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深夜にかけての事件とは……。セラピーのその後。

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恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

***

お誕生日週間の一環としてゲイ・ラウンジTherapyに行った。
ご一緒したのは、お顔も美しく、歌声もひばりのような歌子さん。

ところで、昨日の続き、深夜にかけての事件とは……。

ワイン3杯ですっかりいい気分。
音楽もthumpa-thumpaのダンス・ミュージックだ。
隣の席にひとりで飲む、かわいい男の子に声を掛けた。黒髪で笑顔がかわいい。歳の頃は22、3歳くらいだろうか。
なよってしていて私好みだった。
グレゴリーくん(仮名)。

話をするとなんだか妙にフィーリング合った。
ライターだと言う。フロリダから来たそうだ。
ドラマQueer as Folkの話をする。
あんなの嘘だって言った。
「ボクはブライアンみたいにセックスしまくらないよ」。
「それはグレゴリーくんがボトムだからでしょう?」と、彼はボトムに違いないと思ったから、そう言ってみた。
ジャスティン・オーラが出ていた。
「あっははは〜、そうだね。そうかもしれないね」。
グレゴリーくんはやっぱりボトムだった。

「私、惹かれる人はいつもゲイメンなんだ。グレゴリーくんみたいな人が好みなんだけど、
みんな女とはできないんだよね」
同じ答え=女とはできない!!!が返って来るのを知っていたが言った。
「これまで女性とは2回だけど、したことがある。キミとならできる……と思う」
と意外な答えが!! 
“思う”が付いてはいるが、グレゴリーくんは言った!キミとならできる!と。
しっかり心に刻み付けた。

「バイセクシャルなの?」
「ううん。違うよ。ボクはゲイだよ」
念願叶ってなよってしていて、かわいい男の子とできるかもしれない。
久しぶりのセックスはキュートなゲイ・ガイ。
願えば叶うのだ!

「私、女だけどトップだよ」
私が主導権を握り、彼に喜びをあげたいと思ったのだ。
そう言ったものの、いざとなったらどうしたらいいのだろう? 女がトップで男がボトムのセックスの仕方……。

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ゲイバーにミラーボールは欠かせない。

セラピー・ラウンジが閉店になったので、次のお店に行こうと誘うと快諾したグレゴリーくん。
3人で次のお店に向かった。最初にバーに行ったが音楽がロックで雰囲気がない。
音楽はディスコじゃなきゃ!
お酒も飲めるし話がゆっくりできるダイナーに行くことにした。

ダイナーではゲイ・カップルが食事をしていた。茶色の髪と金髪の男だ。
グレゴリーくんを見るとひとりの茶色の髪の方が、異常に興味を示した。
私たちが席に座ると、グレゴリーくんに手を振っている茶色の髪の男。グレゴリーくんはとっても嬉しそうだ。
茶色の髪は「一緒に座ってもいいか?」と積極的だ。
ゲイカップルが私たちにジョインした。

茶色の髪の目的はグレゴリーくん。はっきりしている。
ずうずうしくグレゴリーくんの隣に座る。
「キミたち、レズビアン・カップル? 彼とどういう関係?」
「私たちがナンパしたの」と歌子さん。

茶色の髪は積極的だ。グレゴリーくんを抱き締めた。金髪の方は、その様子を不満そうに見ている。
ま、まるで、ジャスティンがブライアンが他の男といるのを目撃して嫉妬の炎をメラメラ〜と燃やしているようだった。

茶色の髪は映画監督で、しかもそれで生活しているという。なんちゃって映画監督ではない。
自信満々な様子はブライアンそのものだった。
金髪に「ボーイフレンドなの?」と聞いたら、「違う」と答えた。
しかし、コミットはしてないが、付き合っている関係、つまりセックスは定期的にしているのだろう。
これもブライアンとジャスティンの初期の関係のようではないか。

茶色の髪はグレゴリーくんとキスを始めた。
「NO~NO~(ダメぇ〜)」と今度は私が嫉妬の嵐。
するとグレゴリーくんは私ともキスしてくれた。舌も絡める熱いキスだ。
「2人もキスしてよ」と茶色の髪と私に言う。
そんなライバルとキスができるわけがない。
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本文とは一切関係ないが、サービスショット(笑)!

茶色の髪のブライアンもどきの映画監督はグレゴリーくんを彼のアパートに誘う。
欲しい物は絶対手に入れるタイプだ。それもブライアンみたいだった。
彼は私たちがオーダーした分の支払いを済ませ、お持ち帰りのモード。
「私が最初に出会ったから、私のものよ」と強気に言う。
「セックスしてもいいけど私の目の前でやってよ」と訳の分らないことが口から滑り出た。
覗き見したい気持ちがあったのを認めよう。
グレゴリーくんは「じゃ、そうしようよ」とあっさり快諾して、茶色の髪のブライアンもどきに言う。
やさしい。グレゴリー。
茶色の髪のブライアンもどきは「それはイヤだ。2人キッリでメイク・ラブしたい」と
熱い眼差しでグレゴリーくんを見つめ、キスをする。

勝ち目がないと思った。

グレゴリーくんが茶色の髪のブライアンもどきと金髪ジャスティンもどきと消える前に、
またクチビルを重ねた。私はグレゴリーくんの顔を触った。舌が入ってきた。
しかし、茶色の髪のブライアンもどきに引き裂かれた。
「ニューヨークに来たら連絡してね」と言って別れた。
負けた。
茶色の髪のブライアンもどきの性欲の勝利だった。

ダイナーのウエイター達は私たちのグレゴリーくんをめぐる争奪戦を仕事の手を休めてジーッと見ていた。
ひとりの美青年が男ともキスして女ともキスしている光景。
ゲイ・カップルとレズビアン・カップルがひとりの美青年の取り合いをしているように見えたのかもしれない。

それにしてもゲイメンは素早い。
一目で決めて、あっという間にお持ち帰りだ。

***

歌子さんともう2杯ワインを飲んで帰って来た。
アパートに帰り、グレゴリーくんがくれた電話番号に電話をする。
茶色の髪のブライアンもどきとのセックスを邪魔しようと思ったからだ。携帯の電源は切っているかもしれない。
酔っていたので数字がよく見えず、手元も怪しかったので番号が押せなかった。
電話ができなくて良かった。未遂で終って本当に良かった。
嫉妬はよくない。人の幸せを邪魔しちゃいけない。無粋な人間だと酔いから醒めて反省した。

事件と呼ぶには何もなかったかもしれない。しかし、グレゴリーくん、美しかった。キスも上手だった。
夢のゲイ美青年とのセックスはそこまでだった。ダイナーに行ったのが敗因だった。
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グレゴリーくん、無事にフロリダに帰ったかな。それにしても忌ま忌ましい茶色の髪のブライアンもどきめ!

*酔いが醒めてから書き直した。飲んだら書くな。

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