是非一言インタビューを!!(笑)
    彼の一言が私の友達に似ていてツボです。

  6. 古い店には数々の歴史ありですね
    >おじいさまゲイメンのインタビューを中心したドキュメンタリー
    とても読んでみたい(見てみたい)です
    実際に何が起こったのか どんな問題があったのか
    その結果どんな今があるのか 興味深いですね

    ゲイ専用老人ホーム、看護師がかわいいお兄さんだった日にはおじいさんみんな盛り上がって大変そうですね~笑

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